ダンジョンの外に夢を見るのは間違っているだろうか 作:星見 優月
すみません。
今回はロキとリヴェリアの話になります
初めて魔法を使ってから1週間が経ち、翼を操り自由に空を飛べるようになった私はロキ様の部屋に来ていた。
目的はもちろんステイタスの更新。
リヴェリアの予想だと魔力と耐久、器用が中心に上がる、との事だけれど…
「ほな更新しよか~まずはぬぎぬぎしよ…ブベッ」
後ろを振り返ってみるとロキ様が頭を抑えながらベッドに沈んでいた。その後ろには目が笑っていないリヴェリアが…
「えっと…お願い…します…」
「了解や~」
何とか絞り出した声に反応したロキ様に背中を向けた。
少しの静かな時間。ロキ様が紙にペンを走らせる音のみが聞こえる。その音はとても落ち着くもので…だんだん眠く…
「マナ~終わったで~」
「これは寝てるな…ロキ、少し待ってろ」
ステイタス更新が終わったロキに声をかけられても反応がないマナを覗き込んだリヴェリアは素早く、かつ丁寧な動きでマナに服を着せ、マナを抱き上げた。
「リヴェリア~ウチにもマナの寝顔みして~」
「静かにしろ…マナが起きるかもしれん…」
リヴェリアの腕の中で寝息を立てているマナの顔は穏やかで…幸せそうなものだった…
「待たせたな」
マナを部屋に戻したリヴェリアはロキの神室に戻ってきていた。
「これは想像以上やったなぁ…」
マナ Lv1
力I 58
耐久H 109
器用I 83
敏捷I 75
魔力H 127
魔法
【自由の翼】
1の唄『私が求めるのは空駆ける自由の翼』
追加詠唱『飛翔せよ』
・召喚魔法
・分岐詠唱
・成長
【身捧ぐ救いの手】
『貴方が苦しむのなら私はその苦しみを引き受けましょう 私が貴方を助けましょう 私の手は貴方を苦しみから解き放つ たとえ私の身が滅びようとも』
・回復魔法
・身代わり魔法
スキル
【強化再生】
・自己治癒力強化
【精神破損(ブロウクンハート)】
・一部感情の喪失
・一部感覚の喪失
【生命転化】
・魔力枯渇時生命力を魔力に変化させる
・魔力枯渇による症状を軽減する
【返恩欲求】
・早熟
・恩に報いる思いの丈により成長加速
「ダンジョンに潜らなくてもこれか…ダンジョンに潜ったらどこまで伸びることやら…」
「せやな…とりあえず安全のため【生命転化】は教えるとして【身捧ぐ救いの手】、【精神破損】、【返恩欲求】を隠すって感じにするけどええか?」
「それがいいだろうな」
ステイタス更新用紙を置いたリヴェリアは
「もしかするとLvアップの記録を更新するかもな」
ロキとリヴェリアはマナの成長が異常だと感じてはいるものの、ステイタスは誤魔化したところであまり意味が無いためそのまま教え、その上で危険なスキルのみを教える。そしてその他のレアスキルは隠すということを決めた。
神々は未知を欲する。マナが踏み込まれたくないであろう所まで平気で踏み込む。【精神破損】や【返恩欲求】などは特に神の好奇心を昂らせるものだ…
無論ロキもリヴェリアも許すつもりは無いが…
神に知られなければ問題はないが神に嘘は通用しない。そのため明言はさけ、秘密を守り通さなければならない。最近やっと楽しそうに笑う様になったマナをそんなくだらないことで不安にさせたくない。ならば知らせなければいい。知らないのだから神に知らないと伝えても嘘にはならないだろうから…
「ところでリヴェリア、マナの欠陥はわかったか?」
「1つは…おそらく痛覚だろう。ロキは?」
「ウチはなんにも。羞恥心がないのは育った環境が原因やろうしなぁ…ウチとしては嬉しいんやけどな」
「あとこれは可能性だが疲労感や精神力の消費に伴う感覚も欠陥しているかもしれないと思っている。」
「どうゆう事や?」
「マナは1日中魔法を使い、その上で短剣の素振りなどをしていた。本来なら疲れるだろうが息のひとつも乱していなかった。」
「なるほどなぁ………それヤバないか?」
「スキルを見て私もそれを考えた。」
ロキとリヴェリアが考えたことは一致していた。
((もしマナが精神力切れ(マインドダウン)になったことに気付かずに魔法を使ったら自動で生命力を消費、魔力に変換し、死ぬかもしれない))
遅れて本当に申し訳ないです。
失踪する気はありませんし時間のある時、ゆっくり更新させていただきますので気長にお待ちください