鉄道教師が単純にガルパのみんなとハーレムになれるわけなかった   作:スタプレ

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後半もよろしくお願いします。


22話 混乱を招く山陰旅〜終焉〜

出雲市駅に戻った俺たちは、乗る指示だった『おき』の最終を見送った。

 

「いいんですか乗り遅れて?」

 

「これでいいんです紗夜さん。事件が全て分かりましたから。」

 

「先生、達仁。それ本当なの?」

 

「そうさ沙綾。ただ次のターゲット、そして犯人はさっきの『おき』に乗っていたと思う。ホントはターゲットにも声を掛けたかったけど...」

 

「連絡手段が はなかった...」

 

ただ達仁くんは警察にも顔見知りで、今回のことを伝えており、益子でスタンバっている。あとは車内で殺人事件が起きないことを祈るだけだ。

 

「でも列車に乗る前や途中でパパっと捕まえちゃった方が良くない?」

 

「予想が当たっていれば、本当のターゲットがいない限り、大きく行動を起こさないと思うから。」

 

「それって誰なの?」

 

「それはまだ言えない。」

 

ここにいる誰かなのは間違いない。だけど犯人が逮捕されてない限り、パニックになるのを避けるため達仁くんは喋らないのだろう。

 

「でも最終逃したら行けないよ?」

 

「大丈夫、『おき』の最終は出たけど、特急はまだあるから。」

 

実はこの区間には二つの特急が走っている。あと1つは『まつかぜ』。そのまつかぜはまだ走っているんだ。

 

なぜわざわざ二つの名前があるのか?それは役割が少し異なるため、その混乱を避けるためだ。

『おき』は新山口から山陰方面に結ぶ特急。『まつかぜ』は山陰内の特急列車という違いがある。

 

そして自由席特急券なので、区間ならどの特急でも問題ない。

 

「わざわざ違う特急に乗るなんて、天才なの?」

 

「まぁ正直名前だけが違うけど...」

 

 

 

一方その頃、

 

「な、何をする!?」

 

「福岡も犠牲になってもらう。さらばだ!」

 

「そこまでだ!!」

 

「ッチ......なぜサツがここにいる?」

 

「貴様を殺人未遂で現行犯逮捕だ!」

 

「クソ!あいつら...」

 

「それに2人の殺害容疑もあるな?」

 

「それは知らない。」

 

「まぁ探偵さんが来るまで待ちますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺らは遅れて益子に着いた。はっきり言って、おきもまつかぜも使っている車両は同じ。もしどっちに乗るか迷ったら好きな名前か用途で選んで。

 

「やっぱりお縄になっていますね広島さん?」

 

「あなたが犯人だったんですね...」

 

手錠をつけられた広島さん。たぶん福岡さんを襲おうとして逮捕されたんだろう。

そして何が起きたか未だ把握出来てないスタッフ陣。唯一マネージャーが俺らのところに寄っていた。

 

「もう心配したよ〜急にいなくなって。」

 

「すみません。栄生先生が...」

 

「わざと遅れて待とうって言ったから。」

 

ここから推理の解答編だ!みんなはガバガバなストーリーだけど、推測は出来たかな?

 

 

「改めて、今回の被害者北道さん、宮城さん、そして栄生先生を殺害しようとした犯人は広島さん。あなたですね?」

 

「違う!俺はやってない?根拠なしに言わないでくれ。」

 

「まずは北道さんの件ね。あなたは一回城崎に着いてからまた京都に戻って殺害をした。」

 

「それはないね。そもそも横浜さんは知り合いを見てないと言ってるから。」

 

「確かに。だけど別ルートだったら見かけることは出来ない。そうだろ?先生...」

 

「恐らく横浜さんが撮影をすることを知ってたから避ける必要があった。実は豊中から京都丹後鉄道というのが走っている。それで天橋立経由で京都に向かったんだ。」

 

「そんなのはデタラメだ!」

 

「だけど領収書に何故か2人分だけ他よりも運賃が高い。それも違う値段で。」

 

「なぜそれを知ってる?」

 

「なぜでしょうね?そして京都駅の嵯峨野線ホームで監視カメラを映らないようにするため、別の手段で新大阪経由で行き来した。」

 

京都と新大阪は新幹線でも新快速でも行ける。

では城崎温泉までは『こうのとり』いや、この時代は『北近畿』に乗ったのだろう。

じゃあ天橋立からは?実は今だと使えないある特急に乗っていた。

 

それは『文殊』廃止された列車だ。恐らくこの現象を利用した手段だろう。文殊に乗るためにこの現象を起こしたのか、また偶然に過ぎなかったのかは分からない。

 

「でも他にやれるやついるだろ?なんで俺なんだ!」

 

「あなたは上司と電話してロケ続行の指示を受けましたね?」

 

「そうだけど?」

 

「お巡りさん。やつの履歴を確認して下さい。」

 

警察が広島さんのスマホを取って調べると、昨日の履歴は一切ないと言っていた。

 

「つまり電話しているフリをして俺たちを道ずれにした。本当の目的を果たすため。」

 

だから北道さんを先に殺ったのか。予定を知っているから北道さんが独りなるタイミングを狙った。そしてロケの主導権を握ったのか。

 

「仮に北道さんを殺っても、宮城の殺害や、栄生先生への襲撃には関係ないはずだ。」

 

「そうだね。まず確認しますか。ロケバスはポピパと俺組。そして先生と氷川姉妹プラスマネージャー組。では山城さん。あなた達はどうやって移動しました?」

 

「私達はタクシーで二手に別れました。私と横浜と福岡さん。そしてと宮城と広島さんとで。」

 

「だろ?タクシーで乗って行って渋滞にハマるはず。だから先生の襲撃は出来ないし、できてもすぐバレる。」

 

「じゃああなたがタクシーに乗ってなかったら?」

 

「は?」

 

「そう。一畑電車に乗れば渋滞に捕まることなく出雲大社に行ける。渋滞を知っていてわざわざ車を手配したんだろ?」

 

一畑電車は山陰地方唯一の私鉄。黄色に青いラインが特徴で、電鉄出雲市駅から出雲大社の最寄りまで電車で行ける。

そして一畑電車に関する面白ろい踏切があるんだけど、気になった人は調べてみてね。

 

「そして広島は先回りした。確かに待機してすぐに襲うことができる。」

 

「じゃあ先生を狙ったのは領収書を拾ったから?」

 

「何!?福岡意外にも知ってたのか!?」

 

そうか...だから福岡さんが狙わてたのか?

 

 

「その反応だと栄生先生を狙ったわけじゃないのがバレたね。」

 

「しまった...」

 

「そもそも先生を殺れるチャンスは大きかったのに、何故か逃げた。だから先生が真のターゲットではないのがわかる。」

 

もしあの時広島さんに直接渡していたら...そして出雲の時に襲われたこと言ってたらターゲットにされていたのか。彼はそこまで読んで俺の行動に気をつけていたのか?

 

「そして宮城さんは広島がタクシーに乗ってないのを知っている。そして襲ったのも知っているんじゃないのかな?だから予定外だが殺害をした。」

 

「ねぇ達仁?なら広島さんは誰を狙ったんだ?」

 

「そろそろ本人から言ってもらおうか?」

 

広島は観念したのか、ため息をついてから語り始めた。

 

「そうだよ。そこのガキの言う通り、犯人は俺だよ。最初は殺すつもりはなかった。」

 

出た。犯人が必ず言うセリフ『つもりはなかった。』

 

「北道の件はあんたの言う通りさ。出雲の先回りもな。」

 

殺るつもりあるやん。

 

「俺は氷川日菜が恨めしくて仕方なかった。なんでも出来て、それで人を下に見る態度が!」

 

「妹になんてことを...」

 

「紗夜さん落ち着いて。」

 

「それで計画を立てた。そして出雲までは上手くいったんだ。だけどロケバスで日菜を狙ったが、運悪くそこの教師が一番ドアに近かった。そこで一旦引いて逃げたところに宮城を載せたタクシーが来た。」

 

この後の広島の供述はこうだ。

 

 

宮城さんは広島と一緒のタクシーに乗れなかったのは上司に電話するためだと思っていた。

しかし偶然にも武装した姿を見られてしまい、撮影中には問い詰められたのだと。

そして他の目を盗んで宮城さんを殺害。

 

元々口封じのため益子で他のメンバーを連れて片付ける予定だったらしい。

ポピパと達仁くんも同行させたのもこれが理由だって。

 

「これに嘘はないな?」

 

達仁くんが確認した。

 

「これが全てさ。だけど失敗には終わりたくない!喰らえぇぇぇぇ!!!」

 

警察を振りほどいて日菜さんに襲いかかる広島。

だけど日菜さんの前に紗夜さんが立ち塞がったため、広島は止まらざるを得なかった。

 

「妹を守るのは姉の務めですから!」

 

そしたら次は香澄さん達が、

 

「先輩を守るのは後輩の役割です!」っと。

 

さらに達仁くんが、

 

「女の子は男が守るものだ!」って。

 

全くみんな足が震えているぞ。達仁くんは例外だけど...

 

「年下...いや、生徒を守るのは俺の仕事だ!!」

 

「どいつもこいつも...まとめて殺してやる!!!!!」

 

俺にナイフを向けて来たので、手を抑え、一発蹴りをお見舞いする。

たじろいだところで警察に取り押さえられ、強制連行された。

 

「一件落着だな?」

 

「そうですね。すみません先生。俺が変なこと言ったからこうなっちゃって。」

 

「いやいや、君が察知してくれたおかげで生徒達は何も危害はなかった。俺こそ巻き込んですまなかった。そして達仁くんがいたから解決出来たんだよ。」

 

「ありがとうございます。ですけどこれから取り調べが待ってますよ。」

 

「うわ〜めんどくせぇ...」

 

「たぶんここでお別れですね?」

 

「そうだな。香澄さん達をよろしくね。」

 

「はい。またいつか一緒に旅をしましょう。」

 

「それはいいな!」

 

こうして混乱を招く山陰旅は無事に終了した。

 

 

 

 

翌日

 

撮影スタッフは急遽テレビ局に向かうため、朝一の飛行機で東京に戻った。

あとは俺に任し、紗夜さんと日菜さんとゆっくり観光してくれと。

昨日のショックでそんな余裕ないんだけどね。

 

 

香澄さん達と達仁くんは旅行を続行すると。彼らは『はくと』に乗って行くんだとか。

よく続けられるなと言ったら、香澄さんが「慣れてますから。被害者を見てないだけマシですよ。」だって。出来れば慣れて欲しくないと思ったのは俺だけじゃないはず。

そしてはくとに乗る理由。はくとは漢字にすると『白兎』。まぁたえさんのリクエストだろう。

 

 

「せんせー帰ろうよ〜」

 

「私も疲れたので早く休みたいです。」

 

「そうだね。だけど1つだけ見て欲しいものがあるんだ。」

 

そして『スーパーおき』に乗って津和野に行く。

いつの間にか元に戻っていた。

 

 

津和野で待っていたのは...

 

『蒸気機関車!?』

 

そう『SLやまぐち号』だ。しかも今日は重連の運転。

 

重連とは機関車が2両以上繋いで客車を牽くこと。

SLはC57とD51。詳しい説明は割愛して貰います。

 

「すっごい〜」

 

「なかなか迫力がありますね。」

 

だけどこの二つの蒸気機関車は元々の使用用途や性能も違う。まだSLが当たり前に走ってた時は重連なんてしなかっただろう。

だけど今ここで違う2種類が共に走っている。

 

まるで紗夜さん。日菜さん。君たちのようにね?

俺は彼女たちにピッタリな列車だと思う。

 

今は仲良しに戻っているけど、いつかまた対立するかもしれない。その時にはこの列車に乗ったことを思い出して欲しい。

 

「せんせー早く早く!!」

 

「もう出発しますよ〜」

 

「おっけー今行く!」

 

二つの汽笛が大自然に大きく響き渡った。




まず注意していただきたいのが、この話はフィクションです。実際の人物に関係はありません。
またトリック等はほぼ適当なので、必ず出来るという訳じゃありません。

そして企画申請をしてくださった新庄雄太郎様。ありがとうございました。
こんな低クオリティとなってしまいましたことをお詫び致します。



さてこのシリーズでの初推測小説はいかがだったでしょうか?
推理小説は経験ゼロで、もちろん得意分野ではないので内容薄いですよね?もしかして犯人はバレバレだったのではないのでしょうか?

実は、このシリーズ無期間の休止予定でしたが、待ってくれてる方がいると改めて感じさせられたので、頑張って書きました!また適当に更新していく予定ですのでよろしくお願いします。

新庄雄太郎様のIDは184317です。今回は本当にありがとうございました。

また僕の方でも別作品の小説を書いてますのでそちらもよろしくお願いします。

では次回もお楽しみに!

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