IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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臨海学校 準備編の後編です。これがすんだらいよいよ臨海学校です。日曜日ということで複数投稿いきます。


臨海学校 準備編 後編

急いで待機場所に向かうとそこにはいかにも怒ってます。という雰囲気を漂わせた簪が立っていた。

 

「何してたの?かなり待ったんだけど?」

 

「いやあそれはですね、かくかくしかじかでな」

 

「絶対有澤君面白半分で行ったよね?生徒手帳見せるなりすれば済んだ話でしょ?」

 

「ぐぬぬ、否定できん。まあ今後あんな被害に会う男性を救ったんだ俺は」

 

「はいはい。そう言うことにしておくよ。良い時間だし昼御飯食べて帰ろうよ」

 

「りょーかい。どこにする?この時間帯はどこも混んでるけども?」

 

「あそこがいい!」

 

簪が指差したのはカフェ。がっつり食べたい俺には少ないかもだが簪の笑顔の為なら構わんさ。

 

「いらっしゃいませー。二名様ですね?空いているお席へどうぞー」

 

幸い待たずに入れた。俺は簪と同じオムライスを頼んだ。ここまではいたって普通の食事風景だったのだが、、、

 

「ねえ、有澤君。手伝ってくれない?」

 

目の前にそびえ立つはパフェタワー。簪が食べたくて頼んだはいいが、想像以上の量に半分食べたところで力尽きた。

 

「なんでこんなの頼んだんだ。明らかに多いだろ」

 

「スイーツは別腹、、、の予定だったけど無理があった」

 

「デスヨネー。元々簪は少食だしね。よし。男の生き様見とけやコラー」

 

何とか完食できた。甘党で助かったぜ。あれっ、俺が使ったスプーンってさっきまで簪が使ってたような、、、これはもしや間接キスというやつでは!?

 

「どうしたの?顔真っ赤だよ?」

 

「気にするな!」

 

故意なのか偶然なのかは知らないが、簪の性格的に偶然だろうが、勘弁してくれぇ!

 

初心の隆彦には刺激が強かった。しかしこのあと更なる試練が隆彦を襲う。

 

「お客様。あちらの席の方からです」

 

漫画の世界だけだと思っていたセリフと共に持ってこられたのはソフトドリンク。甘くなりすぎた口を休めるにはいいが、刺さってるストローが問題だった。所謂ペアストローというやつ。あの飲み口が二つあってストローがハートマークになっているやつだ。咄嗟に差し出してきた客の方を向くとあわてて室内なのに帽子をかぶっていた。確信犯だな。

 

「なあ。これどうするよ」

 

「出されたものは仕方無いから一緒に飲もうよ」

 

簪は顔を赤らめてそう言ってきた。別々に飲もう等とは言えなかった。

 

このあとはそのまま帰る、、、訳もなく、ゲーセンで遊び、アニ◯イトに行き、カラオケにいって遊び倒して帰った。門限ギリギリだったがとても楽しかった。レゾナンスを出たときとか、カラオケから出たときに見覚えのある水色の髪が見えたのは気のせいだ。きっとそうなんだ、、、んな訳あるか!帰ったら〆る!そんなことは置いといて、アニ◯イトでかなり買ったな。レゾナンスより買ったぞおい。俺は自分の大容量バススロットに心から感謝した。

 

「ねえ、有澤君。帰ったらさ、一緒にトーラスマン二期を一気見しようよ!どう?」

 

あいつら二期も作ってたのか!どんだけ暇人なんだ奴等は。ただ、、、

 

「すまない。ちょっと学園で済ませなきゃいけない用事ができたんだ。先に帰っておいてくれ」

 

そう言った俺は生徒会室へ向かうのだった。

 

その後生徒会室では

 

「たっちゃん先輩、言い訳はありますか?」ニコニコ

 

「無いわよそんなの。それに合法的に簪ちゃんの顔を間近で見れたんだからいいでしょ?どっちもそこまで嫌がってなかったし、、、って危な!」

 

「チッ、避けたか」

 

顔面目掛けて殴ったのに避けられたか。流石は学園最強、無駄の無い避けだ。

 

「麗しい乙女に何て事をするの!?最低!」

 

「麗しい乙女とやらを学び直して下さい。少なくともストーカーする人が麗しい乙女な訳無いでしょう」

 

「あれは隠密式後方警戒任務だと、、、」

 

突然たっちゃん先輩は静かになった。俺の後ろを見ている。振り返るとそこには般若がいた。

 

「会長、今日一日サボって何をしていたのかと思えばストーカー行為ですか、、、仕事もほったらかして、、、ふむふむ」

 

「ゲッ!虚ちゃん!?あわわわわ」

 

どうやらたっちゃん先輩にも逆らえない相手がいるようだ。するとその人はこちらを向いて

 

「会長が失礼しました。生徒会会計を担当しています。三年布仏虚と申します」

 

「一年有澤隆彦です」

 

「有澤君ですね。本当に今日は会長が失礼しました。お詫び申し上げます」

 

「いえいえ、気にしないでください。慣れてるので。それでは」

 

そう言って俺は生徒会室を後にした。ドアが閉まる直前にたっちゃん先輩の悲鳴が聞こえた。どうやら溜まりに溜まった仕事をやってなかったらしい。同情はしない。俺は簪が待っている自室へ急いだ。楽しみだなあ、一緒に見るアニメ。

 

 

 

 

企業連side

「もうすぐ臨海学校だな」

 

「ええ」

 

「臨海学校で持っていく装備は有澤重工から2点とクーガーから1点だ。アレの準備は出来ているか?」

 

「ええ。現在最終調整中です。今日中にはそれも終わり、起動出来るでしょう」

 

「楽しみだな。アレが実際に運用できれば企業連の力はより強固なものとなる。空想の産物だったが遂に実用化にこぎ着けたな。他のはどうなっている?」

 

「現在完成済みなのは最優先で建造した今回動かすアレだけです。現在建造中のが8種類。内4種類が完成間近。また、企業連主導のものに関しては動力源が未完成のため完成の目処は立っていません」

 

「焦らなくていい。確実に建造していけ。ただ、海上で使用可能なのが9種類中5種類、いや内1つは完成の目処が立っていないから実質4種類と少ないのがネックか」

 

「仕方ありません。コンセプト的には広い荒野での使用が前提ですから」

 

「だな。今年が終わるまでには全て完成する予定のはずだな。来年が楽しみだ」

 

企業連では今後の世界を揺るがすであろうアレの建造が進んでいた。IS最強神話は終わりに近づいていた。




企業連ではアレの建造が進んでいます。勘のいいリンクスは気がついていると思いますが、、、なお原作に出てきたゴキブリは登場しません。O◯CA旅団が存在しないので。新たに有澤重工オリジナルのを一機登場させます。出番までしばらくかかるので気長にお待ちください。出番が来たら大暴れさせるので。

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