使い魔少女HOMURA★ほむら ~だが、誰が救い手を救うのか?~(完結) 作:曇天紫苑
な、長かった。本当に長い時間が経った気がする。
ようやく入浴を終えた私達は、既に服を着て外に出ている。場所は、マミの家の前だ。
全員が全員、まだ身体から湯気を立ち昇らせている。温泉を堪能した為に、疲労もすっかり取れたらしい。ただし、暁美ほむらと私はぐったりしていたが。
「あれ、ほむら。あんた口から魂出てない?」
「ほむ魔ー。おーい。生きてるかー」
さやかと杏子が私の眼前で手を振り、確認している。
だが、返事をする気力が沸かない。
あの天国とも地獄ともつかない状態は、私と暁美ほむらの精神を見事に破壊した。今もまどかのお尻が膝に乗っている感触が残っているので、かなりクる物が有る。
流石に悪いと思ったのだろう。まどかが申し訳なさそうにしていた。
「や、やりすぎちゃったかな。ごめんね、二人とも」
「い、いいえっ。むしろ気持ち良っ……じゃなくて幸せ感が有って、あう……」
「平気よ。まどかの身体は小さくて可愛かったわ」
暁美ほむらが顔を赤くして言葉に詰まる中、何とか私はまともな返事を口にしている。
だが、内心ではまだ揺れっぱなし。精神性の強さは普段の百万分の一以下だが、外面だけは取り繕っておくのだ。
「ま、まどかの身体はすごく綺麗で、わたし、うれしかったよ。ま、またっ、また今度しようね、まどかっ!」
「う、うん! また今後ね、今度はほむらちゃんの膝に乗るねっ!」
暁美ほむらは、とてつもなく恥ずかしがりつつも、何とかまどかに気持ちを伝えている。
まどかの膝に乗り、背中でまどかの身体を堪能出来た事が余程幸せだったんだろう。足下が落ち着かずに貧乏揺すりをしていたが、それでも気持ちは幸福に満ちていた。
「で、ほむ魔はどうだったんだ? まどかに乗られたんだろ?」興味本位といった態度で、杏子が尋ねてきた。
「ええ……とても、そう、とても暖かな時間だったわ。忘れられない出来事になるわね」
素直に答えたが、多分、私の顔は赤くなっている。私の中に存在するまどかへのあらゆる感情が今も暴走を続け、燃え上がる寸前にまで熱せられていた。
それでも何とか精神をコントロールし、感情を制御する。
まどかが膝に乗っていた時は制御と暴走を繰り返していたが、今は大丈夫だ。何とかまともに物を考える事が可能となっていた。
空はもう暗くなりかけている。そろそろ、皆が帰る時間だ。現実逃避気味に空を見つめる私の姿に何を思ったのか、さやかや杏子の視線に哀れみらしき物が浮かんでいた。
「ん、んじゃ、また明日! まどか、ほむら!」
「じゃ、じゃーなー!」
しかし、何も告げる言葉を思いつかなかったらしく、二人して逃げる様に手を振り、帰宅する事を告げてきた。
「またあした、だね」
「美樹さん、また明日会いましょう」
まどかとマミが別れの挨拶をして、他の全員がそれに追従する。
暁美ほむらと私は、下手をすると即座に爆発しそうな自分の感情を必死で抑え込みながらも、別れの挨拶をしようと身体を動かす。
ただ、手を振るだけ。それだけの行動だというのに、身体全体にタンクローリーでも乗せたかの様な重みを感じる。
そんな姿を見て、流石のさやかも呆れ顔となっていた。
「ほむらも、ほむ魔もまたね! その、まあ頑張れ!」
「ええ、またね、さやか」
「何を頑張れって言うのよ……?」
暁美ほむらのマグマから噴出したかの様な声が異様に響く。怒りではなく、困惑から来る強い感情の発露だと思われる。
しかし、この場に居ると危険だと感じたらしく、さやかは慌てて逃げ出す様に帰っていった。
「おい、待てよさやかっ!」
置いていかれた杏子も、同じくらい慌てて走り出す。
二人の脚力は人間の状態でも十分に強く、早い。すぐに視界から見える姿は小さくなり、あっと言う間に見えなくなった。
ただ、私の感覚は捉えている。
ある程度の所で走る事を止め、茹だった身体を冷ます様に手で扇ぎながら、楽しそうに笑い合う二人の姿を捉えている。
自分の中で爆発しそうだった感情が、何とか弱まっていくのを感じた。むしろ、さやかと杏子の幸せそうな姿を見ていると、仄かな暖かみに心が包まれる気さえする。
「嬉しそうね、ほむ魔さん」
「マミ……ええ、そうかもね」
「ふふっ、じゃあ私も、そろそろ失礼するわね。家に戻ってなぎさと一緒にご飯を食べないといけないから。料理も一緒にしたいし……」
一緒に料理。その事を聞いて、まどかが笑顔を強めた。
「良いなぁ。なぎさちゃんとマミさん、一緒のエプロンとか似合いそうですよねっ」
「そうね、鹿目さんにそう言って貰えると、とっても嬉しいわ」まどかに誉められて嫌な気分になる筈も無く、マミは言葉通りに喜んでいる。
どうやら、マミとなぎさも帰宅する様だ。
言われてみれば、もう夕食の時間が近づいている。まどかとの絡みが激し過ぎて、うっかり時間の感覚を忘れていた。
「マミと一緒に温泉なんて、素敵な思い出をありがとうなのです」
別れ際に、なぎさが頭を下げてお礼を言ってくれた。普段は生意気なタイプの少女が見せる、こういう時の素直さ。それは、確かに可愛らしかった。
「私からもお礼を言わせて、家の狭いお風呂の中じゃ、なぎさと一緒に入ると窮屈になっちゃうのよ」
続くマミの感謝の言葉は本当に真摯な物で、確かに私の胸へと正確に届いた。
流石、巴マミ。言葉という射撃も上手だ。内心で賞賛しておく。
「貴女に喜んで貰えたなら、何よりよ」
私の言葉の何処が意外だったのか、マミは一瞬だけ目を丸くしたかと思うと、少しの間だけ声を上げて笑って見せた。
「ふふふっ。いえいえ、そうじゃないわよね? 鹿目さんを喜ばせられたなら、何より……でしょう?」
「それは、その通りだけれど……?」
そんな当然の話をするなんて、何を考えているのだろうか。今更、まどかの前で話す内容じゃないのに。
そう思ったけれど、マミの言葉は心から面白がっている調子で、止める気にはならなかった。
「そういう、鹿目さん鹿目さんって言い続けてる貴女、結構好きよ? 仲良くできる、ってそう思うの。ね、そうでしょう?」
マミが、私へ向かってウインクをして見せた。
「そうよね。私の同類、愛の戦士ほむ魔さん?」
言いたい事は全て口にしたのか、それだけ言うと、マミはまどかと暁美ほむらに別れの挨拶を告げて、なぎさと手を繋いだ状態で帰っていく。
その背中はとても幸せそうで、私に対して口にした言葉なんか、どうでも良くなってしまう。
色々な意味で尊敬すべき先輩だ。これからも、ぜひなぎさと仲良く暮らして欲しい。
「さ、私達も帰るよ。家に帰ってまた織莉子を堪能しないといけないしね」
マミが居なくなると、次に口を開いたのはキリカだ。彼女は織莉子と既に手を繋いだ状態で、身体を寄せ合っていた。
仲の良さで言えば、彼女達はマミとなぎさに負けていない。むしろ、勝っている。互いの存在を繋げ合う姿は、凶悪なまでに力強い。
「また会いましょう、キリカ」
「ん、また会おう。まどかとほむらもね」
軽く返事をして、キリカはまどかとほむらにも挨拶をする。溢れ出す愛の気配が薄ら寒い物を放つが、それでも彼女達は気にせず対応していた。
そんな姿を認識しつつ、私は織莉子の方へと意識を向ける。彼女は静かに微笑んで、私へと近づいてきた。
攻撃の意志は感じられない。しかし、気づかれない程度に警戒をする。
「温泉、良かったわ」
「それはどうも、織莉子」
じっと、相手の目を見つめる。睨んでいる訳ではない、ただ、目を合わせているだけ。たったそれだけの事が、恐ろしい程に重苦しい。
私達は、誰にも……それこそまどかやキリカにも察せられない程度に、嫌悪と敵意を交わし合った。
『その日が来るまでは、仲良くしましょう』
『ええ、まどかが、そう望む限りは』
言葉には出さない。
だが、私達は確かに心の中で言葉を交えた。
そして、宣戦布告に近しい形で、織莉子は……美国織莉子は、笑う。
ニッコリと笑った美国織莉子の姿は、救世の英雄にも、愛すべき少女にも見えた。
だが、それ以上は何も起こらない。今の所、私達は敵対していないのだから。
織莉子も、わざわざ敵を増やす様な人ではない。この場はこれまでだ、まどかと会話を続けるキリカの肩を叩き、帰宅する意志を示す。
「では、また今度会いましょうね」
「はいっ。織莉子さん、いつでも遊びに来てくださいね。やっぱり、キリカさんと織莉子さんって、一緒に居る時が一番幸せそうですからっ」
「ふふ、分かったわ、まどかさん。また学校を抜け出して来ちゃおうかしらね」
まどかに対してはしっかりと好意を示し、彼女はキリカを連れて私達から背を向けた。
「織莉子、何を話してたんだい?」
「ふふ、秘密よ。内緒の話」
二人は一緒に、絶対に離さない様に手を繋いだまま歩いていく。円環の理の先でまで一緒に居る事が約束された関係。それはもう、怪物的なまでに深い関係に見える。
あの二人が敵に回ると、面倒だ。確かに私の能力なら即座に消し去れるが、そんな事をすれば、まどかが傷ついてしまいかねない。
だからこそ穏便に、最悪の場合でも傷つけずに倒す必要が有る。美国織莉子と呉キリカ。まどかを取り巻く魔法少女の中では、一番に厄介な存在だと思えた。
「みんな、帰っちゃったね」
「ご飯の時間だもの、しょうがないわ」
残った私と暁美ほむら、そしてまどかは、三人で並んで歩き出していた。
まどかの何処か寂しそうな声を聞くと、胸が締め付けられる気分になる。でも、流石にこればかりはどうしようもない。それに、また明日会えるのだ。
全員を縛り上げて永遠にまどかの傍へ居させる事も出来るが、そんな事をした方がまどかの心を傷つけてしまうだろう。
「あの温泉、これからどうなっちゃうの?」
「お湯は土地の所有者へ帰すわ。設備の方は……まあ、特に気にする事でも無いんじゃないかしらね」
「もし行けるなら、また行きたいね、まどか」
暁美ほむらも、何とか落ち着いたらしい。態度の端に少しばかり照れが見え隠れしていたが、気にする程の物でも無かった。
「うん。とっても良いお湯だったもんねー……」
まどかが相槌を打ちつつ、腕を前に伸ばす。
「んんっ……ふぅ」
伸びをすると、まどかは良い笑顔を見せてくれた。私達、暁美ほむらとほむ魔へ向かって、これ以上無いくらいに眩しい笑顔を。
私達は並び、歩いている。側の交差点に通る車は、何が有ってもまどかに危害を加えられない。
とても居心地の良い空気だ。まどかが近くに居る。ただ、それだけで私達にとっては全てを賭けるに値する程の価値が有る。
「ほむらちゃんはさ、これから普通に帰るの?」
「ええ。だけど、特に何をするという訳じゃないよ」
暁美ほむらは家に帰り、何もせずに夕食を取って寝るつもりの様だ。予習や復習を必要としない程度の学力を持つ彼女にとっては、学校の授業はそれほどの敵ではないのである。
今、私達が居るのは交差点の曲がり角だ。暁美ほむらが帰宅するには、ここから私達とは別方向の道を行かなければならない。
私とまどかは同じ家に居るので、帰る方向は一緒なのだが……
「今日はさ、ほむらちゃんも家に来ない?」
「えっ……いいの、まどか?」
「うんっ。後ね、数学も教えて貰いたいの」
……いや、今日は暁美ほむらも同じ方向へ帰る事になりそうだ。
この二ヶ月間、まどかの家で暁美ほむらが泊まった回数と、逆に暁美ほむらの家にまどかが泊まった回数は、ほぼ同じだ。
合計で十数回を越えている為に、まどかの家でも暁美ほむらは既に家族の一員と化している。連絡を入れずに泊まりに行っても、気にされないくらいだ。
それでも気にするのが、暁美ほむらという人格なんだが。
「でも、お父様やお母様に悪いんじゃ……」
「そんな事無いよ。パパとママもね、ほむらちゃんなら何時でも大歓迎だって」
まどかのお父様とお母様は素敵な人達だ。何も知らなくても、暁美ほむらと自分の娘の深くも強い絆を察しているんだろう。
何せ、この世界からまどかが消え去っても、あの家族は自分の娘が存在した、という微かな思いだけは残していたのだ。暁美ほむらの狂気に匹敵する愛情とは異なる方向性だが、その強固な愛情の質は、安心してまどかの事を任せられるに値する程である。
(あ、今日はまどかのお父様と会ったから、その辺りの話は一応合わせておいて)
(ええ、分かったわ……いい加減、姉妹だって言って通せば良いのに)
(貴女の親がまどかのご両親と会った。とか、そういう時が来たら確実にバレるじゃない。お断りよ)
(大丈夫よ、今の私には親なんて最初から存在しないわ)
(ああ、悪魔化した時にまどかの為にならない要素は切り捨てたのね……ふふ、流石じゃない。それでこそ暁美ほむらよ)
テレパシーで必要事項を連絡しておく。それだけやっておけば、もう心配は要らない。
暁美ほむらは、微かに緊張気味だった。もう何度も尋ねたまどかの家の筈なのに、明らかに肩の力が入っている。
今日はきっと楽しい食卓になるだろう。私はその中に混ざったりはしない。少し離れた場所から、まどかの幸福を守り続けるつもりだ。
「さて、帰ったら日誌を書かないと」
「あ、ほむ魔ちゃんの日誌だね」
最近、私は日誌をまどかの部屋で書いている。自分の中の邪悪な感情や、恐るべき意志。客観的に見て、狂っているとしか形容出来ない妄執が篭められた、ある意味で怨念にすら見える内容が描かれている。
だから、まどかが幾ら盗み読みしたいと思っているからって、それを読ませる訳には行かないのだ。
「……言っておくけど、読めない様に細工しているわよ? 流石に見られたい内容じゃないもの」
「えっ……!? あ、あはは。そんなわけないよっ、ほむ魔ちゃんの日記を盗み読みするなんてっ。あはは……」
あからさまな誤魔化しを行うまどかに微笑ましい物を覚えつつ、自分の書いた日誌へ思いを馳せる。
あの日誌は、私が消え去った後、まどかの事を幸福にしようと全存在を使い尽くす物。『私の続き』を託せる存在だけが、読むべきなのだ。
ちなみに、最有力候補は暁美ほむらである。私の想いを継げるだけの心と力を持っている存在といえば、彼女しか居ない。
少なくとも、今、まどかは笑っている。こういう状態を維持する事こそ、我々の使命だ。それさえ忘れなければ、我々は戦い続けられる。
「ほむ魔ちゃん、悪いんだけど……」
「暁美ほむらの家に有る数学の教材を、まどかの部屋に転移させておくのね。良いわよ、任せて?」
まどかの頼み事を先読みして、手早く実行する。
便利な力を持っているというのは、良い事だ。もっとも、何も力を持っていなかったとしても、私の心は変わらないのだが。
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日誌 暁美ほむらの使い魔改め、ほむ魔記 6月12日
今日、通りでエイミーを見かけた。やはり可愛らしい。
この世界はまどかを中心に回っている。そういう風に私とホムリリーがし向けたからだ。
まどかの幸福に少しでも、微かにでも悪影響を与える存在は、幸いにもまどかの優しさによって地獄へは落ちず、代わりに泥の中へ叩き落とされこう言うだろう。
やめてくれ、私は何もしていない。助けてくれ。
見下ろして私はこう答える。
『お断りよ』
最早この世界はまどかの為に存在し、まどかの愛に包まれている。
だというのに、見滝原にすらまどかを知らない愚か者どもが居る。そういう連中はこの世界の真実を見て、何も言えなくなるだろう。
それらに選択の余地が無かったとは言わせない。暁美ほむらや美樹さやか達の様に、鹿目まどかとの友好を築こうと努力すれば、私とホムリリーがまどかの元へ導き、まどかの周辺に居る存在の仲間入りを果たした筈だ。
しかし、それらが選んだのはまどかを知りもせず、まどかと関わらない人生だった。そんな存在に配慮した所で、何の意味も無い。
そんな連中が、見ず知らずの第三者がどれだけ地獄に落とされようと、まどかもそれほど意識しないだろう。対岸の火事という奴だ。それでも、彼女に察知された場合を考えて、やる事は出来る限り加減しなければならない。
『わたしの為にほむ魔ちゃんが手を汚した』と思われるのは避けたい。今の所、私の全存在が『鹿目まどか』の幸福に有り、それを達成する事こそが私の幸福だと理解してくれているが、行き過ぎは駄目だ。
勿論、これは私の妄執に過ぎないだろう。
織莉子に言われた事を思い出した。私は、間違った存在らしい。
だが、彼女の価値判断など知らない。
私に分かるのは、ただ愛する人が居る限り戦い続けなければならないという事だ。正しかろうが間違っていようが、大した問題ではない。愛する者に対して狂えない存在こそ軟弱だ。どれほど恐ろしい真似だろうが、この信念に対しては決して妥協しない。
ところで、ふと思ったんだけど、『世界中に沢山存在する』『ある程度譲歩しているが、目的達成の為になら残酷な手段も辞さない』『人間の感覚が通用しない』
そんな生物が居た気がする。はて、誰だったか。そんな私そっくりの存在なんて、一体どこの宇宙生物だろう。
今、まどかは、暁美ほむらと一緒に一階で明日のお弁当のおかずを自作している。今日は、焼き餃子に挑戦していた。
さあ、明日も有る。そろそろ私は寝転がって、まどかのお布団を暖めていよう。楽しい夕食の光景、そこにまどかが居て、笑っている。美味しそうに食事をする。ただ、それだけで私は存在意義を満たせるのだから。
今日も、抱き枕にされてしまうのだろうか。はたまた、ベッドの中で『ほむらちゃんサンドイッチ』か。どちらも楽しい物が有る事は確かなので、楽しみにしていよう。
『ほむ魔の日常』はこれで完結しました。この日常回のテーマは『日常に潜む狂気』です。
サブタイトルは這い寄る混沌ナイアーラトテップの異名『ユゴスに奇異なる悲しみをもたらすもの』から。
ほむ魔、という人物は見ようによっては『まどかを守ろうとする聖戦士』であり、逆に『まどかを守る事を理由に絶望と不幸を撒き散らす使い魔』にもなります。私は、実の所後者として彼女を描いているんですけどね……ニャル様扱いですし。
ちなみに、これもロールシャッハに対する原作者の評価「彼をモラルの価値が地に落ちた時代を行く聖戦士と見るか、無差別に殺害を繰り返すサイコキラーと見るかは、読者の自由だ」から来ています。
そして、この日常回で目指したのは、「まどっちは最強天使かわいい無敵の女神」という事。出来るだけかわいく描写したつもりなので、上手く出来ていたら嬉しいです。
これから2部、『新編 叛逆の物語』の執筆を開始いたします。
-予告-
まどかを愛し、まどかに守られ、まどかを想って戦い続ける者達が居る。
それが、暁美ほむら。
機会を掴んだ代償として、永遠の迷路に閉じこめられた魂。
その末路は、まどかの消滅による迷路の破壊。
まどかがこの世界から消え去る事で、存在意義を消失する。
そして訪れた終末の後、暁美ほむらは再び戦いを始める。
悲しみや憎しみよりも愛が支配する、この恐るべき狂った世界で、あの、輝かしい笑顔を、幾度でも見続ける事を夢見て...
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