今回エボルトさんの出番は前話までに比べると少なめかもしれない。
アンドロイド側が、新手の地球外生命体であるエボルトに対してどう動くかを描けてたら良いなって…(届かぬ願い)(文才皆無)(瞬足)(ハザードフォームで差をつけろ)
この小説のエボルトさんは「つくってあそぼ」じゃなくて「つくってこわそ」って感じ(語彙力が来い)
YoRHa SIDE︙バンカー
ホワイトは自室で悩んでいた。
悩みの種は無論、あの『何か』の事である。
確かに、西暦1100頃からエイリアンの目撃情報が少なくなったとは言えども警戒はしていた。
アーカイブに残された資料や映像を基に、来る日も来る日も目撃情報が無いか血眼になって探していた。
ホワイト本人としては、いつエイリアンが現れても臆する事無く迎え撃つつもりでいたのだ。
だが、だがしかし。
「……『アレ』は何なんだ…!?」
動脈から流れ出た血の色を思わせる真紅の体色に、怒り狂ったコブラの胴を思わせる造形。
何より、カメラ越しだというのにひしひしと伝わる圧倒的な威圧感。
幸か不幸か、画像に映っている『アレ』は、大気圏突入の際に発生した高熱によって発生した陽炎で歪んで見える。
もしも直接見てしまったら、正気を失うのでは無いだろうかと真面目に考えてしまう程であった。
「…恐れてばかりいられない。私は、《ヨルハ》の司令官なんだ。トップの私が敵に恐れ慄いてどうする」
まるで過呼吸を治すかの様に、深呼吸を繰り返す。
恐れるな、これは仇敵を根絶やしにするチャンスかもしれない。声にこそ出さないが、自分にそう言い聞かせる。
そして、ホログラムの画像に映った『アレ』をよく観察し始めた。
「腰の部分だけ機械の様に見えるが…何らかの身体構造か?それとも、外部から装着したデバイスか…?」
分析に一度没頭すれば、恐怖は直ぐに薄らいでいった。「
そして、過去のエイリアンに関する映像アーカイブ等を引っ張り出して来た彼女はふと気付いた。
「……今まで出現したエイリアンのどの形にも当て嵌らない…」
最初にエイリアンが目撃された5013年から現在の11945年に至るまでの画像と参照したが、同個体どころか似通った姿をした個体すら見つからなかった。
地球で突然変異したエイリアンか?それとも機械生命体か?まさか人類会議?いや、それは
「……それとも…第3勢力……?」
エイリアンでも人類でもない、新たな勢力の存在かもしれない。
たった一枚の画像だけだ、そんな事は無いだろう。そう自分に言い聞かせても、この画像に映った『アレ』は主張し続ける。
否定出来る材料なんて幾らでも有る、そんな事は彼女自身よく分かっているつもりだ。
だが、『アレ』は主張を続ける。
白と黒で作られた世界に、真っ赤な血のシミを作り続ける。99の否定を、赤く染まった「1」が破壊しようとする。
「俺は違う!!」と。
…まるで、論理ウイルスだ。
ホワイトは独りごちた。そうだ、とても似ている。論理ウイルスに。たった1つでも入り込んでしまえば、放っておくだけで体の隅々まで浸透してしまう。
『アレ』に対して抱いている今の感情も同じだ。
必死に否定し、恐れるなと言い聞かせなければ忽ち呑まれてしまうだろう。
ブラックホールの様に深く、鮮血の様に赤い何かに。
「…次の降下作戦で、功績を挙げた者に依頼しよう」
ホワイトは決心した様に、閲覧していたホログラム画像とアーカイブを閉じた。
1人で調べるにはあまりにもハードルが高い事案だ。だが優秀な機体が数人居れば、もしかしたら。
「…ふぅ……」
溜息を吐き、廊下に出て窓の外を見る。
眼下に広がる母なる星、地球。
その地球の何処かに『アレ』が潜んでいるのだ。
「…何処に、居るんだ」
普段の凛とした彼女からは考えられない、か細く弱い声でホワイトは呟いた。
EVOL SIDE︙森の国の城
「そーんな物騒なモン突きつけるのやめてくれねェか?ま、無理な話だろうがなァ」
森の国の王との対談を狙った男───エボルトは、後ろから小型機械生命体に槍を突き付けられながら国王の居る場所へと連れられて行く真っ只中の状態である。
(…しかし、蒸し暑いねェ。機械の奴等にとっちゃ過酷だろうな。あまりと言えば、あまりな境遇ってモンだなァ…)
辺りをチラチラと見回しながら歩き続ける。時には道を間違え、背後で槍を突き付けている機械生命体に『そッちの道じゃない』等と言われながらも、どうにかして「王様」が居ると思しき広場に辿り着いた。
「…此処かァ?この国の国王が居る場所は」
『そうダべ、この広場の真ん中にいらっしゃる。跪いて、謁見ノ挨拶をするべ』
「はいはい、分かった分ったァ…」
言われるが儘に広場中央へ向かい、跪く。
しかし、妙な事に気が付いた。機械生命体はどれもこれも同じ顔をしているが故に、エボルトには誰が王だか見分けがつかないのだ。
「…どれが国王様だ……?」
少し顔を上げ、機械生命体の面々の顔を見回す。
するとその内の一体が、広場中央のすぐ側に安置してある揺籃の中から何かを抱き抱えて戻って来た。
(…まさか…赤ン坊が国王です、なんて事は言わねェよな?)
『このお方ガ、2代目の国王様ダ!』
(当たっちまったよチクショウ)
心の中で何処かコント染みた事を愚痴りながら、取り敢えず跪いて御辞儀をする。
『面を上げい』
面を上げろ、と言われても「一度目では」上げない。これは、エボルトが以前地球に滞在していた際に放送されていたTVドラマで得た知識である。
『面を上げい』
「2度目」で漸く顔を上げる。そしてエボルトは、恐る恐るといった様子で尋ねた。
「…国王の次に偉い御方は何方?」
エボルトの問いに、国王を抱き抱えた機械生命体が答える。
『ワシだ。ワシの名前はパラケルスス1493。国王の仕事ヲ補佐していル。お前ハ、この国に何の用が有ッて訪れたンだ?』
「…ビジネスのお話って奴をしに来たのさ。俺はアンタらに利益を与えるから、アンタらも俺に利益をくれれば良い」
「平時に比べれば」謙った態度を取りながら、交渉に入る。
この「利益」の内容に食い付いて来るかどうか、そこが勝負だ。
『…お前の齎す利益とハ?』
「端的に言っちまえば、《平和》だよォ…俺はアンタ達の用心棒として、この国を外敵から守る。国王様はまだ幼いからなァ、ちゃんとした環境で育てなきゃならない。そうだろ?俺も一時は子持ちだったからな。その気持ちは、よーく分かる…」
「…成程、悪くは無いなァ」
撒いた餌に食い付いた。そう確信したエボルトは心の中でほくそ笑みながら、彼自身が求める「利益」を提示する。
「俺が欲しい利益…この国に滞在する権利と、後は世界の情報…取り敢えずはそんなモノで良い。どうだい?ほぼ絶対的な安全の対価にしては、安いモンだとは思わないかァ?」
『…他の者ト話し合う。そこら辺で休んでロ』
そう言って、パラケルスス1493は他の機械生命体が居る広場の隅へ向かった。
「あー、どっこいしょ…」
跪いた姿勢で痺れた足を動かしながら、エボルトはこれからの事を考えていた。
(あの反応を見る限り、傘下に入るって事に関しては上手くいった様だなァ。さて、この後取り敢えず都市部へ向かってこの世界の情報を集めるかァ。嗚呼、彼奴等の言ってた『アンドロイド』ってモンが気になるねェ。名前を聞く限りだと人間に近い見た目でもしてるんだろうが…おっと、美味い珈琲を出す店のリサーチもしておかなくちゃなァ)
『アンドロイドの仲間かもしれナいベ!入れるのは反対ダ!』
『あんな青い服を着たアンドロイドなんてイタか?』
ああでもないこうでもないと騒ぎ立てる機械生命体を横目に、パズルのピースを埋めるかの如くスケジュールを組み始める。
すると、その矢先にパラケルスス1493が此方に向かって来た。どうやら、エボルトを受け入れるか否か決まったらしい。
『…先ず、お前とノ取引を受け入レる事に決まったべ』
「おっ、ソイツは有難いねェ…交渉成立って奴だ。これから宜しく頼むぜ、大将」
軽く笑みを浮かべてパラケルスス1493に握手を求めた…が、その手は握り返されない。 「握手を知らないのか?」と一瞬考えたエボルトだが、そんな様子のエボルトを気にせずパラケルスス1493は続ける。
『だが、オ前には《テスト》を受けテ貰わなけレばなラナい』
「は...?テストだァ!?…ったく、内容は何だよ」
予想外の発言にエボルトは数秒間呆気に取られながらも、テストの内容を尋ねた。
ある程度の事ならば易々と解決出来る。不利になるどころか、自分の力の一端を見せて実力を証明するデモンストレーションとして使えるかもしれないと考えた。
さぁ、何でも言え。この真ん丸頭のずんぐり体型野郎め。
そんな事を心の中で呟きながら、エボルトはテスト内容を一言一句聞き漏らすまいと構えた。
『テストの内容ハ……アンドロイドを一体殺シ、その首を持ち帰ッテ来るというものダ』
この辺にィ、ヨルハ機体が一体来てるらしいっすよ(機械生命体)
ちなみにサブタイの「柔媚」とは、相手に媚び諂う事を表す言葉です。やっぱりビジネスで相手に擦り寄るのって大切だと思うの(小並感)
さぁ、出ましたオリキャラ
「パラケルスス1493」
彼は森の国王国騎士団の団員であり、摂政の様な役割をしています。見た目は普通の小型機械生命体と何ら変わりません。
幼い国王の代わりに色んな仕事をこなすデキる子です。
別作品のライダーを1人だけ出しても
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良い
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いかんでしょ