魔法絶唱シンフォギア・ウィザード ~歌と魔法が起こす奇跡~ 作:黒井福
今回は本作のファントムの設定変更に伴うオリジナル要素が描かれます。原作ウィザードには存在しない設定ですが、どうかご了承ください。
突如現れたグールとミノタウロスファントムをガルド達に任せ、セレナは1人瓦礫の下に閉じ込められていた少女を安全な場所へと連れて行く為街中を駆け抜ける。既に避難警報が発令されているからか、周辺には2人以外誰も居らず、遠くからガルド達が戦う音以外はセレナがアスファルトを踏みしめる音だけが響き渡っていた。
『セレナさんッ! その先の角を右に曲がって、そこから真っ直ぐ言ったところに避難を引き継ぐスタッフを用意していますッ!』
「はあ、はぁ……はいッ!」
あと少しでこの少女を安全な所に連れていける。そう思うと幾分か気分が和らぎ、胸に抱えた少女を励ます余裕すら生まれた。
「大丈夫、もうすぐだからねッ!」
「う、うん……」
セレナの励ましに、少女は不安そうに彼女を見上げながら頷いた。無理もない、こんな年頃の少女が目にするには早過ぎる暴力と危険を目の当たりにしたのだ。ショックからトラウマを抱えてしまわないかとセレナはこんな時でも少女の事を心配してしまった。
そんな彼女を嘲笑う様に、行く手を遮るグールの集団が現れた。何処からか目の前にバラ撒かれた小石の様な物から魔法陣が広がると、その中から浮き上がる様に次々とグールが出現しセレナに向け手にした槍を構えた。
「あっ!? くっ!」
一体何処から現れたのかとセレナは周囲を見渡すも、見える範囲で敵と思しき姿は見当たらない。姿の見えない敵の存在を警戒しながらも、セレナはこの場を切り抜けるべくビームダガーを構えながら少女を下ろし近くの電柱の影へと隠れさせた。
「待ってて……すぐに終わらせるからッ!」
そう言って少女を比較的安全な所に隠すと、セレナは手早く勝負を終わらせるべくグールの集団の中に突撃した。
「タァァァァァァッ!」
グールはアルカノイズやメイジ等と違って動きは比較的緩慢だ。だから懐に入り込む事自体は決して難しくない。再びアガートラームを纏う事になって以降、何時如何なる時に荒事に巻き込まれても誰かを守れるようにとセレナも無理のない範囲で訓練を繰り返した結果、すっかり過去の感覚を取り戻し更には肉体的に成長した事もあって動きはより洗練されていた。戦いの年季が違うマリアと比べれば確かに劣るが、それでも意思を持たず戦うグール程度に後れを取る事は無かった。
「ハッ! ヤッ!」
すれ違いざまに逆手に持ったビームダガーを振るえば、グールの岩の様な表皮からは火花が飛び散る。流石にアルカノイズほど脆くは無いので一撃で倒す程には至らないが、素早く何度も刃を振るえばグールはひっくり返って小さく爆散し跡形も残らない。
勿論グールの方も一方的にやられてばかりではなく、彼女が1体のグールに攻撃を仕掛けている時に別のグールが槍を振り下ろしてくる事もあった。だがその一撃は、彼女の周囲を浮遊している別のビームダガーにより阻まれ、動きを止めた所に返す刃で放たれたセレナの斬撃を喰らい返り討ちに遭う始末。
あっという間にグールはその数を減らしていき、残りは数体と言うところまできた。それを見てセレナはさっさと勝負を決める為、手にした柄からビームの刃を連結させた蛇腹剣の様な光の鞭を振るいそれでグールの集団を囲んだ。
「これでッ!」
PIXIE†WHIP
グールを囲んだ鞭からエネルギーの奔流が放たれる。その状態で鞭を引けば、エネルギーはそれに合わせて高速回転し独楽を回す様に竜巻が発生し中に囚われたグール達を瞬く間に切り裂いた。
光る竜巻が収まった時、そこにグールは居なくなり後には竜巻の余波で抉られた道路だけが残される。敵が居ない事を確認したセレナは、周囲を警戒しつつも電柱の影に隠した少女を安心させるように近付き膝をついて目線を合わせた。
「もう大丈夫ですよ。さ、行きましょう」
「うん。……ありがとう」
「いえいえ。さ、早く……」
セレナの姿に、少女は勇気をもらったかのように僅かの笑みを浮かべる。その表情にセレナも安堵し、安心しきって少女から意識を離し周囲の安全を確認すべく顔を上げた。
故に、セレナは気付かなかった。その瞬間少女の口が三日月の形に歪んだのを…………
「本当、見違えるくらい逞しくなったよね…………セレナちゃん♪」
「……え? 何で、私の――」
初対面の筈の少女が自分の名前を口にした事に、セレナが不思議に思った少女の事を見ようとした。
その瞬間、セレナは胸に衝撃を感じ視線を下に向けると…………
少女の腕が自分の胸の中に突き刺さっている光景を目にする事となった。
「――――――え?」
***
一方その頃、ガルド達は4人でミノタウロスファントムを徐々にだが追い詰めつつあった。
「ぜあぁぁぁぁっ!」
「ぐぅっ!? クソッ!」
ミノタウロスファントムは、牛の様な見た目をしているだけあってパワーに優れておりガルド1人だと流石に持て余しただろう。が、ここに居るのは彼だけではなかった事が功を奏した。
「フッ!」
「ちぃ、小癪なッ!」
すれ違いざまにマリアが脇腹を切り裂き通り過ぎていけば、そこに出来た隙を切歌と調が仕掛けてくる。
「「ヤァァァァッ!」」
「がはっ!?」
シュルシャガナとイガリマの同時に放たれた斬撃は、ミノタウロスファントムが持つハルバードの柄を軽々と切り裂いて本体にもダメージを与える。武器を失い無防備になったミノタウロスファントムを前に、ガルドがトドメを刺そうとマイティガンランスを砲撃モードにして構えた。
「そろそろ仕上げだ。セレナが戻ってくる前に、片が付きそうだな」
砲口に魔力がチャージされていき、絶体絶命に陥るミノタウロスファントム。その時、通信機から朔也の慌てた声が響いた。
『ガルド、皆大変だッ! セレナさんがッ!?』
「ッ!? セレナがどうしたッ!」
詳細は分からないが、セレナの身に何かが起こったのだと言う事は分かった。その事への動揺で魔力のチャージが中断された、その瞬間ミノタウロスファントムは今がチャンスとばかりにその場から逃げ出してしまった。
「あっ! アイツ逃げるデスッ!」
「待ってッ!」
慌てて切歌と調が追撃するが、反応が遅れた事もあって捉える事が出来ずまんまと逃げられてしまった。その事に歯噛みしながらも、マリアは今はセレナの方が優先と通信機に向けて怒鳴る様に問い掛けた。
「本部ッ! セレナがどうしたのッ!」
『分からないの。セレナさんのカメラが突然映像が途切れたかと思ったら、バイタルが大きく乱れ始めたのよッ!』
『切歌君と調君はファントムの追跡、ガルド君とマリア君はセレナ君の救援に向かってくれッ!』
言われずともガルドは即座にセレナが向かっていった方へと向かっていく。駆けていくのでは時間が掛かると、ガンランスにマリアと共に跨り方向から放たれるロケット噴射で空を飛んで一気に現場へと辿り着いた。
数分と経たずに2人がセレナが倒れたと言う現場に辿り着くと、そこには胸を押さえて苦しんでいるセレナと、そんな彼女を見下ろしているグレムリンの姿があった。苦しむセレナの姿に、ガルドとマリアは同時に叫び声を上げる。
「「セレナッ!?」」
「ん? あ、やっと来たねぇ」
2人の声にグレムリンが顔を上げると、マリアはガンランスから飛び降りてセレナを抱き上げ、ガルドは空中で半回転し噴射炎をグレムリンに噴き付けて吹き飛ばした。高温の魔力の噴射炎をまともに喰らっては堪らないと、グレムリンが離れた所に跳び退るとガルドはセレナとマリアを守る様に立ちはだかる。
「グレムリン……! 貴様、セレナに何をしたッ!」
2人を守る様に立ちはだかった彼の背後では、マリアに抱きかかえられたセレナが大量の脂汗を流しながら苦しみ悶えていた。
「セレナッ!? セレナ、しっかりしてッ!?」
「う、ぐッ!? うぅぅぅぅぅぅっ!? あ、うぐぅぅぅぅっ!? あぁぁぁぁぁっ!?」
「セレナッ!!」
苦しむセレナにマリアが必死に声を掛けるが、姉の声も届いていないのかセレナは答える事も出来ず只管苦しんでいた。その彼女の体に、見覚えのある罅が入り始めたのを見てマリアの顔から血の気が引いた。
「ぐぅぅっ!?」
「なっ!? こ、これは……!?」
「セレナッ!? な、何故……はっ!? グレムリンッ!」
これは間違いなくグレムリンの仕業だ。そう思ったガルドが振り返った時には既にその姿は無く、そこにはガルド達3人だけが取り残されていた。
慌てて周囲を見渡すガルドであったが、グレムリンの姿は影も形も無かった。それどころか、セレナが連れていた少女の姿すら見当たらない。それだけでガルドはあの少女がグレムリンの擬態であった事に気付くと、まんまと策に嵌められた事に憤りを抑えきれなかった。
「くそ……くそぉぉぉぉぉっ!?」
空に向けて叫ぶガルド。その彼の頭を、急ぎ転移してきた輝彦が強めに小突いた。
「叫んでいる暇か。彼女の事を想うなら、先ずは彼女を安全な所に運ぶ事を優先しろ」
「ぐっ……あ、あぁ、そうだな。すまない、輝彦」
「ガルド、急いでッ!」
マリアに急かされ、ガルドがセレナ、マリアと共に本部へと転移魔法で姿を消す。その間輝彦は周囲を警戒し、3人が無事に転移していったのを見ると切歌と調の2人に合流。結局ミノタウロスファントムには逃げられてしまい肩を落とす2人を元気付けながら、彼女らと共に自身も魔法で転移するのだった。
***
本部に戻ると、早速セレナはアリス、キャロル、ヴァネッサの3人により徹底的に診察を受けていた。今の彼女の状態は以前颯人がファントム化しつつある状態に非情に近い。だが魔法使いではない筈のセレナが何故ファントム化しているのかが分からず、困惑しながらもアリス達は様々な方法でセレナの中で何が起こっているのかを調べた。
その結果、3人はセレナの胸の奥に何やら魔力を放つ核の様な物がある事に気付いた。
「核、だと? 魔力の源ではなくてか?」
「強いているならば核の様な物、と言うだけです。実際にどのようなものかまでは分かりません」
「だが、その核がセレナから命を吸い上げて魔力に変換し、更にそれを急速に凝縮させてファントムにしようとしている」
「一刻も早くセレナさんの体内から、その核を取り除かなければなりません」
報告に首を傾げた弦十郎に3人が答えると、ならばさっさとその核とやらを除去しろとガルドが詰め寄った。詳しい事は分からなくても、それが悪さをしているのであればそれを取り除けば済む話の筈である。
「ならさっさとそれを取り除けば……」
「残念ながら、事はそう単純ではないらしい」
「どういう意味だ?」
「核があるのは、セレナさんのアンダーワールドの様なのです。なので外科的には勿論、錬金術を用いても取り除く事は出来ません」
つまりセレナを助ける為には、彼女のアンダーワールドに入り込んで命を吸い上げファントムを作り出している核を破壊する必要があると言う事である。それは一歩間違えれば、セレナの心を壊してしまいかねない綱渡りの戦いを強いられる。
だが現状それ以外に彼女を救う手段が無いのであれば、迷っている暇はない。ガルドは覚悟を決め、彼女のアンダーワールドに入る為指輪を取り出した。
「セレナ……待ってろ、今助ける」
ガルドがそう言って彼女の右手中指に指輪を嵌めると、薄っすらと彼女の目が開かれた。辛そうにしながらも自身を見てくる彼女にガルドが頷くと、彼女も脂汗で前髪を額に貼り付けながらも弱々しい笑みを浮かべて頷き返してくる。
「ごめ、んね…………はぁ、はぁ……ぐっ!? お、お願い、ガルド君……」
「あぁ」
「待ちなさいガルド」
意を決してセレナのアンダーワールドにガルドが入り込もうとすると、そこでアリスが待ったをかけた。何事かとガルドが彼女を見ると、アリスはガルドに一つの指輪を手渡した。
「これを持っていきなさい。アンダーワールドであなたのファントムを召喚し使役する為の指輪です。きっと役に立つ筈ですよ」
「ありがとう。それじゃあマリア、行ってくる」
「お願いね、ガルド。セレナの事、頼んだわよッ!」
「任せろッ!」
〈エンゲージ、プリーズ〉
マリアに見送られながら、ガルドはセレナのアンダーワールドへと入って行った。
魔法の回廊を抜け、ガルドが降り立ったのは一面に広がる花畑であった。以前颯人のアンダーワールドに入り込んだ時の様な、まるでフィルターか何かを掛けられたような夢の中を思わせる景色。
「ここが、セレナの…………ん?」
周囲を見渡すと、花畑の真ん中に2人の少女の姿があった。その2人のどちらにもガルドは見覚えがあり、彼はそれが幼少期のマリアとセレナである事に気付く。2人はそこで歌いながら花冠を作り、互いの頭に被せて遊んでいた。
幼い姿に見合う平和な光景。この後F.I.S.に囚われ、実験台とさせられるのかと思うと流石に心が痛んだ。
「おっと、感傷に浸ってる場合じゃなかった。今は魔力の核を……」
気を取り直してセレナの命を蝕んでいる原因を探そうとガルドが視線を上げた。その時、空を割る様にして紫色の翼竜か昆虫を思わせる異形が飛び出してきた。
「何ッ!?」
「ギュアァァァァァァッ!!」
飛び出してきた異形は大きな鳴き声を上げると、目に映ったガルド目掛けて襲い掛かって来た。6本の脚を蠢かしながら飛び掛かって来た異形がその顎でガルドに食らい付こうとしてきたので、彼は咄嗟に横に転がる様にして回避しつつガンランスで切りつけた。
「このッ!」
「ガァァァァッ!」
ガルドの反撃に体を切り裂かれて異形が叫び声を上げる。そのまま異形は空中に飛び上がり、反転しながら口から光線を放って周囲を破壊した。光線が命中すると、そこの空間が割れて中から悍ましい光が漏れ出る。
「マズイ……このまま奴に暴れさせると、セレナのアンダーワールドがッ!」
元よりアンダーワールド内では長期戦はご法度だ。ガルドは早々に勝負をつけるべく、先程アリスから受け取った指輪を早速使った。
「頼むぞ、俺のファントム……ディケファロスッ!」
〈ディケファライズ、プリーズ〉
ガルドが新たな指輪を使うと、彼の前に大きな魔法陣が出現する。そこから姿を現したのは、体が左右で白と黒に色が別れた双頭の鷲。これこそがガルドのファントムであるディケファロスであった。
「「ピィィィィッ!」」
召喚されたディケファロスは高らかに咆哮を上げると、セレナのアンダーワールドを破壊しようとしている異形……巨大ファントム・ジャバウォックに挑んでいった。巨大な翼を広げ飛び掛かったディケファロスは、二つの頭の嘴で食らい付きながら両足の爪でジャバウォックの体を引き裂いていく。
「ギアァァァァァッ!?」
体を切り裂かれて巨大なジャバウォックも悲鳴を上げるが、ただやられてばかりではなく長い尾を使ってディケファロスを叩き落すとお返しに光線を放った。ディケファロスはそれを双頭から放つ光線で受け止め、その隙にガルドが自身のファントムを足場にジャバウォックに飛び乗ると頭にガンランスの穂先を突き立てた。
「おぉぉっ!」
「ガァァァァッ!?」
頭に槍を突き立てられ、ジャバウォックが悲鳴を上げて落下していく。ガルドはジャバウォックの体が地面に激突する前に飛び降りると、彼の体をディケファロスが受け止めてくれた。
「すまない、ディケファロス」
「「キィ!ッ」」
ガルドを乗せながらディケファロスはジャバウォックの上空で旋回する。眼下では地面に叩き付けられたジャバウォックが、傷付いた体を引き摺る様に頭を持ち上げている。その姿にガルドは右手の指輪を付け替え、トドメの一撃を放った。
「これで終わりだッ!」
〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー!〉
「ハァッ!」
ガルドがディケファロスの上でジャンプすると、一足先に急降下したディケファロスの体が変形し鉤爪のある巨大な足の形になった。ガルドはその変形したファントムを蹴り落とす様にストライクキャスターを放ち、魔力を纏ったディケファロスをジャバウォックに叩き付ける。
まるで巨大な鳥の足に踏み付けられたかのようにジャバウォックの巨体が押し潰され、一際大きな爆発が起こった。するとその巨体の中に隠れていた小さな石が砕け散り、それと同時にセレナのアンダーワールドも元の美しさを取り戻していった。
「あれは……! そうか、あれが……」
ガルドはあのジャバウォックこそがセレナの命を蝕んでいた張本人であり、その元となったのがあの小さな石の様な物である事を理解した。ガルドは修復されていくセレナのアンダーワールドから脱出する前に、その砕けた石の欠片を回収し改めてセレナの中から外へと飛び出した。
その頃現実世界では、マリアが祈る様にセレナの手を握り締めガルドの勝利を祈っていた。
「ガルド、お願い……!」
マリアが必死に祈っていると、再びセレナの前に魔法陣が現れそこからガルドが飛び出した。医務室に降り立ったガルドにマリアが不安を滲ませながら結果を訊ねれば、彼は彼女を安心させるように頷きセレナの方に視線を向ける。
「ふぅ……」
「ガルド、セレナはッ!」
「大丈夫だ……見ろ」
促されてマリアがセレナの方を見れば、先程まで彼女の顔や体に刻まれていた悍ましい罅割れが次々と消えていた。そして全ての罅割れが無くなると、セレナの瞼が震えゆっくりと目が開かれる。
「ん…………ぁ、私……?」
「セレナッ!」
「うぁっ……マリア姉さん?」
何が起きたのか理解が追い付いていないような様子のセレナに、感極まったマリアが目に涙を浮かべながら抱き着く。困惑するセレナだったが、そこで遅れて自身の身に何が起こっていたのかを思い出し、そしてガルドに助けられた事を察して彼に優しい笑みを浮かべて感謝の言葉を口にした。
「そっか……また、助けられちゃったね、ガルド君。……ありがとう」
「気にするな。セレナが無事で、良かった」
セレナの無事に、ガルドも心の底から安堵し肩から力を抜きセレナの頭を優しく撫でた。心地よさそうに目を細める彼女の姿に、アリス達も一安心と胸を撫で下ろすのであった。
という訳で第271話でした。
漸くウィザードらしい展開を描く事が出来ました。本作ではファントムが生まれる経緯が原作とは逆になっているので、AXZ編でレギオンファントムが出るまでアンダーワールド内での戦闘が描けませんでしたがこの最終編ではアンダーワールド内での戦闘にも主眼を置いて行くつもりです。
軽く補足しておきますと、今回セレナの中でジャバウォックが生まれたのはファントムの種みたいなものをグレムリンに植え付けられた事が原因です。前述したように本作だと絶望しただけではファントムが生まれないので、代わりにファントムを生み出し成長させる小道具としてこの様なものを用意しました。こういうのが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかご了承くださると幸いです。
執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!
次回の更新もお楽しみに!それでは。