【英雄】になるんだろっ!   作:neunzehn

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弟のおかげで…。



3話

 

 

 

 ベルとウルは豊饒の女主人から出ると摩天楼(バベル)にあるギルドに向かうことにした。

 

 「ねぇウル、最初は何処から行くの?」

 

 「情報を得てからになるけど無難に大型ファミリアからだね。まぁ、オラリオに着いた時にも言ったけど神と面談できればいい方だろうね」

 

 私たちの見た目で、門前払いされるだろうけどね。と半ば諦めているが…

 

 「そっかぁ~。でも、きっと僕たちでも入れる所もあるはずだよ!だから頑張ろうウル!!」

 

 ベルはむんっと気合いをいれる。

 

 「ベルには感心させられるよホント」

 

 

 

 

 そうこうしている内に摩天楼(バベル)に到着した二人。

 

 「ここがギルド。今はそんなに人が居ないね?」

 

 「昼過ぎだからね。ダンジョンに潜ってるんじゃないかな?」

 

 ギルドに着いた二人は広いホール内を見渡し、人が少ないのを確認する。

 お昼を過ぎたばかりなので大抵の冒険者はダンジョンに潜ってるのだ。それでもギルドの職員らしき者たちが何人かの冒険者相手に仕事に勤しみ、又ある者は掲示板に貼り物をしていた。

 二人はそのままカウンターに向かうと一人の女性(エルフ)がいる。

彼女もこちらに気付き挨拶をしてきた。

 

 「こんにちは。何かご用かな?」

 

 「はい。私達はファミリアを探していまして幾つか教えて頂けますか?」

 

 ウルは単刀直入に要件を告げる。

そんな少年の対応に彼女-ギルドの人気受付嬢、エイナ・チュールは苦笑して「少々お待ち下さい」と一声かけ、必要な資料を用意する。

 

 (それにしても、しっかりした子ね。まさか冒険者志望…なのかな?いや、まさかね)

 

 -そのまさかである

 

 エイナは資料を用意しながら軽く二人を観察する。

 容姿は共に白髪で瞳は深紅(ルベライト)、身長は150C(セルチ)あるかどうかだ。

 第一印象は兎みたい、だ。とても冒険者にむいているとは思えない。

 

 「お待たせしました。主だったファミリアはこちらになります」

 

 「ありがとうございます」

 

 ウルは簡単に資料を確認するとベルに渡す。受け取ったベル、こちらも簡単に確認だけして資料をバックパックに入れる。

 

 「何かご質問はありますか?」

 

 「……えっと、ダンジョンには入れないんです…よね?」

 

 ベルは頬をすこし赤く染め、エルフの女性を見ながら質問する。

 

 (かわいい)

 

 -っと、いけないいけないとかぶりを振り

 

 「うん、ダンジョンには恩恵。ファルナを授からないと入れないことになってるの。無用な犠牲者をださない為だね」

 

 昔は恩恵なしで入っていく者もいたようだがあまりの死者の数にギルドは《ダンジョンに入っていいのは恩恵(ファルナ)を有する者のみ》と定めたのだ。

 

 「なるほど、わかりました!ありがとうございます!!」

 

 「ふふふ、どういたしまして」

 

 「ファミリアが決まったらまた伺います」

 

 「はい、わかりました。良いところが決まるといいね。頑張って下さい!

 

 エイナは笑顔で応援した。

 そんな彼女に対してウルは苦笑し、「頑張ります」とだけ言いカウンターを後にし、ベルも「頑張ります!」と元気に手を振りウルの後に続いた。

 

 

 

 

 エイナはギルドを出ていく二人を見送りながら、無事にファミリアが決まるのを祈った。

 

 「…でも、冒険者にはなってほしくないかな………っといけないいけない、仕事仕事」

 

 仕事に専念することで沸き上がる感情に蓋をする。

 -そう、冒険者(・・・)はいつ死ぬかわからないのだから……。

 

 

 

 

 

 




 なんとかエイナさんをだせました。



 令和コソコソ噂話
 エイナさんのお母さんはとある九魔姫様と一緒にエルフの里を出奔するぐらい、仲が良いそうですよ。
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