ランキング30位台に載って狂喜乱舞した結果膝に矢を受けたので初投稿です。
それから、これはさっき第4話の前書きにも載せた事ですが、色々と大幅に改訂を行ったので第1話から再読を推奨します。読者の皆様、あいすみません…()
EVOL SIDE
エボルト。 金と赤の装甲を纏い、そう名乗った『ソレ』は横で怯えているライプニッツ1716を放置し向き直る。
その方向に有るのは紺青色の大海。
もしも人間達が見れば「絶景」とでも表現するかのようなモノ。
これでは単に景色を楽しんでいる様にしか見えないが、エボルトが
海上を高速で飛行し、此方へ向かってくる物体が6つ。
エボルトは、常人では確認出来ない遥か遠くのものを頭部に備えられた特殊視覚センサー「EVOツインアイコブラ」で視認、補足していた。
EVOツインアイコブラで補足した物体を、今度は別のスキャンセンサー「EVOコブラフェイスモジュール」で細かく分析する。
「ふーむ……ミサイル、ガトリング……変形すると近接戦闘用ブレードでの戦闘が可能になるのかァ。戦闘機と言うよりは、漫画に出てくるロボット兵器だねェ……」
滝の様に流れ来る分析結果のデータから、今現在必要であると判断したモノを拾って確認。
この程度のスペックならば、すぐに始末出来そうだ。そう結論付けると、エボルトは赤色の「コブラエボルボトル」をドライバーから取り外した。
そして懐から赤いクリアパーツで構成された「フェニックスフルボトル」を取り出し、空いたドライバーのスロットに装填、変身を遂げた時の様に再びEVレバーを回す。
【不死鳥! ライダーシステム! クリエーション!! Ready Go!! 不死鳥・フィニッシュ!!
すると、背中の装甲から炎で形成された不定形の翼が一対現れた。
「さて……行くかァ。お前はココで大人しく待ってろよォ?」
横で呆然としているライプニッツ1716にそう伝えると、エボルトは翼をはためかせながら空へと飛び立った。
アンドロイドという「獲物」を捕らえる為に。
YoRHa SIDE︙上空
雲の中。 それを言葉で表すならば、灰色の絵の具を掌に付けてぺたぺたと紙に塗りたくり、それを水でふやかしたモノを辺り一面にぶちまけた様な不透明な場所。
雲は人類の遺した「御伽噺」と呼ばれているカテゴリーの中で、如何にも綿の様に柔らかいモノとして描かれる事が多い。
だが実際の所は、水滴が雨の様に身を打つ過酷な場所だ。こんな所に、遥か古代に生きた私達の創造主は何を夢見たのか。
いや、そんな事を悠長に考えるのはやめよう。これは重要な任務だ。
頭の片隅で考えていた雑念を体から排出する様に深く息を吐き、ボブカットにしたシルバーブロンドの髪を揺らしながら「彼女」は自動航行システムを作動させた飛行ユニットで飛び続ける。
彼女の名は「
正式名称は、ヨルハ2号B型。
彼女は西暦11942年1月30日午前4時25分に生を受けた。
機械生命体を打ち倒し、月面に避難した人類を再び母なる星に帰すという宿命を背負って。来る日も来る日も、その使命を果たす為に戦うのだ。
そして、西暦11945年3月10日の本日。2Bはヨルハ部隊の一員として、工場廃墟に出現した超大型機械生命体の討伐を目的とする「第243次降下作戦」に参加していた。
❮こちら司令部。ヨルハ部隊、応答して下さい❯
「こちら2B。全機無事に成層圏を突破。自動航行システムに異常無し」
成層圏を突破し対流圏に入り、高度を下げて海面より30〜40m程の高度を維持しながら目的地である廃工場を目指す。
2Bの専属オペレーターであるヨルハ6号O型──通称
形としては、「鶴翼の陣」が一番近いと言えるだろう。
2Bを中心に据え、右備外側に
左備外側に7E、左備内側に
そして後備に
❮こちらオペレーター6O、全機反応確認しました! ❯
「現在、対目標50km地点を通過」
❮敵防空圏内に突入後マニュアル攻撃形態に移行し、目標の大型兵器の破壊と情報収集にあたってください❯
「了解……」
6Oを介して伝達される指令に対して淡々と了解の意を伝え、通信を切断。
いつ機械生命体が襲来してもおかしくはない、と考えた2Bは神経を尖らせる。
しかし、そのコンマ数秒後。
2B達ヨルハ部隊の周囲を、
「な……これは……ッ!?」
自分達を360°ぐるりと取り囲む炎。その炎に炙られた海水が一気に蒸発を始めて、つい数分前通り過ぎた雲の中を彷彿とさせる様な濃い霧を作り出す。
あまりにも突然の出来事に、ヨルハ部隊は数秒足止めを喰らってしまった。
その数秒間の隙。もしも数えていたら片手の指の数よりも少ないであろう、たった数秒の隙。
それが、惨劇を招く。
【スチームブレイク!】
「い"や"ぁぁァあァッ!!!」
「うあぁあ"ぁ"ッッ!!」
「あぁああ"ァァッ!!!」
「がぁァあぁぁッ!!!」
「やぁあ"ぁ"ぁァあッ!!!」
2Bの周囲から、破砕音と爆発音に混じって苦痛に満ちた叫び声が何度も響く。
後に残ったモノは不気味な程の沈黙だけ。
そして、この沈黙が表す事は一つ。
僅かで、
「……ッ!!」
バンカーへの状況報告も目の前を塞ぐ炎の壁も忘れ、2Bは一気に飛行ユニットのブースターの出力を上げて無理矢理に炎の壁を突破した。
「ぐぅ、ッ……」
人工皮膚と毛髪が焼ける嫌な音がしたが、構わず突っ切る。大丈夫だ、ほんの少し焼けただけ。
そう言い聞かせながら、脱兎の如き速さでその場から離れた2Bはすぐにバンカーへ連絡を入れる。
「2Bよりオペレーター6O。当機以外の機体は全てロストした。作戦の遂行に支障が予想される。指示を請う」
僅かな焦りと先程の惨劇の影響からか、気持ち早目の口調で現状報告と新しい指令の伝達要請を行う。
……だが、その要請にオペレーター6Oは中々答えない。
「……6O? オペレーター6O? 応答して、6O!」
状況が状況とはいえ、普段冷静な2Bにしては珍しく6Oに声を荒らげる。
❮はッ……はい、オペレーターより2B。現地合流の9Sと合流し、地形情報を入手して下さいっ! ❯
「了解」
2Bは指示を聞き、フルスピードで目的地の廃工場へ向かった。
まるで、背後から這い寄る何かを振り切ろうとするかの様に。
YoRha SIDE︙バンカー
「はぁ……はぁ……ッ……はぁッ……」
2Bとの通信を一旦終えた6Oは、先程目にした『モノ』の恐ろしさのあまりに過呼吸気味になっていた。
(……そんな……もしかして今のって、あの大気圏に突入していた『アレ』……!?)
ぶるぶると小刻みに震える手で、コンソールを操作する。
そして眼前のモニターに映し出されたのは、7Eに随行していたヨルハ随行支援システム「ポッド364」のカメラから送信されていた映像。
その映像には、あの大気圏に突入していた『アレ』と同じモノを巻いていた異形の姿が映し出されていた。
「やっぱり……地球に来てたんだ……!!」
慌てながら司令官に報告をしに行く際、6Oは密かに考えていた。
もしも『アレ』と戦う事になったら、私達には万に一つでも勝ち目は有るのかと。
EVOL SIDE︙海上
「……1匹逃したか……まあ良い。目的のブツは手に入ったからなァ」
炎の翼を羽ばたかせながら、エボルトは独りごちる。
その両手には、首を掻き切られたアンドロイド達の義体が抱えられていた。
やっとほんへに入れました…
このフェニックスボトルはエボルトさんが密かに複製したブツだと考えて下さい()
バッドエンド心配兄貴でも見れるように、バッドエンドとハッピーエンドとか色々なエンドを書くつもりです(NieR特有のマルチエンディングリスペクト)
ちなみにサブクエストとか日常パートとか健全じゃない奴はもう少し話を進めたら別で書きます。
2019年12月21日,エボルト変身シーンで居合わせたのがライプニッツではなくパラケルススとなっていたので訂正させて頂きました。
指摘して頂きありがとうございました。
別作品のライダーを1人だけ出しても
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良い
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いかんでしょ