五等分の花嫁 心の傷を持つ少年   作:瀧野瀬

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三女とのお出かけ

 祝賀会を終えて俺は家に帰って来ていた。

 家に帰り、自分の部屋に行くとすぐに携帯に通知音が鳴るのであった。誰だろうかと思いながら、俺は携帯を見ると相手は三玖からであった。

 

「今度の土曜日、空いてたらでいいから出掛けよ?」

 

 と言う内容で送って来た。三玖とは出掛ける約束をしていたから別にいいかと思いながら、俺は携帯でシフトの確認をした後に三玖に返事を返す。

 

「ありがとう、じゃあ駅前で10時に集合ね」

 

 と返してくる三玖を見て出掛けるか……。と考えていた。

 服、ちゃんとしたの着ないと駄目だよなと思いながら俺は少し考えていた。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 今日はソラと出かける予定の当日。私は迫りつつある時間を見ながら、自分の部屋で服と睨めっこをしていた。と言うのも、どんな服を着て行けばソラが喜んでくれるのか考えていたのだ。でも、早くしないと遅刻しちゃうかもしれないと考えていると、中に誰かが入ってきた。

 

「あれ、もうすぐ時間だよ?大丈夫、三玖?」

 

 部屋の中に入って来たのは一花。何故、一花が今日のことを知っているのかと言うとあのとき一花も私の話を聞いていたからだ。だから、一花は知っていたのだ。

 

「もしかしてソラ君と出かける服で悩んでいたの?」

 

 無言で頷くと、一花が「そっか」と言いながら私の服装を見ていた。

 

「三玖のスタイルならいっそのこともうちょっと露出が多いの着なよ。それでソラ君堕とせると思うよ?」

 

「な、何言ってるの……。ソ、ソラとはそういう関係じゃないよ!」

 

 私は必死に否定していた。

 一花はそれを聞いて「ごめんごめん」と言いながら、こう言うのであった。

 

「ソラ君のことだからどんな服装でもちゃんと三玖のことを見てくれると思うよ」

 

 と言い残し、一花は部屋を出て行くのであった。ソラならどんな服装でもちゃんと私を見てくれるか……。残された私は窓に映っている私を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 あれから服を見つめ直して今は待ち合わせの駅前にやって来ている。時間ギリギリになっちゃったけどまだ間に合うかなと思いながら、私は待ち合わせの駅前に着くと、どうやら待っていたソラの姿があった。私はそんなソラを見ながら声を掛ける。

 

「ごめん、遅れた?」

 

 と言いながらソラに声を掛けると、ソラはこっちを見る。

 

「大丈夫だ、服似合ってるよ」

 

 服が似合っていると言われて、私の頭の中が晴れたような気分になり、辺り一面花畑が広がったような気がしていた。

 

「あ、ありがとう。そう言ってくれて嬉しいよ」

 

 結局服選ぶのに時間が掛かってしまったけどソラに似合ってると言われてとても嬉しくなっていたのである。私はこの気持ちを忘れずにいようと思いながら私は歩き始める。

 

 

 

 

 私がソラと一緒に来たのは本屋であった。一人でも本屋は来れるけど、きっと二人で来る本屋はもっと楽しいだろうなと思って私は来ていた。

 

「どんな本を買うんだ?三玖」

 

 本屋に来てソラが私に聞いてくる。今日私が探しに来たのはソラが好きでもある六文銭絡みの真田家の本を探しに来ていたのである。此処の本屋は戦国時代の本がたくさん置かれてあり戦国時代の本を買いに来た私からすればとてもいい場所なのである。

 

「戦国時代の本を買おうかなって思ってきたの」

 

 私は真田家の本を目で確認しながら探していた。それから目当ての本を見つけて私は数冊買うことに決め、幕末の本を探し始めるのであった。

 

「ソラのおかげで戦国時代以外の本にも興味を持つことができるようになったの。だから、ありがとうね」

 

 私はソラのおかげで戦国時代以外のことについて興味を持つことができた。昔だったら考えられないことだけどソラのおかげでこうして他の時代にも興味が持てるようになったのだ。

 

「ソラはきっといつもみたいに俺は何もしていないって言うんだろうけどありがとうねソラ」

 

「そうか、ならこれからも三玖にちゃんと教えてやらないとな」

 

 素直に私の言葉を受け取って少し意外だなと思いながらも、私は本屋の会計まで向かうのであった。

 

「その本欲しいんだろ?俺が買って来るよ」

 

 と言われ、私は一瞬戸惑う。私でも充分に払える値段ではあるが此処はソラの厚意を受け取ろうと考えたのである。ソラは私から本を受け取り、ソラは会計へと向かい、お金を払っていた。

 

「本俺が持ってやるよ」

 

 と言われ、私は素直に「ありがとう」と伝える。

 それから丁度お昼時になり、私とソラは私がよく行っている甘味処で昼食を食べることにした。

 

「此処はあんみつが美味しいの。ソラも食べよう?」

 

「そうだな、じゃあ俺もあんみつを食べるとするか」

 

 私のオススメであるあんみつをソラと一緒に食べることに決めた。それから、来たあんみつをソラと食べて私は少しソラの方を見ながら食べていると、「美味しいな」と言いながらソラは食べていた。あんみつも食べ終え、私とソラはこれからどうするか?と言う話になったが、私はソラの手を握りこう言った。

 

 

 

 

 

 

「まだ一緒に居たい。駄目?」

 

 興味もなかったけど、前に一度一花から借りた本にこういうことが書いてあった気がする。人は上目遣いに見ると、断りにくい雰囲気になると。今のソラはそんな感じになっているのかな?と思いながら、私はソラの方を見ると、ソラはこちらに笑顔を向けてきてこう答える。

 

「いいよ」

 

 と言う声が聞こえ、私は少しだけ嬉しく思っていた。それからソラに肩を寄せながら歩き始めるのであった……。

 

 

 

 

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