IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

28 / 55
亡国企業とバトルです。この小説KIKUとグレネードばっかり使ってるなと。でも他のマシンガンとかってグレネードで十分代用出来ますし、ブレード以外だと出番が少ないのはしょうがない‥‥かな?


文化祭 後編

「へっ?」

 

予想外の反撃にオータムは思わず動きを止めた。止めてしまった。

 

「止まってる敵にはKIKU!」

 

パイルは偉大である。スナイパーライフルが当たっていたこともありアラクネは一撃で大破、ISは解除、オータムは無様に気絶していた。俺は敵がもつ白式を奪い返すと一夏に投げた。

 

「しっかし何があったんだ?ISを奪われるなんて」

 

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!気がついたら激痛と共に白式は奴の手にあった。

 な… 何を言ってるのか、分からねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった。頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」

 

「そんだけ口が回るなら大丈夫だな。倒れてたからどうしようかと思ったぞ」

 

「すまない。心配かけたな。そいつはどうする?」

 

「殺す‥‥のは不味いから拘束して企業連に引き渡すか。亡国企業とやらの手がかりになるやもしれん」

 

そう言った俺はバススロットに入れてあったワイヤーでぐるぐる巻きにした。幸い今日は企業連の連中が来てるから後始末は楽でいいな。拘束を終えオータムを担いで部屋から出るとたっちゃん先輩がいた。

 

「依頼は遂行しました。織斑一夏をほぼ無傷で救出。どうでしょうか?」

 

「完璧ね。じゃあそいつを引き渡してもらえるかしら?」

 

「何故?」

 

「そいつは貴重な情報を持ってるわ。後は私に任せなさい」

 

「あいにく企業連もこいつらの情報が欲しいんでね。報酬として頂いていきます」

 

「報酬ね‥‥なら仕方がないか、でも引き出した情報は私にも頂戴ね。貴重な捕虜を譲るんだから」

 

「片をつけたのは俺ですが‥‥まあ情報に関してはいいでしょう。聞き出し次第そちらにも提供しましょう」

 

「それでいいわ。それと多分そいつのお仲間が外で他の専用機持ちと戦闘中なの。助太刀に行ってくれない?これは依頼ではなく命令よ。取り逃がさないで」

 

「分かりました。捕獲できたら彼らの身柄も頂きますよ?」

 

「構わないわ。その代わり‥‥」

 

「ええ。得られた情報は共有しますとも」

 

会話を終えた俺は呑気に学園を巡ってる企業連の連中に身柄を引き渡した後、外へ向かった。

 

「しかし、どうして校内はこうも落ち着いてるんだ?襲撃されているというのに」

 

『この学園は企業連の設計だ。要塞として設計してある関係上建物は頑丈で外からISを用いて強硬突入はできない。現にあいつも一般客として入って来てただろう?襲撃されましたと放送でもしない限りここの奴等は襲撃にすら気づかんよ』

 

「だから他の仲間らしきは学園外で暴れてるのか。簪、行くぞ」

 

「言われなくとも!2人なら久しぶりにあれやるよ!」

 

「あれか、久々だな。行くぞ!」

 

 

学園外、海上

「くっこいつ強い!」

 

「鈴!避けろ!支援砲撃を開始する!」

 

オルコット、凰、ボーデヴィッヒ、篠ノ之、デュノアら5人は1人相手に苦戦を強いられていた。

 

「ふっその程度か。貴様らに用はない」

 

「何ですって!?」

 

「用があるのはあいつだけだ」

 

バイザーで顔を隠した恐らく少女であろう者は焦っていた。

 

オータムの反応が消えて暫く経つ。恐らく落とされたなあいつ。助けてやらんといけないがこいつらが邪魔だ。どうすれば!?

 

しかしここで到着したのだ。彼が。

 

「お前ら全員その空域から離脱しろ!簪!制御任せたぞ!」

 

「久しぶりのあれ行くよー!」

 

俺は両肩のミサイルコンテナに大量のVTFミサイルを装填した。

 

「ミサイルカーニバルです。派手に行きましょう」

 

「なっこれは!?」

 

少女の前に広がったのは辺り一面を埋め尽くすミサイル。シールドビットで防ぐも多勢に無勢だった。

 

「ミサイルカーニバルは爽快だな!おっ」

 

俺はISが解除され、落下する少女を受け止めた。

 

「こんな奴がパイロットだったのか。なんかこいつ織斑先生に似ているような‥‥まあいっか」

 

少女を担いだ俺は学園に戻り、少女を引き渡した後は何事も無かったかのように文化祭に参加した。ちなみに一夏争奪戦は生徒会が優勝した。参加人数の多い出し物、生徒会の出し物のシンデレラには体育館にいたほぼ全員が参加したためこうなった。汚い戦法である。

 

 

企業連side

「文化祭はいい収穫があったな。まさか亡国企業のメンバー二人を捕虜にするとはな」

 

「まだ二人は目を覚まさないので情報は聞き出せていませんが、いつ起きてもいいように尋問の用意はしてあります」

 

「それは上々。しかしあんなことになるとはな‥‥」

 

それは数時間前に遡る。捕虜2名を入手した企業連は文化祭を心行くまで堪能した後帰ろうと車に乗ろうとした瞬間金髪の女性が近づいて来たのだ。全員が戦闘体制を取るなか女性はこう切り出した。

 

「私はスコール。亡国企業の一人で捕まったオータムの恋人よ」

 

「いきなりなんだ。捕虜を返せと言うのか?それは出来んぞ」

 

「違うのそうじゃないわ。実は‥‥」

 

彼女の口から語られたのは自分達が今の亡国企業に不満を持っていること。今回の作戦は尻尾切りのようなものだということ。良ければ捕虜を企業連で保護してほしいとのことだった。

 

「で、それを話した上で貴様は何を我々に提供するのだ?我々は企業だ。保護するという対価に見合うだけの報酬を要求する」

 

「そうね、私が二重スパイをするって言うのはどう?」

 

「出来るのか?そんなことが」

 

「本来ならここで死んでる筈の身よ。それにあなた達がやるよりは成功率は高いと思わない?」

 

「確かにその通りだな。ただ裏切らないとも限らん。首輪は着けさせてもらうぞ」

 

「あらやだ。そんな趣味が?」

 

「本当に着けてやろうか?我々の言う首輪とはいつでも貴様を爆破処理できる小型爆弾を貴様に埋め込むということだ」

 

「まあ仕方ないわね。それでいいわ」

 

そして作られたシナリオはこうだ。スコール、オータム、M(スコールに教えてもらった少女の名前)の3名はIS学園に潜入。任務に失敗しMとオータムは死亡。スコールは命からがら帰還するというものだ。

 

「二重スパイ、期待しているぞ。一応こちらの情報も少しは提供しておこう。無論虚偽のものだがな」

 

「あなたたち企業連は敵に回してはいけないって今実感したわ。もし失敗したら遠慮なく私を処理して頂戴ね」

 

「心得た。では」

 

そういうと彼らは別れた。それぞれの成すべき事を成すために。

 




文化祭これまたあっさり終了です。今作での原作変更はあの3人組を企業連に引き込むです。原作では亡国企業って謎の組織で作者自身も把握しきれてないっぽいんですよね。今作ではラインアークみたいに最初はよかったのに多くの人が入ってきて当初の目的を見失っている設定です。原作至高の方、誠に申し訳ありません。我慢して見ていって下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。