不死の王と闘神   作:淫欲童子

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新たなる目覚め

ぴっ・・・・・・ぴっ・・・・ぴっ

 

 

機械の音が鳴る病室で男はゆっくりと目を覚ます

 

「俺は、勝ったのか?負けたのか?」

 

男はゆっくりと起き上がると机の上においてあるスマホに目を向けると、おもむろにスマホを起動する

 

「そんな、半年もたってる?馬鹿な・・・・・そうだ、ユグドラシル、今日閉鎖になるんだ!俺の作った世界が今日おわるんだ・・・・・・・もう一度、ギルメンに会いたいな運営側としてじゃなくギルメンとして・・・・・みんな許してくれるかなもう一年以上もログインしていないのにまだ席あるかな」

 

男はベッドから降りる

 

ガタン!

 

「ぐっ!!体が思うようにうごかない、財布は・・・・よかった引き出しに入ってた」

 

機械の音がけたたましくなるなか男は病院を抜けだしておぼつかない足で歩く

 

「はぁ、はぁ、もう23時45分だ。もう、間に合わないのか!みんな・・・・・・・あれはネカフェ!?」

 

男は転びながらも進み、勢いに任せ入店しネットを開く

 

「間に合え!くそっ!私用アカウント封印みたいな形で凍結したんだった!もう公用アカウントでいこう!」

 

23時59分男がログインする

 

 

 

~時間は少しさかのぼる~

 

ナザリック地下大墳墓

 

「ほんと、ひさしぶりでしたね、ヘロヘロさん」

 

「いや、本当におひさーでした。まだあったんですねナザリック」

 

「えぇ。えっと転職して以来でしたっけ?」

 

「それぐらいぶりですねー。実のところ今もデスマーチ中でして」

 

「うわー。大変だ。大丈夫なんですか?」

 

「体ですか? ちょーボロボロですよ」

 

 

 

 エルダー・ブラック・ウーズが触腕を伸ばし、奇妙な踊りにも似た行動を見せる。

 

 

 

「といってもこのご時世休めないんですけどねー。体におもいっきり鞭打って働いてます」

 

「うわー」

 

「まじ大変です」

 

 

 

やがて2人の会話は互いの仕事に対する愚痴へと変化していく。

 

『アインズ・ウール・ゴウン』に参加するには幾つかの決まりごとがある。その一つは社会人であること。もう一つは外装の人種が異形種であることだ。

 

しばらく盛り上がってた会話も1段落し、2人の会話が途切れる。

 

お互いにこれからがどうなることか知っての沈黙だ。

 

 

 

 

 

「いやー、それなのに来てもらって悪かったです」

 

「何をおっしゃいます。こっちも久しぶりに皆に会えて嬉しかったですよ」

 

「そう言ってくれると助かります」

 

「まぁ、本当は最後までお付き合いしたいんですが、ちょっと眠すぎて」

 

「あー。ですよね。落ちていただいて結構ですよ」

 

「ギルド長はどうされるんですか?」

 

「私は一応最後まで残ります。誰かが来るかもしれませんから」

 

「なるほど。……今までありがとうございました、モモンガさん。このゲームをこれだけ楽しめたのは貴方がギルド長だったからだと思います」

 

 

 

モモンガといわれた骸骨(オーバーロード)は大げさなジャスチャーでそれに答える。

 

 

 

「そんなことはありません。皆さんがいたからこそです。私なんか特に何かしたわけではないです」

 

「それこそ、そんなことがないとは思いますが……本当にありがとうございました。では私はこれで」

 

「ええ。お疲れ様でした」

 

 

そして来てくれたギルド員6人の最後の1人が消える。

 

モモンガはヘロヘロのいた席をほんの少しだけ眺め、何かを振り払うようなしぐさをとりながらゆっくりと立ち上がる。

 

 

向った先には、1本のスタッフが飾られてあった。

 

 

7匹の蛇が絡み合った姿をしており、口にそれぞれ違った色の宝石を加えている。

 

誰が見ても一級品であるそれこそ、各ギルドに一つしか認められないギルド武器であり、『アインズ・ウール・ゴウン』の象徴とも言える物である。

 

本来ならギルド長が持つべきそれが何故この部屋に飾られていたのか、それはこれがギルドを象徴するもので他ならないからだ。

 

 

 

このギルド武器を作り上げるために皆で協力して冒険を繰り返した日々。

 

チーム分けして競うかのように材料を集め、外見を如何するかで揉め、各員が持ち寄った意見を纏め上げ、すこしづつ作り上げていったあの時間。

 

それは『アインズ・ウール・ゴウン』の最盛期の――最も輝いていた頃の話だ。

 

 

 

彼はそれに手を伸ばし、途中で動きを止める。

 

今この瞬間をおいてなお、皆で作り上げた――輝かしい記憶を地に落とす行為に躊躇いを覚えたのだ。

 

 

 

最後までここに置いておくべきでは無いだろうか。

 

 

 

 

 

仕事で疲れた体に鞭を打って来てくれた人がいた。家族サービスを切り捨てて、奥さんと大喧嘩した人もいた。有給を取ったぜと笑っていた人がいた。

 

1日おしゃべりで時間が潰れたときがあった。馬鹿話で盛り上がった。冒険を計画し、宝を漁りまくったときがあった。敵対ギルドの本拠地である城に奇襲を掛け、攻め落としたときがあった。最強クラスのボスモンスターに壊滅しかかったときがあった。未発見の資源をいくつも発見した。様々なモンスターを本拠地に配属し、突入してきたプレイヤーを掃討した。

 

 

 

今では誰もいない。

 

42人中、37人が辞めていった。残りの4人だってここに来たのはどれだけ前だったかは覚えていない。

 

そんな残骸のようになったギルドだが、輝いていた時代はあったのだ。

 

 

『アインズ・ウール・ゴウン』は基本多数決を重んじてきた。ギルド長という立場にはいたものの、彼が行ってきた行為は基本的には雑務であり、連絡係だ。

 

だからだろうか。ギルド長という権力を使ってみたいと、今始めて思ったのは。

 

 

彼は手を伸ばし、杖――スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを掴み取る。

 

 

 

手におさめた瞬間、スタッフから揺らめきながら立ち上がるどす黒い赤色のオーラ。時折それは人の苦悶の表情をかたちどり、崩れ消えていく。

 

 

 

「最後くらい、いいかな。みんな許してくれるよな。・・・・・・くそっなんでみんな簡単に捨てられるんだよ!」

 

作り上げられてから一度も持たれた事の無かった最高位のスタッフは、ついにこの時を迎えるに当たって本来の持ち手の手の中に納まったのが寂しさを感じていた。

 

モモンガはナザリックを巡回しながら玉座へ向かう。その際メイドを引き連れていく

 

玉座の間につくと玉座にすわりながめる。執事の格好をした初老の男セバス・チャンを筆頭にメイド、プレアデスが並ぶ

 

 

そして玉座の隣に美女が一人、立っている。

 

設定では守護者統括、ナザリック大墳墓の最上位NPCの"アルベド"だ。

 

見れば見る程に、素晴らしい造形に感心してしまう。

 

思春期の童貞の小僧なら、一目で股関を膨らませそうな出来である。

 

そんなアルベドを暫く凝視していると、おもむろにモモンガがアルベドのコンソールを開いた。

 

膨大な量の文字がキャラクタークリエイトのコンソール一杯に広がり、拘りの深さが伺える。

 

流石はタブラさんだと、感心せざるを得なかった。

 

 

 

『ちなみにビッチである。』

 

「ビッチかぁ、そう言えばタブラさん設定魔だったからな」

 

「これは酷いな」

 

モモンガ的にはビッチはあまり良くない様に見えた

 

 

アルベドの設定を見なければ、別こんなモヤモヤした気持ちになる事はなかった。

 

"ビッチである"と言う一文は、気持ち良く最後を迎え様とするモモンガに迷いを生じさせてしまったのだ。

 

ならば、その設定を変えてしまえば良いではないか。

 

気持ち良く、後腐れなく終われるのならばやむ無し。

 

だが、ギルドメンバーが独自の拘りをもって産み出したNPCを弄って良いものかと言う罪悪感も否めない。

 

暫し考えた後、最終的な結論を出した。

 

「最後だし、こんなモヤモヤして終わるのはな。」

 

 

モモンガは普段使う事の無い、ギルドマスターの特権を行使する。

 

クリエイトツールを無視した強制的な設定の変更である。

 

多少の後ろめたさはあったが、コンソールを少し操作しただけで、"ビッチ"という文言は消える。

 

当然の事だが、設定欄にはビッチの文字を消した事による空白が生まれてしまっている。

 

空いた空欄に、何か新しい設定を入れるべきか、否か。

・・・・・

しかし、そんな事を迷うにしても残された時間は少ない。

 

『モモンガを愛している』

 

「うわっ!なにしてんだ俺、恥ずかしい・・・・・・ひれ伏せ!」

 

玉座の間の配下をひざまづかせると天井を眺める

 

(タッチミー、ウルベルト、ヘロヘロ、ぷにっともえ、建御雷神、ペロロンチーノ、ブクブク茶釜、タブラス・マラグティナ他のみんなも・・・・・)

 

「楽しかったな・・・・・楽しかった・・・・・楽しかった」

 

(最後に会いたかったな・・・・最後におめでとうくらいいいたったな。一影さん)

 

モモンガはゆっくりと目を閉じる

 

 

 

 

~時は戻る~

 

(間に合わなかったか)

 

男がゆっくり目を開けると森の中にいた

 

「ここはどこだ?あれ?声が女声?」

 

男は少し歩くと水場が見えてくる

 

「この姿は!」

 

 

目の前に映った姿はストレートロングの黒髪に光の無い漆黒の瞳に陶磁器の様に美しい白い肌、はち切れんばかりの爆乳、男の理想を体現したような括れ、引き締まった尻、巫女服と大きな数珠の首飾りをした20代の女の姿

 

「この姿は《妖艶の女宿  櫛灘 美雲》!?おれの運営用の公用アバター?どうなってるんだ?」

 

「とりあえず情報収集するか」

 

「・・・・・・・・」

 

モミモミ

 

「んっ・・・・やばい!変なのに目覚そう。巨乳もいいな。うへへへへ。はっ!?俺は何を??」

 

 

そうこの男?女?は世界最大のMMORPGユグドラシルの運営の1人でありアインズ・ウール・ゴウンの1人なのだただし私用の別アバターでの話ではあるが運営のゲーム監視役として二つのアカウントを持っていたがいつしかアインズ・ウール・ゴウンにすっかりと骨を埋めていた

 

「あっ!情報収集だった!」

 

男?は歩きだす

 

 




アバター紹介

妖艶の女宿  櫛灘 美雲

レベル100

カルマ値 +500極善

主人公が大好きだったマンガのキャラをイメージして作ったアバターであり能力は全然似ていないが見た目はそのままである

種族  

仙神(人を超え仙人の道を極めた者が転生しえる種族、不老永寿である)

職業  慈母神
    巫女
    超人
    仙人
    修行僧
柔術家

設定

人の身から仙人になりやがて神へと至った者その代償とし悪しき者との決別とし自身の半身を切り捨て、天よりあらゆる存在より受けが良い女の性を選択させられし存在。その武は全てを受け流し、その力は万物を癒す。その美貌は老若男女問わずに魅力される。
半身にであった場合本人同士の意思により同化、分離ができる
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