IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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生徒会長って学園最強って言ってますけどブリュンヒルデには勝てないでしょうし学園最強ではなく生徒最強って言う方がよいのではと思いました。

増え行くUAと感想を見るたびにモチベーションがどんどん上がっていきます。

日曜日なので二本、12時と18時に投稿します。


理性との戦い

今俺は窮地に陥っている。というのも、、、

 

 

 

くかー。すぴー。

 

 

 

可愛い天使(簪さん)がベッドで寝ているのだ。しかもあろうことかISスーツ姿で。いやね。知識としては知ってはいたんだ。肌触りがいいとかでISスーツを下着代わりに着る人がいるってことをね。たださぁ同室に男がいるのにその格好で寝ますか?普通。多分睡魔が勝ってそんなこと気にする間もなく寝たんだろうけどさ。こう、なんというか、ボディラインとかが丸見えでね、年頃の男の子には刺激が強いと言いますかなんと言いますか。手を出したら彼女の家柄的に消されそうだから手は出さないけどさ。でもそんなことはどうでもいい。目下の問題は、、、

 

 

 

「どこで寝よう?」

 

 

 

彼女の寝てるベッドは論外。多分理性が持たない。布団を持ってきてもらおうにもこんな部屋に案内するやつらだ、持ってくるはずがない。仕方ないか。

 

 

 

そう考えた俺は一人寂しく硬い床で薄い膝掛けを被って眠るのだった。空調が効いているのが救いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

「ヴァー!体の節々が痛い!」

 

 

 

翌日俺は5時に目覚めた。眠りが浅かったのだろう。二度寝する気にもなれない微妙な時間に起きた俺は顔を洗って紅茶を淹れた。朝日を眺めながらティータイムと洒落混んでいると

 

 

 

「んーっ?」

 

 

 

「起きた?」

 

 

 

簪は起きると自分の格好と俺を交互に見て顔を赤くした。

 

 

 

「誤解が無いように言っておくと昨晩俺はそこの床で寝たから。決して添い寝などはしていないから。神に誓おう」

 

 

 

「そこまでしなくてもいいよ。有澤君ってそういうことする人じゃ無いでしょ。なんかごめんなさい。昨晩は寝ぼけてたのかほとんど記憶がなくて、、、」

 

 

 

「構わないさ。さて、起きたなら着替えて顔を洗って。朝ごはん食べに行きましょう」

 

 

 

食堂では企業連の連中に「昨晩はどうでしたか?ニヤニヤ。プレゼント(ダブルベッド)気に入ってくれたかな?」等と囃し立てられた。俺は一際大声でギャハハと笑う恐らく首謀者である主任の顔面を殴っておいた。ちなみに企業連で何かトラブルが起きたらまずは主任を疑えというほどには彼はトラブルメーカーだ。真剣な時はかっこいいのに。

 

 

 

「おおう。なぜ俺が首謀者だと分かったのかは聞かないでおこう。さて。君達は今日で帰るそうだな」

 

 

 

「ああ。今日の門限までには寮に戻ってないといけない」

 

 

 

「学園まで帰りは企業連のヘリで送るからさ。俺たちと模擬戦していかない?」

 

 

 

「そういえばお前は戦えばその人の本性が分かるとか何とか言ってたな。簪さんの専用機はシミュレーターに入ってるのか?」

 

 

 

「愚問だな。昨日のうちに済ませておいた。上の連中にはヘリの使用もシミュレーターの使用も許可はとってある。準備は万端だ」

 

 

 

「ならやるか。昨晩の恨み晴らしてやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦い終わって日が暮れて。俺は簪と寮の前に立っていた。

 

 

 

「ギリギリ門限間に合ったな。主任の奴はっちゃけやがって」

 

 

 

「私は楽しかったよ。飽和ミサイル攻撃とかやってみようかな?とっつきもいいかな?」

 

 

 

半日で随分企業連に染まったらしい。シミュレーターとはいえ挙動は現実に忠実。実用性度外視の企業連のネタ機体が代表候補生の自分を何度も追い詰めてきたのが堪えたのだろう。

 

 

 

「俺としてはあんなやつらを尊敬しないでほしいけどね。さて部屋は別だしここで別れるか」

 

 

 

「そうね。今日は本当にありがとう。専用機が完成して、企業連の方々とも話ができてとっても楽しかった。今でも実感が沸かなくて夢みたい、、、そうだ!連絡先交換しとかない?都合がいいときに一緒にアニメ見たりフィギュア観賞したりしたいんだけど?」

 

 

 

「本当か!?願ってもない。貴重な同士だからな。ほれっ」

 

 

 

「ありがとう。それじゃあまた明日ね。お休みなさい」

 

 

 

「お休みー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は携帯の電話帳に加わった更識簪の名前を見て気分が高揚するのを実感しつつ部屋に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻りノックをすると返事が無かった。どうやら一夏の奴またどこか女子部屋に入り浸ってるらしいな。いや、彼の性格的に引っ張られて行った線が濃厚か。

 

 

 

ガチャ

 

 

 

「私にしますか?私にしますか?それとも、、、ワ タ シ ?」

 

 

 

「選択肢ねえじゃねえか!」

 

 

 

そこには痴女がいた

 

 

 

「どちら様ですか?何の用ですか?その目立つ髪色と目の色からして簪さんのお姉さんでしょうか?このタイミングってことは企業連に簪さんを連れていったことでしょうか?」

 

 

 

「反応無しか、つまんない。あなた、察しがいいのね。そうよ。ここに来たのは他でもない。簪ちゃんと二人っきりで何をしてたのよ!?答えによっては容赦はしないわ」

 

 

 

俺はその瞬間察した。こいつ、シスコンだと。

 

 

 

「ご安心を。先輩が心配するようなことは起きていません」

 

 

 

「信じられないわよ!さっきだって私より仲良さそうにして!挙げ句の果てに連絡先も交換して!」

 

 

 

「なぜそれを知っているんですか?盗み見ですか?ドン引きますよ!?」

 

 

 

「そんな人聞きの悪い!隠密式後方警戒任務よ」

 

 

 

「それってただのストーk」

 

 

 

「だまらっしゃい!生徒会長権限って知ってる?」

 

 

 

「先輩。職権乱用ってご存じです?」

 

 

 

俺と先輩は暫くそのまま睨み合った。

 

先に折れたのは先輩だった。

 

 

 

「はあ。ごめんね熱くなっちゃって。あの子はあまり人と仲良くすることが無いから不安になったのよ。これからも仲良くしてあげてね。専用機の件はありがとう。あの子私に対抗して一人で専用機を作るだなんて言ってて。見栄を張って一人で作っただなんて言わなければよかった。そういえば自己紹介がまだだったわね。私は更識楯無。この学園最強の生徒会長よ」

 

 

 

「さっき生徒会長権限とか言う言葉が出たと思ったら生徒会長だったんですね。これは失礼しました」

 

 

 

「いいのいいの。気にしないで。それじゃあ私はこの辺で失礼するわ。あっ最後に一言」

 

 

 

そういうと彼女の纏う空気が変わった。

 

 

 

「簪ちゃんを泣かせたら絶対に許さないからそのつもりで」

 

 

 

そう言い残し彼女は去っていった。

 

 

 

「ありゃあ想像以上のシスコンだな。ただ姉の方は嫌ってないってことか。となると簪さんの被害妄想?まああの様子だと気には掛けているが直接会うのは、、、って感じか。仲違いしてるの見るのもなんか気分悪いしお節介かもだが話し合いの場を作ってやるなりして姉妹仲を修復させたいな」

 

 

 

どんどん簪に関わっていく主人公だった。最初のなるべく関与しないでおこうという考えは既にどこかに行っていた。彼は目を背けているが少しずつ彼女に惹かれているのであった。




2500文字を越えてしまった。軽々とこれだけ書けるようになると慣れてきたのかなと思う今日この頃です。一話目なんかは1500文字がやっとだったのに。
主任を登場させましたが、ACfA以外からのキャラは彼だけになる予定です。原作ではAI説とか囁かれてますが、ここでは人間として登場です。

ヒロインの属性は?

  • 原作に沿った引っ込み思案オタク
  • 作者の大好きな軽いヤンデレ属性
  • 激重ヤンデレ。独占欲全開

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