吸血鬼✖エルフ   作:夜刀ノ神

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スベテハ×ココカラ×ハジマッタ

「ドロシーご飯よ」

 

「うん、お母さん」

 

俺は世話をしていた花壇から目を離し、木の上の家から声をかけてきた

お母さんに返事をする

 

「お母さん、今日のお昼はなあに?」

 

「今日はねえ、お隣さんがイノシシの魔獣を狩ってきてくれたから

イノシシ肉の炒め物よ」

 

お隣(といってもこの村の家はすべて木の上にあるのでそこそこ離れているのだが)

の家は狩人の一家でよく狩ってきてくれたお肉をおすそわけしてくれるんだよな

「やった!久しぶりのお肉だね」

 

そういいながら、すでにテーブルについていたお母さんの前に座る

 

お母さんは息子の贔屓目で見てもすごい美人で髪は透き通ったエメラルドグリーンで瞳も同じ色

そして最大の特徴が耳が長く尖っていることだ、さすがにここまで言えばお気づきだろう、

そうこのお母さん、いやここはエルフの村なのだ

 

俺も生まれたときはびっくりした、前世の記憶はあるわ、自分を抱っこしてるのはエルフだわで

ん?俺が転生者だって今初めて聞いたって? 当然だろう、今初めて言ったからな

 

「そうね、お父さんも喜ぶわ」

 

そうそう言い忘れてた、実はお父さんエルフじゃなかったりする、正確に何の種族か聞いても教えてくれないで

わからないがぱっと見、牙みたいなものが生えてた後たまに空から降ってくる、俺は何となくわかった気がするけどまあ

伏せておこう、そんなこんなで悲惨だった、前世と違い今世はすごい充実している___はずだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数十年___

 

村長から何の仕事に就きたいか聞かれたので、狩人と答えると案外あっさり狩人への就職が決まった

どうも重要な職業だが、過酷なためあまりなり手がいないそうだ

俺が弓が得意なことは村の中では有名だったので、問題ないと判断したそうだ

 

そこから一年間お隣さんの下で修業して今日やっと森に入って獲物を捕る許可がでた

 

両親からのの声援を背に森へ出発する

 

最悪でも1週間で必ず帰って来いと言われているのでそこまでに獲物を狩りたいところだ

 

 

 

程よい緊張感を保ち、森を注意深く観察しながら進んでいく

 

「どうせなら大物を狙いたいな・・・」

 

しばらく歩くとかなり大きめのフンを発見する

 

「まだあたらしいな、しかもこの大きさかなり大物だそれにフンをそのまま放置するということはそれなりに自分に自信がある動物だろう」

 

フンというのはかなりわかりやすい痕跡だこんなに大胆に残すのは馬鹿か、強者かの二択だ

 

さらに回りを観察するとかすかだが足跡があるのを発見する

 

ここで急な情報なのだが俺ことドロシーの外見情報を伝えておこうと思う

 

背丈はまさに中間平均的で、髪はかなり不思議でエメラルドグリーンが外側に出ていて内側に深紅の髪が広がっている

長さはセミロング、耳の長さはまあハーフエルフぐらいと思ってくれて結構

いうほどいうまでもないが男だ、髪は少し長いし名前が女みたいだけど男だ、男のはずなんだが

 

 

 

 

俺は()()()()()()()()()1()()()髪をかき上げるさらに髪を()()()()()()()かける・・・?

 

「あれ?・・・なんか耳長くね?いつもより長い気がする、というか明らかに髪が長くなって深紅色が消えてるんだが?」

 

改めて全身を見回してみると少し背が低くなったような気もする手足も小さくなっている

 

「うーむ鏡が欲しいなはじめからそんなもの存在してないけど、でも不思議だ別に荷物が重くなった感じはしないな」

 

現在ドロシーは弓を手にもって矢筒を腰に背中にカバンを背負っている全部合わせたらけっこう重いのだが

 

「考えても仕方ないかともかく獲物を追って、村に帰ってから考えよう」

 

改めて、慎重に足跡を追っていく

 

気のせいか?・・・足跡を見分けるのが楽になった気がするな・・・それに音のする方向が正確に聞き分けられる

不思議だ・・・別に神様とかに会ったわけじゃないから転生特典でもないだろうし

 

内心そんなことを考えながら足跡をたどっていく

 

最初に感じたのは耳だ、前方でかすかに枯葉を踏み歩く四足歩行の足音を聞き取る

次いで、いつの間にか遠くまではっきり見えるようになっていた目がその姿をとらえる

 

「熊だ・・・あんな大きな熊初めて見た・・・」

 

さてどうするか・・・あの大きさだと弓を射っても毛皮ではじかれそうだな・・・

食用にするから毒も使えないし・・・準備がないから罠も使えないいつまでもこの辺にいるとは限らないからな

 

「仕方ない戦闘するしかないか、罠が使えないといっても大掛かりな罠が使えないだけで

小規模な罠なら使えるからそれで足止めしつつかな」

 

作戦を決めるとドロシーは熊の進行方向に先回りし木から木へかなり低い位置にロープを渡すこのロープは特別製で

かなりの力をかけないと千切れない優れものだ

 

そして木に登り・・・

 

「ふっ・・・・・」

 

いまだこちらには気づいていない熊の脳天めがけて矢を解き放つ

 

ザシュ!、という音とともに矢は熊の額に突き刺さるが

 

「グオオオオオオ!!」

 

熊は何事もなかったかのように矢が飛んできた方向つまりドロシーのほうへ突進してくる正確にはドロシーのいる気に向かってだが

 

「グオッ」

 

いきなり熊が先ほど張っておいたロープに躓き転倒する、すでに準備していた矢を今度は目に

 

「ギュリュウオオオ」

 

2本同時に番えた弓が狙いたがわず熊の両目に突き刺さる

 

まさか本当にできるとは・・・・今まで一回も成功しなかったのに矢の命中率も上がっている気がする

まるでエルフになったように・・・?むむむ??

 

「グルウウウウウウオオオオ!!」

 

思考の渦にとらわれていたドロシーに熊が体当たりをしてくる

 

「うわっと・・・・まずいまずい」

 

かなの衝撃に木が揺れる

 

下を確認するとぐったり動かなくなった熊がいる

 

「今ので体力を使い果たしたのか?それとも罠か?、一応警戒しながら降りるとしよう」

 

熊が倒れている反対側から地面に降りる

 

「よっと。さてと、熊は・・・」

 

弓でつんつんしてみる

 

「動かないな、さすがに死んだか?大丈夫そうだなサッサと血抜きを済ませて持って帰るとしよう」

 

ロープを回収し熊を機につるして血を抜く

 

「さーてこいつどうやって持って帰ろうか今持った感じ普通に引きずってもいけそうなんだよなぁ、まあそれでいいか」

 

 

 

 

 

「よしこれでよし、内臓とかは村についてからでいいか、たぶん一日もかからずつくだろうし

というか、村から出発して何日立ったんだろう、4日目あたりから数えてないんだよなあ、まあ変えるか方向はわかるし」

 

というわけで引きづりながら村へ戻っていく

 

あと、村まで半分というところまで来たところであることに気づく

 

「これは・・・悲鳴?村の方向から!?」

 

今まではゆっくり歩いていたのを走りに変えて全力疾走で村へ向かう熊は途中で邪魔だと気づきおいてきた

熊を置いてすぐ前方に村が見えてくる、村からは火の手が上がっており悲鳴はもう聞こえなくなっていた、聞こえるのは獣のような鳴き声のみ

 

「あれは!!魔物!?」

 

村の中央だった場所でアリクイのような魔物が火を放っているその手には村人だったものが無造作に握られている

 

「くっそ!!」

 

すぐに弓をかまえ放つが、外皮に浅く傷をつけられただけで矢が止まってしまう

 

魔物は意味不明な鳴き声を上げながらドロシーのほうへ走ってくる、すさまじいスピードで

気が付いた時には目の前に降り巨体から繰り出される突進をもろに食らってしまう

 

「がっ!なっ!!」

 

吹き飛ばされる、あまりの威力に肺から強制的に空気が排出されむせる

 

「かっ・・・・・」

 

何とか一本の木に当たり止まることができるがかなり遠くまで飛ばされた

 

「くそうっ、このままじゃ勝つどころか呆気なくやられるだけだ・・・」

 

しかしここであきらめて逃げるわけにはいかない望みは薄いがまだ助かる人がいるかもしれないのだ

それは‘男‘としてあり得ない、ドロシーは悲鳴を上げる全身に鞭を打ち立ち上げる

 

「なんだ?また違和感が今度は視界が高くなっているような」

 

さらに今まで腰まで届くほど長かった髪が短くなりさらに深紅に染まっている

 

「手もさっきより男らしくなっている・・・だと?しかしなぜ・・・いや考えている暇はないな

今はあの魔物が先だ」

 

いつの間にやら表れていた漆黒のマントを翻しなびかせ魔物のもとへ一気に飛ぶ

 

「ん!?少し力を込めて走ろうとしただけなのに一歩ですごい距離を移動した、脚力も上がっているのか

これなら、弓もさっきどこかへ飛ばされたようだし、このまま攻撃するか、なぜかはわからないけどできる気がする!!」

 

ドロシーに興味を失っていたらしい魔物は明後日の方向へその口から炎をまき散らしている

 

「シッ!!」

 

右腕を魔物へ突き刺すと驚くほどあっさりと外皮を切り裂き緑色の血がでる

 

__!!!!!

 

矢が通らなかった外皮に腕が通った!?

 

認識以外からんお攻撃にひるんでいる魔物をしり目にいったんバックステップで距離をとる

 

ふと右腕を見ると指から先爪のあたりにまるで影で作られたように真っ黒で強靭なかぎ爪が出来上がっている

 

「いつの間に・・・それに何だろうさっき魔物の血を見たとき妙に喉の渇きを感じたような・・・喉の渇き?・・・・」

 

ドロシーのなかで思考が回転していく

 

さっきはまるでエルフのような身体能力になった、そして今は・・・ということは両親の特性を受け継いでいると考えるのが妥当か

 

__!!!

 

「おっと!」

 

ドロシーは思考を回転させながら急激に迫った魔物の攻撃を目視で確認し回避する、ついでに右手で外皮に傷をつけるのも忘れない

 

となると、お母さんの種族エルフはいいとして、問題はお父さんの種族だ問題はといったものの実はもう答えがわかっているんだよな

前世の記憶でいうところの・・・・『吸血鬼』!!

 

前世の記憶で吸血鬼の能力を発動させる

 

「霧状化!!」

 

今まさに自分を切り裂かんと降りかかってくる大きなかぎ爪を丸で蒸発するように霧になり回避する

 

さらにすぐさま爪を振り下ろして無防備になっている魔物の背後に霧状化を解除し首元に右腕を突き刺す

 

__!!????

 

さすがに致命傷だったらしく最後まで魔物は鳴き声を出すこともなく絶命した

 

「はあはあはあ、勝ったのか?・・・・ッ!村にみんなは!?」

 

今にでも腰を下ろしたいのを堪えだいぶ離れてしまった村に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さん!!父さん!!何処にいるんだ!?」

 

村はひどい有様だった村の家は木の上に立っていたためその木を燃やされてはすべて燃えてしまう

家はまばらでも、木は密集して生えているのですさまじい勢いで燃えて行ってしまう

 

元の自分の家があったほうに行くが見る影もないそこにあるのは燃え尽きて灰になった木材だけだ

 

「・・・」

 

ドロシーは見るも無残な姿になってしまった家に何も言えなくなってしまう

 

「ううう、だれか、だれかいるの?」

 

絞り出すようなか弱い声だったがドロシーにはしっかりと聞こえた

 

「お母さん!?」

 

「ど、ドロシー・・・・?」

 

「そうだよ!お母さん!俺だよ」

 

「よかった、無事だった・・・んだね・・・・」

 

「ああ、でも母さん」

 

「ごめんねドロシー私はもうこれ以上・・・けほ・・・」

 

「母さん!!まだ助かるよ!きっと」

 

母は静かに顔を横に振る

 

「ごめんね、これ以上一緒にいてあげられなくて・・・」

 

「かあさん・・・」

 

「ドロシー狩りから帰って見違えたね・・・あなたは立派な大人よ・・・かっこよくなっちゃって

お父さん見たい・・・」

 

「お父さん?そういえばお父さんは?」

 

母が無言で自分が抱いている物へ目を向ける

 

「とおさん・・・もしかして」

 

「うん、先に行っちゃった魔物の攻撃から私を守ろうとして・・・馬鹿よね自分が死んだら

元も来ないのに・・・」

 

そういった母だったがとてもやさし気な表情を父の亡骸へ向けていた

 

「もう・・・だめみたい・・・」

 

「おかあさん・・・・」

 

「ドロシーこえ震えてるわよ ・・・」

 

 

「だって、だって・・・・」

 

「ドロシー私が・・・死んだら遺灰をお父さんと同じ箱の中にいれて埋葬してほしいの・・・」

 

「うん、絶対やるよ」

 

「よろしくね・・・あと・・は・・・ごめねもう時間切れみたい・・・すこし・・ねむるね・・・・」

 

「・・・・・」

 

静かに母は息を引き取った・・・

 

そのあとのことはほとんど覚えていない、完全に無意識だった・・・




なんかいきなり終焉から始まりましたが、ドロシーはどうするのでしょうか

あらすじにも書いた通り今は原作の数億年前です、なので概念としての「念」
さらに「念能力」はあっても使えるものはほとんどいません、というかそもそも人間が存在していません、いうなれば亜人と呼ばれる者たちがほとんどです

それも時代の流れで数が減りやがては人間が増え「念」に気づきます

今は必要ではないから発見できないといったほうがいいでしょうか
ですが魔法的なものはあります、完璧な魔法とまではいきませんが、各種族の特性に合わせ魔力を行使します、例えばドロシーが使った「霧状化」これはドロシーの言う通り吸血鬼の特徴です、体を目に見えないレベルで分解し移動させ、集まり、もとに戻るこれを意識しない間に魔法として使っています、ほかにもいろいろありますが、まあそれはまた今度

今度こそは頑張って投稿を続けたいですね
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