IS×AC ガチタンが行く   作:ガチタン愛好者

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戦闘描写難しいです。


大決戦 その2

ドヒャァドヒャァ!

 

学園のあちこちで響き渡るQBの音。

 

カァオカァオ

 

そこに混ざるレーザーライフルの音。学園は既に戦場と化していた。現在不利なのは学園側である。何かを守りながら戦うというのは一番難易度が高い。

 

シュガン!

 

「くっ!もうPAが持たないぞ!?」

 

リリアナは徹底的に学生寮を狙っていた。目的は生徒たちの殺害なので無理に企業連と戦う必要はない。そして強化されているとはいえ所詮は一般的な建物であり、ネクスト級の火力には耐えられない。故にこうしてステイシス自身の体で攻撃を防ぐ羽目になっているのだ。ステイシスは高機動機体のため装甲は薄い。徐々に追い詰められていた。そして企業連の中でもトップクラスの実力者であるオッツダルヴァを追い詰めているのが、敵の中でも群を抜いて上手な逆脚にショットガンのネクスト、オールドキングのリザであった。

 

「くそっ逆脚は厄介だ!」

 

「ほう、なかなか上手く守るもんだな。そんなガキ共放っておけばいいだろうに。そんなんじゃ俺を殺せないぞ?」

 

「まさか抜け出してすぐに襲撃に来るとは、準備は済んでいたらしいな」

 

「理解が早いな。ああ、俺は最初からこうなることを見越してたんだ。じゃあ、」

 

オールドキングはオッツダルヴァに接近し

 

「死ね」

 

ショットガンを放とうとした。至近距離でのショットガンは絶大な威力を誇る。しかし、

 

ズガガガガガン

 

「ぐあぁ!」

 

突然オールドキングに大量のミサイルが着弾する。

 

「大丈夫ですか!?オッツダルヴァ!」

 

「その声は‥‥エイ・プールか。ああ、助かった。だが今のでメインブースターがイカれたらしい。飛べん。すまないが離脱する」

 

「了解」

 

飛べないオッツダルヴァは建物で射線を切りつつ離脱した。それを見届けたエイ・プールは

 

「今日ばかりは出し惜しみはしないわ!弾薬費が怖くてASミサイルが使えるか!」

 

大量の、比喩表現なしに視界を埋め尽くすミサイルを放った。

 

 

 

IS学園近海

「敵は撃墜しました。が、学園への援護は出来ません。下手すると学園が消し飛びます」

 

「くっ、ここに来て大火力が仇となるとはな。状況は?」

 

「劣性です。敵は学生寮だけを狙っており、庇ったネクストが一機落とされました」

 

「ふむ、仕方ないな。私が出よう。ネクストを準備しろ」

 

「しかし社長!あそこは戦場です。もし万が一のことがあったら‥‥」

 

「喧しい!我が社のネクストは社長が乗れんほど脆いと言うのか!」

 

「‥‥‥いえ、ですが気を付けてください」

 

「分かっている。後は任せた。もうSOKOKURAの出番は無いだろう。私が発進したら離脱しろ」

 

「御武運を」

 

 

 

IS学園

「くそっ!このままでは守りきれん!」

 

タフなGA製ネクストが弾受けを担当するがいかんせん数が足りない。

 

「くっ、そこまで動きはよくないが連携が上手いな。一機も落とせん」

 

武器腕バズーカを放ちつつローディはそうぼやいた。たった数機のネクストだが絶妙な連携でまだ一機も落ちていなかった。誰かを撃とうとすれば他の誰かが撃ってくる。そうこうしていると‥‥

 

「不味い!一機抜けた!」

 

隙を突いてネクストが一機突っ込んだ。遮るものはなく、敵ネクストは悠々と接近しブレードを振り上げ‥‥‥

 

ズガァァァァァァァン!

 

大爆発を起こした。部品がバラバラと落ちる音と共に

 

「間に合ったか、有澤重工、雷電だ」

 

肩のOIGAMIから煙を上げつつタンク脚の雷電が姿を表した。

 

ー残り敵7機ー

 

「弾受けは引き受けよう」

 

鈍く光るタンクは頼もしいことこの上なかった。

 

「あのデカブツを倒せ!」

 

リリアナは思わず突然出現した雷電を集中砲火する。ネクストの中でも大きい方の雷電は敵の攻撃を一身に引き受けることとなった。普通のネクストならPAが剥がれ、やられてしまうだろう。が、

 

「端からPAなど得体の知れない物は信用していない!信じるは我が装甲のみ!」

 

PAはとうに剥がれている。しかしその分厚い装甲が抜けない。しかも、

 

「ふん!」

 

ドゴォォォォン!

 

建物を背にしているお陰で遠慮なくグレネードをぶっぱなす。直撃した一機がまたバラバラになった。

 

ー残り敵6機ー

 

「む!?いかん!」

 

しかし鈍足のタンク脚、守れる範囲は狭く、数機が雷電を無視し、建物の裏側へ飛ぶ、だが、

 

「笑止」

 

ザガン!ザガン!

 

そこには数少ない接近戦のみを想定したネクスト、スプリットムーンこと真改がいた。手には青く光るレーザーブレード、月光が握られている。

 

ー残り敵4機ー

 

味方がやられるのを見た敵が一機逃げ出した。一目散にネクストの機動力を存分に生かして離脱しようとした。生き残れば次がある。建物の護衛に必死な前衛のネクストは誰も気がつかなかった。しかし、

 

ズッゴォォォォン

 

「そ~ら、直撃だ。生き残れんぞ、そんなんじゃ」

 

後衛のネクスト、月輪のアサルトキャノンが命中する。

 

「出番があってよかったのお。こいつは敵味方が入り乱れる戦場じゃ使えんからな」

 

ー残り敵3機ー

 

だが何も落とされるのはリリアナだけではない。

 

フィードバック、メリーゲートといった弾受け要員は勿論、後衛も何度か攻撃を受け企業連側のネクストも半数まで減っていた。

 

「恐れるな!依然として数はこちらが優勢だ!」

 

落とされたオッツダルヴァに変わり、ジェラルド・ジェンドリンが指揮を取っていた。

 

「頭の逆脚を狙え!奴が司令塔だ!」

 

「おおっと。そろそろ頃合いか、来い」

 

味方が減り、自分に砲火が集中するのを感じたオールドキングはとっておきを投入することを決めた。

 

ズモモモモ

 

海岸から何やら黒い虫のようなものが出現した。

 

「AFは何もお前らの専売特許じゃねえんだよぉ!!ジェット!蹂躙しろ!」

 

ヴン

 

ジェットと呼ばれたAFはその体から何本ものレーザーブレードを展開する。側にあった警戒用の見張り台がまるで熱したナイフでバターを切るようにスパッと切れた。

 

 

「まさか奴等もAFを準備していたとは‥‥どうすれば!」

 

その時ジェラルドの無線に企業連の職員から

 

「企業連最終兵器アンサラー、出撃準備完了です。避難を!」

 

「待ってたぞ!よし、全員撤退!」

 

その号令と共に企業連のネクストは全機撤退した。それを見たオールドキングは

 

「何をおっ始めるつもりだ?まあいい、攻撃を続行だ!」

 

3機に減ったがネクストの火力は十分すぎる。だが彼らは思わず足を止めた。彼らの目に飛び込んできたのは

 

ズッズーーーン

 

巨大な傘が、全身に緑色の粒子を纏い、生理的嫌悪感を抱かせる重い、名状しがたい音を響かせながらこちらに向かって来る姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




急遽ジェットも出しました。その方が盛り上がるので。

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