いや~、やっぱり
戦車は最高だな。
なんか、90%OFFとか、意味不明なこと書かれて売ってたから
オプションてんこ盛りで買っちゃたよ。
というか、M1A2SEPに適当にオプション付けたせいで、高度に自動化され
もう、人なんかいらねぇと思うのは俺だけか?
まあ、自動化と言っても戦車にもともと付いてたものに、自動装填装置、RWS*1をさらに自動化させたもの、APS、操縦席にディスプレイが付いていてGPSマップやカメラの映像が表示されれている位。*2
...
ここどこだ。
やべえ、戦車の操縦になれるために、適当に運転してたら変なところに来ちゃった。
ぱっと見、放棄された地区の街っぽいな。地区名は...看板あった。E-41か。
ラジオ聞いてたら、ニュースで鉄血に占領されたとか、速報であったな。
ヤバいとこ来ちゃた...。
こっちは戦車だが、数の暴力でやられる。
まだ、街には入ってないが見つかるのは時間の問題だ。
ダンダンダン!!
ん?誰かいるのか?遠くから銃声がする。
ズーム機能とやらで、見るか。
あれは...AR小隊のM4A1か?
鉄血に囲まれてるし。って、鉄血のハイエンドモデルっぽい奴もいるし。
援護するか。
M4A1には当たらないように...
ダァァァン!!
side~M4A1~
「ハァハァ...このまま...じゃ...」
もうすでに弾はほとんどない、あるのは空のマガジンと自分の半身だけ。
装填されてるマガジンには六発は入ってるが、誤差の範囲である。
「ッ!」
ダンダン!!ダン!!
鉄血人形三体。一体、一発だが残り三発。
「またッ!」
二体。
ダンダン!!
残り、一発。
「よう、M4A1」
不意に後ろから声が聞こえた。
「ッ」
ダン!!
ヒュン
「はっ、残念だったな。トリックだよ」
「...何が目的ですか。
「そうやって、時間稼ぎしても無駄だぜ。M4A1。一つ言えるのは、命令されているだけだ。」
「さあ、もうおねんねの時間だぜ?」
「(M16姉さん...AR-15...SOP...みんな、ごめんなさい...)」
そのときである。
突如、爆発が起こり周りの下級人形が吹き飛ぶ。
「え...」 「は?」
遅れてくる砲のような...いや、本物の砲の発射音が来る。
「ッ!...どこのどいつだ!?」
突然の砲弾に焦り、隙ができる。それをM4は見逃さなかった。
「隙あり!」
「やべ、クソ!」
取っ組み合いの戦闘となった。
が、
「埒が明かねぇ」
「!?」
「これで終わりだ」
処刑人が距離を取り銃を向ける。
だが...
二人は目の前のことに
M4の目の前、つまり処刑人の地面が爆発した。無慈悲に轟音と共に。
「ひっ...」
処刑人のスクラップがまき散れていた。
だが、びっくりしたもののに安心感が出てきた。
妙に甲高く力強い、エンジン音がすぐ近くからする。
「まさか...砲弾を発射したのは...」
そう、戦車である。しかも、第3.5世代*3のMBT*4であった。
「...。」
「え!?」
まだ、アナログな野砲かとM4は思っていたが、予想の斜めを行く電子機器マシマシの戦車だったので、驚くのは適切である。
カチャ
「おーい、大丈夫か?」
「え、ええ。おかげさまで」
「そうか、重傷ではなさそうだな」
「あ、あの」
「?なんだ」
「乗せてくれませんか?」
side~佐藤~
「ええ、だから鉄血に追われてるんです」
「そりゃあ、大変だな」
「ところで、佐藤さんは何をしてるんですか?PMCの傭兵とか正規軍でもしてるんですか?」
「いや、俺は
「え、じゃあこの戦車は一体...」
「あ、この戦車は俺が買ったものだ」
「す、すごいですね~」
お、そろそろ着くな。
「そろそろ、グリフィンの基地に着くぞ」
「ホントですか!?」
で、着いたはいいけど
「警戒されてません?」
「キューポラから手だけ出して振ってみれば?」
フリフリ
「大丈夫そうです。それではさようなら」
「じゃあな」
フリフリ
「フゥ~、帰るか」
さて、拠点に戻ったし戦車の給油でもするか。
...。
あれ、待てよ。この戦車、M1A2のエンジンってガスタービンじゃ...。
燃料やら潤滑油はあるけど...ガスタービンの整備ってどうやるんだ?
「なあ、ターミネーター。ガスタービンの整備の仕方わかるか?」
「...」
「おーい、ターミネーター?」
あれ、これは
「データヲ発見シタ為、可能デス」
大丈夫だった。
「すまん、燃料は入れとくから整備を頼む」
「了解シタ」
取り合えず一安心だな。
おいおい、こいつ...爆撃機の次は戦車かよ。
戦車の設定(ネタバレ注意)
M1A2SEP(魔改造済み)
みんな大好きM1エイブラムス系統の戦車。
高度に自動化されており、自動装填装置はもちのろんのこと
RWSが自動照準と自動発射が付いてたり、アクティブ防護システムが
ハード、ソフトともにあり、操縦手さえいれば戦車としての機能は全て使える。
最悪無人戦闘可。
しかも、もともとのM1A2に付いていた機能も使え、
装甲やエンジンも元より強化されている。
簡単に言うと、ぶっ壊れ性能である。
※2021 5/21 ちょいと戦車の設定変更。