あけましておめでとうございま…え?もう12日?
…。
おめでとうございます!(ゴリ押し
※諸注意
ヤローの口調がよくわからんので雰囲気でやってます。ご了承ください。
…マリィどうしよ
孵ったばかりのポケモンの頭に触れるとそのポケモンのゲーム基準の個体値が見える。
孵化後、一日経過すると見ることはできない。
シキが得た「奇跡」は言ってしまえばそれだけの事。
しかしこの個体値を理解しているか否かでバトルの勝敗が大きく変わるのは言わずもがな、「プレイヤー」の多くが知っているだろう。
だからこそシキはリオルたちの個体値が目の前に浮かび上がった時
微妙…
と、そう感じてしまった。
「っ!いやひとつの命だろうが!何考えてんだ!」
と、度々己に喝を入れる。
いったいなぜ、シキはこの段階で厳選という行為をしないのか、
それは「すごいとっくん」の存在である。
きん、もしくは ぎんのおうかん と引き換えにポケモンの個体値を「さいこう」まで上げるシステムのことだ。
裏を返せば、これは訓練次第で個体値をあげられるということで、厳選する必要が無いということになる。それはもはや努力値では…?という疑問は最もではあるが…
これが、この事実がシキの心の支えになっていた。
旅をしていけば自ずと個体値、つまりポケモンが強くなっていくのではないか。予想でしかないが、ゲームとは違いすぎるこの世界ならありえない話じゃあない。
なら愛を持ってポケモンに接しよう!この世界にきて、まずシキが考えたことだ。
さて、話を変えよう。
なつき進化はご存知だろうか。
なつき度を十分に上げてレベルを上げることで進化する特定のポケモンの進化の総称だ。そして、この特定のポケモンに「リオル」が含まれる。
はもんポケモンであるリオルは自然の様子だけでなく、人の感情を「はどう」という波で感じ取ることが出来るポケモンだ。
生まれたばかりの2匹は感じた。シキの葛藤を。愛を。
それがどういう経緯でシキを苦しめているのかはまだ感じ取れない。
けど、それらが自分に向けられているのはどこか分かっていた。なにかを抱えながらも真摯に自分たちのことをお世話するシキに懐かないことなんて、あるわけが無い。
あとカレー美味いし。
ともかく、シキのリオルたちの進化はすぐだった。
──────────
「だ、大丈夫か!サルノリ!」
ゲームのようにヤローを倒すことは簡単じゃなかった。
まず、ジムチャレンジだ。ほんとに疲れる。最初のジムだからチャレンジを難しくしているとは言っているものの、ゲームでは大したこと無かったというのがシキの記憶だ。
現実はほんとに辛かった。
「イヌヌワン!こっちくんな!!まって!おねがいあああああああ?!?!」
イヌヌワン、もといワンパチが一生決まったルートをぐるぐる回すわけでもなく、むしろ向かってくる。ウールーが散り散りになってしまう。ワンパチに振り回されていながらも、文句はあんまりなかった。彼は犬派だ。
それはともかく
とにかくチャレンジで体力をごっそり持っていかれている、ということで、ジムリーダーとの勝負でポテンシャルをフルに発揮することは難しかったのだ。
加えてスタジアムの歓声。緊張しないわけが無い。
ようするにシキはガッチガチだったのだ。
「くっ!すまんサルノリ!俺が対応できてなかった!!」
そして大きな理由がもうひとつ。
ダイマックスの存在だ。シキもできるからイーブンだが、「ダイマックスは3ターンの間」という制約なんてない世界だ。技を3つ、かいくぐれば大丈夫!と言うことではなく、ダイマックスが解けていなければダイマックス技を連発できるという鬼畜の時間だ。
「うん。ぼくの手持ちはたった2匹とはいえ、ワタシラガはひと味違うんだな。」
「そうみたいっすね…」
ヒメンカとワタシラガ。ジム戦におけるヤローの手持ちだが、ここはゲームと変わらなかった。
そして、シキはサルノリ、レドームシ、そしてリオル2匹だ。レドームシであれば虫技でこうかばつぐんを付けるとはいえ、ポケモンバトルの経験の差が忠実に出ていた。
レドームシをだす、ヒメンカをなんとか突破。ダイマックスしたワタシラガに翻弄され戦闘不能。続けてサルノリを出すがダイマックスが切れることなくまた撃沈。
いまの状況だ。サルノリをダイマックスしようとしたが、それよりも早く力尽きてしまった。
相手は待ってくれないということを散々味わったはずなのに、ここに来てまたシキはゲームとの違いに苦しめられる。
「…っ!頼むぞ!リオル!」
──オルッ!
リオルを繰り出すが、シキのリオルは生まれたばかり。レベルが少し上がっているとはいえ、ワタシラガに太刀打ちできない。
「ははは!農業は粘り越しじゃと言った!ダイソウゲンだ!ワタシラガ!」
「くっ!リオル!ダイマックスするぞ!」
──オォルッ!
慌ててダイマックス。結果的に吉と出た苦し紛れの一手。ダイソウゲンを受け、リオルはまだ立つことが出来ていた。
「いいぞ!リオルッ!こっちもねばんぞ!ダイウォール!!」
「やるね!そのままダイソウゲンで圧をかけるよ!!」
ダイウォールでワタシラガの攻撃を受け止めているとはいえ、完全にダメージを無効にはできない。
「まもる」などのわざもまた、すこし扱いが違った。技を無効化するのではなく、ダメージをできる限り減らす技になっていた。
例えばダイナックルがダイウォールに防がれたとしても、ダメージを減らしているだけなので、きちんと追加効果のこうげきの上昇はされる。
「いいぞ!ワタシラガ!押し切れ!!」
「…ま、負けないでくれ!リオルッ!!」
こうなっては祈るしかない。リオルがダイウォールでダイソウゲンを受け止めきり、ワタシラガのダイマックスが切れることを。
観客の大勢がこの攻撃が防がれるか、この壁が貫かれるのか、ここで試合が決まると会場の全員が理解していた。
───ラガァァァアア!!!
───リ…ッ、オルッ!!!
リオル的には、困惑しかなかった。この前タマゴから孵ったばかりだ。なのにこんなスタジアムに出されて巨大化させられて…。
「頼む!!リオル!!!」
ただ、自分の世話をしてくれた人にただ答えようと、必死に行動していた。
そして、シキとリオルはジムチャレンジの歴史に残る瞬間を残すことになる。
進化だ。
ここで、ダイマックス中に、リオルがシキの声に答えるように。
リオルがルカリオに進化した。
────────
さて、このダイマックス中にリオルがルカリオに進化し、ヤローに勝利するというド派手なシーンが、ガラル地方で大きな注目を浴びた。
おかげでシキは一躍有名人になる。
そう、注目を浴びに浴びた。
浴びすぎたのだ。
──────────
「ヤローさん。」
「…?あぁ、ユウリさんとホップさんじゃあないですか。どうしました?」
「いや、あの、その」
私とホップはエンジンシティからナックルシティに旅立つ前にターフタウンへ戻り、ヤローに会うことにした。
もちろん、シキの事でだ。
ヤローというジムリーダーは、シキの炎上を収めるのに率先して協力したジムリーダーだ。シキと唯一戦ったジムリーダーというのも大きな理由の一つだろう。
「シキのことで来たんだ」
言い淀んでしまった私の代わりに答えてくれたホップ。
「…あぁ、彼ね。彼がどうしたの?」
「あの、どうして、シキを庇ったんですか、彼の行いを庇うことは…その…」
「あ、そのことですか。まぁ、ジムリーダーとしての評価はちょっと落ちましたねー」
「それだ!なんでシキを庇ったんだよ!なにか知ってるのか?」
「いやぁ、そうじゃなくてですね。彼があんなことをするだなんて、やっぱり理由があってのことか、仕方なかったことのどっちかじゃあないのかってね。」
ヤローさんはさも当然なように言う。
「や、自分の立場も考えたよ?でもねぇ…」
「…どうしたんだよ?」
「彼とのバトルが楽しくてね。またやりたいなって思ったし。」
「し?」
「まだ、あるんですか?」
ヤローの言ってることは理解出来る。なにせ、シキとずっと一緒にいた私とホップと同じだからだ。
シキがそんなことしたのなら、理由がある。
世間はストレスだとか、もともとそういう気質があったんじゃないかとか言ってるけど。彼がポケモンにそんなことするわけ無いんだ。
すくなくとも、私たちはそう思ってる。
「いやね、あの人に言われたら協力しなくちゃね」
「協力?」
「協力をお願いした人がいるんですか?!」
過剰に私は反応してしまう。だってそれは何が起きたのか確実に知っている人がいるってことだから。
「誰なんですか!!」
「え?ぼくよりも君たちの方が繋がりある人なんじゃないかな?」
「え?」
「現チャンピオンのダンデさんが彼を助けるために、もう一度ジムチャレンジに参加させるために動いてるみたいだよ」
DLCめちゃ楽しみなんやぁ…。
盾新キャラのセイボリーって女性なんです…よね?
わからん…