鉄道教師が単純にガルパのみんなとハーレムになれるわけなかった 作:スタプレ
言い訳すんません。
「いっひひひあーおっかしおほつ...あっっっひゃっひゃっひゃあ〜〜〜」
「ちょっと!そこまで笑うことはないでしょ!?」
「酷いよ先生〜」
「だって、だって...ブッ!」
「あ、また笑った!」
人間笑いを堪えるのに苦労することが多々ある。
現に堪えなきゃいけないのに、自然と腹からこみあがってくる。世の中これをツボるとでも言う。
じゃあなんで俺はツボったのか?まぁそれは5分前の出来事だった...
「先生〜ちょっといいですか?」
「おや、彩さん。それに香澄さんと友希那さんまで。珍しいね〜」
と言いつつ、ボーカル組で集まるならそう珍しいメンバーではない。ただ蘭さんとこころさんがいないけどね。
「こんどのロケで2人にも出て貰うんですよ。」
「ロケ?なんの!?」
「ネコカフェの。」
ネコカフェ?ニャンちゃんと戯れながらお茶を楽しみあれ?
メンバーは...友希那さんと香澄さん...
「あ〜なるほどな!」
「私達の顔を見て納得しないでちょうだい!」
だって隠しきれないほど溢れてる猫好きと、自称お星さまの髪型だけど、どう見ても猫型の髪だから納得するでしょふつう!
「私の友人も呼んでと言われて、それで2人に出て貰うことになったんですよ。」
聞くと、新しくオープンするネコカフェの取材をするらしい。
そして2人は客人役をやるらしいけど...それヤラセにならない?
「それで、当日最寄り駅まで自分で来いと言われたけどそれが分からないと。」
「すごい先生!お見通しだ!」
「なんか分かって来たんだよ...」
もう何回聞かれたんだが...
「それで何駅なの?」
「実は地図アプリを使ったんです。」
先日、地図アプリを使って最寄り駅を調べることを教えた。
だいたい施設のホームページに、最寄り駅が載っている。それももちろん間違いではない。
しかしわずか1分や2分の差で別の駅から歩いていけるケースもある。
だから一度地図アプリを見て、本当にその駅からしか近くないかを調べることを勧めた。そうすれば、最低運賃で行けるし、余分な乗り換えが必要ない時がある。
「そしたら川崎貨物ターミナル駅が近いんです。これ何線なんですか?」
「か、川崎貨物ターミナル!?」
この子達マジで言ってるの?
「はい!」
マジだった...
あ、お腹がヒクヒクしてきた!
「川崎貨物ターミナルはね...」
「なんか神奈川臨海鉄道という路線らしいのよ。」
追い討ちかけないで!ダメ、もう限界...
「ブハッ!」
『!?』
そして今に至る。
「いや〜ほんとごめんって...ここまで無知だったなんて思わなかったからさ〜」
「さりげなくバカにしてる...」
「じゃあ解説の前に本題ね。川崎貨物ターミナル駅は一般人が行くことはいけない。だから、バスかタクシーで近くに行くしかないね。」
「だからあなた笑っていたのね。」
「そうだよ。真顔で貨物ターミナルに行きたいと言えば笑うよ。」
「私たちは乗れない...つまりお客さんは乗れないってことだよね?」
「そんな鉄道会社ってほんとにあるんですか!?」
いや、現に神奈川臨海鉄道という会社出てきてるでしょ!?
「それは法律大丈夫なの?」
「なんで?」
「だってお客さんを乗せなきゃ...」
「そんな決まりはないよ。」
『え〜!?』
法律で決まっているのは、主に安全面だ。だけど経営方針に関しては全くではないと思うけど定められていない。
つまりどんな物や人をを運ぼうか、それに見合った対価を貰って、安全面上問題なければいいのだ。
外国に関しては貨物目的で開通した鉄道も多いんだよ。
「貨物メインにしている鉄道は数少ないものの、珍しいことでは無い。」
「でもそれって需要あるのですか?」
「そりゃあるさ。君たち全国的に鉄道貨物輸送をしている会社知ってる?」
「え!?聞いた事ない!」
「じゃあ山手線や京浜東北線は?」
「JR東日本でしょ?」
「東海道新幹線は?」
「JR東海ですよね?」
「その通り!じゃあこの赤い機関車は?」
「これもJR東日本じゃないんですか?」
いい感じに引っかかってくれたね。
「これはJR貨物の機関車だよ。」
「そんな会社があるんですね!」
「地域名が入ってない?じゃあこれが!」
「彩さん鋭い!これが全国の鉄道貨物輸送をしている会社だよ。」
国鉄が民営化された時に分離された会社の1つ。会社の名の通り、貨物輸送だけで旅客営業は一切やっていない。
「でも、そんな線路見た事ないわ。」
「一応専用の線路はあるけどね。ほとんどは借りている状態なんだ。」
都心では旅客線を妨害しない為別の線路を走っている。これは片方が大幅に遅れると、もう片方にも混乱が生じてしまうから。
しかし、そんな線路を全国各地に敷く土地もお金もない。だから本数がそこそこの地域は借りて走っている。
「専用の線路があるならそこに普通電車も走らせばいいんじゃないの?」
「そうはいかないんだ。大きな理由はさっきの役割が果たせなくなるから。あとは需要が見込めないのと、駅などを作るスペースがないからかな?」
ほとんどの貨物専用線や、貨物鉄道は工業地帯や山間部を走っている。とてもじゃないけど集客があるとは思えない。
水島臨海鉄道と鹿島臨海鉄道は旅客営業もやっているが、どちらもディーゼルカーのローカル線だ。
今の日本では、旅客と貨物を両立している会社。また貨物を副業でやってる会社はない。
「認知度は少ないけど、物流を支える為には必要不可欠な存在なんだよ。」
「確かにニュースで、鉄道輸送がまた認められていると聞いたことあるかも!」
「え?なんでなんで!」
「それは一度にたくさんの荷物が運べるわりにCO2の出る量が少ないからじゃないかしら?」
「友希那さんその通り!この見直しのおかげで一時的に落ち込んでいた売り上げもまた上がっているらしい。」
せっかく川崎貨物ターミナルの近くに行くならば、そこも見て来たら?と提案したら「は〜い」と可愛く返事をしてくれた。
「そういえば先生も一緒にどうですか?」
「俺はいいかな。動物に興味ないし。」
「そうなんですね...」
「ぶっちゃけ猫とカフェ一緒にしなくてもと思うし。」
「............は?(威圧)」
この後の授業中友希那さん視線が超怖かった。
貨物ターミナルのほとんどは敷地がものすごい広いです!東京ドーム何個分なんてレベルで言えるでしょうか?
え?ピント来ない?なら新宿駅のホーム全てコンテナだらけとかは...それも分からない!?
なら猫カフェ数百店以上の規模...それで通じるのね友希那さん。
さて次回は、『ありがとう、そしてさよなら』お楽しみに
もっと鉄道知識欲しい?
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このままでいい