アズールレーンクロスレイズ    作:Abe

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あーテスト終わったー。疲れてて結構雑かもしれません。


第三話 決意の翼

クアンタとセイレーンの戦闘後

 

突如海底に次元の割れ目が出現した。そこから現れる白いモビルスーツ。まるで悪魔を彷彿とさせるイメージの機体は目覚めを待つようにそこに鎮座し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なんだ?」

 

クアンタが戦闘を終了し、そのまま飛び去ろうとした瞬間に起こった。

 

「………この数は?!」

 

MMS-01 サーペント

刹那はすぐさま少女達に逃げるように伝えようとしたがサーペントが行く手を阻む。

 

「……仕方ないか。」

 

「ソードビット!」

 

エクシアの背面からソードビットが展開される。

 

「行け!」

 

2つのソードビットの大群がサーペントを飛び越えて少女たちのもとえ向かう。氷山の上にいたジャベリン、ラフィー、綾波たちを囲い込み。

 

「え、えー?!」

 

「どうなるのー。」

 

「二人とも、落ち着いて! です!」

 

量子テレポートが展開され三人を安全な場所に避難させる。もう一つのソードビットの大群が瑞鶴と翔鶴の近くに落ちる。ソードビットが水面に届いた瞬間にエルスがドーム型に変化した。しかし見えない位置にまだベルファストとエンタープライズが取り残されていた。それに刹那は気付くが

 

「敵が多すぎる…!」

 

数としてはざっと10万は軽くいるのではないか。あまりの数に刹那はどうにかして二人を守れないか考えたがその時

 

「なんだ!?」

 

太いレーザーがサーペントを包み込む。

 

「…白い……羽?」

 

上から落ちてくる白い羽を見て上空を見上げる。

 

「ガン……ダム……?!」

 

そこにいたのは見たことのない羽のついたガンダムだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上空からウイングガンダムゼロのツインバスターライフルがサーペントの大群を屠る。一気に1000機以上のサーペントが消えた為、敵も驚いた様子だが直ぐに隊列を直してきた。まるで替えならいくらでもいるかのように。この機体を操縦しているヒイロ・ユイは一言呟いた。

 

「……数が多いな。」

 

所属不明のガンダムが近付いてくる。不思議と敵とは思わなかった。そして敵のパイロットが口を開いた。

 

「俺は元ソレスタルビーイングのガンダムマイスターの刹那・F・セイエイだ。そちらは?」

 

「……ヒイロ・ユイ。」

 

「分かった。ヒイロ、頼みがある。」

 

「……なんだ?」

 

「この数を倒すためには圧倒的にエネルギーが足りない。貯める時間を稼いでくれないか。」

 

「断る。…素性も知らんような奴に何ができる?」

 

「頼む。彼女たちを守るだけでもいい。」

 

ヒイロはこちらを見ている二人の少女に目を向ける。その瞬間、昔の記憶が甦ってくる。泣き叫ぶ少女と倒れている小さな子犬がいる。……ヒイロはもう何をするか考えていた。

 

「……分かった。300秒保つ。」

 

「…感謝する!」

 

クアンタの太陽炉が目まぐるしく動く。そのパワーをエルスに送っていく。

 

「ゼロよ、俺を導いてくれ………!」

 

ツインバスターライフルはその名前のとうりに二つに分けることが出来るのだ。

 

「そこだッ!」

 

ツインバスターライフルから出されるビームはサーペントの大群に直撃する。

 

「…次のターゲットを選定する…………!」

 

次なるサーペントの大群に自ら突き進んで行く。しかしウィングの隙を突き一気に大群がクアンタの方向に向かって行く。しかしそれをヒイロは見逃さなかった。

 

「ゼロ………奴の動きを追え…………!」

 

羽を広げ場所を固定する。そしてツインバスターライフルを構える。

 

「ゼロ。トールギスの魂とともに、俺を導いてみせろ…………!」

 

二つになっていたツインバスターライフルを一つに合わせる。

 

「ツインバスターライフル。出力最大……!」

 

エネルギーが最大にまでたまる。

 

「消え去れ……!」

 

最初の一発が放出される。しかし、これを撃っている間は無防備状態になってしまう。この隙を逃すまいとサーペントが攻撃を当ててくる。しかし、まったくヒイロは怯まなかった。

 

「ゼロよ。俺を導いてみせろ………!」

 

第二射が放出される。その間も攻撃を受け続けるが、ヒイロは気にしない。機体のダメージが蓄積するがヒイロは耐えた。

 

「邪魔だ!」

 

最後の一発が放出される。敵の攻撃がブーストに当たり小爆発が起こるが、ヒイロは気にせず刹那に300秒がたったことを教えに向かった。

 

「300秒だ。」

 

「充分だ。感謝するヒイロ。」

 

クアンタの背面から出てくる大量のソードビットが360°で敵を狙い打つ。

 

「…トランザム!」

 

「……これで終わらせる!」

 

クアンタの攻撃は数えきれない程のサーペントを消し飛ばす。

 

「……これですべてか。」

 

「…さっきは疑って悪かったな。」

 

ヒイロが先程の行動に対して謝罪する。しかし

 

「いや、ヒイロが敵の足を止めてくれたお陰だ。」

 

「ビィー、ビィー」

 

「ッ!敵の攻撃か?!」

 

「刹那。もう一人の子を頼む。」

 

「了解!」

 

刹那はベルファストを、ヒイロはエンタープライズを守るために動く。

 

刹那はベルファストの前に出る。

 

「…止めてみせる!」

 

敵の攻撃が来る。

 

「くっ!なんて攻撃の弾幕だ?!」

 

「私のことはいいです。貴方だけでも逃げてください!」

 

ベルファストが声をあげるが

 

「…………………………………。」

 

何も答えなかったが、攻撃がやむまでベルファストの前から動かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!間に合わない!」

 

ヒイロは間に合わなそうにないためウイングシールドでエンタープライズを守る。

 

「ぐっ!」

 

敵の攻撃がヒイロは直で当たるためヒイロは痛みを押さえながら敵の攻撃が止むのを待った。

 

「私のことは構わない。早く逃げてくれ!」

 

エンタープライズが自分などいなければいいと思いながら声を出す。だが

 

「黙って聞け、女。………この世で死んでいい人間など誰一人としていない!!」

 

エンタープライズは黙ってしまった。そのままヒイロはエンタープライズを守り続けた。

 

少しすると攻撃が止んだ。

 

「今だ!退くぞヒイロ!」

 

「…了解。」

 

二人はブーストをふかしながらそれぞれの少女を抱え戦闘区域を脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ですから、なんかすごいのが私たちを守ってくれたんですよ!」

 

「だからその凄いのが何なのかを聞いてるのよ!」

 

二人の少女がいい争いをしている。ジャベリンとクイーンエリザベスだ。

 

「あら?あちらはなんでしょうか?」

 

「空を飛んでいるが、まさか重桜か?!」

 

フッドとウォースパイトが疑問を言う。

 

「違うです。さっき助けてもらった人です。」

 

「あ。エンタープライズとベルファスト持ってるよ。」

 

綾波が訂正しラフィーが情報を伝える。

 

「一体何者なのでしょうか?」

 

甲板のにいるメンバーは謎の存在が降りてくるのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何故、私を助けたんだ。」

 

エンタープライズが声を絞り出すように言う。正直、ヒイロは意識が朦朧としていた。可能なら無視したかったがそうもいかんと思った彼は

 

「…さっきも言っただろ。…この世で死んでいい人間などいないと。」

 

「私のような兵器でもか?」

 

「…違う。…言葉を理解できるお前は兵器ではない。」

 

「一人の人間としてお前は生き続けろ。」

 

「………そうか。」

 

二人はまた沈黙に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先程は危ないところを助けていただきありがとうございました。」

 

「私の名前はベルファストと申します。貴方は?」

 

「……刹那。……刹那・F・セイエイ。」

 

「刹那……いい名前でございますね。」

 

「…そうか。」

 

「……何故、先程は自分の命をかえりみなかったのですか?」

 

「……俺がそれが正しいと判断しただけだ。それに………。」

 

「それに?」

 

「……人間の命は失えばもう、二度と戻りはしない。」

 

「……俺はそれが正しいと判断しただけだ。そう、………たったそれだけ。」

 

いつの間に甲板がすぐ近くまで迫ってきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんかスゲーカッコいいな!」

 

クリーブランドが声をあげる。

 

「どのような方が操っているのでしょうか?」

 

イラストリアスが疑問に思ったことを言う。

 

「なんかちょっと怖い。」

 

ユニコーンが少し怯えている。

 

先に着いたのは刹那のクアンタ

だ。ベルファストとともに降りてくる。

 

「ベルファストのことを助けてくれたのには例を言うわ。本当にありがとう。で?貴方は?」

 

機体の装甲を解除し生身の人間が出てくる。身長はベルファストよりも高くとても細身の青年が言葉を発した。

 

「俺はソレスタルビーングのガンダムマイスターの刹那・F・セイエイだ。この星に少し用事があってな。用事を済ませようとしたところで、君たちを見つけてな。それで今この状況にあるということだ。」

 

嘘だ。しかし、そうでもしないと信じてもらえないだろうと思い、このような内容にしたのだ。

 

「そう。なら改めて私から礼を言うわ。本当にありがとう。お礼に自国に招きましょう。」

 

刹那が返答を口にしようとしたときヒイロのウィングとエンタープライズが到着する。ヒイロはウィングの装甲を解除した瞬間、倒れこんでしまった。

 

「ヒイロ!」

 

「大丈夫か?」

 

刹那とエンタープライズが声をかける。敵からの攻撃を受けた箇所からは血が流れ出て左肩は骨が折れていた。

 

「今すぐ救護班を!」

 

ベルファストが叫ぶ。すぐに何人かの救護スタッフによって連れていかれる。

 

「さて、あなたもですよね。」

 

「いや、俺は違うが。」

 

刹那が何のことだと流そうとするが

 

「その、火傷のあと見たら怪我したのなんてすぐわかるりますよ。」

 

めんどくさくなると感じた刹那が逃げ出そうとするが

 

「だめですよ!怪我してるのでしたら是非港で治療を。」

 

ベルファストによって押さえられ気だるげな表情で救護室に向かった。

 

「恋の予感、です。」

 

「あらあらー。たのしみですねー!?」

 

綾波とイラストリアスにからかわれて少し頬が赤くなったベルファストであった。

 

 

 

 

                To be counted

 




すいません。長くなるのでバルバトス回は次回でお願いします。あと今度アンケートをするのですがもし候補に入れてほしい作品があったら感想で言って頂けるとありがたいです。



刹那×ベルファスト  ヒイロ×エンタープライズでこの作品は行きます。
やっとここまでこれたー。

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