腐男子系のヲタクが加わった   作:憲彦

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ヲタ恋を見てたら思い付いた見切り発射小説です。


地獄の補佐官系のヲタク

「堂元課長。これ出張先のお土産です。皆さんで分けてください」

 

「あぁ加々知くん。出張お疲れ様。お土産は皆に配っておくね~」

 

「では、今日はこれで失礼します。お疲れ様でした」

 

「お疲れ~」

 

スーツをキッチリ着こなしたつり目の男が、大きめの土産袋を課長に渡していた。話の内容的に出張明け早々、会社に渡しに来た様だ。

 

「誰ですか今の?」

 

「あぁ、加々知先輩だな。今日まで出張だったんだけど、早く終わったのか?」

 

「先輩の先輩?」

 

「おう。俺より2年速くここに―」

 

「加々知さん大変ですぅぅう!!!」

 

いつものメンバー4人が加々知の話をしていた時、廊下から1人書類を持った男性社員が慌てた様子で加々知にしがみついてきた。

 

「どうしたんですか?」

 

「この書類!期限が後3時間なんですけど!誤字やら数値のミスやらで大変なことに!」

 

「この書類。課長の担当ですよね」

 

「古いデータ使っちゃった見たいで、色々と間違ってます。もう時間内に直せませんよ!!」

 

加々知が課長に目を向けると、ヤベっと言う顔をして脂汗を流していた。

 

「課長。これ貴方の仕事ですよね?なに間違った状態で渡してるんですか?確認してくださいといつも言ってますよね?なに考えてるんですか?」

 

「ご、ごめん……2人の話聞いてて今気付いた。なんとか期限延ばせないか先方に掛け合ってみるよ」

 

「いえ。それは信用に関わります。取り敢えずこの件のデータを全部持ってきてください。1から作り直します。3時間で」

 

本来、この日は加々知にとって休暇なのだが、これで休暇は無くなった。電話片手に書類を見ながらパソコンに文字を入力していく。

 

「あ、すみませんが、私のタイムカード押してきて下さい。残業代はキッチリ貰っていきます」

 

「は、はい。すみません。休暇なのに……」

 

「あのポンコツが何かやらかすのはいつもの事です。気にしてても仕方ありません」

 

「ポンコツって……」

 

まさかの自分の上司をポンコツ扱いである。因みに、出張明けだとか疲れてるだとか関係なく、加々知の課長の扱いは常にこんな感じである。

 

「す、スゴいですね……あの人」

 

「本当。俺たちより年下とは思えねぇよ」

 

「課長に対する態度も、いつもの事ながらスゴいわね」

 

「仕事のスピードも速いっすね」

 

持ってきてもらったデータを見ながらパソコンに数値を入力。データを見ながら入力の繰り返しである。

 

「あ、店長。今日遅れます。荷物は置いといて下さい。…はい。取りには行きます。では」

 

「ねぇ加々知くん?さっきの電話は?」

 

「いつもの店に荷物を取りに行く予定だったのですが、遅れそうだったので連絡を入れておいたんですよ。どっかの誰かが初歩的なミスやらかしてくれたお陰で、色々と予定変更する事になったので」

 

「だからごめんって!僕も手伝うからさぁ~」

 

「元々貴方の仕事ですよ?本来は貴方が片付けるべき仕事です。それを私が代行してやっているんですよ?そこ分かってますか?」

 

「え?あ、うん」

 

「それよりも、ここの在庫データ。ここにある書類に記載されてませんね?管理本に電話して確認を取ってください」

 

本来なら数日かかるはずの仕事が、この数時間でみるみる終わっていく。

 

「はぁ……銃に囲まれたい……」

 

「なに恐ろしいこと言ってるの!?」

 

「別に貴方を蜂の巣にするわけじゃありません。ただの趣味なんですから口出さないで下さい。後、残業代は必ず貰うとして、今回の出張のガソリン代も出して下さいね」

 

「君また自分の車で行ったの!?止めてよ!経費かかるんだから!電車で行きなよ。事故とか煽り運転が怖い世の中なんだからさ!」

 

「天気によって運行状況の変わるものは必要最低限にしたいので。渋滞にさえ捕まらなければ1番速いですからね」

 

「はぁ……まぁ仕方無いか。じゃあ後で落として貰うから、今月の給料に入れておくね」

 

「はい。終わったので確認お願いします」

 

「もう終ったの?相変わらず速いね~。助かったよ。じゃあお疲れ様~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません。遅れました」

 

「良いよ良いよ。どうせまた急な仕事でしょ?」

 

「えぇ。いつもの事ながら。で?頼んでおいた物は」

 

「はいよ。ご注文通りのカスタムしておいたよ」

 

出された箱の中にはS&W M19の4インチモデルが入っていた。リボルバーのガスガンである。ルパンの仲間でお馴染みの次元が使っている銃だ。

 

「しっかし今時珍しいね~。ガスガンと言えどリボルバー買うなんて」

 

「昔から欲しかった銃ですからね。徹底的に拘らせて貰いました」

 

ガスガンは大体本体がヘビーウェイト。グリップはプラスチックで出来上がっているが、箱の中のモデルは本物の木製グリップにカスタムされている。

 

「お望み通り、リアルカートにしてグリップは木製。予備のリアルカートも沢山用意しといたよ。ローダー1個はおまけね」

 

「助かります」

 

「月末にゲームにでも参加するのかい?」

 

「いえ。しばらく参加は遠慮しています。出張明けで今月は家でのんびりしたいですし」

 

シリンダーにカートを入れたり出したりしながら感触を確かめている。100発近く用意されたリアルカートを弾薬ケースにしまい、鞄に入れて代金を払った。

 

「あぁそうだ。このライフル入荷できますか?」

 

「ヘカートⅡか」

 

「ついでにカスタムに使うパーツ一式もお願いします。これは自分で弄るので、カスタムはしなくて大丈夫です」

 

「まぁ入荷は大丈夫だ。ただ時間がかかるぞ?これそもそも値段も高いし」

 

「構いません。欲しいものには妥協しないつもりですので」

 

変なこだわりである。




加々知のモデル。鬼灯様ですね。なんでこんなの書いたんだろう?
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