IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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AFが大量に集まるとなんだか大怪獣決戦みたいですよね。


大決戦 その1

リリアナside

「いよいよ決戦のときだ。装備のメンテナンスは済ませたな?肝心なとこでトラブったら洒落にならんぞ?」

 

「「「問題ありません!」」」

 

「そいつはよかった。じゃ、行こうか」

 

すると彼らが背負った巨大なブースター、VOBに火が入ると瞬き一つする間に音速まで急加速、IS学園目掛けてかっ飛んでいった。

 

 

 

IS学園近海

「壮観だな。やはりAFはいい」

 

そう呟く社長、有澤隆文の前には企業連が保有する全ての水上、飛行型AFが集結していた。その数イクリプス2機にスティグロ2機、SOKOKURAの計5機。その中でもずば抜けて巨大なSOKOKURAが旗艦となっていた。

 

「レーダーはどうだ?」

 

「レーダーに未だ感無し」

 

「敵はいつ来るか分からん。交代しつつ常に厳重に警戒しろ」

 

「了解」

 

索敵能力が乏しいSOKOKURAは警戒中のスティグロとデータリンクを行い警戒していた。レーダーのデータはSOKOKURAに送られるためスティグロはただ走り回るだけで良いのだ。

 

「今日はもう来ませんかね?そろそろ日が暮れますよ?」

 

「夜襲もあり得る。警戒を怠るな!疲れたなら交代しろ」

 

「了k‥‥‥むむ!」

 

「どうした!?」

 

「奴さん来やがりました。数は10機!恐らく速度的にVOBを使用しているものと思われます!多分10機共ネクストです!奴さんどっから調達したんだ!?」

 

「今はそんなことはどうでもいい!迎撃開始!」

 

主砲を前方にしか撃てないSOKOKURAは2門斉射ののち転進、横っ腹を向けてガトリンググレネードを放ち始めた。サイドスラスターのお陰で転進は案外早いのだ。それに続くように

イクリプスのレーザーが‥‥スティグロのミサイルが‥‥敵に襲い‥‥‥かからなかった。

 

「どうなってる!?」

 

「報告!イクリプス及びスティグロの全兵装がロックされているようです!」

 

「何だと!?しかし何故SOKOKURAは無事なのだ?」

 

「恐らく全てコンピューター制御のイクリプス等と違いSOKOKURAは兵装は全てマニュアル制御なのが原因かと」

 

「機械任せにするからこうなる!役立たずは下がらせろ!沈むと高くつくぞ!恐らくSOKOKURAだけでは防ぎきれん。最終兵器を起動しろ!あれの起動には時間がかかるぞ!足止めにネクストを出せ!」

 

「了解!」

 

 

 

IS学園

『緊急放送、全生徒及び職員は屋内に退避してください。対コジマ戦闘設備を起動します。繰り返します。全生徒及び職員は屋内に退避してください。対コジマ戦闘設備を起動します』

 

元々屋外にいる人はAFが戦闘を開始したのを知るや否や退避していたためすんなり準備は整った。建物の窓にシャッターが降り、全ての出入口、通気孔は封鎖された。完全に密閉されたことが確認されると、

 

ガシャンガシャンガシャン

 

学園の道路が割れ、

 

「ステイシス、出る!」

 

「アンビエント、出撃します」

 

「レイテルパラッシュ、出撃する」

 

「フィードバックだ‥‥」

 

「ノブリス・オブリージュ行くぞ!」

 

「ストリクス・クワドロ‥‥‥行くか」

 

「私のレッドラム‥‥行くわよ!」

 

「フラジール、出撃します」

 

「メリーゲート、行くわ!」

 

「ヴェーロノーク、行きます!」

 

「サベージビースト!行くぜ!マッハで蜂の巣にしてやんよ」

 

「月輪行くぞ。私はアサルトキャノンを使う、くれぐれも巻き込まれるなよ?」

 

「‥‥‥スプリットムーン‥‥‥」

 

「ハッハー!グレディッツィア!行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

「鎧土竜、行きますよ?ミサイルカーニバルです。派手に行きましょう」

 

一部を除く企業連所属のネクスト計15機が出撃した。過剰にも思える戦力だが企業連の最終兵器はまだ準備中である。

 

「こちらステイシス、オッツダルヴァだ。皆聞け。我々の任務は最終兵器起動までの時間稼ぎだ。SOKOKURAが頑張るだろうが我々は奴が撃ち漏らした敵を叩く。ただし最優先事項は建物への被害を出さない事だ。さて、お互いリンクスだ。一部を除いて連携も糞も無いだろう。同士討ちにならないようにしつつ各自自由に行動しろ」

 

「「「了解!」」」

 

リンクス‥‥それはネクストと繋がる者という意味から付けられたネクスト乗りの総称だ。ネクストはそれ一機が莫大な戦闘力を誇る一方連携が難しい。万が一誤射しようものなら大事になる。それを踏まえての自由行動である。

 

 

 

リリアナside

「見えてきたぞ。IS学園だ」

 

「AFがあんなに沢山‥‥大丈夫なのか?」

 

「気を付けるべきはあのバカでかい戦艦だけだ。他は置物だ。全く奴等は有能だな」

 

「それは良かった」

 

「油断するなよ?それとあの戦艦は無視だ。呆れるほど硬いらしいからな。ネクストと言えど沈めるには3日はかかるだろう‥‥‥回避行動!」

 

彼が叫んだ瞬間彼らの前に巨大な火の玉が2つ現れた。回避が間に合わなかった一人がそれに巻き込まれ、消えた。

 

「バカな‥‥PAごとぶち抜かれたのか?」

 

「動じるな。必要な犠牲だ。あんな火力だ。連射は出来まい。今のうちに突っ込むんだ」

 

「「「くっ‥‥了解!」」」

 

「次が来るぞ。とんでもない連射速度のガトリンググレネードだ。‥‥‥こいつぁすげえな。まるで火の壁だ」

 

「「「呑気に言ってる場合かぁぁぁ!」」」

 

「落ち着け、さっきのより火力は低いし精度も悪い。爆風だけならPAで防げる。ただケツから打たれ続けるのは不味いな。一人が囮で残れ。可能な限り撃たせて弾切れか兵装を破壊してガトリンググレネードを黙らせろ」

 

「俺が行きます。後を頼みます」

 

「頼んだぞ」

 

「よし!VOBパージ!行くぞぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

IS学園

「やはり撃ち漏らしたか‥‥数は8‥‥少しは減ったが想像以上に残ったな。こっちで戦える前衛は11機、数では有利だが下手に戦って建物に被害が出ると不味いな‥‥全くやりづらい」

 

そう呟いたオッツダルヴァはレザライを構え

 

「任務は時間稼ぎだが、別にあれを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

そう言い残し防衛網を突破しVOBをパージした敵ネクストに向かってOBを起動した。

 

 

 

 




うーんこの死亡フラグ。どうしても最終兵器を使いたいので企業連のネクストの任務はあくまでも足止めです。まあ聡明な読者なら最終兵器が何なのかもう予想がついていることと思います。それと最後のは中の人繋がりです。こういうの嫌いな方が居たらごめんなさい。

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