自由で幸運すぎる傭兵   作:GTX970

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感想付いてて嬉しい。


やっぱりロマンは大事

 いや~、やっぱり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦車は最高だな。

 

 

 

 

 なんか、90%OFFとか、意味不明なこと書かれて売ってたから

オプションてんこ盛りで買っちゃたよ。

 

 というか、M1A2SEPに適当にオプション付けたせいで、高度に自動化され()()()()()()()()()()()()()

もう、人なんかいらねぇと思うのは俺だけか?

 

 まあ、自動化と言っても戦車にもともと付いてたものに、自動装填装置、RWS*1をさらに自動化させたもの、APS、操縦席にディスプレイが付いていてGPSマップやカメラの映像が表示されれている位。*2

 

...

 

 ここどこだ。

 やべえ、戦車の操縦になれるために、適当に運転してたら変なところに来ちゃった。

 

 ぱっと見、放棄された地区の街っぽいな。地区名は...看板あった。E-41か。

ラジオ聞いてたら、ニュースで鉄血に占領されたとか、速報であったな。

 

 ヤバいとこ来ちゃた...。

 こっちは戦車だが、数の暴力でやられる。

まだ、街には入ってないが見つかるのは時間の問題だ。

 

ダンダンダン!!

 

 ん?誰かいるのか?遠くから銃声がする。

ズーム機能とやらで、見るか。

 

 

 あれは...AR小隊のM4A1か?

 

 鉄血に囲まれてるし。って、鉄血のハイエンドモデルっぽい奴もいるし。

 援護するか。

 M4A1には当たらないように...

 

ダァァァン!!

 

 


side~M4A1~

 

 

「ハァハァ...このまま...じゃ...」

 

 もうすでに弾はほとんどない、あるのは空のマガジンと自分の半身だけ。

 装填されてるマガジンには六発は入ってるが、誤差の範囲である。

 

「ッ!」

 

ダンダン!!ダン!!

 

鉄血人形三体。一体、一発だが残り三発。

 

「またッ!」

 

二体。

 

ダンダン!!

 

残り、一発。

 

「よう、M4A1」

 

不意に後ろから声が聞こえた。

 

「ッ」

 

ダン!!

 

ヒュン

 

「はっ、残念だったな。トリックだよ」

 

「...何が目的ですか。処刑人(エクスキューショナー)

 

「そうやって、時間稼ぎしても無駄だぜ。M4A1。一つ言えるのは、命令されているだけだ。」

 

「さあ、もうおねんねの時間だぜ?」

 

「(M16姉さん...AR-15...SOP...みんな、ごめんなさい...)」

 

 

 

 そのときである。

 

 突如、爆発が起こり周りの下級人形が吹き飛ぶ。

 

「え...」 「は?」

 

 遅れてくる砲のような...いや、本物の砲の発射音が来る。

 

「ッ!...どこのどいつだ!?」

 

 突然の砲弾に焦り、隙ができる。それをM4は見逃さなかった。

 

「隙あり!」

 

「やべ、クソ!」

 

 取っ組み合いの戦闘となった。

 

 

 が、

 

 

「埒が明かねぇ」

 

「!?」

 

「これで終わりだ」

 

 処刑人が距離を取り銃を向ける。

だが...

 

 二人は目の前のことに()()しすぎていた。

 

 M4の目の前、つまり処刑人の地面が爆発した。無慈悲に轟音と共に。

 

「ひっ...」

 

 処刑人のスクラップがまき散れていた。

だが、びっくりしたもののに安心感が出てきた。

 

 生きてて(稼働してて)よかった、と。

 

 妙に甲高く力強い、エンジン音がすぐ近くからする。

 

「まさか...砲弾を発射したのは...」

 

 そう、戦車である。しかも、第3.5世代*3のMBT*4であった。

 

「...。」

 

「え!?」

 

 まだ、アナログな野砲かとM4は思っていたが、予想の斜めを行く電子機器マシマシの戦車だったので、驚くのは適切である。

 

カチャ

 

「おーい、大丈夫か?」

 

「え、ええ。おかげさまで」

 

「そうか、重傷ではなさそうだな」

 

「あ、あの」

 

「?なんだ」

 

「乗せてくれませんか?」

 


side~佐藤~

 

「ええ、だから鉄血に追われてるんです」

 

「そりゃあ、大変だな」

 

「ところで、佐藤さんは何をしてるんですか?PMCの傭兵とか正規軍でもしてるんですか?」

 

「いや、俺は()()()フリーの傭兵さ。」

 

「え、じゃあこの戦車は一体...」

 

「あ、この戦車は俺が買ったものだ」

 

「す、すごいですね~」

 

お、そろそろ着くな。

 

「そろそろ、グリフィンの基地に着くぞ」

 

「ホントですか!?」

 

 で、着いたはいいけど

 

「警戒されてません?」

 

「キューポラから手だけ出して振ってみれば?」

 

フリフリ

 

「大丈夫そうです。それではさようなら」

 

「じゃあな」

 

フリフリ

 

「フゥ~、帰るか」

 


 

 さて、拠点に戻ったし戦車の給油でもするか。

 

...。

 

 あれ、待てよ。この戦車、M1A2のエンジンってガスタービンじゃ...。

 

 燃料やら潤滑油はあるけど...ガスタービンの整備ってどうやるんだ?

 

「なあ、ターミネーター。ガスタービンの整備の仕方わかるか?」

 

「...」

 

「おーい、ターミネーター?」

 

 

 

 あれ、これは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「データヲ発見シタ為、可能デス」

 

 大丈夫だった。

 

「すまん、燃料は入れとくから整備を頼む」

 

「了解シタ」

 

 取り合えず一安心だな。

*1
車内から操作できる銃座

*2
ディスプレイのイメージは、BF3のM1戦車に乗るミッションの一人称にマップや弾数表示などをした感じ

*3
第二次世界大戦後が基準の

*4
main battle tank つまり主力戦車である




おいおい、こいつ...爆撃機の次は戦車かよ。

戦車の設定(ネタバレ注意)

M1A2SEP(魔改造済み)

みんな大好きM1エイブラムス系統の戦車。
高度に自動化されており、自動装填装置はもちのろんのこと
RWSが自動照準と自動発射が付いてたり、アクティブ防護システムが
ハード、ソフトともにあり、操縦手さえいれば戦車としての機能は全て使える。
最悪無人戦闘可。
しかも、もともとのM1A2に付いていた機能も使え、
装甲やエンジンも元より強化されている。
簡単に言うと、ぶっ壊れ性能である。


※2021 5/21 ちょいと戦車の設定変更。

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