誰かが言った。
「…あと、何人殺せば、この世界は、平和になるのだろう」
誰かが言った。
「あなたは、間違ってる!」
誰かが言った。
「貴方に、正義さえあれば…!」
誰かが言った。
「オレとオマエは絶対に相容れない」
誰かが言った。
「貴様を殺す!必ず…必ずだ!!」
誰かが言った。
「人とは愚かな生き物だ。我々が管理しなければならない」
誰かが言った。
「みんなが僕を裏切るんだ!」
誰かが、言った。
「これが、おれの、オレの、俺の、選択だ。
何度でもこの選択をする」
そう。
何度でもこの選択をしよう。
それが間違っていたとしても、俺は、それを選び続ける。
「…だって、そうじゃなきゃ全部ウソになる」
そうだ。
「オレは!」
そして、俺は、壊した。
◇
「………」
「………」
二人の男が武器を構えたまま固まっていた。
まるで其所だけ時が止まっているかのようだった。
「わたしは待ちましょう。
-なあ、これでいいのか?
-いいのではないか?しらんが…
-おい、いい加減すぎだろう!
-喧しい、だったらどうするのだ?
-そこは、あれだ……、そう!こんな時はアイツに聞こう!!
-お前もそう変わらんではないか
-なんだと!
-なんだ
-なーにやってんのよ。このバカ二人はー
-お!いいところに来たな!一緒に考えようぜ!!
-いやいや考えてないじゃん。丸投げしてたじゃん
-気のせいだ!
-気のせいだろう
-なんでこんな時だけ仲が良いのよ
-ふふ、よいではないですか。ほらよく言うでしょう?
-なんか言い方おかしくない?
-ふふふ、気のせいでしょう?
-なぜに疑問系?
-何をやっている!そろそろ出発するぞ!!
-隊長!これでいいのか!?
-ああ
-決まりだな
-決まりね
-決まりのようですね
-決まりなのか?
-ええい!時間がないんだ。さっさと準備をしてこんかバカどもがー!!!
-ったく、あんたたちのせいで隊長が激オコじゃない!
-あれでしょう?激オコぷんぷん丸
-久しぶりに聞いたな
-流石隊長!頼りになる!!
-だめだ。コイツら早くなんとかしないと
-ムリ。手遅れ
◇
-隊長!しっかりして下さい
-ダメ!止まらない!!
-くそっ!
-くっ!
-…いい。もう止めろ……わかる…だろ?
-大丈夫!絶対助けるから!!
-聞けっ!
-?!
-…から、お前が隊長だ。いいな……
-はい
-よし……なぁ
-はい
-オレは間違っているか?
-俺が、俺たちが間違いなんかにしない!
-そうか……ああ………安心した…………
-隊長!
-隊長っ!
-タイチョー
-隊長
-隊長ーーーっ!!!