1階へと繋がる階段を降りると、窓から秋の夕暮れが見えている。ああ、そう言えばもう10月か……。もうそんな時期かと思いながら、一階へと降りると……。
「わりぃ、待たせちまったな」
すぐに昇降口の方に行こうとしたが、三玖と四葉が靴箱の前で待っていた。三玖は抹茶ソーダを飲みながら、四葉は少し走っていたのか汗を掻いている。
「いえ、待っていませんよ!」
タオルで汗を拭きながら、良い表情で笑顔を見せてくる。
「走ってたのか、四葉?」
「はい!少しでも運動は必要だと思いますので!」
満足するまで走ってきたって言う感じの顔だな。そんな顔、懐かしいな。俺も走ってきた後は大体こんな感じだったかな。
「そうか、三玖も待ってくれて悪かったな」
「大丈夫だよ、私達の家行くんでしょ?」
こくんと頷く。
三玖達の家か、一度来ただけだが流石は金持ちと言ったところの家だったな。まあ、黒薔薇女子校通っていた奴らだから当然だろうな。
「二人共、俺達の教え方理解できたか?」
昇降口を出て校門へと向かいながら聞く。
「上杉さん、スパルタ教育でしたが中々勉強が捗りました」
スパルタっていう言葉は知っているのか。いや、これは流石に失礼か。
上杉の勉強法は確かにスパルタだし、着いて行くのがやっとだろうな。
「ソラのおかげでまた一つ歴史のことを知れた気がする」
「そうか、なら良かった」
若干ではあるものの頬が緩んだ気がする。もし分からなかったと言われたらドキッとするところだった。楓姉との勉強会も無駄じゃなかったって言うことが証明できたな。その後、武将の話をしようと思ったが、四葉も居るから止めておいたのである。
三玖は、自分が武将が好きなことを隠してほしいって言ってたしな。
それから、他愛もない話をして三玖達の家の前に着くのであった。
「やっぱ、大きいマンションだよな」
首が痛くなりそうなぐらい角度を曲げなら最上階を見上げる。その姿を見て、四葉は笑っている。三玖は、マンションのオートロックを解除して最上階にある三玖達の部屋に案内される。
「ちょっと此処で待ってて」
家の中に入り、「お邪魔しまーす」と言ってリビングに入ると、ソファーに座って待っててと三玖に言われた。四葉は一旦部屋に戻ったようだ。
「おやぁ?確かキミは……フータロー君の友達だっけ?」
俺の前のソファーで気持ち良さそうに寝ていたのは、中野一花。俺が来るまでぐっすりと寝ていたようだ。しかし、この人無防備過ぎるだろ。シャツ捲ってるせいでお腹見えてるし……。
「何処見てるのかな?」
ニヤニヤとしながら、シャツで扇ぐ一花。
この人が長女だってこと未だに信用できねえわ。
「……何処も見てません」
ほんとは見ちまったけど……。変態かよ、俺。
てか、なんて俺敬語使ってんだ。
「もっと見たい?」
挑発してくる長女。
「い、いえ……」
思わず頬を掻いてしまう俺。自分の顔は見れないが、多分顔を真っ赤にしているのは間違いない。ぶっちゃけ、内心動揺しまくってる。
「ウソウソ~、冗談……!ごめんね」
流石に冗談に決まっているよな。帰る途中、三玖から聞いていたが、一花は家にいるときかなりだらけているから気をつけた方がいいと言っていたが、此処までとはな……。
「それにしても、えっと……名前なんだっけ?」
「まだちゃんと名前名乗ったことなかったな、脇城空だ」
途端にタメ口に戻る俺。
そう言えば、俺手伝いで来ただけでこの人とはあんまり関わりはなかったな。
それなら、ちゃんと名前を知らなくても当然だ。
「ああ、空君か。キミは何しにうちに来たの?もしかして、四葉ちゃん目当て?」
初対面のときもこんなこと言っていたな……。
「いや、三玖に誘われて来たんだ」
「おお、三玖ちゃんに?三玖にしては積極的だね」
再びニヤニヤしながらこっちを見てくる。
この人絶対勘違いしてる……。
「はい、抹茶ソーダ」
三玖がテーブルの上に抹茶ソーダを置いた。「ありがとう」と言い、抹茶ソーダの栓を開けて飲み始める。
「なに話してたの?」
「ぅん?三玖が積極的だねって話」
三玖の方を見ると顔が徐々にトマトのように真っ赤になっていき、蒸気のようなものが出ているように見える。
「ソラは友達だよ……」
若干下を向きながら答える三玖。
「そうだよね、ごめんね。揶揄って」
三玖の肩をポンと叩き、一花は自分の部屋に行くのであった。
「さっきはごめんね、ソラ」
一花のことを謝って来る三玖。
「全然大丈夫だ、ああいうのは慣れてるからな」
三玖は「そうなの?」と言いながら、首を傾げる。
楓姉も俺が中学生の頃あんな感じで揶揄ってきたのをよく覚えているし……。慣れている方だ。
「そう言えば、ソラ小腹空いてる?」
「三玖料理作れるのか?」
「え?うん。最近、練習してるから……多分」
何故か滅茶苦茶間を空けて一瞬目を逸らして言う三玖。そして、何故か「多分」と言う言葉が、凄く小声で聞こえていた。三玖の奴、料理あんまり得意じゃないみたいだな。でも、致命的に下手って訳じゃないだろうから遠慮なくいただくか。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
キッチンの方へ行き、調理の準備をし始める三玖。
二階の方から足音が聞こえ、そっちを見ると四葉が私服に着替えてきたようだ。そして、三玖がキッチンに居ることに気づき、慌てて俺のところに駆け寄ってきた。
「あ、あの……もしかして三玖料理しようとしてます?」
「ああ、そうだが?」
何故、小声で言うのだろうか。
三玖の奴そんなに料理下手なのか……?
「止めてもらってもいいですか?脇城さん?」
何故?と思っていると、すぐに言葉は返ってきた。
「三玖よく火加減とか間違えたり、いらない調味料とか入れたりするんです……」
四葉の表情見る限りかなり深刻な状況だと言うのは伝わってきたのである。何故なら、四葉は顔が青ざめている。
仕方ない、手伝うか。ソファーから立ち上がり袖をめくりキッチンへ行く。
「ソラ、どうしたの?手伝わなくて大丈夫だよ?」
どうやらチャーハンを作っているようだ。小腹には持ってこいの料理だからそれは別に構わない。
「見ているだけってのも悪いからな。三玖がどの程度料理ができるのか知りたいからさ」
「信用できないの?」
ムスッとした表情で俺のことを見つめてくる。
余計なことを言ってしまったか……。いや、これしか言えることなくね……。
「いや、そういうわけじゃ……」
一瞬、言葉を詰まらせる。三玖が用意してある材料を見て、首を傾げるどころか、一回目を擦って確かめたくなることがあったがこれ以上近づいたら切腹を命じられるような気がした俺は渋々ソファーに戻る。四葉は止めようとしていたが、「リビングで待ってて」と言われて素直に待つことにしていた。
「脇城さん、もしお腹の様子が悪くなったらすぐ言ってくださいね」
……そんなにやばいのか。
しかし、一旦引き返してしまった以上此処で待つしかないだろう。そして、少し待っていると三玖の料理は出来た。
見た感じ普通の見た目をしているのだが……。俺の嗅覚が普通じゃないから止めておけと言う声が聞こえてくるのである。
「脇城さん、食べない方が……」
嫌な予感でもしたのか、四葉が戦慄しながら言う。
だが、此処で食べないと言う選択肢はないだろう。三玖の方を一瞬チラッと見ると、「食べて」見たいな顔をしている。こうなりゃヤケだ。
「いただきます……」
スプーンを持ち、チャーハンを食べ始める。
「……?」
脳内が全てハテナマークだらけになった。最初に感じたのが、滅茶苦茶甘いと言う感想。砂糖を口の中に全部入れたような感覚だ。多分、これは砂糖だろう。そして、次に感じたのがベチャベチャとした食感だ。これは、まだ料理初心者だろうし仕方ないのだが……。
一番よくわからないと思ってしまったのは、味が全く分からないのである。美味くもなければマズくもないのである。なんだこれ、なんだこれ……。マジで味が分からない。
「どうしたのソラ?」
自分の作った料理が心配になってきたのか、俺の顔色を見ている三玖。多分、普通の顔をしていると思う。だが、頭の中ではなんだこれと言う感想が滅茶苦茶出ている。
「大丈夫ですか脇城さん?」
「なんて言ったらいいんだろうな……」
此処で一瞬、俺の言葉が詰まる。美味しくとも不味いとも言えないと言うのは簡単なことだ。しかし、三玖を悲しませるんじゃないかと思うのであったが、本当のことを伝えた方がいいと思った俺は抹茶ソーダを飲んでから再び喋り始める。
それに、三玖の表情を見る限り本当のことを教えて欲しいと言っているように見えるからな。
「正直言って、味がしない。でも、三玖は料理初心者だろうし此処まで物を作れるなら成長すると思うぞ」
三玖は「ありがとう」と言い、俺の皿を下げようとする。
「いや、流石に全部食べるよ。悪いから」
一気に食べるのは難しいだろう。だが、一気に食べないと体がヤバいことになる気がする。一気に胃袋の中にチャーハンを入れ、俺は自分のバックから非常時用の2Lのコーラを取り出し一気に2Lのコーラを飲み干す。
「はぁ……御馳走様」
口の中がクソ甘い感じがする。実際、クソ甘いチャーハンの後にコーラを飲んでいるから当然と言えば、当然か。糖分滅茶苦茶摂取したから暫くコーラは止めとくか。本当はコーラが飲めないなんて嫌だけど仕方ねえ。
「す、すごい!」
「ごめんね、最後まで食べてもらって」
「いいよ。それと、こういうときはありがとうでいいよ」
四葉から注いでくれた水を飲み、俺は立ち上がり皿を洗い始める。
四葉が「お客さんですからいいですよ!」と言ったが、俺が「俺がやりたいからやる」と言う。
「脇城さんは料理得意なんですか?」
「料理か、人並み程度にはな」
人に料理を作ったことがあるのが楓姉と上杉達だけだからな。ぶっちゃけ、ちゃんと美味いのかが分からないんだよな。
「そう言う四葉は料理できるのか?」
「いつも二乃に任せているんで……その……アハハ」
笑って誤魔化す四葉。この様子だと五つ子の中で料理できるのは二乃だけって感じか。
それはマズいだろと思った俺が、簡単に何か作ってみようと思ったのだ。
「三玖、冷蔵庫の中身勝手に使ってもいいのか?」
「え?うん、いいと思うよ」
冷蔵庫の中身を見ると、最初に目に入ったのは卵とベーコンであった。冷蔵庫の近くにあった玉ねぎを取る。この3つがあるならあれを作ってみるか。
でも作るの久々だから、失敗するかも知れんけど、あの料理なら失敗することはないだろう。
「料理できるのが二乃だけってのも大変だろうし、二人共見ておけよ」
「うん、分かった」
「分かりました!」
熱心にメモ帳まで取り出して三玖は見始めている。四葉はと言うと、ノートの切れ端を用意している。二人揃って熱心だな。此処まで熱心だと逆に緊張して作り辛いかも知れんが、爺ちゃんに見られていると思って心を引き締めさせて頑張るか。
「まず、ベーコンを先にフライパンに入れるぞ。まあ、大体の料理は先に肉からってのが鉄板だがな」
「そうなの?私野菜から焼くこともあるんだけど」
野菜から焼くのか……。
人それぞれだし悪いとは言わないが……。
「野菜から焼くと野菜の中にある水分が出ちまうからな、そこら辺は注意だ。次に玉ねぎを入れるぞ」
「この時点で凄い美味しそうです!脇城さんって、誰から料理教わったんですか?」
四葉が匂いを嗅ぎながら目を光らせ言う。そんなに嬉しそうに言われると、少し嬉しいかな。
「俺か、元々爺ちゃんや姉がすっげえ料理上手だったからそれを見様見真似で真似ていたんだ。姉は褒めてくれること多かったけど、爺ちゃんは厳しかったけどな」
懐かしいな、よく楓姉に料理教えてもらったり爺ちゃんに料理のコツとか教わってたっけ……。
「ソラってお姉さんいるんだ」
意外そうにしている三玖、俺って一人っ子に見えるのか。四葉もなんか意外そうにしているし。
そんなことを考えていると、最終工程へと移り卵を割ってフライパンの中に入れる。
「そういえば、前にホットケーキを四葉に作ろうと思ったとき四葉の顔に当たっちゃったんだよね」
「危なくないか、それ……」
暫く料理の説明をしていると、笑いながら言う三玖。
隣で俺の料理を見ている四葉が「あれ、凄く熱かったんですよ!」と怒っている。仲良いな、この姉妹。
「さてと、これで出来上がりだな」
「こんなふうに作ればいいんだね。分かった」
三玖が俺が言っていたこと、俺がやっていたことを全てメモしていたようだ。流石にこれいらなくね?と言うのも書いてあったが、何も言わずにいた。四葉はと言うと、俺が作ったオムライスの写真を撮っている。
「なんでアンタがいる訳?」
友達と何処か行っていたのか、服屋の袋を持ちながら帰って来た中野二乃。
「私が招き入れたの」
「へぇ、随分とこいつのことを信用してるのね。てか、これオムライスじゃない。誰が作ったのよ」
三久のを勝手に奪い取って言う二乃。
あんまり人の奪い取ってやるなよ……。
「俺だよ」
「ふーん、アンタにしては良い見た目なオムライスじゃない。私にも寄こしなさいよ」
俺にしてはね……。
別にこんな安い挑発に乗るつもりはないが若干イラっと来たな。
「嫌、自分で勝手に作って食べれば」
三玖にそう言われた。ニ乃は三玖と言い合いしそうになっていた為、すぐに俺は準備を始めた。
しょうがねえ、もう一個作ってやるか。
「なにやってんのよ」
「食べたいんだろ、オムライス」
冷蔵庫から卵を取り出し、オムライスを再度作り始める。
「別に、そう言う訳じゃ……」
「遠慮するな。俺はお前の許可なく勝手に家にあがってるんだから」
「あ、ありがとう……」
こいつ、意外と素直にお礼言えるんだな……。
とクッソ失礼なことを思いながら二乃が食べているところを見る。すると、スプーンを口の中に入れた瞬間に二乃の動きが止まる。
「……!」
「口に合わなかったか?」
二乃が明らかに先ほどまでの表情と変わっている。まるで、警戒していた犬がいきなり構ってと言いだすかのように……。なんで、俺は二乃を犬に例えてるんだ?
「……しいのよ」
二乃が辛うじて何を言っているのかが聞こえてきたが、イマイチ伝わらなかった為、もう一度言えと言うと、
「だから、美味しいって言ったのよ!何度も言わせるんじゃないわよ!」
「そうか、なら良かったって言ったところか」
五つ子の料理担当に褒められたんだ。悪い気はしねえな。
「三玖と四葉は大丈夫だったか?味」
そういえば、この二人から聞いていないなことを思い出した俺は、味の感想を聞いてみる。
「はい、美味しかったですよ!」
「美味しかったよ」
二人共、完食して良い顔でこちらを見てくる。あの様子だと、美味しかったと言うのは間違いないな。
俺は四葉から食器を貰い、皿洗いを始める。
「それにしても、本当に謎よね。アンタみたいなのがこんなに美味しい料理作れるなんて」
二乃がソファーに座って、オムライスを食べながら言う。
「三玖にも言ったが俺の料理は姉や爺ちゃんから教わったものだからな。味は流石にあの人達に劣るが……」
あの二人の味は格別過ぎる。俺でも流石に勝てないと思っているほどだ。
そう言えば、爺ちゃんの店って東町にもあるはずだよな。何かヒント掴めるかもしれないな。
「脇城さんってお姉さんと二人姉弟なんですか?」
「そうだが……」
らいはちゃんを見て妹が欲しかったと思う時期もあったが……。実際に妹が居てもあんな純粋な子に育ってくれる訳ないだろうな。絶対クソガキみたい奴に成長するな。そうなったら、俺と妹がいがみ合うのが分かりきっている。
「アンタの姉ってどんな人なのよ」
あの人か。正直言って、言葉で簡単に表せるような人じゃない。
強いて言えば、嵐のように過ぎ去り台風のように現れる人間と言ったところか。破天荒な性格なのは間違いない。
「破天荒な人だな。お前らの中の姉妹で近い人は多分一花だと思う」
「……アンタも苦労してるのね」
暫く間を空けて俺の苦労を察してくれたのか、二乃が言う。
「まあな……」
愚痴を言うようにして小声で言う。
二乃から皿を受け取り、洗い始める。
「そっちと比べてこっちは色々疲れるけどね……。前なんか、テレビのチャンネルで揉めたのよ」
「それは二乃が俳優が映ったテレビを見たいって言うから」
どうやら喧嘩相手だったのは、三玖だったようだ。四葉は姉妹喧嘩の予感がしたのか、止めようとするが二乃が止まらない様子。
「アンタが見てるドキュメンタリーの何処が面白いのよ」
そして案の定始まる姉妹喧嘩。
「ふーん、じゃあアンタはどっちが面白いと思う?」
えぇ、なんでそこで俺に振るんだ。俺テレビなんてあんまり見てねえぞ。朝にちょっと天気予報見るぐらいでその後大体切って出かけてるぞ。
「いや、俺テレビあんまり見ないんだが」
「ソラ、ドキュメンタリーはタメになるから絶対見て」
まあ、確かにドキュメンタリー番組ってタメになるのが多いよな。三玖の場合、歴史系の奴が好きなんだろうが……。
「分かったよ、今度見てみるよ」
嘘でもこう言っておいた方がいいだろう。暫く三玖達と会話を続けていた俺はそろそろ帰らなくちゃいけないと思い「帰る」と言うと、
「じゃあ私と三玖が下まで送ってきますね」
別にそこまでしてもらわなくていいんだがな……。だが、此処は素直にそうさせてもらうか。
「待ちなさいよ、私も行くわよ」
三玖と四葉が俺のことを下まで見送ることを決め、二乃も俺の事を下まで見送ることに決めたようだ。
「じゃあ、ソラ。また今度ね」
「脇城さん、また今度ー!」
三玖が俺に手を振り、四葉も笑顔で大きく手を振り、ニ乃は何か言いたげにしていたがそろそろ帰らなくちゃなと思いながら、帰ろうとしたときであった。
「待ちなさいよ、今日はその……」
「今日はその……ありがとう」
俺は立ち止まり、二乃が喋り出すまで待っていた。
……こいつ、そういう性格の奴か。
「別に俺がお前らの家で勝手に飯作って勝手に食わせただけだから気にするな」
「そう、それじゃあ……」
俺は無言で手を振り、若干関わり過ぎたかもなと思いながらも家に帰るのであった。だが、心の中ではこういうのも偶には悪くねえのかもなと思いながら帰るのであった。