IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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学園最強VSガチタンです。最強といえどEN兵器の無い相手にどこまでやれるのか?
AI音声は今後これで固定なので皆さん読みながら頭であの声を再生してみてください。


生徒会長戦 

それでは更識楯無VS有澤隆彦の試合を開始します!選手は入場してください!

 

遂に来たか、この日が。今日のために先輩の機体の調査と訓練(戦術等の座学)をしてきたんだ。インテリオルのあの人を師匠にしてやって来たこの数日間、この一戦に出し尽くす!

システム起動!

 

『準備は出来ているな?パイロットデータの認証を開始する、、、メインシステム、通常モード起動。生きて戻れ。それがお前の責任だ』

 

数日で聞きなれてしまった師匠の声を聞きながら俺はアリーナに飛び出した。

 

今日は日曜日、本来ならアリーナ争奪戦を制した者以外は基本的に閑散としているアリーナが歓声に包まれていた。

 

「生徒会長殿。これは一体どういうこと何ですか?」

 

「私が二人目の子と戦うのよって言ったらあっという間に学園中に広まっちゃって」

 

「例の件は言ってないですよね?」

 

「恋人の件でしょ?当然よ。言ったところであなたはここで果てるのだから同じことよ」

 

「強者にふさわしいセリフですね。でもそう簡単には落ちてやりませんよ」

 

「ふうん。期待はしないでおくわ」

 

それでは試合開始!

 

その瞬間俺は先輩に対して両肩に出しておいたYAMAGAを挨拶変わりにぶっぱなした。当然水のヴェールで防がれるわけで、

 

「効くと思ったの?」

 

「いいえ、ただ完全に防がれるとは思いませんでした」

 

なんだあのヴェールは!?先輩の機体は水を操って攻防両方をこなすとは知っていたがここまでとは。

 

「しっかし噂の通りガチガチね。こっちの攻撃もほとんど通らない」

 

でも、あれに耐えられるかな?

 

「畜生、だが大火力こそ俺の持ち味、水が邪魔なら全部消し飛ばしてくれる。幸いEN兵器を持っていない相手だ。こっちの装甲が十分に通用する。ただ相手は学園最強、初見殺し以外が通用するとは思えんし、武器呼び出しで呼び出す武器はバレるからな。ECM!これで!」

 

彼は水を制御するナノマシンを無効化するため、ECMを展開したのだが、

 

「残念ね、こんなこともあろうかとECM対策はバッチリよ!」

 

「畜生、通用しない以上ECMは邪魔だ、ミサイルで撹乱して切り捨てる!月光!フラッシュロケット!隠れ蓑!」

 

俺はフラッシュロケットで視界を奪いつつ特殊ECMでセンサーから反応を消し月光を振りかぶった、が

 

ギィン!

 

「ざーんねん。その手口はタッグトーナメントで見たからね。それとさ、、、随分とこの辺り熱くない?」

 

んっ?何のことだ?

 

『お前の周囲の湿度が不自然に上昇しているぞ!やつめ、何かやる気だ!急いで離脱しろ!』

 

「もう遅いわよ。熱き情熱(クリア・パッション)!」

 

ズン!

 

それは大爆発だった。鈍足な彼は避けられる筈もなく、

 

ぐあああああ!

 

あの巨体がアリーナの端っこまで吹き飛ばされたのだ。凄まじい威力だった。

 

『機体損傷40%』

 

初めて受けた大被害だった。

 

「ぐっなんだ今のは?」

 

『水蒸気爆発と推定される。湿度が不自然に上昇したら攻撃の前触れだ。次は当たるなよ』

 

「嘘、熱き情熱(クリア・パッション)を耐えた!?」

 

今までどの試合でもまともに決まれば一撃だった熱き情熱(クリア・パッション)を受けてまだSEが半分以上残っていることに楯無は驚愕した。

 

「硬い硬いとは言われてたけどここまでとは、ならまともに通用するのはミストルテインの槍だけか。隙を見つけて一撃で落とす!」

 

楯無は蒼流旋の内蔵のガトリングガンで牽制しながら隙を伺うことにした。

 

「ほう。何やら避けに専念し始めたな。どうせ奥の手を安全に使うために隙を伺ってるんだろうな。その手には乗らん。ガトリングキャノン!」

 

圧倒的弾幕、所詮内蔵のガトリングガンが打ち勝てる訳もなく、

 

「火力も想像以上ね。精度がそこまでじゃないのが救いか」

 

その場でとどまって撃つ隆彦と回りを飛び回りながら撃つ楯無。状況を動かしたのは楯無だった。弾が切れて攻撃が出来なくなったのだ。接近しようにも弾幕で近づけない。

 

「思ったより旋回速度が速い。鈍足じゃ無かったの?」

 

「ハッハー!地に足つけてりゃ超信地旋回で下手なISより旋回は速いぞ!」

 

ガチタンのあまり知られていない長所にキャタピラを使う構造上地に足をつけているときの旋回がとても速いことがある。

 

「でもいつかは弾が切れ、、、あのデカイ弾倉を見るに弾切れ狙いは無理そうね。なら真っ向から大ダメージ覚悟で行くしかないか」

 

楯無はひたすら回避に専念しつつ牽制に蛇腹剣であるラスティー・ネイルを奮いながら何とか隙が作れないか模索していた。その間に楯無は薄々気がつき始めていた。

 

「戦いぶりで忘れてたけど彼ってIS適正が最低だったわね。そのせいなのかあれを撃っているときは腕に持ってる武器を使ってこない。いえ、使えないようね」

 

「くっそお。当たらねえ。肩武器使ってるせいで腕武器が使えねえ」

 

図星だった。

 

「くそっ、このままじゃ埒が開かない。弾薬費が怖いが、、、ASミサイル!マシンガン!」

 

同時に使用できるASミサイルをばらまきつつマシンガンで攻撃を始めた。

 

「ふうん。照準しなくていい類いの武装は使えるんだ。でもさっきよりは弾幕が薄い。あのまま撃ち続けてたらよかったのに」

 

すると楯無はあろうことか真正面に移動した。思わず攻撃を緩める隆彦。正面からならどんな攻撃も耐えうる自信があったのだ。

 

「何のつもりですか?降参ではないでしょうし」

 

「ええ。そんな気は全くないわ」

 

「俺の真正面に来るとは自殺志願者ですかね?」

 

「そういうのは当ててから言いなさいな、これが私の全力!ミストルテインの槍、発動ぉぉぉ!!」

 

いきなり彼女の槍に水が集まったかと思った瞬間強い衝撃に襲われた。

 

『直撃だな、油断したな貴様。後で覚えておけよ』

 

その声を最後に俺の意識は暗闇に消え去った。




主人公初の敗北です。まあ生徒会長相手に善戦したほうでしょうか。勝ちっぱなしで忘れがちですけど彼は適正最低で入学まではISに乗ったこともない人間ですから。当然の結果かと。

UAが想像以上の量です。最初は精々50人位読者がいればいいと思ってましたが、投稿を始めて10日経過した2019年12月11日午後9時の時点でUA6233。適当な計算で大体1日辺り約360人程の読者がいる計算に。思ってた以上に読者がいるようで感謝しきれません。これからもこの小説をどうぞよろしくお願いします。

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