魔法絶唱シンフォギア・ウィザード ~歌と魔法が起こす奇跡~   作:黒井福

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第274話:口を借りて

 偶然にもグール襲撃の場に居合わせたキャロルは、他の仲間が来るまでの間1人でも多くの人々を逃がす為奮闘していた。

 そんな中偶然出会った人物は、容姿や雰囲気が嘗て異端審問の名の下に処刑された父イザークと瓜二つの男であった。津波のように押し寄せる父との思い出。溢れる懐かしさと乳への恋しさに一瞬思考を放棄しそうになるキャロルであったが、彼女の中の冷静な部分がこれは父ではないと声を上げる。

 

――違うっ! パパは、パパはあの時奴らに殺されたんだッ! ここに居る筈がない、居る筈がないんだッ!!――

 

 きっとこの男は所謂他人の空似に違いない。そう自分に言い聞かせようとしているキャロルに、グール達は容赦なく襲い掛かり魔力弾を四方八方から浴びせに掛かってきた。この程度の攻撃ではキャロルをどうにかする事など出来はしない。生身ならばともかく、このファウストローブを纏った状態であればグールの攻撃程度であれば大したダメージにはならないだろう。だが、この一緒に居る男に関しては話が別だ。こちらはグールの攻撃が一発命中しただけで致命傷になり得る。

 故にキャロルは、グール達が一斉射撃してきたのを見ると、反撃よりもまず防御を選択せざるを得なかった。

 

「チィッ!」

「うわぁっ!?」

 

 素早く周囲に障壁を展開し、グールの攻撃を軒並み受け止める。魔力弾が障壁に命中し弾けて小さな爆発が起こると、その音と光に男は恐怖し目を瞑って耳を塞ぎしゃがみ込んでしまった。その姿に改めてキャロルはこの男が父とは別人であると確信する。曲がりなりにも錬金術師であった父であれば、この程度の事にここまで過剰な反応を見せる事は無い筈だ。

 

 それは分かっているのだが、何故か後ろ髪を引かれる思いが先程からずっと胸にこびりついて離れない。言葉にし辛い奇妙な気持ち悪さに、キャロルはストレスを発散させるかのように四方に錬金術の砲撃を放ちグールを一掃した。

 

「貴様ら、邪魔だぁッ!!」

 

 四方に展開した結晶を起点に幾何学模様の陣が組まれ、一斉に放たれた様々な属性の錬金術がグール達を纏めて吹き飛ばす。余波で公園内も滅茶苦茶になってしまったが、幸いな事に人的被害は皆無であった。

 

「ふぅ、ふぅ、ふぅ……」

『マスター、大丈夫ですか?』

『何か変だゾ、マスター?』

 

 グールを全て始末したと言うのに、キャロルの心は晴れる事は無かった。それどころか胸中に渦巻く得体の知れない気持ち悪さは増していくばかり。キャロルが精神的に不安定になっている事を察した結晶状態のオートスコアラー達は、主を心配して近付き念話で話し掛けるが彼女がそれに応える事は無かった。答えている余裕が無いと言った方がいいか。

 

 そんなキャロルの内心を理解できず、男は助けてくれたキャロルに感謝しようとでも言うのか話し掛けようと声を上げた。

 

「あ、あの……?」

「!!」

 

 男の声を聞いて、キャロルは再び父イザークの姿を幻視した。それを必死に振り払おうとした時、彼女の脳裏を過ったのはつい先日セレナが生死の境をさまよった時の話であった。それを思い出した瞬間、彼女の中で何かのピースが嵌った様な気がした。

 

「そうか……そう言う事か……!?」

「え? あ、あの、先程はどうもありg――」

 

 キャロルの様子に違和感を感じながらも男は感謝の言葉を口にしようとする。だがそれを遮る様に、キャロルは男に向けて錬金術を放とうと幾何学模様の陣を向けた。先程の戦いの様子からそれが攻撃手段であると理解している男は、銃口が自分に向けられているも同然の状況である事にひっくり返る様にキャロルから距離を取る。

 

「ひぇっ!? な、何ですかッ!? 何をするつもりなんですッ!?」

「下手な芝居だな、グレムリンッ!」

「え? え、ぐれむりん? 何です、何の事です?」

「惚けるなッ! 貴様、今度はパパの面影のある男に化けて俺に近付こうとしたようだが、俺を甘く見るんじゃないッ!」

 

 先日、セレナは幼い女の子に化けたグレムリンに不意を討たれてファントムの種を植え付けられ、危うく命を落とすところであった。セレナは殊更に優しい性格をしていた為、少女の姿をしていればそれだけで警戒をする事も無くグレムリンの接近を許してしまった。まぁ例え彼女でなかったとしても、グレムリンがこんなやり方で接触を図ってきた事自体が今まで無かった為誰であっても引っ掛かってしまっていただろう事は想像に難くないが。

 

 セレナで失敗したから、今度はキャロルに対して父の面影のある人物に擬態して近付いてきた。キャロル本人はそう考え、そうする事でこの目の前に居る父の面影を持つ男を全否定しようと躍起になっていたのだ。そうしなければ、自分の中の何かが崩れてしまいそうだったから。

 

「ま、待ってッ!? 何の事だかわかりませんッ!? お、おち、落ち着いて……!?」

 

 何が何だか分からないと言った様子で必死にキャロルを説得しようとする男。その姿に見苦しさを感じたキャロルは、さっさとこの男を始末してしまおうと錬金術を放とうとした。

 

「消え失せろッ!!」

「ひぃぃぃぃっ!?」

 

 今にも錬金術の砲撃が放たれそうになり、男が頭を抱えて蹲る。

 

 だが砲撃が放たれる直前、現場に到着した響が後ろからキャロルを羽交い絞めにする事でそれはギリギリのところで防がれた。

 

「待ってキャロルちゃんッ! ダメェェェッ!」

「ッ!? 放せ、立花 響ッ! 邪魔をするなッ!」

「駄目だよキャロルちゃんッ! 何が何だか分からないけど、こんな事しちゃ駄目だってッ!」

「五月蠅いッ! コイツは、コイツはグレムリンだ、間違いないッ! よりにもよって俺のパパに化けて近付いてくるなど、ふざけた事をしてくれるッ! コイツは、コイツは今ここで……!」

 

 猛烈な勢いで暴れるキャロルに響も堪らず振り払われようとしていたが、そこに次々と他の装者も集まってきて必死にキャロルを宥めようとし始める。一方魔法使い達もこの場に集まると、どうやってこの場を収めようかと弦十郎達と話し合った。

 

「キャロル、落ち着けってッ! あれがグレムリンって保証が何処にあるッ!」

「そうだッ! 本当にただの他人の空似かもしれないんだぞッ!」

 

「あ~、おっちゃんどうする? ちょっと現場は面倒な事になってるんだが……」

『先ずはキャロル君を落ち着かせる事が最優先だ。その要救助者が本当にグレムリンだと言う保証も無いのだし』

「了解」

 

 そうと決まれば、先ずはキャロルの動きを止める必要がある。と言う訳で、颯人はハンスにキャロルを止めるよう促した。

 

「つー訳だからハンス、頼む。キャロルが話を聞く相手なんてお前くらいだろ」

「言われなくても分かってる!」

 

 正直な話、ハンス自身もイザーク似の男の事が気になって仕方が無かった。だが仮にあの男の正体がグレムリンであったとしても、それをキャロルに討たせる事だけは何としてでも防がねばならない。面影だけであっても、イザークを手に掛けたと言う事実はキャロルにとって相当な重荷となる筈だ。最悪彼女の心が耐えきれず壊れてしまうかもしれない。それを理解していたハンスは、装者達に代わる様にキャロルを宥めに掛かった。

 

「キャロル落ち着けッ! あれはイザークさんじゃないッ!」

「そんなこと分ってるッ! あれはグレムリンだ、間違いないッ!」

「それも確かな保証は無いだろうッ! 良いからここは――」

 

 相手がハンスだからか、キャロルの抵抗も先程に比べれば大分大人しくなった。それでもやはり男に対するグレムリン疑惑は晴れていないからか、尚も男を自らの手で始末しようと暴れ続ける。

 その様子を装者達がハラハラしながら見守る中、颯人は待ってましたと言わんばかりに魔法の鎖でキャロルをハンスごと縛り上げて拘束した。

 

「ほい捕獲っと」

〈バインド、プリーズ〉

「うぉっ!? な、は、ハンスッ!?」

「なっ!? おい、明星 颯人ッ!」

 

 拘束されたキャロルは勿論、こんな事になるなんて聞いていなかったハンスが驚愕しながらも抗議する。それに対して颯人はあっけらかんとした様子で手をヒラヒラを振りながら答えた。

 

「こっちの事はこっちで何とかしとくから、2人は暫くそうして大人しくしててくれや」

「いや、大人しくってお前……!」

「ちょ、待っ!? は、ハンス、そんな動くな、ひゃぅっ!?」

「あっ!? わ、悪いキャロル。ちょっと、待って……」

「あ、あ、あっ!? だからそんな、動いちゃ……ひぅぅっ!?」

 

 真正面から抱き合うような形で密着する事になった為、必然的にキャロルの巨乳がハンスの胸板で押し潰された形となる。ハンスが何とか拘束から抜け出してキャロルの負担を和らげようとすればするほど、彼女は彼と密着している事への刺激に悩ましい声を上げずにはいられず先程まで感じていた憤りも何処かへと吹き飛んでしまっていた。

 

 時折キャロルの口から上がる悩ましい声に初心な少女組が顔を赤くする中、颯人は上手い具合にキャロルの怒りを霧散させる事が出来た事に満足そうに頷き、その頭を奏により小突かれた。

 

「よしよし、計画通り」

「な~にが計画通り、だよ」

「イテッ……でもお陰でキャロルは落ち着いただろ?」

「落ち着いただろうけど、アレ……きっと後が怖いぞ?」

 

 恐らく、と言うか間違いなく、後で怒り狂ったキャロルとハンスの2人に颯人は追い回される事になるだろう。その光景を想像して呆れた顔をしながら奏が颯人の事を見るも、彼はそれがどうしたと言わんばかりに肩を竦めた。奏が相手ならばともかく、それ以外を相手にするなら逃げ切る自信があったからだ。それも、態々魔法など使う事も無く。

 

「どうって事ねえよ。それより、あっちはどうするか……」

 

 そう言いながら颯人が見た先に居たのは、ガルドとマリアにより今後の事を説明される男の姿であった。

 

「――と言う訳なので、すみませんが一緒に来ていただく事になります」

「苦労を掛ける事になりますが、どうかご了承ください」

「は、はぁ……」

 

 目まぐるしく変化する状況に困惑を隠せない様子ではあるものの、取り合えず男の方も同行には快諾してくれそうだ。こうして見ている限りにおいて、あの男がグレムリンの擬態であるようにはとても見えない。至って普通の人の様だ。

 だがセレナに不意打ちをした際のグレムリンは、襲い掛かる直前まで本当に無垢な少女の様であったとセレナは言っていた。と言う事は、あの男がグレムリンの擬態ではないと言う保証もない。

 

 果たしてあの男を本部に招き入れる事が、吉と出るか凶と出るか。

 

「旦那……本当にあの人、本部に連れて行くの?」

『仕方が無いだろう。このまま放置すると言う訳にもいかないのだし。それに、ある意味では好機でもある』

「好機? 何が?」

「本部には母さんを始め、腕利きの錬金術師や魔法使いも居る。もし仮にグレムリンがあの男に化けてたとしても、擬態を見破って袋の鼠にする事も出来るだろうって話さ」

 

 あの男がグレムリンの擬態した男なのかどうかは分からないが、実際これはグレムリンにとっても非常にリスキーな状態である。何しろ一歩間違えれば即座に袋叩きにされる危険と隣り合わせなのだから。

 故に、仮にあの男がグレムリンの擬態であったとしても、即座に迂闊な事は出来ないだろう。もし何かを企んでいたとしても、そうならない様に颯人達の誰かが目を光らせておけばいい。

 

 そんな訳で颯人達は、保護――と言う形で連れてきた男と共に本部に帰還する。そして連れて来られた男は、事情の説明と怪我の治療などの名目でアリスにより徹底的に検査を受けた。当然その検査とは、グレムリンが擬態していないかと言う魔法的な検査の事である。

 

 だが予想に反して、と言うか幸いと言うべきか、検査の結果男はグレムリンなどが擬態した男ではなかった。それどころか調査の結果、彼は日本に国籍を持つ普通の男性である事も判明したのである。

 

「あの男性……丸岡(まるおか) 李作(いさく)さんは白と見て間違いないでしょう」

「データベースにも、丸岡 李作と言う人物は登録されています。間違いなく実在する人物の様です」

 

 データベース上では確かに実在する人物であるのは間違いないらしい。だがそれでも颯人の疑念は消えなかった。実在する人物である事と、あの男性が本人であるかどうかは別問題だからだ。

 

「誰かがその人の姿を借りてこの場に居るって事は?」

「その可能性はこっちでも考えて、可能な限り全ての監視カメラの映像などをチェックしたわ。でも結果は間違いなく、あの男性は丸岡氏本人よ。間違いないわ」

「そもそも、錬金術や魔法で徹底的に精査しても、擬態の痕跡は無かったのだからあれが丸岡氏本人である事は疑いようのない事実よ颯人」

 

 あおいの言葉に続くアリスの証言に、しかし颯人は何処か納得していない様子であった。

 

 因みにその彼の頬には、案の定解放されて烈火の如く怒り狂ったキャロルにより殴られた痕が残っている。怒られる事は予想していた為即行で逃げようとした彼だったが、オートスコアラーに加えてハンスまでもが躍起になって颯人を追い立てた結果まんまと掴まり一発殴られてしまったのである。

 

 颯人はキャロルに殴られた痕を撫でながら、腹の底から呻き声を上げた。

 

「ん~……」

「何がそんなに気になるんだ颯人?」

 

 あまりに煮え切らない颯人の様子に奏が首を傾げれば、彼は思案しながら口を開いた。

 

「何て言うか……あまりに出来過ぎてる」

 

 そう、幾ら何でもタイミングが良すぎるのだ。キャロルが1人で出歩いている所でグールが襲撃を仕掛け、そしてそこでキャロルの父と雰囲気などがそっくりの男性と遭遇する。まるで彼女の過去を抉る様なこの状況は、何かしらの作為的なものが無いと実現の可能性は低いと考えざるを得なかったのだ。

 

「言いたい事は分かるが、可能性としてはゼロじゃないだろう?」

「そりゃぁ……そうなんだけどさ」

 

 尚も納得しようとしない颯人に、()()()()()()()()()窘めるような言葉が投げ掛けられた。

 

『全く、変な所で優柔不断ね。そんなんじゃ奏にも愛想尽かされるわよ?』

「……んん?」

「え、ちょっ!?」

 

 マリアの方から聞こえてきた、マリアにしては何やら違和感のある声色に全員の視線が彼女の方を向く。マリア本人も突然自分の居る所から響いた声に慌てた様子で背後を振り返れば、そこに居たのは喉元を押さえて変声させていたと思しき奏の姿であった。奏はマリアっぽい声色を出して、彼女の後ろから話す事で(あたか)も彼女が言葉を発したかのように演出してみせたのだ。

 

「奏ッ! あなた何やってるのよッ!」

「あっははっ! 悪い悪い。ちょっと雰囲気悪くなってきた感じしたから、空気の入れ替えがてらね。どうだった? 案外悪くなかっただろ?」

 

 普段であればこういうちょっとふざけて雰囲気を入れ替えるのは颯人の仕事なのだが、今回は颯人があんな感じだったので奏が自発的に買って出たらしい。こういう空気の入れ替えで心機一転する事で違った視点になり物事の解決策が見つかった事も少なくないので、奏は多少叱られる事も覚悟の上で行動を起こしたらしい。

 

 そんな彼女に最初颯人も笑みを浮かべていたが、奏が今やった事を思い出してあることを閃いた。

 

「ッ!! 母さん、さっきやった検査だけど……」

「はい?」

「それって、飽く迄擬態してるかどうかが分かる程度の奴か? 何かしらの魔法が欠けられてるかどうかが分かる奴じゃなくて?」

「そう、ですね……確かに今回は、擬態を警戒していたのでそれ以外に関しては……ただ、丸岡氏が魔力を持たない普通の人間である事は確実で……」

 

 颯人はアリスの言葉を全て聞く事なく、慌てた様子で発令所を出ると件の李作かキャロルの姿を探して廊下を駆けた。そのすぐ後ろには、彼が何かに気付いたのを察してついてきた奏の姿もある。

 

「颯人、どうした! 何があったッ!」

「腹話術だよ、腹話術ッ!」

「えッ?」

 

 腹話術の何がどうしたのかと首を傾げる奏に、颯人は走りながら説明した。

 

「キャロルにとって、親父の存在はある意味でタブーだ。誰かが迂闊に触れちゃならねえ禁測地に近い」

「それで?」

「そんな親父が、滅茶苦茶怪しい事を口走ったりしたらどうなると思う? そんでキャロルが、それで我を失ってあのおっさんを傷付けたりしたら?」

 

 奏がマリアの声を真似て言葉を発した時、颯人はピンときた。もし李作にとても単純な、それこそ彼本人に代わって言葉を発するだけの魔法が掛けられていたら? そして父親似の男から、自身が偽物でありキャロルを追い詰めようとしていたと言う事を聞かされた時、彼女はどうするか?

 最悪の想像に奏も危機を感じ、顔を青褪めさせながら走る速度を上げつつ通信機でキャロルと李作の居場所を問い合わせようとした。だが通信機から聞こえてくるのは雑音だけで奏の問い掛けに答えが返って来る事は無かった。

 

「藤尭さん、友里さんッ! 了子さん、旦那ッ!? クソッ!」

「チッ、やってくれたな……!」

 

 どうやら颯人が気付いたのは少し遅かったらしい。グレムリンは既に行動を起こし、一足先に通信を妨害してきた。

 発令所の方でもこの異変は察知しているらしく、通信が出来ないならばせめてと言った様子で警報を鳴らした。これで少なくとも本部の中で何らかの異変が起こっている事は発令所に居なかったメンバーにも伝えられる。

 

 その異変に慌てた様子の響が合流してきた。

 

「奏さんッ! 颯人さんッ! 一体何があったんですかッ!?」

「響、ちょうどいい所にッ!」

「響ちゃん、キャロルか丸岡さん見なかった?」

 

 ダメ元で颯人が響にキャロルか李作の居場所を知らないかと問い掛ければ、彼女は廊下の先を指差して答えた。

 

「あ、あの2人だったら確かこの先に……」

「こっちかッ!」

「急ぐぞッ!」

「えっ? えぇっ!?」

 

 何が何だか分からずとりあえずついて行く響。彼女が後ろから突いてきている事を気配で感じながら、廊下の先の角を曲がった颯人と奏。

 

 その2人の前に、倒れた李作と彼の前で目を見開き呼吸を荒くしているキャロルの姿があった。




と言う訳で第274話でした。

執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。
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