ヒーローアカデミア 正義の系譜 作:free&peacemaker
昼近く、義明と切奈は昼食をとる為にショッピングモール内のカフェに入った。義明はコーヒーにサンドイッチ、切奈はカフェラテにホットケーキだった。
「切奈はさ・・・」
と義明が切奈に声をかける。
切「ん?何?」
「切奈はさ、もし何かに悩んでたらさ。その時ってどうしてる?」
と言うと、切奈は少し考えてから答える。
切「そうだね、私だったら何らかがきっかけで吹っ切れるかも」
「そうか、ありがとう。俺もそうしてみる」
と言ってジャンバーの内ポケットからフーディーニ眼魂を取り出す。その時
「キャーー!!」
と悲鳴が聞こえた。義明と切奈は代金をテーブルに置くと悲鳴のした場所に向かう。
声のした場所は外だった。外に出ると2人の男が暴れていた。1人は2m強の全身鋼鉄化していて、もう1人は背中にコウモリのような翼がある。
「切奈、お前はここにいろ」
と言うと駆け出す。
切「あ、ちょ、義明!?」
と呼び止めようとしたが、もう義明は人混みを掻き分け前に出ていた。
「おい、お前ら!!」
と声をかける。
男A「ああ?何だてめえ?」
と2mの男が言う。すると後ろの人達が騒ぎ出す。
民間人A「なあ、あの少年って・・・」
民間人B「そうだよ、仮面ライダースペクターだよ!」
民間人C「まじか、やっちまえスペクター!!」
と義明を応援する。
男B「へぇ、お前があのスペクターか?」
と言う。義明は
「だから何だ?」
と返しながら考える。
(とりあえずまずはあの大男だ。あれだけ大きく鋼鉄化してるからここは)
と言って白い眼魂を取り出す。スイッチを押すと数字の7が浮き上がる。ドライバーを開け眼魂をセットし、閉じながら変身ポーズをとる。
『アーイ!!バッチリミロー!バッチリミロー!』
とドライバーから白いパーカーが飛び出し両腕を上に上げポーズをとる。その横にそれと同じ態勢で長刀を持ってる武蔵坊弁慶が現れる。
「変身!」
と言ってレバーを引き、押し戻す。
『開眼!弁慶!!兄貴ムキムキ仁王立ち!』
と音声がなり、パーカーが被さる。『スペクター ベンケイ魂』に変身した。これにはその場にいた全員驚く。
スペクターは『ガンガンセイバー 長刀モード』を手に取る。その先端にクモランタンが乗り装着されハンマーモードになった。
「俺の生き様、見せてやる!」
と言って大男に向かって走る。ハンマーを右から払い、払いからの突きを繰り出す。
男A「グハァッ!おのれえ・・・」
と男が呻く。スペクターはハンマーの眼の紋章をドライバーに翳しアイコンタクトさせる。
『大開眼!!ガンガンミロー!ガンガンミロー!』
『オメガボンバー!!』
と音声が鳴り、上に飛び上がる。そして大男に向かって強烈な打撃を与える。
男A「グアァァァァ!!」
と叫びながら背中から倒れ気絶した。その時、
切「きゃあ、義明!」
と声がしたので振り向くと、切奈がもう1人の男に捕まっていた。
男B「ハッハー!どうだスペクター、これでは攻撃できまい!喰らえ!!」
と言って手からたくさんのコウモリを出す。そのコウモリがスペクターに当たり爆発し、ダメージを受ける。
「グアァァ!」
と叫び、建物の壁にぶつかり、前から倒れる。
切「義明!」
と切奈が叫ぶ。
男B「ハハハハハハハ!これでスペクターは終わりだ!」
と高笑いする。
「待てよ」
と声がした。その声のした方を見ると、スペクターがふらつきながら立ち上がっていた。
「まだ、終わってねえ!!」
と言ってフーディーニ眼魂を手に取る。
(そうか、そうだよな。お前は見抜いていたんだ。俺がこの世界にいて良いか否かを。だけど今分かった。この世界に俺を必要としてる人がいる。俺を好きになった人がいる。
この世界のイレギュラーだとか関係ねぇ!俺はこの世界で、愛と平和の為に戦う。だから・・・)
「俺に力を貸してくれ!フーディーニ!!」
スイッチを押すと数字の13が浮き上がる。ドライバーを開け、ベンケイ眼魂を取り出しフーディーニ眼魂をセットし閉じる。
『アーイ!!バッチリミロー!バッチリミロー!』
するとスペクターの隣にマシンフーディーが来た。マシンフーディーが宙に舞うと2つに割れ中からパーカーが現れパーカーが左を向く。その隣に左を向き、右手にシルクハットに左手に杖、頭に鳩を乗せたハリー・フーディーニが現れる。レバーを引き押し戻す。
『開眼!フーディーニ!!マジいいじゃん!スゲーマジシャン!』
と音声が鳴り、スペクターに被さる。『スペクター フーディーニ魂』だ。
背中のプロペラが高速で回転し、スペクターは男Bの前まで飛ぶ。前まで来るとホバリングする。
男B「空を飛べるとは、面白い。だがお前は攻撃できない」
「それはどうかな?」
と言うと指を鳴らす。パチンと鳴ると切奈がポンッと音を立て紙吹雪になった。
男B「な、どこだ!?」
と慌てる。スペクターがもう一度パチンと鳴らすと、切奈がスペクターの腕におさまっていた。お姫様抱っこの状態で。
切「え!?嘘、私、今」
「心配かけたな」
と言って、一旦地上に戻ると切奈を降ろす。
「ここにいろ。大丈夫、必ず戻って来る」
と切奈に言う。切奈は答える。
切「うん、必ず帰ってきて」
と笑顔で言う。マスクの下で顔を赤くしてたのは内緒にする。
スペクターが空に飛ぶと、男Bを殴る。右フックからの左ストレート、回し蹴りを食らわす。
男B「く、クソ。だがまだまだぁ」
「いや、終わりだ」
と言う。背中のプロペラが外れ、グライダーモードになるとスペクターが乗る。そしてレバーを引く。
『大開眼!!ガンガンミロー!ガンガンミロー!』
するとグライダーから4本の鎖が伸び男Bに巻き付き拘束した。
男B「な、何だこれ!?動けん」
と慌てふためきながら何とか逃れようともがく。だがスペクターは見逃さない。レバーを押し戻す。
『オメガドライブ!!』
「俺の生き様、見せてやる!」
と叫び回転しながらライダーキックを食らわせた。
男B「グアァァァ!」
と声を上げ落ちていき、地面に激突すると気絶した。スペクターが着陸してドライバーを開け眼魂を取り出す。
『オヤスミー』
と音声が鳴り変身が解除された。顔や体には切り傷に痣が出来ていた。肩で息をしながら切奈の方に向かう。
「待たせたな、切奈」
と言うと切奈が抱き着いてきた。
切「心配したんだから。でも・・・ありがとう」
と言う。すると歓声が上がり、2人に近づき口々に「格好良かった」や「これからも頑張って」と労ってくれた。だが・・・
民間人D「イヤーでも嬢ちゃん。こんな格好良い彼氏持ってて良かったな。あんちゃんもこんな可愛い彼女いて良いね~」
と茶化され2人は慌てふためくのであった。
その夜、顔にガーゼに絆創膏を貼ってる義明はフーディーニ眼魂を手にして言った。
「やっぱ凄いな、お前は。これからもよろしくな、フーディーニ」
と言う訳で、フーディーニ炸裂です。ちなみに2話前の話しから心操の姿は今後、モッズコートの姿に髪は下ろしてる状態でお願いします。