鉄道教師が単純にガルパのみんなとハーレムになれるわけなかった 作:スタプレ
では前編どうぞ。
おかしい...
「何がおかしいのですか?」
「切符が変わった...」
「どういうことですか?」
「説明出来るならしたい。」
「なになに?なんか面白いことが起きたの!?」
「日菜!あなたは全く...」
今東京駅にいるのは俺...栄生と、氷川姉妹の3人だ。
時間は深夜に近い時間。まだまだ人波は絶えなさそうな時間に何をしているのか?
それは氷川姉妹のロケ撮影に行くためだ。世間では日菜さんは大の姉好きだと知れ渡っている。
それで今回姉の紗夜さんの了承もあり、姉妹で旅をするという企画が発生した。
紗夜さんの都合により、スタッフ達とは現地集合に。そして俺は引率係になったと言うわけだ。
そして『サンライズ出雲』に乗って山陰方面へ向かう予定だったはず...
だけど切符をもう1回確認したら内容が変わっていたのだ。
「誰かにスられてしまったとか?」
「これはスリ関係ないよ...普通ありえないはずだから。」
「何が変わったの?」
「乗る電車...いや列車が過去のものに変わっている。」
『?』
2人が困惑するのも無理はない。なんなら自分でも理解に追いついてないから。
持っている切符に書かれていたのは『寝台特急 出雲号』だから。
「おねーちゃん!青い電車が来たよ!」
「ほんとに来やがった...」
寝台特急出雲はいわゆるブルートレインの1種。随分昔に廃止になったはずなのに何故か走っており、それに乗る。
そして東京駅にもある違和感がある。
周りの電車はいつの間にか少し前の車両ばかりなのだ。
しかしブルートレインの黄金期だったはずなのに、九州方面の列車が1本もない。ただ『瀬戸号』はあるみたい。
そして周りに鉄道ファンは集まってない。つまり普通の光景なんだ。
これらの結論から見ると、車両だけがタイムスリップしたみたい。普通のタイムスリップよりもかなり奇妙だ。
まぁなったものは仕方ない。
俺らが乗るのはB寝台らしい。(希望した訳じゃない)
「君たちはどこで寝る?」
「私上がいい!」
「なら私は日菜の下で寝ます。」
ほんとに仲がいいんだな君たちは。
「じゃあおやすみ。明日早いから遅くまで起きてるなよ。」
「おやすみ(なさい)」
古い車両だけあって、揺れが少々激しい。これがいいゆりかごになるので、眠りにつくのは容易なことだった。
「ふわ〜眠いよぉ...」
「だから早く寝てて言ったのに...」
「そうですよ日菜。夜更かししてると体に悪いですよ。早く学校の支度しなさい。」
「いや紗夜さんもめっちゃ寝ぼけてますやん。」
早朝に京都に着いて、昼間は姉妹の京都観光。夕方には特急に乗って城崎温泉で一泊する予定らしい。
スタッフさんはADの北道さん、カメラマンの宮城さん、横浜さん、マイクマンの山城さん、その他の広島さん、福岡さん、に、事務所マネージャーの埼玉さん。
途中外れたりするが、概ねこのメンバーと同行して行く予定だ。
そして京都撮影は無事終了。これから特急に乗って、城崎温泉の宿まで向かう予定だ。
「特急...あさしお?」
「せんせーどうしたの?」
「いや、なんでもないよ。」
この現象には驚いた訳じゃない。ただ『あさしお』という名前はすでに消えている列車名だ。だから少し戸惑っている。
「あれ?栄生先生?おーい!」
「あれは...香澄さん!?それにポピパのみんなも!」
「すごい偶然ですね...」
「栄生先生。紗夜さん、日菜先輩こんにちは。」
こんな離れた土地でも出会うことがあるとは...
そしてポピパともう1人見慣れない男の子がいた。
「あなたは栄生学さんですよね?」
「そうだよ。俺を知ってるってことは動画の視聴者さんかな?」
「そうです。いつも観てます。俺は南 達仁と言います。今日はポピパの人達と旅行に来ました。」
「ご存知の通り、栄生学です。今は香澄さん達の先生もやってます。」
視聴者のわりには興奮した様子が見られない。結構冷静なイメージがある。
聞くと、彼らも同じ列車で城崎に向かうだとか。
「僕はここに残ってロケ地の挨拶をして来ますので、先に行って休んでいて下さい。」
北道さんは遅れて来るみたい。
「分かりました。先に行ってますね。」
特急あさしおは定刻で出発した。
知ってる顔が大勢揃っているため、隣の席ではガールズトークで盛り上がっている。
「達仁くんは行かなくていいのか?」
「いいですよ。あの輪に入れる勇気がありません。」
「それもそっか。」
1人ポツンと座ってた達仁くんに話しかけてみる。
「実は先生に1つ言っておきたいことがあります。」
「?」
「あくまでも予感ですが、何か嫌な予感がするんです。」
「嫌な、予感?」
「実は俺探偵をしているんです。そこからの勘ですかね?なんかそう感じるんですよ。」
「まさか生徒達に危害があるって訳じゃ!?」
「何とも言えません。ただあいつらには絶対言わないで下さい。」
「確かにパニックになりかねない。」
「なので先生だけでも承知していて下さい。」
俺が分かったと言うと、彼はお手洗いに行った。
そして悪いと思いつつ、彼のことを調べたら有名な鉄道探偵だとか。
(鉄道探偵すら特急あさしおに乗れる疑問が湧かないのか...)
ちなみに今の時代だと、『きのさき、はしだて、まいづる、たんば』と別れており、新大阪発には『こうのとり』という名前で走っている。
そして一行は城崎温泉に着いた。
城崎温泉の撮影はなく、もう明日までフリーみたいだ。
そして香澄さん達も同じ宿に泊まる。
「さーや!卓球しよ!」
「お、いいね〜おたえもやる?」
「いいねやろうよ!」
「私有咲ちゃんみたいになりたいから牛乳たくさん飲む!」
「りみ...それはどういうことだ?」
「ポピパのみんなは元気ですな。」
「そうですね。ただ...」
「日菜まで混じって遊んでますね。」
「さすが日菜ちゃんですね。」
保護者化とした俺、マネージャー、紗夜さん、達仁くんは椅子に座りながらゆっくりとお茶を飲む。
ちなみにマネージャーを除くスタッフ陣はすでに大広間飲み会が始まっている。
「さて、これで挨拶とお礼が済んだし...今日中には城崎行けそうだな。」
ポツーン
「それにしてはここの路地狭いな。」
「北道さん。」
「あれ?なんで君がここにって何をする!?やめろおおおおおおおおおおおお!!!!」
今回は特別編なので、いつものあとがきではありません。
次回から少し過激な要素が入ってます。タグに入ってないジャンルなので苦手な方は、21話、22話を飛ばすことをおすすめします。
では次回もお楽しみに〜
もっと鉄道知識欲しい?
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このままでいい