バンドリカレンダー企画! ~みんなで繋ごう、ガルパの一年を~ 作:大里野上
以前から企画に興味を持っていて下さっており、今回参加して下さり嬉しかった方です!
作家ページ: https://syosetu.org/?mode=user&uid=235743
Twitter: https://twitter.com/Taiseibandori
代表作: 陽だまりの日の約束(https://syosetu.org/novel/162439/)
「今日の練習はここまでにしましょう」
「疲れたー!!!」
「お疲れ様です。早速ですが、明日からの大型連休の練習の予定を立てようと思うのですが、皆さんよろしいですか?」
練習が終わって、紗夜が次の練習の日程をみんなに確認している。
年に一度の大型連休。しかも、今年は色々な都合で例年よりも長い休みになっている。
「アタシは特に予定とかはないよー」
「はい…私も特には…」
「私もよ……」
「あこはー……って!なんで皆予定ないんですか!?普通は大型連休って、どこかに出掛けたりするものじゃないんですか!?」
「うーん。昔は家族で出かけてたけど、今はそんなに出かけないかなー」
「そもそもですが、宇田川さん。GWと言うものは遊びに行くことが全てではありません。例えば……」
あこがアタシ達の予定に意義を唱えると、紗夜が連休の意義について説明を始めた。
あー、これは長くなりそうだな……
「ま、まぁ、2人ともそこら辺にしといてさ、とりあえずは皆予定はないんだよね?」
「えぇ、今年のフェスのコンテストも近いのよ。気を抜いてはいられないわ」
「そうですね…でも、時間があるのなら…皆さんとどこかに行きたいですね…」
「そうですね。いくらコンテストが近いからといって、詰め込みすぎるのも、かえって良くないのかもしれませんね」
昔なら、練習しかないって言ってた紗夜も、少しずつだけどこういう誘いにも乗ってくれるようになったし、だいぶ丸くなった気がする。
「友希那はどっか行きたいところとかある?」
「私は特に無いわ。遊んでいる暇があるなら、少しでも練習を……」
「あー!!そういえば、この前オープンしたばかりの猫カフェがあるんですけど、良かったらみんなで行きませんか??」
「猫カフェ……!!」
猫っていうキーワードが出てきて、友希那の目付きが一瞬で変わった。
そのカフェならアタシも聞いたことがある。沢山の猫ちゃん達がいて、エサを上げたり一緒に遊んだりできるらしい。
確かに、そこなら5人でも楽しめるかもしれない。
「友希那?どうする?」
「べっ、別に私はどっちでもいいわ。みんなが行きたいなら、私も仕方なく着いていくだけよ」
「素直じゃないんだからー」
「じゃあ猫カフェに決まりですね!!」
「では、予約をしておくのでいつがいいでしょうか?」
「そうですね…5日はどうでしょうか…日曜日ですし…予定が組みやすいと思います…」
「そうですね。皆さんもその日でよろしいですか?」
「はい!」
「ええ」
「オッケー」
みんなの了解を得ると、すぐに紗夜はスマホでカフェの予約を取ってくれた。
5日ってことはこどもの日か。懐かしいなー。小さい頃は、友希那と奏多の3人で一緒に小さな鯉のぼりとか、新聞紙で兜を作ったりして遊んだっけ。
「リサ姉どうしたの?」
一人で懐かしさに浸っていた時、あこが不思議そうな顔をして声をかけてきた。
「ちょっと昔のこと思い出してたんだ。小さい頃のこどもの日に奏多と友希那の3人で遊んだこととか色々ね」
「へぇー!昔の奏多さんってどんな子供だったんですか?」
「昔の奏多?そうだなー、一言で言うなら元気の塊かな?」
「元気の…塊…ですか?」
「とにかく元気で明るかったわ。けど、それと同じくらい泣き虫だったわ」
「そうそう!友希那覚えてる?奏多がアタシが作った花冠を自分で壊しちゃってさ」
「えぇ、覚えているわ。リサから貰って大喜びしていたときに、転んで冠を押し潰してしまったのよね」
「それは、春咲さんの自業自得では……」
紗夜が呆れたようにアタシの話を聞いている。
けど、転んじゃうくらいにアタシの花冠を喜んでくれたなら、それはそれで作った甲斐があったし、嬉しかった。
だから、またいつか作ってあげたいな。
───
「へっくしょんっ!!」
「奏多。風邪か?」
「いや、なんか寒気が……」
「やめてよね!?ライブまで時間ないのに、ボーカルが風邪ひいてどうすんのよ!」
「体調管理しっかりするっすよ?」
「ほんとに風邪なんて引かれたらシャレになんないからな?」
いや、これ絶対誰か俺の事噂してるだろ……