アズールレーンクロスレイズ    作:Abe

3 / 14
今回は題名どうりの話です。あと、戦争屋のあの人も出てきますよ―。ヒントは

???「綺麗なもんだなぁ!GN粒子ってのはよぉ!」

もうわかりますよね(笑)


注意点 ガンダムのサイズ感は人間が装甲を着ていると思いながら本作品をお読みください。


第2話 その名はG-セルフ

ELSクアンタがセイレーンの戦艦に武力介入を開始した同時刻

 

重桜撤退部隊近海

 

白と淡い青、赤の三色を基調とした機体が重桜の戦艦を影から見ていた。

 

「どこなんだ―?ここ?」

 

G-セルフパーフェクトパック(以下P―セルフ)のパイロット ベルリ・ゼナムだ。

 

「地球…なのは分かるけど、キャピタル・タワーすらも見えないなんて。」

 

そう、今絶賛自分がどこにいるのか分からないのだ。

 

「はぁ。海に昔の船もあるし。」

 

「さっきの空間の裂け目に落ちたのが僕でよかったけど。」

 

「姉さん、大丈夫かな?」

 

「まあ、今は自分の状況改善が先か。」

 

そんな状況に落胆していた。その時だった。

 

「ビィー。ビィー。」

 

「レーダーに反応!?」

 

レーダーによると一機の所属不明機体が先程の艦隊に近づいているのだ。

 

「敵か味方かも分からないし、とりあえず確認してみよう。」

 

所属不明機体が近付いてくる。見える瞬間を息を潜めて待つ。

 

「なんだ?あれ?」

 

見たことのない機体だった。それもそのはずベルリの世界には存在しない機体だったからだ。

 

「キャピタル・アーミィでも、アメリア軍の機体でも無さそうだし。」

 

「何者なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

AEUイナクトカスタムを操るパイロット アリー・アル・サーシェスは表情を一変し、オモチャを見つけたように笑った。

 

「まだこんなオンボロの船なんかあったのか?」

 

「しかも乗ってるの女とガキかよ。」

 

「こんなよわっちいのを沈めてもなぁ。」

 

しかしその瞬間

 

「なっ!」

 

サーシェスに向けて射出される大量の戦闘機の姿があった。

 

「この距離で発見されたのか!?」

 

サーシェスは焦るがその中で一つの考えが浮かぶ。

 

「はっはっはっ!」

 

「普通の女どもがこの距離で分かるわけないよなぁ!」

 

サーシェスはこれからするであろう自分の行動にただ笑っていた。

 

「さーて。どんな声で泣くかねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重桜撤退部隊

 

蒼龍型航空母艦1番艦の蒼龍や、第一航空戦隊の正規空母加賀などが船の甲板から正体不明の何かを見ていた。

 

「あれは一体なんだ?」

 

「戦闘機を飛ばして様子を見てみましょう。」

 

蒼龍によって幾つかの戦闘機か射出される。

 

「もし敵だったらどうするのだ?!」

 

「まだ、敵と決まったわけではないわ。確認するべきよ。」

 

戦闘機が正体不明の回りを取り囲む。しかし、反応はない。

 

「放置されているだけか?」

 

加賀が言葉を告げた瞬間だった。

 

「待った。私は敵じゃない。武装を解除する。」

 

とても低い声が正体不明から発せられた。

 

「蒼龍、悪いことは言わない。奴から離れるべきだ。」

 

高雄型重巡洋艦の高雄が話しているが

 

「高雄、相手は武装を解除しているのよ?それに普通に話せそうなのになぜあれに嫌がるの?」

 

「違うんだ。奴からは強い異常性を感じるんだ。」

 

「そう。気をつけるわ。」

 

正体不明が戦艦の近くまで高度を落としてくる。

 

「私の名前はアリー・アル・サーシェス。AEU所属のパイロットです。」

 

「自己紹介どうも。私は重桜所属の蒼龍よ。」

 

「それにしても、先程の戦闘機を飛ばすのはどうやったのですか?見たところ他の人間が見当たらないのですが。」

 

「私たちはKAN-SENといって兵器と一体化しているよ。」

 

「なるほど。これなら俺を楽しませられるなぁ!」

 

「えっ?」

 

ソニックブレイドが蒼龍にを切り裂こうとしている。しかし、その間に入った人物がいた。

 

「はぁ!」

 

高雄だ。二人は少しの間つばぜり合いを続けていた。

 

「いい反応するじゃねえかぁ。女!」

 

「拙者は女ではない。高雄だ!」

 

「んなこたぁどうでもいいんだよ!」

 

高雄を蹴り飛ばす。

 

「グハァ!」

 

「兵器だとしても所詮、女か。」

 

「とんだ期待外れなもんだ。」

 

「さーてと。」

 

「後悔するならあの世でしとけ!」

 

AEUイナクトカスタムの腕に外付けされている、大型のソニックブレイドが高雄を襲う。その瞬間であった。

 

「やらせない!」

 

物陰から様子を見ていたP-セルフが飛び出してきた。間一髪でイナクトの大型のソニックブレイドをビームサーベルで受け止める。

 

「ッ!ガンダム!」

 

イナクトが切り返し銃身に伸縮式の大型カーボンブレイドを内蔵したリニアライフルをお返しとばかりに撃ち込む。通徐の場合なら性能で劣るイナクトのライフルなど当たるはずがないだろう。しかし、それは通常の場合だ。

 

「クッ!」

 

サーシェスの天才的な操縦技術が相まって性能差を感じさせない。間一髪でビームサーベルをマニピュレーターに持たせたままで高速回転させ、ビームシールドを展開しこれをしのいだ。

 

「ヒュー!それを一発で止めたのはお前が初めてだよ。」

 

「クルジスのガキより全然うめぇじゃねえか!」

 

サーシェスが称賛する。

 

「なんか、褒められてるのにまったく嬉しくないよ。」

 

二人は距離を取る。

 

「俺はAEU所属のパイロット、アリー・アル・サーシェスだ。で?あんたは?」

 

「……ベルリ・ゼナム。」

 

「ベルリ・ゼナムか。殺すまで覚えておくよぉ!」

 

「あんたは、人として狂ってるよ!」

 

先に動き出したのはベルリだ

 

「近付いて確実に戦闘力を奪う!」

 

ブーストを吹かし圧倒的な速度でサーシェスに迫る。

 

「降参しなさいよ!」

 

機体スピードによって加速されたビームサーベルをもろに食らう。

 

「チッ…。」

 

かなりのダメージを受けるイナクト。これで倒れるだろうと思っていたベルリは気を抜いていた。

 

「隙ありぃー!」

 

イナクトがライフルの銃身に取り付けが可能な、4連装小型ミサイルランチャーがベルリ目掛けてうち放った。

 

「なっ!?」

 

ベルリのP-セルフはこれをもろに食らってしまう。

 

「げほげほ。まだ、動けるのか?」

 

「性能とパイロットの腕はいいが、あめぇなー!ガンダムのパイロットさんよぉ!」

 

ベルリが目を向けるとイナクトが迫ってきていた。

 

「さよならだぁー!ガンダムゥー!」

 

自分の命を奪うように迫ってきているイナクトを見て、ベルリは恐怖した。しかし、それでも戦わなければならないのだ。そうでなければ自分は死ぬのだから。一瞬にして敵を倒すことに集中する。

 

ブーストを吹かしイナクトの背後に瞬時に回る。

 

「俺の背後を!?」

 

「相手を破壊するってことが、どうゆうことか分かれ!」

 

「人類の平和のためにも、貴方みたいな人は国へ帰ってください!」

 

「高トルクパックで!」

 

イナクトに高トルクパックで緑色になった拳を連続で

ぶつけてゆく。

 

「殺しはしない。でも、今度僕の邪魔をするなら容赦はしない!」

 

「グォ!」

 

死ぬほどでもないが手酷い反撃を食らったサーシェス。

 

「チッ…。さっさとずらかるか。」

 

イナクトが戦闘区域を出ていく。ベルリがそれを見て安堵した瞬間に意識がブラックアウトした。

 

ベルリの意識がなくなる寸前に、誰かの声が聞こえた気がしたがベルリには届かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued




全然、アズールレーンのキャラと結びつけられないのだか。これ本当に恋愛ものの作品か?作者。あ!作者って俺だった。




G―セルフってアサルトモードが何となく好き。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。