とりあえず、どうぞ!
~柊
柊は、ハンターの入試テストを無事にクリアし正式なハンターとなった。
柊はギルドマスター、略してギルマスに呼ばれていた。
「何かご用なん?」
「うむ、君を呼んだのは他でもない、実は君に瘴気の谷に行ってほしいのだ」
「瘴気の谷?あのくっさいって有名な?」
「う、うむ」
「なんで、また?」
「実はなうちのハンターの一人霞がクエストを受けて瘴気の谷に行ったきり帰ってきてないのだ……」
「受けたクエストは?」
「ドスギルオス三体の狩猟じゃ」
「ドスギルオス?」
ドスギルオス
「瘴気の谷」に棲息する牙竜種「ギルオス」が形成する群れのリーダー格。
口内に収まりきらないほど長く大きく発達した一対の「麻痺牙」が最大の特徴。
この牙からギルオス以上に強力な麻痺毒を分泌し、獲物を仕留める姿から≪痺賊竜≫とも呼ばれる。
ただ咬み付いて毒を注入するだけでなく、
この牙から抽出した麻痺毒液を取り纏め、外敵に向けて放つ中距離攻撃も持っている。
「それで、俺は何をすればいいん?」
「うむ、まずは彼女の無事を確保、瘴気の谷の奥には少し入り組んでいるがキャンプ地があるからそこまで運んでくれ」
「その、霞さんは今どこにいるん?」
「彼女は瘴気の谷の奥にある洞窟の奥にいるらしい。そこにはモンスターは入ってこないとのことだ、彼女からの手紙に書いてあった。」
「霞さんはどうやって連絡を?」
「彼女のオトモが命からがら近くにある研究基地へと手紙を届けたらしい。そこにいるハンターは一人しかおらず今出ているらしい、それでこちらへと研究基地のギルドマスターが手紙を送ってくれたのだ」
「なるほど」
「行ってくれるか?」
「そりゃ、もちろんなん」
「助かる、彼女のクエストは君が引き継いでくれ」
「と、いうことは俺のやることは霞さんの安全確保ドスギルオスの狩猟ということなん?」
「あぁ、こちらからは、君にウチケシの実を渡そう」
「ありがとうなん」
「頼むぞ!」
「了解なん!」
~しばらくして
瘴気の谷についた柊、装備はこの前とあまり変わっていないが腕にケストドンで作った防具を装備していた。特徴としては、肘の所にケストドンの頭蓋骨で作られた肘宛があった。
もちろん武器は双剣である。そして、貰っておいたウチケシの実と薬草を持っていた。また霞のための食料と水と毛布を装備していた。
瘴気の谷
不気味な、その様子は骸龍の棲み処である竜ノ墓場のように無数の骨が散乱し、
薄暗い空間にいかにも有害そうな黄色いガスが充満しているというもの。
この黄色いガスは"瘴気"と呼ばれ、このフィールドの象徴的要素の一つとなっている。
少し高い所にあるキャンプ地そこから、少し降りて瘴気の谷へと向かう。
「ここが瘴気の谷…………若干臭いな!?」
一気に鼻を摘まむ柊
「まぁ、いいや」
とりあえず奥に向かう柊
ゴロゴロ~ゴロゴロ
「ん?」
ゴロゴロと転がってきたのは白い大きい物体だった
骨のようなトゲが体のモンスターが転がってくる。
「うわっ!?なんなんあれ!?」
ゴロゴロ
「うおぉー!!!」
おもっいきり逃げる柊
「戦ってもいいけど、今は霞さん優勢なんよ」
ゴロゴロ
「だから!悪いけど逃げさせてもらうんよ!」
ゴロゴロゴロゴロ!
「あと!ゴロゴロ、ゴロゴロうるせぇ!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!?
「……影式・鳥の型」
右の刀に手をかけ構える柊、そして、抜くと同時に斬撃を放った!
「〝鳥乱・飛燕〟」
その斬撃はまるで燕のような形をしていて、右へ左へと角度を変えながら飛んでいく。
「お前が俺を追撃するなら……」
燕は角度を変えながら白い物体へと向かっていき
「……俺の斬撃はお前を追撃するん!」
まるで吸い込まれるように白い物体へと当たった!
「グルル?」
白い物体は転がるのをやめてその場に止まり周りを見渡す。そのうちに柊は瘴気の谷の奥へ奥へと入っていく。
(やっぱり、いくらモンスターでも死角からの攻撃をされたらどこかに敵がいるのではないかと思うんよ、その場に止まったのは正しい判断なんよ)
奥へ奥へと入っていくと酸の池があるところまで来た。
「ここら辺かな?」
しばらく歩いていると少し隙間があるところを見つけた。
「ここなん?」
入っていくと小さな池があり魚が泳いでいた。さらに、奥へと向かうと女性が一人座っていた。
「!!大丈夫ですか!?」
「!!あ、あなたは?」
「救世要請により来たハンターです。貴方を迎えに来ました。」
「あ、ありがとう」
「怪我は?」
「足を負傷していて立つのもやっとなの」
「なら、俺が抱えて運びますね。キャンプまで運んだらあなたのクエストを引き継いでくれドスギルオスを狩猟します。」
「ありがとう、ドスギルオスは一体は倒したの……でものこり二体に手こずって……」
「大丈夫です!俺が何とかします!さぁ、」
そういって霞をおんぶする柊
「それにしてもよくここがわかったね、かなり奥地だし……」
「たまたまです。」
「モンスターに遭遇しなかったの?」
「たまたまです。」
「…………本当に?」
(本当はゲームやってたからどうやっていけばモンスターに最小限会わないとか場所とか知ってるから早くついたとか色々あるけど)
「ホントウダヨ、ボクショウジキダヨ」
「なんで急にカタゴトになるのよ」
(俺が来た道は一人おんぶしながら行くのは難しいな仕方ないモンスターと遭遇する可能性はあるけど正規ルートで行くか)
そういって洞窟を出ると
「!?」
柊は異様な雰囲気を感じた。
(なんか、強いのがいるな、勝てる………かもしれないが霞さんを巻き込んでしまうな、仕方ない少し遠いが最初来たキャンプにいこう)
そういって最初に来たキャンプへと向かう柊
瘴気に当たりながらも霞と自分にウチケシの実を食べながら進んでいく。しばらく歩いていると
「予想はしてたけど当たんないでほしかったな……」
目の前にはドスギルオスが二体とギルオスが五体いた。
「……はぁ、しょうがないんな。」
「「グルルル……」」
「悪いけど、狩らせてもらうん!」
ドスギルオスと柊の闘いが始まった!
「グアアアアア!!」
柊に襲いかかるドスギルオス
「霞さん!少し派手に動くよ!」
横に飛んで避ける。空中で刀を抜き構える。
「……影式・虎の型」
「〝虎噛〟」
虎のような形をした牙がドスギルオスを噛みつく
「グアア!?」
ズササササ!
もう一体のドスギルオスが向かってくる。柊は刀を構える。一本は上にもう一本は下に構える。
「……影式・虎の型」
「〝孤虎の砕噛〟」
さっきの技の進化版である。一体の虎が大きくなり相手を噛み砕く!
「す、すごい!」
「いや、そこまで効いてないんよ」
「「グルルルル!」」
二体のドスギルオスは攻撃をくらったが致命傷どころかケロッとしていた。
「そ、そんな」
「くそ、この瘴気のせいなん、体力が減るわ、臭いわで最悪なん」
「ウチケシの実は?」
「残りわずかしかないん」
ジリジリと距離を詰めていくドスギルオス
「グルルル」
「クソ!この瘴気を消せれば!」
「!!」
「グギャー!」
襲いかかるドスギルオス略してドスギル
「……影式・龍の型」
(そうだよね、邪魔なんだよねこの空気が!!邪魔なら…………吹き飛ばせばいい!)
「〝龍層・三重龍層〟」
龍の形をした斬撃が三本柊を中心に囲むように回転していく
その斬撃により向かっていたドスギルはおもいっきり当たり体が斬られる。
さらに回転することによる風圧が生まれ周りにある瘴気を吹き飛ばしていく!
「瘴気が消えていく……」
斬撃が消えたときには周りの瘴気は完璧に消えていた。
ガブッ!
「うんうん、ウチケシの実はなかなか美味しいね………………さてとこれでやっと!万全に闘える!」
「グルルル!」
「グル、グルルル!」
「悪いけど、負ける気がしないんね!」
「グルアー!!」
「まずは一体なん!」
「影式・虎の型!!」
刀を先程と同様に上に下にへと構える。
己が回転し噛む力をさらにあげる!
「〝孤虎・破噛大乱!〟」
虎の形をした斬撃は回転により威力を上げドスギルの首に噛みつきそのまま、噛み砕き!首を斬り落とした!
「やった!」
「……ふぅ」
「グアッ!」
残った一体が麻痺毒液を吐き出した!
「「!?」」
咄嗟に霞を庇った柊は当たってしまい痺れてしまう!
「……ッ!」
「柊さん!」
「グアア!!」
容赦なく襲いかかるドスギル
「クッ!」
(せめて、せめて彼女だけでも!!……いや違うな)
「グアアアアアアア!!」
「悪いけど諦めるという選択肢はないな!」
(ここで諦めたらどちらにしても霞さんは酷いめに合う!なら!ここで倒す!)
「ウオオオオオオオ!!」
(影式・龍の型!)
柊は少し動く手を使って刀の柄を己の足に打った!
(龍小・駆け巡る龍閃!)
己の体を駆け巡る龍の斬撃
「…ッツ!!」
もちろん斬撃が体を巡っているのだから物凄い痛みが体を襲う。しかし、その痛みこそが柊の狙いだった!
麻痺毒により恐縮してしまった筋肉を細胞を強制的に呼び覚ます!
「よし!動ける!」
間一髪で避ける柊。
「グアア!?」
「今度はこっちの番だ!!」
刀を平行に前に真っ直ぐにかまえる。
「……影式・牛の型」
(一気に……貫く!!)
「〝牛輪・一頭角!!〟」
己自身がまるで牛のように刀が角のように一気に突っ込み!ドスギルを貫いた!
「グギャ……」バタン!
「悪いけど、クエスト……終わりなん!」
(か、カッコいい~)
こうしてクエストを完了した柊だった
そのあと無事にキャンプへと到着して、霞を無事にギルマスのところへとつれていくことができたのだった!
おまけなん!
「本当に!本当にありがとう!柊さん!貴女は私の命の恩人です!」
そう言って柊を抱きしめる霞。端からみれば恋人のように見えるだろう
「そんな、大げさなんよ」
「いえいえ、このお礼は必ず!必ず!」
「……はぁ」
(これは、逃げられないんな)
ギルマス「………………………(・д・ = ・д・)」
話を聞いたハンター「………(・д・ = ・д・)」
話を聞いた商人「………………(・д・ = ・д・)」
柊「……………………(´・ω・`)?」
読んでいただきありがとうございました!
次回も連続投稿なのでよかったらどうぞ!