でも...頑張れそうだから。
頑張るね
海の島SAに着いた僕らはそこでお昼を食べてから、
お菓子や飲み物を購入して、
末影山にに向かった。
海の島SAを出て少ししてから、
「翔也も寝てていいんだぞ」
「じゃぁ、少しだけ寝ますね。お父さんありがとう」
僕はそういうと静かに目を閉じて眠りについた。
そして夢を見た。
あの事件が起きる前の家族との時間。
久しぶりにその夢を見ていた。
「...君....也君...翔也君、起きて」
三倉に声を掛けられながら体を揺さぶられて目を覚ました。
「もうすぐ着くよ。翔也君」
外に目をやるときれいな末影山がそびえたっていた。
「きれいだな。」
「そうだね。すごくかっこよくてきれいだよね」
車が駐車場に着くと三倉は嬉しそうに僕の手を取って、
「さ、早くのぼろ翔也君!」
「え、でも僕登山の道具なんて。」
そんなことを言ってると肩をたたかれて、
「大丈夫だよ、私翔也君の持ってきてるから。」
「三倉父さんたち先に行ってるからな。」
「わかったー翔也君の準備したらすぐに行くね。」
そういっててきぱきと登山用の装備を身につけさせられていた。
末影山は末影島を構成した活火山だ。
今でも大小さまざまな噴火を起こしている。
「にしても三倉早いな。」
そんなことを三倉に聞いていた。
「これでも私中学のころ登山部に入ってたからね。」
道理でてきぱきと無駄な動きがないと思った。
ものの数分で登山の準備が終わった。
今日は山で野宿するらしい。
三倉が携帯端末を出して何かを確かめている。
どうやらみんながどこにいるかのGPSを共有しているらしい。
「あちゃーおとうさんたちもうここまで進んでる。
急ぐよ翔也君!」
三倉のお父さんも登山が趣味でよく山に登ってるらしい。
僕らは山を登りだして2時間ほどで、休憩中の父さんたちと合流した。
末影山の標高は5280m道が整備されているのもあり、
3000m近くまで車で登ることができる。
程よく休憩した後、
「それじゃぁ、出発するか。今日はあと2km進もう。」
直線で言えばとても簡単な話だが、
山を登るときはそういうわけにもいかない。
迂回に迂回を繰り返してやっと頂上に到達することができる。
そこからは3時間で2km進むことができ今日はそこで野宿することにした。
「三倉と翔也は同じテントでいいんだよな?」
「うん。大丈夫だよ」
「えぇ、大丈夫ですよ。」
何やら三倉がにやついている。
「どうしたんだ三倉」
「いや~、やっと一緒に寝れるし二人っきりだね、って思って。」
「一緒に寝れるのそんなにうれしいのか?」
疑問に思い聞いてみた。
「え、好きな人と寝れるのすっごいうれしいよ?当たり前じゃん!翔也君は違うの?」
逆に質問されてしまった。
「いや、そんなことはないが。めちゃくちゃ期待しているなと思って。」
「そりゃーね。」
少し佐倉が照れくさそうに顔を赤くしていた。
「何赤くなってるんだ?」
「え?赤いかな。」
「うん。赤いと思うぞ?」
「そうかな」
「うん。それにとてもかわいいよ。」
そう伝えるとみるみるうちに顔が赤くなって
「もう。そういうところだよ。翔也君のバカ」
と言われてしまった。
「それじゃ、テント建ててごはんの準備しよか?」
「うん」
僕たちはテントを建てて夕食を作った。
サバの缶詰と、空き缶を使った災害時にもできる飯盒を作り、
実験的ではあったものの、結果は大成功に終わった。
「翔也君は本当にすごいよね。こんなことどこで覚えたの?」
「昔、祖父に教わったんだ。この国ではこのスキルを磨くといいといわれて。」
「そうなんだ。すごいね!」
三倉はにこっとしてこちらを見ていた。
この笑顔を守っていきたいと考えながら僕は三倉の頭を撫でた。
本当に一年放置している人がいるらしい
できるだけ頑張ってやっていきます!