バンドリカレンダー企画! ~みんなで繋ごう、ガルパの一年を~   作:大里野上

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本日は、浜のヤナギさんです!
作者ページ: https://syosetu.org/?mode=user&uid=183147
Twitter: https://twitter.com/Rui_N_0727
代表作: BanG Dream!~小さな魔王と共に~
(https://syosetu.org/novel/151256/)


作者様コメント
『どうも皆さん、8月担当のヤナギです!!
今回はちょっと普段とは違う"あの子"をメインに書いてみました!!(※あくまで今回の話はif√なのでご了承ください)』


8月・夏のひととき、夏はひととき

もうすぐで8月も残り半分になるというある日、俺はある人に羽沢珈琲店へ来るよう呼び出された。

 

羽沢珈琲店ーーー

 

「こんにち……「律にぃ〜っ!!」わぁっ!?」

 

俺が店に入ると、一目散にあこが飛びついてきた。

 

「…………宇田川さん?そろそろいい加減にしてくださいよ?」

 

「まあまあ、紗夜さん落ち着いて……」

 

その後ろ、席に座りながらも圧を放っている紗夜さんが今回俺を呼び出した張本人だ。

 

「あ、荷物持ちますよ?」

 

「ありがとう、つぐみ。さてあこ、宿題どれくらい終わったんだ?」

 

つぐみに荷物を半分持ってもらって席に着き、あこの隣に座った。

 

「数学と読書感想文は終わったけど理科と社会の自由研究がまだ終わってないの」

 

「そっか。でも半分終わってるんだからいいんじゃないか?」

 

「そうは言ってもですね……って、律さん?貴方は今どこまで終わっているのですか?」

 

「あ〜、俺?う〜んと、化学と生物のレポートが残ってるだけで後は全部終わったよ?」

 

紗夜さんに圧をかけられたが、実は俺、夏休みの初めの方に友希姉と姉貴と3人でもう半分以上宿題を終わらせたのである。

 

「そうだったんですね。疑ってごめんなさい」

 

「いやいや、何も謝られる様なことしてないですよ。それじゃああこ、俺もやらなきゃいけない事があるから付きっきりで見てあげられないけど何かあったらすぐ言ってな」

 

「は〜い」

 

「あ、言い忘れてたけど今日中に社会と理科の宿題終わらせられたら今度のNFOのイベント連れて行ってやるからな」

 

「え、いいの!?」

 

「ああ、約束だ」

 

「よぉ〜し、絶対頑張っちゃうぞ〜!!」

 

それからのあこの集中力はあの紗夜さんですら驚くほどだった。なんだよ、ちゃんとやれば出来るじゃん……

 

ーーーーーーーーーー

 

それから数時間経ってからのこと、アイスティーを3杯程飲んだところで御手洗いに行って戻る前、つぐみが俺に話しかけてきた。

 

「あ、律くん。ちょっといい?」

 

「ん、どうした?」

 

「今日ね、この後近くでお祭りやるんだって」

 

「ほう…………それで?」

 

「もしこの後予定なければ一緒に行きたいな〜、なんて」

 

「あ、分かった。じゃああことかにも……」

 

「ち、ちょっと待って!!」

 

俺が席の方に戻ろうとすると腕を掴んで引き留める。

 

「あのさ……2人で、行かない?」

 

「はぁ、分かったよ……」

 

「やった♪」

 

「ただしこれ内緒な」

 

「分かってるって」

 

こうして俺とつぐみが一緒に出かけることが決まった。

 

数時間後ーーー

 

「まさか本当に終わらせるとか……最初からそれくらい本気出せよな」

 

俺は小言を言いながらもあこの頭を撫でる。

 

「えへへ……」

 

「さて、あこも宿題終わった事だし、そろそろお暇しようかね」

 

「うん、そうだね〜」

 

「羽沢さん、わざわざでやらせてもらってすいません」

 

「いえいえ、見てるこっちも楽しかったですよ」

 

「それじゃあつぐみ、また今度な」

 

「うん、またね」

 

そして俺たちは店を出てそれぞれの帰路についた。

 

帰り道ーーー

 

「へぇ、この期間は騎士(ナイト)なんだ」

 

「うん。それであこが行きたいのはこの期間。魔女装備が貰えるんだ〜」

 

「そういえば宇田川さんはネクロマンサーでしたね」

 

「そうだよ。それで律にぃはこの盗賊衣装が欲しいんだよね」

 

「当たり。だから最低限2回は行く必要があるんだよね〜。お金が飛ぶわぁ……

 

そんな話をしているうちに、あこの家が近づいてきた。

 

「それじゃあ律にぃ、紗夜さん、さようなら〜!!」

 

「うん、また今度の練習の時ね〜」

 

ーーーーーーーーーー

 

あこが家の中に完全に入るタイミングを見計らって紗夜さんが話しかけてくる。

 

「そういえば先程、つぐみさんとは何を話していたのですか?」

 

「ん?なんの事?」

 

「つぐみさんが貴方の腕を掴んだところ見ていましたけど……」

 

まさかそこまで見られていたとは。俺は紗夜さんに、この事は内密にして欲しいけど、とつけ加えて、

 

「今日隣街の方でお祭りやるらしくてさ、つぐみが俺と2人で行きたいってね。紗夜さんも日菜先輩と一緒に行ってみては?」

 

と言った。

 

「そうですね。ただ今日、日菜の方が収録で何時に帰ってくるか分からないんですよ」

 

「そうなんですね。あ、もう一度言っておきますけどこの事は本当に黙っておいてくださいよ?」

 

「さあ、それはどうでしょう?」

 

「いや、あのマジで内密にしていただかないと被害被るの俺とつぐみなんで」

 

「そうですか。では、私の分のイベント参加代も支払って頂けますよね?」

 

「なんだ、紗夜さんも限定装備欲しいんじゃないですか?」

 

「べ、別にそういう訳では……」

 

「いいんですよ、そりゃあ限定って言われたら誰しも欲しくなりますよ」

 

「ふふっ、そうですね。じゃあ律さん、このあと楽しんで」

 

紗夜さんが話を切り上げたので周りを見ると、もう氷川家の目の前に着いていた。

 

「うん、分かりました。それじゃあ紗夜さん、また今度」

 

「えぇ、さようなら」

 

俺は紗夜さんと別れたあと、急いで家に帰りこの後の身支度をした。

 

数時間後、某駅前ーーー

 

予定よりもちょっと早めに会場の最寄り駅に着いた俺は、待ち合わせ場所で携帯をいじりながらつぐみを待っていた。

 

「律く〜ん!!」

 

「よう。つぐ、み……!?」

 

「ど、どうかな?」

 

現れたのは淡いブルーの浴衣に身を包んだつぐみ。言うまでもなく綺麗なのは誰しもがわかる事だ。

 

「めっちゃ似合ってる。てか似合いすぎて眩しい……」

 

「え、えぇ!?」

 

「冗談冗談。まあでも本当に似合ってるぞ」

 

「うん、ありがとう」

 

そして俺たちはお祭りの会場へと歩いて向かった。

 

お祭り会場ーーー

 

「うわぁ、いろんな出店があって目移りしちゃうね!!」

 

「そうだな。あ、わたあめ食べる?」

 

「食べる!!」

 

綿あめでこんなにはしゃいでくれるつぐみが可愛すぎてたまらない。俺は店員にわたあめを1つ頼んだ。

 

「ほいよ、なんだ兄ちゃん、デートか?」

 

「まさか。付き合ってすらいないんですよ?」

 

「おっと、そうなのか。進展期待してるぞ」

 

「ありがとうございます」

 

まさかこのおじさん本気にしてる?そう思っていると向こうからつぐみが走ってきた。

 

「律くん、買えた?」

 

「うん、ほらこれ」

 

俺は棒に刺さったかなり大きめのわたあめをつぐみにて渡す。

 

「ありがとう!!」

 

そうつぐみは言うとパクパクと食べ始めていった。

 

ーーーーーーーーーー

 

それからというもの、いろんな出店を回りつつ、食べ歩きしたり、時に千本引きをやってみたりと十分にお祭りを満喫していた。

 

「お、射的の店もあるぞ」

 

「え、本当?私やってみたい!!」

 

「よし分かった。お姉さん、射的1人分」

 

「はいは〜い。それでは景品取れるよう頑張ってね☆」

 

コルク玉を6個もらい、そのうち1つをつぐみが立っている前の机に置いてある銃に詰めていく。

 

「よし、なんでもいいから狙ってみろ」

 

「よ〜し、頑張るぞ〜!!」

 

そこから5発、狙いは良かったのだが、少し外れた所に当たってしまいなかなか倒れない。

 

「最後の1発、何とかして当てないと……」

 

「つぐみ、構えてみろ」

 

 

 

「え?うん………こう?」

 

「そうだ。そこから………ちょっと失礼」

 

「ひゃあっ!!」

 

そう言って俺はつぐみの持っている銃を一緒に持った。

 

「息を吸って、吐いて………今だっ!!」

 

一緒に引き金を引き、放たれた玉は景品の乗っている台にぶつかった。確実にしくじったと思ったら、どうやら当たりどころが良かったようで景品は棚の奥へと落ちていった。

 

「やったぁ!!」

 

「ったく……一時はどうなるかと思ったけど、取れてよかったな」

 

これで取れていなければ俺としてもちょっぴり恥ずかしかったから本当に取れてよかった。

 

「うん!!」

 

俺はそろそろ花火が始まりそうなので、時間を確認していた所、後ろで何やらひそひそ話をしている様子が見えた。

 

「あ、お姉さん」

 

「ん?どうしたの?」

 

「こっちに変えてくれますか?」

 

「…………ほほぅ、そういう事ね」

 

と、ニヤニヤしながら俺たちがとった景品と交換していた。

 

「何と交換したんだ?」

 

「後でのお楽しみ」

 

なんか今の一言でほぼ全て察せたわ、多分。

 

「ほら、そろそろ花火始まるから行くぞ〜」

 

「あ、待ってよぉ〜!!」

 

花火大会、会場ーーー

 

どうやら花火大会が始まる前までにはどうやら着いたみたいだが人が多い。多すぎる。

 

「律くん、あそこの辺り人少ないよ」

 

「よく見つけたな。よし、そっちへ行こうか」

 

つぐみが見つけてくれた場所、後で調べた所この花火大会を見る穴場スポットらしい。

 

「そろそろ始まるな」

 

「うん。あ、そうだ。さっきのやつはね……これだよ」

 

と、手提げの中からゴソゴソと漁りだして俺の前に出す。

 

「ペアネックレス?」

 

見た目からもう明らで、2つを合体させるとハート型になるあれだ。

 

「もちろん律くんがあこちゃんのこと好きだって言うのは知ってるよ。ただね、私もその気持ちと同じくらい律くんのことが好きなんだってことを覚えていて欲しい」

 

「つぐみ……うん、ありがとう」

 

その言葉と同時に花火が一斉に打ち上げられる。

 

「綺麗だ」

 

「…………うん」

 

つぐみは俺の肩に頭を乗せてそう答える。この格好は花火大会が終わるまでずっと続いていた。

 

(たとえこの気持ちが花火のように散っていっても、その輝き(気持ち)がちゃんと君の胸に残り続けますように)

 

~fin~




最後まで読んで下さりありがとうございました!!
ここまで読んでくださった皆さんにもう一度言っておきますが、あくまでこれはif√なんで「貴様浮気したのかゴルァ!!」とか言わないでください。案外病みます。
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