キャピタルの中はかなりの人がいた。 年齢も小学生から高校生位の人もいる。
「着いたよ、燈くん。 ここが僕達がよく行くカードキャピタルだよ」
「へー、そういや、なんで俺をここに連れてきたんスか?」
俺が尋ねると先導先輩は軽くウインクしてカウンターの中にいる緑の髪をした店員になにか話している。
俺が手持ち無沙汰でウロウロしていると石田先輩と小茂井先輩が俺を引っ張ってテーブルに案内してくれた。
「まーまー! ヴァンガードを覚えるにはカードを覚えるところからだ」
そう言って自分のデッキを広げてくれた。 カッコイイドラゴンや人のカードがある。
「いいか?ヴァンガードってのはこの地球とよく似た惑星『クレイ』に住んでいる住人『ユニット』達を先導して戦うカードゲームだぜ」
ふむふむ。公式がそういう設定を作ってくれてると覚えやすいな。
「カードには『ノーマルユニット』と『トリガーユニット』があってノーマルユニットが普通に使うユニット。トリガーユニットは後で教えるのですがトリガーチェックをする時に必要なカードなのです」
小茂井先輩も隣から教えてくれる。トリガーチェック? まぁ、後で教えてもらえば良いか。
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そうこうしている内に先導先輩がデッキを持ってきてくれた。
「はい。 取り敢えず今日は貸し出しデッキを貸してあげるよ 」
「あ、あざス!」
「取り敢えずやってみて、それで覚えようか」
そうして先導先輩と最初のファイトが始まった。
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ヴァンガードは一枚の最初から場に出しているファーストヴァンガード。 十六枚のトリガーユニット。 そして三十三枚のノーマルユニットで構成される。
お互いにファーストヴァンガードをヴァンガードサークルにセットする。
「それじゃあ?準備はいい?」
「大丈夫ッス」
「イメージして。 僕達はクレイに降り立ったか弱い霊体。 このままでは戦えないから先ずはこのファーストヴァンガードに『ライド』するんだよ」
ライド……。 イメージ……。 よし
「分かりました」
「よし!じゃあ行くよ!」
『『スタンドアップ!ヴァンガード!』』
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「ライド!ぐらいむ!」
なんだ……これ!? 本来あるはずの無い情報が頭の中に叩き込まれる! 見た事のない大地。 空気。 山脈。 そして大空を飛ぶのは飛行機なんてものじゃなくてドラゴン! 凄い!こんなの
「普通じゃない……!」
よ、よし。 俺も……
「ライド!ぐらいむ!」
自分の体が四つん這いの動物になる感覚が分かる。 よく見れば先輩も同じ青い犬? になっているが、どことなく顔に先輩の面影がある。
「じゃあ先攻は僕が行くね。 先ずはターン最初にライドフェイズがあって、今のヴァンガードのグレードと同じか、一つ上のグレードにライドできるんだよ。 僕は『ナイトスクワイヤ アレン』にライド!」
瞬間。 先輩且つぐらいむが光に包まれ、鎧に身を包んだ剣士の姿になった。
「すっげぇ! 超カッコイイっス!」
俺がそう叫んだら、先輩が少し照れ臭そうに笑う。
「先攻一ターン目は攻撃出来ないからこれで僕のターンは終わりだよ。 次は燈君のターンだよ」
よし、俺もやってやる!
「俺のターン。 ドロー。 ライド! 急進の騎士 アニル!」
俺の体がマントを羽織った軽装備な戦士に変わる。
「おお! これがライド……。 これがヴァンガード!」
「それが僕達が出来る事の一つ。 ライドだよ。 そしてもう一つ。 『コール』だよ。 自分のグレード以下のユニットをリアガードサークルにコールして使役する事が出来るんだよ」
そうなのか……。 よし! いくぜ!
「アレンをコール!」
俺の横にアレンが並ぶ。 やっぱりカッコイイ!
「後攻からは攻撃が出来るよ。 行動するユニットをレスト(横向き)にしてアタック宣言をするんだよ」
「行くっス! アニルでアタック!」
「攻撃をされた側は手札からガーディアンサークルにユニットをコールしてガードするかどうか選ぶことが出来るけど……ここはノーガードだよ。 そして、ヴァンガードがアタックした時に、山札の一番上をめくる事が出来るよ。 これをドライブチェックって言うよ」
「はい、えっと……ドライブトリガーチェック! ……エポナ? なんか右上にマークがついてるっスけど……。 これは?」
「このマークが着いているカードはトリガーユニットって言って、トリガーチェックでめくると追加効果があるんだよ。 この星が着いているマークは相手に与えるクリティカルの値が一つ上がるクリティカルトリガー。 あとはダメージを回復することが出来るヒールトリガー。 カードを一枚引く事が出来るドロートリガー。 そして前列全てのユニットにパワーを+10000するフロントトリガーがあるよ」
「そうだったんスね。 これはクリティカルトリガーだからダメージを一つプラスして、パワーを好きなユニット一体に+10000する事が出来るスね。 クリティカルをヴァンガードに! パワーはリアガードのアレンに!」
そう宣言すると、自分の力が漲る気がする。 俺が振るう短剣が先輩に見た事ないスピードで二回振るわれる。
「ダメージを受けた時は山札の一番上を捲ってそれをダメージゾーンにカードを置くんだよ。 これが六枚になったら負けだから気を付けてね。 じゃあダメージチェック……。 ノートリガー。 セカンドチェック……。 ゲット!ヒールトリガー!ダメージ一回復!」
くそっ!せっかく二ダメージ与えられたのに回復された! でもまだだ!
「アレンでヴァンガードにアタック!」
「良い攻撃だけど……ベディヴィアでガード!」
いきなり先輩の前に鎧を纏った侍の様なユニットが出て来てアレンの攻撃を阻んだ。
「くそう……流石先輩ッスね。 俺はターン終了ッス」
「じゃあ僕のターン。 ドロー。 ライド! 立ち上がれ! 僕の分身! ブラスターブレード!」
次に先輩がライドしたのはアレンより豪華な甲冑に身を包み、大剣を手にした戦士だった。 さっきとはまるで違う迫力に思わず身震いする。
「それが先輩のエースカードッスね……すげぇカッコイイッス!」
「ありがとう。 そして、 ブラスターブレードには特殊能力。 『スキル』があるんだよ。 ブラスターブレードのスキル! カウンターブラスト(ダメージゾーンのカードを裏に向ける事)とソウルブラスト(ヴァンガードサークルのカードはライドされるとライドしたカードの下に重ねソウルと呼ばれる物になる。 ソウルは主にスキルのコストとして使われる)して相手の前列のリアガードサークルのユニット一体を退却させる! 『バーストバスター!』」
ブラスターブレードの剣からエネルギーが迸りアレンを吹き飛ばす。
「アレン! ……っは!」
「行くよ! ブラスターブレードでヴァンガードにアタック!」
「くっ! ……ノーガードッス……」
「ドライブトリガーチェック……。 ゲット!クリティカルトリガー! 効果は全てヴァンガードに!」
「うぇっ!? ダメージトリガーチェック……ノートリガー。セカンドチェック……ノートリガー」
一気にダメージ二点も食らっちまったか……ここから挽回してやるぜ!
長いので分割します