雪のように消えてゆく君へ   作:及川未来

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申し訳ありません。
さぼってました。
これから時間あるときに
頑張っていくので
よろしくお願いします。


第2話 三倉の和食料理

翌日。

僕は三倉の病室に向かった。

コンコン

「よっ、三倉元気か?」

「よっ、翔哉君。元気だよ。」

「荷物はどんな感じだ?」

「とりあえず大体のものは詰めたよ。」

「そっか。本当に昔からやることが早いな。」

「えへへー。あとはこれらを詰めるだけだから、

翔哉君はこの荷物を持ってくれるとうれしいな。」

「了解。任せてな。早くそれらを詰めて帰るぞ。お前の家に。」

「うん。早く帰ろ!」

今日は本来この年齢はだめだけど車で来ていた。

三倉の家に帰る途中にスーパーに寄って、

そこで食材を買って帰るつもりだ。

「翔哉君。荷物詰め終えたよ。」

「じゃ、帰ろっか。

帰りにスーパーに寄るからね。」

「うん。わかった。てことは今日は翔哉君の手料理が食べれるのかな?」

「うん。そのつもりだよ。楽しみにしててな。」

「うん。楽しみにしてる!」

三倉は満面の笑みを浮かべていた。

僕は車を走らせて彼女の近所にあるスーパー北上というどこかで聞いたことのあるような名前のスーパーに寄って、いろいろな種類の食材を買った。

「こんなに買って何を作るつもりなの?」

と、聞いてきた。

「あぁ、まあ、自分の得意料理でも振る舞おうと思ってね。」

「そうなんだ。ほかには?何か作るの?」

僕は彼女の額をこずいて

「それは後からのお楽しみだ。まぁ、ヒントとしてはおいしくて暖かいものだよ。」

「まだ10月なのに?」

「うん。10月だからさ。」

「そうなんだ。なら楽しみにしてるね。」

僕はすき焼きと自分の得意料理である、生姜焼きなどの食材などを買った。

彼女の家に着くと

「ただいま~」

「おかえり。三倉。翔哉君も久しぶり。今日はありがとね。」

「いえ、このぐらい問題ありません。」

「やっぱ翔哉君は変わんないね。」

「そうですかね。」

「うん。優しいところとか全く変わんないよ。」

「ありがとうございます。あ、台所お借りしてもいいですか?」

「えぇ。どうぞ。配置とかは昔と変わんないから好きに使ってね。」

「ありがとうございます。」

僕は、許可をもらい三倉と台所で買ってきた食材を広げ、切り始めた。

 

~1時間後~

 

「よしできた。」

「おぉ、なかなかな量になったね」

「まぁ、みんなで食べればなくなるから大丈夫でしょ。」

「そうだね。ありがと。翔哉君」

それから僕たちはたわいもない話をして二時間ほどの時間を過ごした。

気が付くと時刻は16:00を回っていた。

「それじゃあ僕はこれで失礼します。」

「え、もう帰るの?そうだ!今日と明日家に泊って行ってよ。」

「いやそれじゃあ、お母さんたちが迷惑でしょ?」

僕はそう言った。

だがしかし。

「そんなことないわよ?久しぶりに会えたんだし泊ってゆっくりしていきなよ。」

と、三倉の母親に言われ

「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて止まっていくことにします。でも、どこでねればいいですか?」

と聞くと三倉が笑いながら

「私の部屋に決まってるじゃない。昔は一緒に寝たんだし、いいでしょ?」

「まぁ、そうなんでけどさ。」

と、言うと

「あ、分かった。恥ずかしんでじょ。こんなスタイルのいい子と寝れるのが。」

たしかにそれもあった。だけど、

「ち、違うよ。お前昔から寝相悪いから、ベット川落とされるのが怖いんだよ。

いつだったか、一緒に寝てベットから落ちたこともあったし。」

「ま、失礼な。それは昔の話でしょ?今は違うもん。

そんなに私と寝るのがお気に召さないなら野宿でもする?」

と、三倉は言い、少しむすっとしていた。

「わかったよ。一緒に寝るからそんな怒らないでくれ。」

「全く。翔哉君はそういうところがダメなんだよ?」

「はい。すみませんでした。」

その返事を聞いて三倉は勉強してくると言ってリビングを後にした。

すると三倉のお母さんが

「ふふ、本当に仲がいいのね。これだったら三倉のこと任せられるわ。翔哉くん三倉の事よろしくね。」

と、どこか寂しげに言った。

僕は

「任せてください。三倉のことはどんな事があっても守ってみせます。たとえ死んでもあいつの事は守ってみせます。

だから、そんな悲しい顔をしないでください。」

僕はできるだけ励ましたつもりだった。

すると三倉のお母さんは

「ありがとね。翔哉くん。本当にここに来れてよかった。

本当はね最初は東京の病院でずっと入院することになってたの。」

と、三倉のお母さんは話し始めた。

「だけど、三倉はその担当のお医者さんに『死んじゃう前に翔也と過ごしたい。』って言ったのよ。でもそんな行方もわかってないこの元に行くなんてって最初は反対されたわ。だけど、三倉の意思は変わらなくて最後に医者に言われたのは、『そんなに言うのであればまずは居場所を探してきなさい。私にサポートができるのはそこからだ。翔哉くんというこの居場所が分かったら、私に電話してきなさい。』って言われて、小学校の先生に聞いてここにたどり着いて、末影総合病院を紹介されたのよ。」

僕さそれを聞いて、嬉しい半面、自分への怒りが込み上げた。

なんで、あのとき行き場所を伝えなかったんだと。

「本当にごめんなさい。あの時ちゃんと伝えていればこんなに大変な思いをしなかったのに。本当にごめんなさい。」

そういうと三倉のお母さんは静かに優しく抱きしめてくれ、頭を撫でこう言った

「そんなことないよ。翔哉くんが、まだここに居てくれただけで、私たちはたどり着けた。だから、翔哉くんは悪くないよ。だから、自分のことをそんなに責めないであげて?」

と、言われた。やっぱりお母さんと言うのは不思議な安心感がある。僕はその安心感に寝てしまった。

気が付くと僕は三倉の膝の上で寝ていた。

三倉もそれに気がついたのか、

「おはよ、翔哉くん。もう夜の7時だよ。どうする?夕飯食べる?」

と、聞かれ僕は

「うん、食べるよ。ごめんな重かっただろうに。」

「そんなに重くなかったよ。むしろ軽い方」

「そうか、ごめんな。僕がサポートしなきゃダメなのに迷惑かけちゃって」

「そんなこと気にしなくて大丈夫だよ。私こそ迷惑かけてるだろうし」

「そんなことない。僕は幸せさ。君と一緒に過ごせて。」

「そっか。ありがとね。翔哉くん大好き。」

三倉は軽く僕の唇にキスをした。

「はーい。お楽しみのところ失礼するけどご飯できたよ。」

聞きなれた声がして声のするほうを向くと三倉の兄さんがいた。

「よっ、久しぶり。元気してはったか?」

「うん。元気してたよ。雪兄は?」

「まぁ、そこそこ元気だったよ」

と答えた。

「さ、早く席に着いて、夕飯食べようぜ。」

雪兄に言われて、リビングの席に着いた

(こんなに、賑やかな夕飯を食べるのは何年ぶりかな……)

(母さん。僕は今とっても幸せだよ)

「……ん、……くん、翔也くん、大丈夫?」

僕は、ハッとして三倉の顔を見ると

「三倉……」

「翔哉くんどうしたの?」

三倉が心配そうな顔をしていた。

「どうしたんだよ。三倉」

「どうしたって、翔也くんなんで泣いてるの?」

三倉はそう言って僕の目から零れた涙を優しくふき取ってくれた。

「すまない。三倉少し外に行ってくる。」

「私も行く。」

「だめだ。まだ病み上がりなんだ。ゆっくりしていてくれ。」

僕は投げ捨てるようにその言葉を吐き三倉の家を出た。

「翔也くん……」

僕は海沿いを歩いていた。

「にしても、ここは変わらないな……」

ガサッ

僕は物音のした方を振り向き

「誰?」

と聞いた。

するとそこには三倉が立っていた。息が上がっている。

「はぁ……はぁ……やっと……見つけた。」

そう言って、深呼吸をして

パシン

僕は三倉にほっぺたを平手打ちされた。

「何するんだよ。三倉」

と僕は三倉の方を見る。

「なにするんだよ。じゃないわよ。バカ!なんで家を飛び出して行っちゃうわけ?」

と、三倉は泣きながら怒っていた。

「何があったの?私に話してよ。私あなたの彼女だよ?」

と三倉は聞いてきた。だけど僕は

「気にするな。僕は大丈夫。だから三倉も泣くな。」

と言って沿岸部を歩き始めた。三倉も一緒に。

歩き始めて少しすると三倉が聞いてきた。

「ねぇ、翔也くん。あの時なんで飛び出して行っちゃったの?」

「それは、少し過去のことを思い出してたから。母さんのことを」

「翔也くんのお母さんのこと?」

「うん。そういえばまだ三倉にはまだ母さんのこと話してなかったな。」

「うん。」

「うちの母さん死んでるんだ。」

「え?翔也くんのお母さんが亡くなった?」

「うん。波風谷の事件の時に刺されてね。」

「そっか……あの事件で。ごめんね。そんなこと知らずに聞いちゃって。」

「いや。気にしなくても大丈夫だ。いつまでも引きずっている僕も悪いんだ。そろそろ忘れなきゃダメなんだし。あんな記憶」

ボクは三倉にそう話した。だけど三倉は

「ダメだよ。翔也くん。そんな忘れるなんて。

悲しいことを忘れちゃうと一番大切な感情無くなっちゃうよ?」

と、言ってきた。だけど僕は

「だけど、いちいち覚えてると心が圧迫されて苦しくなる。

だから忘れてしまいたいんだ。」

「そんなの……悲しすぎるよ。なら、私が死んでも同じように忘れるの?」

三倉は泣きそうな顔をしていた。

「……あぁ。そうだな。忘れたくなるだろうな。」

「翔也くん、待って。」

僕は三倉の声を聞かず歩みを進めた。立ち止まった三倉を置いて。

 

 

 

 

「翔也くん……」

「三倉大丈夫か?」

「兄さん……止めれなかった。」

「三倉はがんばったさ。

でも、あいつにも色々あるんだよ……しょうがない。

帰ろうぜ。今日は冷える。」

「うん……」

三倉達は家に帰って行った。

 

 

 

 

その日僕は三倉の家には戻らずにマンガ喫茶で一夜を明かした。

翌朝三倉から電話がかかってきた。僕はその電話に出ることにした。

「もしもし。米倉です。ただいま電話に出ることができません。発信音の後に30秒以内に、お名前とご要件を申してください。」

『翔也くん。それバレバレだよ』

と、三倉につっこまれた。

「それでなんだよ。こんな朝から。」

『昨日のことは謝るから。だから家に帰ってきて。

お母さんたちも怒ってないよ。だから、朝ごはん一緒に食べよ。』

と言ってきた。僕も三倉にあやまらないとダメだと思っていた。

「わかった。20分ぐらいでそっちに戻るから。」

僕はそれだけ伝え、電話を切りマンガ喫茶を出た。

 

〜20分後〜

 

「ただいま」

そう言って三倉の家に入ると、三倉が飛んできた。

「バカ。心配したんだから……バカ。バカ」

と、三倉は泣きながら、僕に言ってきた。

僕は優しく三倉の頭を撫で

「ごめんな三倉に酷いこと言って。」

「ううん。私こそごめんね。翔也くんの気持ちなんて考えずにあんなこと言って。」

お互いに昨日の事を謝った。

「それでな三倉。そろそろ足と腰が限界だから降りてくれ。」

「え?あ、ごめん。重かったよね。とりあえず朝ごはん食べよ!今日は私が作ったから。」

「どんなの作ったんだ?」

「それは、リビングに行ってからのお楽しみだよ。」

と、三倉は言った。三倉に言われた通りリビングに入るとそこには、The和食と言わんばかりの和食料理が並んでいた。

「お、すごいじゃん。僕より作るの上手いかもよ。」

「そんなことないよ。翔也くんの方が上手だよ。」

僕は席に向かった。するとお母さんが起きてきた。

「あ、おはよー。翔也くん」

「おはようございます。」

と言うと頭をポンポンと優しく撫でられて

「元気そうでよかった。ゆっくりしていってね。」

と言われた。その後お父さんも起きてきた。

「お、翔也じゃないか。久しいな。何年ぶりだ?」

「お久しぶりです。お父さん。6年ぶりぐらいですかね。」

「そんなに経つのか。どうだ、そっちの親父さんとお袋さんは元気してるか?」

と聞いてきた。三倉が

「ちょ、お父さん」

「ん、どうした三倉。」

僕は三倉の、肩を優しく叩いて、

「大丈夫。」

と言い、お父さんに伝えた。

「母は波風谷の時に死別してしまい、父はガンで亡くなってしまいました。」

そう言うと、お父さんは

「そうか。すまないな。悲しいことを思い出させて。」

「いえ。もう慣れてるので大丈夫です。」

そう言うと、三倉のお父さんは優しく頭を撫でて

「いつでも、頼っていいぞ。できるだけ相談に乗ってやるからな。な、母さん」

「えぇ。そうね。1人で全てを抱え込まずにいつでも私たちに相談してちょうだい。」

と言ってくれ、自然と涙が溢れた。

「ありがとうございます。お父さん。お母さん。」

といい、僕は泣いていた。そんな僕を三倉が、抱きしめてくれた。

「良かったね翔哉くんやっと楽になれて。」

と三倉が小さな声でささやいた。

僕は小さい声で「うん」と言い、三倉は僕のことを撫でた

「さ、せっかく三倉が和食料理作ってくれたんだし冷めないうちに食べましょ」

とお母さんがいってくれ僕は三倉の隣に座った

少ししてから雪兄も起きてきた、

無言で僕の頭を撫でて席に座った

少ししてから味噌汁と白米をつがれ、

みんなで揃って食べ始めた。

思えばこうやってみんなで揃って食べるのは

何年ぶりなのだろうかと思いながら、三倉の作ったご飯を食べながら思っていた。三倉のご飯はやっぱり美味しかった。

 

 

 




少し体調の問題で投稿が遅れました。
これからもまだ遅れると思います。
御容赦ください
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