無事にオールドキングによるテロ行為を未然に防いだ企業連はこれを大々的に公表した。企業連という正義が亡国企業という悪を打ち破ったのである。任務を終えネクストを入手しホクホク顔で学園に戻った隆彦を迎えたのは‥‥‥
IS学園自室
今俺は経験したことの無い窮地に陥っている!というのも‥‥
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
あるえ~可愛い笑顔を浮かべている簪さんから黒いオーラが見えるぞぉ?あっ足が痺れてきた。ちょっと崩s
ニコッ
あっこれアカンやつや。大層ご立腹のご様子。おかしいなあ怪我とかしてないのに
「ねえ、有澤君。今まで‥‥どこで何してたの?」
「それは~その~」
やっべええ!そういや簪には伝えてなかったっけ!
「実は‥‥」
全てを話した俺は黒いオーラが一層増したのを感じた。
「ねえ、私何て言ったか覚えてる?危ないことしないでねって言ったよね?」
「怪我をするなとは言われたがそんなことは言われt」
ニコッ
「アッハイ、ソウイエバイワレテマシタ」
怖ええよ!脅迫じゃないか!ん?
「ずっと‥‥‥心配してたんだからああああ!」
怒り顔から一変。涙を浮かべ抱きついてくる簪を俺はしっかりと受け止めた。そっか、心配してたのか、当然だよな。
「すまない。心配かけた。でも怪我は一つもしてないぞ?」
「ネクスト、コジマ粒子、寿命」
簪の口から放たれた言葉に俺は思わず固まった。何故それを知っている?沖合いで戦ったから姿は見られて無いはずなのに?
「実はね‥‥企業連に言ったときに大好きなトーラスと関係を持ってね。聞いちゃったんだ。ネクストのこと。コジマ粒子のこと。ねえ、ネクスト‥‥‥使ったよね?」
嘘は‥‥‥言えないな。
「ああ、使ったさ。でもすぐに除染機使ったし俺は若いから影響は少ないって‥‥」
「でも影響が無いわけじゃない!‥‥‥‥ねえ、約束してよ。もうネクストには乗らないって。コジマ粒子に関わらないって。君が先に死ぬのは嫌だよ‥‥‥」
まあ俺にはISがあるし、ネクストはISと違って戦う事だけを目的とした物だ。平和な世界では不要か‥‥
「ああ、二度と使わないと誓おう。ただし、やむを得ない使用は許してくれよ?」
「‥‥‥分かった。でも本当にやむを得ない時だけだからね!」
こうして俺は久々の簪との会話に花を咲かせた。幸い学園への説明なんかは全部企業連がやってくれたお陰で特に呼び出されたりとかは無かった。
企業連side
「さて、我々企業連は一応全世界の統治権を手にした訳だが依然として企業連への反対勢力も存在する」
「一部の女性達と過激すぎる思考を持った復讐したいと願う男性集団ですか‥‥厄介ですね」
「それとこれは証拠が無い為に噂に過ぎないのだが、ネクストの製造に欠かせないコジマジェネレータといったパーツがいくつか紛失しているらしい。ただの紛失ならいいのだがもし外部にネクスト技術が漏れたとなれば企業連の管理責任が問われる。以降管理を厳重にするように。実際オールドキングも中古部品のネクストを運用していたとの報告がある」
「では企業連内部に内通者がいると?」
「恐らくな。そして今までバレなかったんだ。見つけ出すのは困難だろう」
「恐らく敵の目標はIS学園です。殺しやすく、効果的ですから」
「大至急IS学園に対コジマ戦闘設備を設置しろ。最悪あれを使う事になるかもしれん」
「しかし、あれは周囲への被害が‥‥」
「分かっている。ただし万が一ということもあるからな。備えあれば憂いなしだ」
「了解です」
「他に何かあるか?」
「他のAFもいくつか回しましょう。有澤重工のAFなら防衛にピッタリでしょうし」
「あのキチガイじみたAFか、あれは移動に時間がかかるからな。今すぐ学園に向かうように伝えてくれ」
「了解しました。それと取り敢えず他の水上型と空中型も配備します」
「ああ、そうしてくれ」
亡国企業side
「さて、我々の役目はここまでか、後は憎まれ役が舞台を去るだけだな。これでよかったか?」
「ええ、シナリオ通りです。しかし、よかったのですか?こんな最後で」
「ああ、我々の当初の目標は企業連が成し遂げてくれた。行き先が混乱している今の亡国企業は潰れた方がいい」
「自分で作った組織なのに随分とあっけない。愛着は無いのですか?」
「無いな、思えばオールドキングだ。あいつが来てから狂い始めたんだ。あいつは煽動が上手いからな。大勢があいつに付いていったさ」
「いつの世も過激な思考の者ほど煽動が上手いものです。かのナチスも煽動が上手かったらしいですよ?」
「だがオールドキングはもういない。後は崩れるのを見るだけだ」
「だといいのですが‥‥‥」
?side
「やれやれしくじっちまったが終わり良ければ全て良しってな」
男の目の前には複数のネクストがハンガーに立っていた。
「お前ら、準備はいいな?」
「「「おう!」」」
いい返事だ。さてお前も万全みたいだな。リザ。
傷ひとつない特徴的な逆足ネクストを見上げた男は
「あいむしんかーとぅーとぅーとぅー」
音痴な鼻唄を歌いながら去っていった。
最後のは一体誰なんですかね?(すっとぼけ)