IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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筆者が修学旅行でスカイツリーに行ったときは生憎の曇り空で何も見えませんでした。


修学旅行 1、2日目

修学旅行当日。新幹線の中で俺は簪と仲良く持ち込んだタブレットでアニメ鑑賞に耽っていた。学園から東京駅までは大体3時間かかるため暇潰しの道具は抜かりない。もちろんアニメはダウンロードしているので通信料は発生しない。IS学園が電子端末持ち込み可で助かったぞい。

 

「なあ簪、アニメは他に何を持ってきた?」

 

「トーラスマンは当然として企業戦士カラードと仁義なき戦い(テクノクラートVSアルゼブラ)、それからローディ先生の戦闘指南所を持ってきたよ!」

 

[説明しよう!企業戦士カラードとはカラードという組織に属する派遣社員が企業連の企業に雇われで仕事に行くアニメだ!アニメ化によってだいぶ美化されているが仕事の様はまさしく社畜のそれであり、本人が好んでやっているから始末が悪いぞ]

 

[説明しよう!仁義なき戦い(テクノクラートVSアルゼブラ)とはテクノクラートとアルゼブラのお互いの利権を巡った仁義なき戦いを描いたアニメである。アニメ化によって美化されているがその中身は血みどろで、それでいて人情に溢れる素晴らしい作品だ。なおこれによってテクノクラート及びアルゼブラには893がいるという風評被害が広まった]

 

[説明しよう!ローディ先生の戦闘指南所とはGAのベテラン社員であるローディが主演のシミュレーターを用いた戦闘指南アニメである。彼は粗製ながらも武器腕バズーカを駆使した戦いを得意とし、その戦闘技術はISパイロットも参考にするとか]

 

ちなみに全て企業連製である。アニメ化で美化しないとR規制を食らいそうなのが混ざっているのはご愛嬌。

 

結論、年頃の女の子が見るようなアニメではない!しかしむさい男とたくましい女しかいない企業連に恋愛ものを作れというのが無理なのだ。

 

「簪‥‥ごめんな。企業連のアニメがこんなのばっかで」

 

「いいのいいの。中学校まででお姉ちゃんに無理矢理見せられた恋愛ものは飽きたから。大体あんな出会って数秒でポッなんてあり得ないでしょ!?」

 

「否定出来んな、事実だから」

 

そんな他愛もない話をしながら列車は東京駅に到着、ここからバスで浅草、東京スカイツリーを巡るのだ。旅の模様は‥‥‥‥ばっさりカット!スカイツリーの下が見える床で怖くて抱き合ったりしたくらいで何事も起こらなかったのだ。ちなみにスカイツリーのアニメショップはとても楽しかったことをここに記そう。

 

 

 

進展があったのは1日目の夜、突然企業連から連絡が入ったのだ。その内容が、

 

・亡国企業が一夏の専用器を狙っていること

・恐らく3日目の自由行動で狙われるであろうこと

・亡国企業のトップが荒れてること

 

だった。しかし助かったな、事前に来ると分かっていればやり易い。ただ‥‥

 

「独断専行は‥‥簪が怖いな。一応相談するか」

 

部屋に戻った俺は恐る恐る切り出した。すると、

 

「いいよ、自由行動のときは本音と巡るから」

 

あっさりOKが出た。どうやら無断で危ないことをするのがまずいらしい。俺は一つ賢くなった。

 

「でも怪我したりしたら許さないから。有澤君に限ってそんなことは無いだろうけど」

 

危ないこともアウトか。

 

 

 

2日目

俺達は如月技研に来ていた。ここは企業連に属していない中ではトップクラスの技術力を誇る企業だ。企業連代表として興味がある。出迎えてくれたのは小綺麗な白衣に身を包んだ研究者らしき人だった。

 

「IS学園の皆さん。ようこそ如月技研へ。ではこちらへどうぞ」

 

そういって通されたのは広い部屋。スクリーンがあることからここで説明をするのだろう。

 

「我々如月技研は主に生体型ロボットの開発をしています。生体型ロボットというのはロボット表面にコーティングを施し、外見は普通の生物そっくりに作り上げたロボットです」

 

ふむふむ生体型ロボットとな。面白いじゃないか。

 

このあとに如月技研の歴史やらなんやらが紹介されたあと

 

「では皆さん。今から現在開発中の生体型ロボットをお目にかけましょう。部屋を移動します。ついて来て下さい」

 

そういって案内されたのはガラスで区切られた部屋だった。

 

「このガラス越しに生体型ロボットをお目にかけます。現在二種類を開発中です。まずはAMIDAからどうぞ!」

 

そう言って出てきたのは触覚が生えたダニ‥‥ってあれはトーラスマンの!?

 

「フハハハハハハハ!もうお気づきの方もいるでしょう!そう!これはあのトーラスマンに出てくるAMIDA を実際に作ったのです!勿論自爆から酸吐きまで再現済みです!しかも本家と違って飛べるんです!」

 

うん、あのね、熱弁してるとこ悪いけどここにいるの一般的な女子高生なの。簪と俺を除いてトーラスマン知らないしドン引きしてるよ。

 

「おや?いまいち反応が悪いですな。ならこれはどうだ!?SYAKA!」

 

そう言って出てきたのは何やら蠢く物体。何やら名状しがたい触手のようなものが生えている。俺は身の危険を感じてとっさに目を背けた。

 

「これはある日社員の一人の脳裏に浮かんだ物を詰め込んだものです。私は平気でしたがこれを見た社員の何人かは発狂して退社してしまいました。何やらいあ!いあ!と叫んでましたっけ(笑)こんなに可愛いのにな~」

 

おいいいいいい!それってSAN値がピンチになるものでは!?てか皆大丈夫か!?

 

慌てて回りを見ると皆目を反らしていた。どうやら最初にキモいのが出てきたせいで次は見ないようにしたらしい、ただ‥‥

 

「ふんぐるい、ふんぐるい‥‥」

 

「簪さん!?戻ってこおおおおおおい!」

 

「はっ!私は何を!?」

 

期待のこもった目でモロに見てしまった簪はヤバい方面に流れて行きそうだったが何とか戻ってこれた。というかあの社員は俺達が一人も見てないのに平然と説明を続けてやがる。俺達が目に入ってないのか?それとも‥‥

 

「‥‥‥以上で説明を終わります。これで如月技研の企業見学は終わりです。我々はあなたたちの入社を楽しみにしています。是非ご検討下さい!」

 

誰が行くか!この時ばかりは皆の心の声がハモった。

 

 

 

 

 




忙しい日々の合間を縫ってちびちび書いています。
阿弥陀如来繋がりで釈迦如来のSYAKAにしました。

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