それはそうと、漫画と小説を読んだだけなのでアニメ見てないんですよね。ふと真菰の登場シーンを見てみたら想像以上に可愛くてノックアウトされました。超可愛い。
黒を基調とした鬼殺隊の隊服に身を包む。背中には『滅』の一文字が書かれているが、たいていの隊士たちは上に羽織を着ている。カナエとしのぶは姉妹で揃いの羽織だ。
「泰富さんは着ないんですか?」
「持ってないからな」
任務に出ていくための準備を終え、玄関で靴を履きながらカナエと言葉を交わす。しのぶは準備を終えており、同じ任務に行く誠待ちだ。
羽織を持っていないという誠の言葉に、いい事を聞いたといった調子でカナエの言葉が弾む。
「それならあげますよ?」
「大きさが合わないだろ」
「大丈夫です。泰富さんの大きさに合わせてますから」
「なんであるんだよ……」
言うやいなやカナエは足早に家の奥に引っ込む。これは着させられる流れだなと判断した誠は、カナエを待ちながらしのぶに視線を移す。それを受けてしのぶは首を横に振るだけ。助け船を出す気はないらしい。
「お待たせしました~」
「本当、なんであるんだ」
「作っちゃいました。しのぶに手伝ってもらって、ですけど」
「へ~?」
「……姉さんの頼みだからよ」
そっぽを向くしのぶに、にこにこしたカナエの視線が刺さる。意外だと見ていた誠はしのぶから羽織へと視線を戻し、カナエからそれを受け取る。そのつもりだったが、カナエが手放さない。
「私が持ちますから、泰富さんは袖に手を通してください」
「そこまでされるご身分ではないんだけどな」
「やってみたかったんです」
そう言われてしまうと断ることもできない。渋々カナエの言葉に従う。羽織に袖を通し、カナエに整えてもらう。二人とは見た目も色合いも異なる衣装で、夕焼け空を彷彿させるような暁色は誠の好みに合っていた。袖や裾の端にある雲模様がそれを助長させている。
偶然なのか知っていたのか。カナエの表情から後者だと判断できる。
「教えたことなかったと思うんだが」
「空の色がその色になる時、必ず眺めているじゃないですか」
くすくすと笑みを溢しながら言われる。カナエにそうやって観察されていたのかと思うと面映い。暁色や雲模様はしのぶの提案なのだが、本人の希望でその事は伏せられているのは裏話。
「わざわざありがとうな。けど、こういうのは将来惚れた男にでもやるといい。婚期を逃すぞ」
「あらあら、失礼なことをおっしゃるんですね。人の心配をするのでしたら、ご自分の心配をされた方がいいんじゃないですか?」
「……どうだろうな」
失礼な言葉に対しては、当然辛辣な返しがくる。誠はそれに言葉をぼかすだけだった。自分にそういう相手ができるとは微塵も思えない。もしそんな相手がいるとしたら、それはよっぽどの物好きなんだろう。
刀を腰に携え荷物を背負う。真菰から渡された厄除の面は、刀とは反対側に引っさげている。
「それでは姉さん。行ってきます」
「行ってらっしゃい。無事に帰ってくるのよ」
「もちろんよ」
「泰富さんも行ってらっしゃいませ」
「……行ってきます」
言わないと駄目かとしのぶに視線で問い、当然だろと冷めた視線で答えられる。これに慣れたら住み着いてしまいそうだと危機感を抱くも、挨拶だけはちゃんと返した。カナエがいつ「大丈夫だ」と認めてくれるのか。そう遠くない日だと信じたい。
「姉さんはそれなりに認めてるのよ」
「そんな馬鹿な」
任務に向かう道中。しのぶの口から耳を疑いたくなる言葉が発せられる。
本当にそうなのなら、そろそろ帰宅を認めてくれてもいいはず。それなのにカナエは一切その気配を示さない。誠にその気がないとはいえ、年頃の男女が同じ屋根の下で生活するのはどうかと思う。
それはしのぶも思っていることなのだが、姉は譲らないところは決して譲らない。説得は諦めている。
それはそれとして、しのぶと誠の間で認識の齟齬が発生している。そこを訂正しながらしのぶは言葉を続けた。
「あなたが生活できるか、じゃないのよ。人となりを信用してるって話。私には納得できないことだけど」
「反応に困るんだが、とりあえずお前に嫌われてることはわかった」
「……それでいいわ」
外れていたらしい。だが正されるわけでもない。妙な引っ掛かりが誠の中に残り、それを取り除くことはできなかった。
カナエは誠の何を見て信じているのか。与えられた任務とは別に、しのぶはそれを見極めようとしている。
しのぶはカナエのことを敬愛している。その懐の深さ。要領の良さ。容姿も優れ、才色兼備と言っても過言ではない。この上なく誇れる姉。それがしのぶが評するカナエだった。
そして誠にはそういう評価をしていない。マイナスかゼロかの2択だ。唯一のプラス評価は最終選別の時の姿くらいか。真菰の存在が支えたというあの姿。それくらいしか評価がない。だからこそ理解に苦しむ。姉の信用をどう得たのか。
「あなたのことを今回で見極めるわ」
「なんでそうなってるんだか」
見定められると分かって共に過ごすのは落ち着かないが、今の張り詰めたような空気感が改善される可能性もある。それなら、しのぶに好印象を与えられるように頑張ってみるのもいいかもしれない。
「それで、鬼の探索から始まるわけか」
「鬼は日の光を避けるから、人がいる場所に出てくるのが夜だけなのよ」
「今回の任務からして、この町に出没する鬼が来るのを待つところからか。張る場所を絞るためにも聞き込みができたらいいんだが……」
「有益な情報が集まるとも限らないわね」
鬼を目撃して生き延びている人の割合はかなり少ない。そういった人は基本的に鬼殺隊によって保護される。カナエやしのぶ、誠などがそれに当たる。それ以外は運良く気づかれなかった場合のみ。例外と考えてもいい程に低い割合だ。
そして、町が大きくなるにつれて、鬼の認識は薄れる。人々は怪奇事件として処理するものがほとんどだ。
「宿を取るなら別室か?」
「当然でしょう。空いてなかったら仕方ないけど」
「だよな」
「え、まず宿を取る気?」
「取らなくていいなら取らないぞ。女の子なんだし、身体を洗える環境を確保した方がいいと思ったんだが」
誠の気遣いにしのぶは感心する。正直に言うと、そんな気遣いはできないと思っていた。カナエを相手にしている時と少し違う印象を誠から受ける。相手に合わせること自体は、特筆することでもない。それでも、今の誠はカナエといる時とは根本的に違う気がした。
それ以上のことは考えても分からない。カナエは理解できているのだろうか。カナエが敵わないと言った真菰は、たぶん見抜いていたんだろう。だからこそ誠は最終選別の時に最も人らしかったのだから。
「正直に言えば宿を取りたいところだけど、夜に動くと考えると悩ましいわ」
「なら、今夜片付けられたらそれでよし。見つけられなかったら明日宿を取って日中に仮眠を取る。それでいいか?」
「いいわよ。藤の家があればよかったけど」
「何それ?」
「それも知らないんだ……」
だから真っ先に宿を取るということを考えたのか。なるほどと一人納得し、しのぶは誠に藤の家のことを教える。その昔、鬼殺隊に助けられ、それ以降代々鬼殺隊を支援してくれている一族なのだと。
任務先で負傷すれば隊士はその家を目指し、そこで療養する。無償で食事も用意してくれるありがたい存在。それが藤の家なのだ。藤の花の紋が目印となっている。鎹鴉が案内してくれるため、近くにある藤の家を知らなくても問題ない。
「……ん? それなら俺達も鎹鴉に教えてもらえばいいんじゃないのか?」
「すでに町中よ。今教えてもらったら悪目立ちして動きにくくなるわ」
「それもそうか。それなら夜に教えてもらうか」
しのぶは町育ちであるため平然としているが、誠は村育ちだ。そしてその村は閉鎖的だった。視線がチラチラと移ろっている。うまく誤魔化してるが、一緒に行動しているしのぶにはお見通しだった。
「もう少し落ち着いたらどうかしら」
「悪いな。こういう場所は初めてなんだよ。特異な村育ちだし、その後は育手のとこにいて、今に至るからな」
「……時間も中途半端だし、寄りたいところがあるなら寄ってもいいわよ」
「いいのか。なら、そこの店にでも寄ってみるか」
「喫茶店ね」
誠は喫茶店を知らない。どういう店なのか聞いても、しのぶは「入ったら分かる」と答えるだけ。しのぶに連れられる形で店に入る。
それなりに客がいるが、席は空いているようだった。店員に案内され、しのぶと誠は向かい合って座る。席に置いてある"おしながき"に目を通すも、誠には分からない名称の方が多かった。
「目移りしてるわね」
「どれが何かあまり分からない」
「気になった名前のを選べばいいんじゃない? こういう店に今日しか来ないってこともないでしょ」
「たしかに」
どれを注文するか決め、おしながきをしのぶに渡す。しのぶはある程度候補を決めていたようで、一通り目を通すと店員を呼んだ。それぞれ注文し、誠は視線を窓の外に移す。
「何か他に気になる?」
「いや、そういうわけじゃなくてな。
「? それはまぁ、戦争もないし日中は活気づくでしょ」
「鬼が出てもそうなるもんなのか? 5人は消えてるんだろ?」
「……それは……私にも判断できないわよ」
しのぶはこれが初任務ではないとはいえ、経験は浅い方だ。判断できるだけの経験がない。それでも誠の疑問は一考の余地がある。しのぶの中でいくつかの疑問が浮かんでは消えていく。
(そこそこ大きめの町だから、ここから離れている場所で起きていてここでは噂にならない? そんなはずはない。分かっているだけでも5人。それ以上の被害があると考えてもいい。それなのに噂にすらなっていない)
喫茶店での会話と言えば、雑談が大半を占める。それこそ噂話が多い。今もそういった会話が聞こえてくるが、鬼を思わせる会話内容は一つもなかった。
(この人……)
ふと気づいて窓の外を眺める誠の顔を見つめる。それに気づいた誠が首を傾げる。
「情報収集のためにここへ?」
「可能性を拾うにはいいかと思って。どうにもなさそうだけどな」
一般人に溶け込みながらの情報収集として、このやり方はたしかに有効だ。無闇に鬼を探していては時間がかかり被害も広がる。ある程度場所を絞り込まないといけない。そのための情報収集だ。噂話でも特異なものであれば有効な手がかりになる。初めてにしては考えた行動だ。
先輩風を吹かす気もないが、それなりに頼ってもいい。一瞬認め直したしのぶだったが、届いた注文の和菓子に目を輝かせているのを見てやめた。喫茶店には来たかったんだ。
「子どもね」
「お菓子見て頬が緩んでる奴に言われてもな」
「なっ! だ、誰がよ! 私はあなたとは違うんだから!」
「騒ぐなよ。それよりこれ美味しいぞ。なんて言ったっけな……餅?」
「団子ね。私も好きよそれ」
「ふーん? 一口食べるか?」
「いいわよ別に。それはあなたのなんだから」
「視線が団子から動いてないのにな」
指摘されてしのぶの頬が赤くなる。こんな子供じみた行動を取ってしまうとは不覚。自分を戒めるようにしのぶは頬を叩き、深呼吸して自分のお菓子に目を移す。しのぶが頼んだのは羊羹だ。そこに団子が映り込み──
「食べないって!」
「せっかくだしさ、一口ずつ交換しないか?」
「………………そこまで言うなら仕方ないわね」
「ありがとう」
羊羹の一部を切り分け、それを誠の皿に移す。誠は団子を一つしのぶの皿へ。
口に運び、その美味しさに目を細める。じっくりと味わい、完食してから20分。正気に戻ったしのぶに誠は足を踏まれる。
「痛いんだけど」
「こんなことをしている場合じゃないのよ」
「美味しかったな」
「そうね。あの柔らかな食感であったり、口の中で広まる甘さ。どちらも絶品だったわ。この値段で売られていることが衝撃ね。値段が上がっても誰も文句を言わないと思うわ。それだけの価値がある。という話じゃなくて!」
「勝手に語り始めたくせに」
女子はこういう食べ物に目がないという話は本当だったのか。ぼんやりとそんなことを思いつつ、カナエに怒られそうになった時用に何か買っておくべきかと考える。カナエに怒られないように気をつける、という発想はなかった。
「鬼の噂が広まらないのは、そういった"良くない噂話"を規制されてる可能性が考えられるわ。さっきから明るい噂話しか聞こえてこないもの」
「場所が喫茶店というのも関係ありそうだが、何一つないのはおかしいのかもな」
「かもって……」
「村育ちを舐めるな。噂話という概念すらなかったぞ」
「どれだけ小さい村だったのよ……」
「薄かろうとも全員血縁だった」
しのぶは思わず目眩がした。それはつまり、その村の単位はその一族の規模に直結するということだからだ。今の話だけでも異常性が滲み出ているが、その話は今するべきではない。誠にとっても面白くない話だ。
「なんにせよ、一つもないのはおかしい。鬼の目撃がなくても人は消えてるんだ。話題性は十二分にある」
「そうね。そのからくりに手がかりがあるんだろうけど……」
「その先のことは、夜になれば見えてくるだろ」
支払いを済ませ、喫茶店を後にする。町の風景は誠にとって新鮮なものばかりで、気になるものがあればその度にしのぶに聞いている。田舎者丸出しの誠と共にいるのを最初は嫌がっていたしのぶも、教える度に喜ぶ姿を見ると悪い気はしなかった。
日が暮れるまで町を練り歩いたが有益な手がかりは掴めなかった。あればいいな程度だったために二人とも落胆することはない。進展がなかったわけでもないのだから。
「鬼にその場で殺されたわけでもなさそうだな」
「ここ数週間で葬式が行われたという話がなかったものね。資金面でできなくても、供養はされるもの。それすらなかった」
「攫われてから殺されたか。面倒な鬼だ」
攫われた場所がどこなのか。どういう手段で攫われるのか。鬼はどこへ攫っていくのか。
肝心な情報が全て欠けている。悠長に構えるわけにもいかないが、焦っては見逃すものが増える。感情がほとんど揺らがない誠の存在を、こういう形でありがたいと思うことに、しのぶは己を責めた。
カナエはそんな誠を憂いているのに。"生ける屍"。"人形"。そういった言葉が当てはまってしまう誠を、生きた人に戻したい。姉がそう思っているのを知っておきながら、その状態である今の誠を心強く思ってしまう。
(焦ってしまったのは自分が未熟だから。今のこの人の状態に頼っちゃいけないのよ!)
「難しい顔してるな。どうした? 体調不良か?」
「何でもないわ。私の問題よ」
取り付く島もない。誠はそれ以上その事には触れず、気になっていたことをしのぶに聞く。
「ずっと引っかかってたんだがな?」
「何に?」
「戦争ってなんだ?」
「は?」
絶句した。
よもや戦争を知らない人がいるとは思っていなかった。山篭りした仙人か何かかと言いたかったが、ある意味そんな生活だったことを思い出して踏み止まる。
先程までの自責の念もどこへやら。しのぶは額に手を当てて重く息を吐く。誠のことを全てカナエに丸投げしたくなる。カナエがこの場にいないからそれも叶わない。
「戦争っていうのは、人同士の争いよ。昔はこの国の中で争ってたみたいだけど、今の時代は異国と戦っているわ。今はどことも戦っていないはずよ」
「いこく?」
「そこからなのね……。異国というのは、言葉通り違う国のことよ。この日本以外にも国はたくさんあるようよ。言葉も違ったり、見た目も違ったりすると聞いているわ」
「へぇー! 凄いな!」
どういったことなら知識を持っているのか。その線引きは難しいが、ある程度の見当はつけられた。しのぶも見たことはないが、戦艦を見たらもっとはしゃぐのだろうか。
僅かに瞳が輝いている誠を見てそう思う。
(姉さんは、こういう面がもっと出るようにしたいのね)
こういった面が現れるときがあるのなら、たしかにまだ可能性があると信じられる。想像と違うタイミングだったが、気づけたのは十分な収穫だ。
「向こうか?」
「え?」
「行ってみるか」
何か騒ぎがあったわけでもない。静かな夜の町だ。そんな町中を走り抜けていく最中に、しのぶは違和感に気づいた。
夜は家の中に入るというのも当たり前だが、誰もいないのはおかしい。それなりに大きな町であるならば、日が沈んでそこまで時間の経っていない今、出歩いている人がいて当然だ。それなのに誰もいない。
「これはいったい……」
「鬼の仕業と考えるのが妥当だろうが、こんな事ってできるのか?」
「血鬼術がそういうものであれば……。でも、こんな広範囲にできるものなの……?」
「血鬼──」
「実力のある鬼はみんな使えるものだって聞いてるわ。異能力だと思って」
「なるほど。それって鬼の実力に比例して強大になったりするのか?」
「可能性としてはあるわね。そんな過程を確認する人なんていないから、確かなことは言えないけど」
しのぶに解説してもらい、誠の中で推測が出来上がり始める。しのぶも誠の質問から似た推測を立てる。
一旦足を止め、推測を交えて現状の認識を共有する。
「対象の意識を操作できる、そんなところか」
「私たちが操作されないのは、抗う意識を持っているから? 広範囲だと効力が薄れるって可能性もあるわね」
「そんなとこだろうな。元々鬼への意識が低ければ、全員が操られてもおかしくないし。だが、そうなってくると、攫っていくのが分からん」
「意識を操れるならその場で済ませて問題ないはず。けど鬼はそうしない。拘りがあるのか」
町中に潜んでいる可能性も出ると、やはり絞り込みが難しい。人が出歩いているかで大まかに分けられるが、それも気休め程度だ。
堂々としている鬼であれば探す手間も省ける。これは人員を増加した方がいいのではないかと悩んでいると、
「追うぞ」
「わかってる!」
呼吸で身体能力を跳ね上げ人影を追いかける。路地裏へと入り、狭い道を走り抜ける。容姿が分かる程度にまで接近でき、それが男性の人影だったと分かる。不安定な歩調男性が進んでいき角を曲がる。
誠としのぶもそれを追いかけて角を曲がるも、追いかけていた男性を見失った。
「なっ!」
「上か?」
身を隠せるような場所もない。急に走ったとて、二人が角を曲がる前に別の角を曲がれる距離でもない。
誠は壁を駆け上がり、屋根の上に出る。それにしのぶも続いたが、しのぶが上がった時には男性の姿が見当たらない。
「いったいどこに?」
「分からない。姿が見えなかった。どこかに飛び降りた音もしなかったし、鬼の何らかの手段で高速で移動させられたか」
「……また被害が……」
「上で張ろう。手段がこれであるならば、次で分かる」
「そうね……」
任務初日。被害を完全に防ぐことはできなかった。
うまく話を切れなかった。