IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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さあ第二回のタッグトーナメントです。アニメでどうだったかは忘れましたが今作では相手のSEゲージを見ることが出来ます。ただしゲージだけで分母は分からない仕様です。


第二回タッグトーナメント 第一試合

タッグトーナメント当日。俺はピットで簪と作戦の最終確認をしていた。といってもそんな大層なことはしていない。簡単に最初の役割決めをしただけだ。

 

「さて、取り敢えずは初戦だ。ルールは把握してるな?」

 

「もちろん」

 

今回のルールはトーナメントといっても専用機持ちに関してはトーナメントではない。人数が多いとはいえトーナメントには4ペアと少なすぎるため専用機持ちのみ総当たり戦とし、勝利数が一番多い組が優勝となる。

 

「そいつはよかった」

 

では第一試合、有澤×更識ペアVSデュノア×ボーデヴィッヒペア!選手は入場してください。

 

「じゃ、行こうか」

 

俺と簪はアリーナに降り立ち相手のペアと向かい合った。確かドイツの軍人さんと、企業連以外では割と大きい企業のデュノアか。一筋縄ではいかんぞこれは。

 

では、試合開始!

 

「ミサイルカーニバルです。派手にいきましょう」

 

俺は初手にミサイルカーニバルを選んだ。しかし、

 

「何!」

 

黒いISが手をかざすとミサイルが全てその場で停止したのだ。

 

「一体なんなんだそれは!?」

 

「教えると思うか!?」

 

「いんや、全然」

 

しかし参ったな。見た感じ範囲は近距離、でも一方向しか防げない?表情を見るにあれだけのミサイルを止めるには相当な集中力がいると見える。なら全方向から攻めるまで!

 

「簪!」

 

口に出すと相手に知られるためチャットで簪にミサイルを少し回り込ませて背後から狙うようにお願いした。こっちを見て微笑んだしちゃんと伝わったらしい。

 

シュルルル

 

三本のミサイルがラウラの背後に飛んでいった。集中が割けないラウラはこれで落ちる‥‥訳もなく、そこは軍人。慌てずAICを解除するとワイヤーブレードで致命傷となりうるミサイルを迎撃しながら回避した。

 

「流石はドイツの軍人さんだ」

 

「ほう。知っているのか」

 

もう一回ミサイルカーニバル行けるか?ん?

 

視界の隅には

 

「ごめん。オレンジのラファールに手一杯で援護できない!」

 

というメッセージが、慌てて振り向くとそこにはラファールと撃ち合う簪がいた。

 

「くそっ忘れてた。第二世代機とはいえ代表候補生だったな。弱い訳が、ガッ」

 

「戦闘中に余所見とは嘗められたものだな」

 

見ればなにやら手元からレーザーブレードを展開させ俺に切りかかっていた。

 

「ちっくしょー」

 

そう。彼にも弱点はある。レーザー等のEN兵器に滅法弱いことである。

 

くそっ今のでSE5000持ってかれた。

 

「しかし堅いな。今ので半分も削れんとは」

 

「あいにくSEの多さと積載量に関しては負けなしでね!ASミサイル!マシンガン!」

 

ASミサイルをばらまきながらマシンガンで攻撃。背後からのミサイルと正面からマシンガン。さあどう対処する?

 

「ふん!」

 

ワイヤーブレードでミサイルを迎撃しつつ、レーザーブレードでマシンガンの弾を迎撃、そしてお返しとばかりに肩の大型レールガンを放ってきた。しかし、

 

ガキィィィン

 

「ふはははは!そんなへなちょこな弾じゃあ傷一つ付かんぞ!」

 

あのワイヤーブレードが邪魔だな。何とかしてワイヤーを封じなくては。

 

「くっやはり堅い!」

 

レールガンが弾かれた!?となると有効打になるのはプラズマ手刀だけか、しかし接近は自殺行為だぞ!?一体どうすれば。シャルロットの方も苦戦してて援護は見込めない。くっ!だがやつは比較的鈍重な部類の私より遥かに鈍重。やりようはある!

 

 

簪side

こいつ旧式だって侮ってたけど強い!て言うか戦い方がいやらしい!

 

距離を詰めれば引き撃ちされ、距離を離せばブレードで踏み込まれる。ひとえにシャルロットの瞬間切替(ラピッド・スイッチ)の賜物である。瞬時に武器を変え遠距離と近距離の両方をこなせるのが彼女の強みである。しかしシャルロットも決して有利では無かった。

 

「厳しいなあ。機体の性能差もあるけど相手は近距離は薙刀。遠距離は荷電粒子砲。今はこっちのペースにのせてなんとかなってるけど最初から武器を構えてるあっちの方が有利だし、さっさと決着を着ける!」

 

シャルロットは引き撃ちを続けながら盾を構える。そしていきなり簪に向けて瞬時加速(イグニッション・ブースト)を行った。

 

「くそっ間に合え!ってええ!」

 

慌てて薙刀で迎撃しようとした簪の目に飛び込んできたのはパカッと割れ、中から凶悪な一本の杭が覗く盾だったものだった。盾殺し(シールド・ピアス)といわれるそれは簪に命中した。

 

更識簪、シールドエネルギーエンプティ。

 

無情にもそのアナウンスが響いた。

 

「ごめん、負けちゃったよ。気をつけて、そいつとっつき持ってる」

 

簪に出来ることはメッセージで警告を送ること位だった。

 

 

 

 

 

有澤side

流石は軍人だ。なかなか決まらねえな。ん?

 

隆彦は簪からのメッセージを見て悪い笑みを浮かべた。

 

「こっからはグレネード解禁だ!OIGAMI!WADOU!」

 

背中に折り畳まれたグレネードキャノン。両手には単発火力を重視したグレネードランチャーが装備された。

 

「おい。なにやら背中にヤバそうなのが装備されたんだが!?」

 

「展開される前に落とすよ!ラウラはプラズマ手刀で攻撃して!僕は盾殺しを使う。多分それ以外は効かないから」

 

「心得た!」

 

前と後ろに別れた二人はそれぞれとっつきとレーザーブレードを構えて突撃した。が、

 

ドヒャァ!ドヒャァ!

 

二人が攻撃する寸前にQBを吹かして横に避けた隆彦はQT(クイック・ターン)で機体を90°旋回、そして展開が終わったOIGAMIを放った。

 

 

ドッガァァァァァァァァァァン!

 

凄まじい爆炎と衝撃波がアリーナを包み込んだ。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ及びシャルロット・デュノア、シールドエネルギーエンプティ。

勝者、有澤×更識ペア!

 

ワアアアアア!

 

大歓声の中俺はピットに戻った。ピットでは簪が待っていた。

 

「お疲れ様。なんか私がいない方がやり易かったかな?」

 

「そんなことないよ。正直相手が挟み撃ちせずに向かってきたらどうなったか分からなかった。運がよかったんだよ今回は」

 

「勝って兜のなんとやら、だね。次も頑張ろうね」

 

「おう!」

 

後2組か、気を引き締めて行こう。

 




第一試合終了です。やっぱりOIGAMIは強いですね。ただし格納状態で呼び出すので展開には時間がかかります。今回は装備と同時に展開開始、QTで狙う時点で展開が完了しています。プラモデルを買ったんですがOWよりOWしてますねあれ。まさしく規格外というか、それを標準で装備できるネクストが規格外なのか。

創作武器は?

  • 我々にはそれが必要だ。
  • 認めん。認められるかそんなもの。
  • 好きにしろ。私もそうする。

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