ありふれた職業の召喚(ガチャ)士で世界最弱   作:ヴィヴィオ

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第14話

 

 朝、目が覚めて目を開くと程よい温もりと重さが腕にかかっている。隣を見れば可愛らしい顔で寝ている鈴と恵里の姿が見えた。本当なら二人を置いて朝食の魚や貝を取りに行きたい。でも、それをやると無茶苦茶二人に怒られる。

 一度二人が眠っている間に取りに行って、戻ってきたら二人が起きていて泣いていた。置いていかれたと思ったらしい。俺は置いていくつもりはないが、どうしても不安になってしまうようだ。だから、不安にさせない為にも起きてくるまでは待つ。裸で抱き合って一緒の布で寝ているので、手は出さないようにして寝顔だけを堪能する。

 

「おはよう」

「んん~おはよ~」

「ん~おはよう」

 

 二人が目を覚ましたら寝ぼけた感じで俺に身体を擦り付けて頬擦りのような事をしてくる。最初は悲鳴とビンタが飛んできたので押さえつけてしっかりと目覚めさせる事が必要だった。だけど、今ではこんな風に甘えてくる。

 そんな二人を敷いている布の上に置いてから立ち上がり、彼女達を水場へと運ぶ。そこで顔を洗ってやってから覚醒を促す。同時に二人と一緒に水の中にゆっくりと入って身体についた汚れを落としていく。

 屋根もない吹き曝しの所で洞窟とはいえ野宿しているので、夜の間に大分汚れてしまう。だから、俺達の朝は水浴びから始まる。

 水浴びをすると二人も完全に目覚め、顔を赤くして大人しくなる。昨夜と今朝の痴態を思いだしてしまうのだろう。ただ、二人が満足するまでは役得として二人を抱きしめて温もりと肌を堪能させてもらう。美少女二人と水浴びなんて普通は体験できないことだから、後悔しないようにしないといけない。

 本当に何時死ぬかわからない。例えばこのタイミングで兎がこんにちはしたらやばい。新しい水の蛇が現れたら死ぬ。それぐらい危険な場所だ。

 

「よし、おはよう。今日の予定を話し合いしますか。いい?」

「うん。鈴も大丈夫。目が覚めたよ」

「俺も大丈夫だ。で、今日の予定だな。まずはいつも通りに食料確保。その次はそれぞれの行動だけど、恵里はどんな感じだ?」

 

 まずは基本的な事を話す。食料確保は毎日俺が地底湖に潜って魚や貝を取ってきている。そうしないと鈴と恵里が飢えて死ぬからこれは外せない。俺はある程度魔力があれば問題ないが、蛇の肉もあるから大丈夫だ。蛇の肉。そう、蛇の肉だ。

 恵里がアンデッド化しようと言っていたが、ゾンビって腐った死体だ。つまり腐敗している。治癒術師も居ない現状では、腐敗によって病原菌が繁殖して病気を貰えば死ぬ。だから腐る物だけは早目に処理させてもらうことにした。時間がかかってしまうのは仕方がない。骨だけ残したスケルトンスネークになっていただいた。それでもかなりの時間がかかっている。

 

「スケルトンにしたことで魔力が通り易いから今日中に終わるでしょうね。そこから扱う為の訓練が必要だから、実戦はもう少し後ね」

「わかった。恵里はそのまま続けてくれ。鈴はどうだ?」

 

 胸やあそこを手で隠している鈴に伝えると、恥ずかしそうにしながらもしっかりと答えてくれる。

 

「大分圧縮できるようにはなってきたけど、やっぱりイメージが上手くいかないんだよね」

「今はどんなイメージでやっているの?」

「えっとね……結界を縮めて押し潰していくイメージ?」

「いっそプレス機をイメージするとか?」

「プレス機か~」

「両手をプレス機として、間に結界の箱を作る。それを両手で叩き潰すとかどうだ?」

 

 両手を叩くみたいにすればイメージしやすいはずだ。

 

「でもそれだと潰せる感じがしないんだよね」

「いっその事、二つの結界を用意して一つは圧縮する用に強度を上げ、もう一つは柔らかい結界で押し潰しやすくする。それで連動させるのはどうだ?」

「いや、流石に無理でしょ」

「連動させるのが難しいかも」

「残念だな。連動させれば俺が知っているキャラにそういうのがいるんだがな」

「どんなの?」

「ヒントになるかもしれないし、教えてあげて」

「わかった」

 

 Fate/Extraに出てくるパッションリップについて説明する。

 

「全部両手で押し潰すとか鈴にはそんな怪力ないよ」

「他にないの?」

「そうだな……キュッとしてどっかーん?」

「なにそれ」

 

 東方プロジェクトの吸血鬼フランドール・スカーレットの力。対象を目で見詰め、手元に目玉を召喚してそれを潰すと相手のその場所が問答無用で破壊されるやばい力だ。

 

「キュッとしてどっかーん……結界内で爆発させるの?」

「そういう意味じゃないと思うけれど……結界を利用したえげつない攻撃手段を思い付いたんだけど……」

「俺もだ」

「教えて! 鈴だって役に立ちたい!」

「わかった」

 

 簡単な話だ。結界で隔離し一定空間を密閉する。そこに急激に体積を増やす物質……水を入れて内部で一気に閉じ込めたまま水分を蒸発させる。限界まで入れられていた体積は急激に膨れ上がる力に耐えられるずに爆発する。水蒸気爆発という奴だ。それを結界で起こさせる。それも大きな結界で周りを覆って敵以外に衝撃がいかないように調整すればかなりの威力になるだろう。

 

「他には?」

「鈴は一酸化炭素中毒ってしってるか?」

「えっと火事の時に人が死ぬ原因だよね?」

「そうだ。それを密閉した結界内で起こしてみろ。生物だったら死ぬぞ」

「酸素を抜くのと変わらないよ?」

「酸素を抜くだけなら時間がかかるだろうが、そこで抜くのと同時に燃やせばどうなる?」

「死ぬ時間がはやくなる!」

 

 嬉しそうに物騒な事を言う鈴だが、今は置いておく。

 

「結界を連動させるのも試していくといいわよ。それと複数の結界を同時ではなくて、選んだ結界を解除できるようにすれば鈴はかなりの攻撃手段を手に入れられるわ」

「頑張る!」

「他は何かあるか?」

「そうね……ルサルカさんに魔法か魔術かは知らないけれど、それを教えてもらうことはできない?」

『代価をよこしなさい。無料(ただ)で教えるつもりはないわよ』

「代価が必要だ。何が欲しいのか……」

「私が欲しいのは~生きの良い魂よ♪ そうね、自力で兎達を狩ってからなら少しは教えてあげる。今の貴女達はまだ歩き始めたヒヨコさんだもの。もっとも、貴女達の魂を差し出すのなら、すぐにでも教えてあげるけど」

 

 ルサルカが実体化して地底湖の中に足を入れて座りながら、直接伝えてきた。だが、その内容は到底許容できるものではない。

 

「僕の魂なら……と言いたいけれど、鈴達が怒るだろうから駄目だね。大人しく兎を狩るよ」

「残念♪」

 

 ルサルカが消えて俺と鈴がホッとした表情で恵里を見詰めると、彼女は少し照れくさそうにする。

 

「僕達は三人で生き残るんだから、僕が死ぬわけにはいかない。どうしようもない時はその限りじゃないけれどね」

「えりえり!」

「鈴っ、やめっ! 倒れる!」

「あ、ごめんなさい」

 

 鈴が恵里に抱き着いたのでバランスが崩れそうになるが、必死に耐えた。

 

「それじゃあ、兎を狩る事を考えるか」

『何匹かこっちの様子を確認してきているから、そろそろ襲ってくるかもよ~』

「わかった。どうやらあまり時間はないみたいだ。兎共が俺達を調べているらしい。連中の討伐方法を考えよう」

「うん、わかった。それでどうする?」

「まず前提として僕達の戦力では正面から戦えば負ける。だから、正面から戦わないようにする」

「まあ、普通に考えて正面からいかないな」

「うん鈴もできる限り怪我無く倒したいよ」

 

 二人をこれ以上怪我させないのが条件だ。二人共、精神的に限界に近いはずだ。身体を欠損して恥辱まで味わっているのだから、心が壊れる可能性は大きい。

 

「僕も流石に詳しくないけれど、罠がいいと思うよ」

「罠か~鈴もそっちの方がいいかな」

「罠、ね」

「真名、お願い」

「お願い。思い付いて」

「無茶ブリだな……」

 

 いや、待てよ。鈴が居れば罠で一網打尽にできる可能性は高いな。囮はスケルトンスネークがいるし、俺もできる。もしもの為の緊急脱出用通路を用意しておけばいい。

 

『アストルフォ、こんな感じでできるか?』

『任せて! ライダーじゃないけどなんとかやってみる!』

『頼む。ルサルカももしやばければ手伝ってくれ』

『仕方ないわね。こいつはどうするの?』

『どうせ見学だろ?』

『そうね。見させてもらうわ』

 

 脳内会議はこれでいい。それよりも二人に作戦を伝えて準備をしてもらう。準備をしっかりとしないと死ぬ事になる。

 

「やるわ。スケルトンスネークのコントロールをしっかりとできるようにならなくちゃ」

「鈴は責任重大だね」

「むしろ鈴が居なければ無理な作戦だ。頼むぞ」

「任せて!」

 

 デスマーチのような作業だが、突貫で終わらせる。トラップの用意をしっかりとしないといけない。でも、まずは鉄砲水で流されてきた魚を剣で突き刺して食料を確保することか。腹が減っては戦はできない。

 

 

 

 

 三日後。準備が整ったので身体をアストルフォに明け渡して、作戦を開始する。拠点であるこの場所から離れるのは恵里が支配したスケルトンスネークと俺だけだ。護衛としてルサルカは残ってもらうが、変な事をしないようには言い聞かせてある。出発するために二人を抱き寄せて帰ってくるためにもしっかりと挨拶はする。

 

「行ってらっしゃい。死なないでね」

「もちろんだ」

 

 恵里が抱き着いてきて、頬にキスをしてくれる。

 

「えっと、必ず生きて戻ってきてね」

「ああ」

「その、行ってらっしゃい」

 

 恥ずかしそうにしながら、鈴も恵里とは反対のところにキスをしてくれた。

 

「成功したら鈴と二人でご褒美をあげるから、楽しみに待っているといいわよ」

「う、うん……恥ずかしいけど頑張るから、期待してね?」

「ありがとう。頑張って帰ってくる!」

『死亡フラグ?』

 

 挨拶を交わした後、スケルトンスネークに乗って移動を開始する。狙うは兎の群れだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇マジカルにゃんこ

 

 

 

 

 

 

 

 蒐集を行いながら、地上へ向けて移動を開始。襲ってくるモンスターに殺され、食べられました。ベヒモスの力を持っているとはいえ、無限ではありませんから魔力を温存して活動しています。

 さて、食べられた私は相手の胃袋で増殖して対象の身体を取り込んで復活します。取り込んだモンスターのデータを即時に解析し、自らの身体に適応させて進化を行います。

 その後、蒐集したデータとして盟主であるユーリに送ります。ユーリからは他のマテリアルが蒐集したデータを送ってもらい、更に自己進化を行います。上層は弱いのですが、下層に向かったマテリアルLの死亡率が高いです。

 

『マテリアルDよりSに警告する。無暗に相手の体内に入ってから増殖するでない。復活のコストが予想以上にかかっておる』

『マテリアルLが原因ですね』

『ボクの相手がおかしいだけだぞ~!』

『理解している。しかし、マテリアルSの敵は弱すぎる。よって、マテリアルSには特別指令を出す。量子コンピュータの掌握と残っているデータの転送及び消去を行ってこい。それと連中の動きも調べて欲しい』

『かしこまりました。しかし、蒐集しても構いませんね?』

『かまわん』

 

 特別指令を貰ったので、私はそのまま身体を隠蔽して迷宮から外に出ます。その後は馬車にコッソリと乗り込んで移動します。

 

 

 

 移動を開始して無事に目的の場所に到着し、忍び込めました。警備はザルといいたいのですが、ユーリが用意しておいた量子コンピュータへ入り込むという裏技を使ったのでなんとも言えません。私の身体がプログラムだからこそできる裏技ですね。

 さて、量子コンピュータをユーリから託されたパスワードを打ち込んで権限を掌握。続いて量子コンピュータへの同化と増殖を開始。量子コンピュータで得られた情報や量子コンピュータそのものの材質や制作工程、設計図などを全てユーリに転送します。ユーリからマテリアルDへと渡り、迷宮の一部にはユーリと我等が全力で活動するために必要な物が作られるでしょう。

 新しく作った小さな猫たちを放ち、王都や神山と呼ばれる場所には派遣します。素材が足りませんが、それは神山にある宗教団体の施設から回収します。彼等の為にマスターが苦労なされているのですから当然です。

 

「報告を聞こうか」

 

 王宮に潜ませていた猫から情報が来たのでそちらへと移動しました。そこは玉座の間のようで、騎士や貴族の人。王族の人と教会の人であろう者達がいました。その人達が三人の鎧を着た男性から報告を聞こうとしているようです。

 

「はっ。オルクス大迷宮にて使徒の一人が不用意に鉱石に触れ、転移の罠が発動。その後、転移したのは65層でした。そこでベヒモスが現れ……」

「ベヒモスか。それでどうなった?」

()()()犠牲になりました」

「報告では四人とあるが……」

「一人は使徒の一人が召喚した者ですので……」

「ならば四人でよい」

 

 どうやら、オルクス大迷宮で被った被害を報告しているようです。これは丁度いいですが……ユーリは被害に入れないのですか。まあ、召喚獣ですから仕方がないですね。

 

「四人もの使徒が初回とはいえ犠牲になるなどなんたる失態か!」

「返す言葉もございません」

「よい。まずは報告を聞くのが先だ。犠牲者は誰だ?」

「錬成師の南雲ハジメ。召喚士の沙条真名。結界師の谷口鈴。降霊術師の中村恵里です」

「おお、香織は無事か! よかった!」

「錬成師や召喚士は役にたたんだろうが、後ろの二人は痛いな」

「確かに教皇猊下の言う通りですな」

 

 教会の人、教皇と王様であろう人が賛同しました。マスターが役に立たないと言われると、どうしようか悩みます。

 

「お待ちください! その者達はかなりの技術者です!」

 

 王様と教皇の言葉に報告していた騎士が反論してくれました。少し様子をみましょう。

 

「技術者か」

「はい。彼等はバッテリーと呼ばれる魔力の貯蔵装置を作り上げました」

「なんだと!」

「それが誠であれば飛躍的に我が国の力は増大しますぞ!」

「うむ。その装置の作り方は?」

「彼等の工房として与えた部屋にあるかと。もしくは協力していた二人ならばあるいは……」

「その者達の名前は?」

「白崎香織と清水幸利でございます」

「すぐにその二人と宮廷錬成師を連れて共に工房を調べよ」

「お待ちください。白崎は仲間を失ったショックで気を失っており、清水も同じくショックを受けてふさぎ込んでおります。今しばらくの休息は必要かと」

「ならん。すぐに必要だ」

「エヒト様が選ばれた使徒様ならその程度は大丈夫でしょう」

「錬成師達も準備がありましょう。明後日の昼からではどうでしょうか?」

「明後日か……よかろう」

 

 ふむ。バッテリーぐらい差し上げても構わないのですが……

 

「しかし、使徒四人の死亡はどうしましょうか?」

「発表しないわけにもいかんか?」

「大々的に宣伝してしまいましたので……」

「召喚士と錬成師は無能ということで片付けられますが……」

「さて、どうするか……」

「どうやら、召喚士は魔族と通じていたようですね」

「教皇様。どういうことでしょうか?」

「65層への転送とベヒモスが召喚されたことは魔族に与した召喚士がしでかしたこと。実際、彼はエヒト様の神託を蔑ろにしておりました。魔族と通じ、他の使徒様達を妨害したのでしょう。足を引っ張った錬成師により、降霊術師と結界師の二名が崩落したのかもしれません」

「あ、あの! 発言をよろしいでしょうか!」

「構いません」

「ありがとうございます。その三名が落ちる時、一人はわかりませんが、もう一人の降霊術師の方が召喚士に押されて一緒に落ちて行く姿をみました」

 

 65層への転送やベヒモスの召喚は出鱈目ですが、これは事実ですね。マスターが突き落としたのはまだ生きていたチビットを通じて情報を得ていましたから。嘘に真実が混じっているのでたちが悪いです。

 

「おい!」

「許せん! 香織を危険にさらす原因を作るなど!」

「なるほど。決まりですね」

「そのようだ。このように発表する。魔族に与した召喚士が暗躍し、勇者達は降霊術師と結界師を助けようとしたが錬成師が足を引っ張ったことにより失敗。二人は召喚士と共に奈落へと落ちて死亡した。以上だ」

「お待ちください! そのような事はありえません!」

「黙れ。これは勅令である」

「ぐっ……」

 

 ふむ。騎士の一人はましですが、もう一人の騎士は……まあ事実を言っただけですね。他の者達は私としてはアウトです。

 

「ではこのような感じにします。勇者様達には内密に連絡しましょう」

「その時は私と教皇様、メルド、数名の勇者だけでいいだろう」

「そのように手配いたします」

 

 どうやら事前に決められた事を勇者達に伝えるようですね。さて、どちらにせよ、私の行動は変わりません。

 

『ユーリ、どうしますか? 私はユーリの指示に従いますので言ってください。なんでしたら、殲滅のオーダーも承ります』

『えっと、殺すのは駄目です。彼等が言っていた恵里さんを突き落としたのは事実ですから、その理由を知らなければそのように見えるかもしれません。ですから、殺しはしません』

『ではバッテリーの制作を止めますか?』

『止めればマスターのクラスメイトの人達や無辜の民が犠牲になります。なのでバッテリーの製造は香織さんと清水さんにのみ許可してください』

 

 ユーリは相変わらず優しいですね。私ならバッテリーをある程度与えてから停止させ、備蓄した場所を遠隔操作で爆破します。これでユーリとマスター達を貶した報復とします。ねえ、ナハト。

 こくこくとナハトも頷いてくれますが……思考がナハトの影響を受けているかもしれませんが、理を司る者として今回の事は許容できません。マスター達への対応が普通なら、捜索するための財源として無料で渡しました。ですが、捜索もせずに死んだ者としてマスター達に汚名を着せるとなると話は別です。

 

『随分と生温いですね。彼等はマスターの敵となったのですよ? マスターが殺されるかもしれません』

『私達が彼等を処分すると決めることは許されません。マスターの判断に従います。ですから、ごめんなさい。甘いのは承知していますが、できるだけ殺したくないのです』

『ユーリの考えはわかりました。賛同もします。ですが、このまま引き下がる事はできません。ユーリ達が一生懸命に作った物を利益だけ掠め取り、マスターとその友人を陥れて貶すのです。それ相応の代価は支払っていただきます』

『シュテル……』

『今はマテリアルSにゃんこです』

『どうするつもりですか?』

『まずは王宮の宝物庫と教会の宝物庫から代金を徴収します。続いてバッテリーにシステムを追加し、充電された魔力の一部を私達へ流れるようにします。もちろん、バッテリーはこちらの指示で何時でも停止と暴走させられるように仕掛けを施します』

『く、黒いですシュテル……』

『マテリアルSにゃんこです』

『き、気に入ったんですね。可愛くていいと思います。わかりました。マテリアルSにゃんこ。ユーリ・エーベルヴァインの名の下に許可します。代金の徴収及び量子コンピュータ、バッテリーへのリミッターと改造をお願いします』

『お任せください。綺麗に舐め取ってあげます』

『く、くれぐれもやりすぎないでくださいね! 後、香織さん達の事もよろしくお願いいたします!』

『はい』

 

 さて、ナハト達。お仕事のお時間です。宝物庫で魔力あるもの全てを徴収します。例外はありません。全て取り込んで解析。データの採取が終われば魔力リソースへ変換。マスターへの代金として送ります。続いて教会の探索も行ってください。連中からは根こそぎ奪って構いません。寝ている最中なら蒐集もしてください。私はこれよりバッテリーのシステム改造に入ります。

 

『『『『~♪』』』』

 

 さて、一部は香織という人の所へと送っておきましょう。頼まれましたからね。

 

 

 

 

 

 




ちなみにルサルカが大人しくしている理由。


ルサルカ「はやくアストルフォと変わってマスターの身体に憑依できないかな? そんでアストルフォが離れないかしら? そうしたら……私が貰うのに……」
アストルフォ「だめ~ボクは嫌な予感がするから絶対に離れないもん」
ルサルカ「ちっ」


アストルフォがいない状態で愛歌とルサルカだけになると食べて溶かされます。 BADEND
実際、ルサルカがでてくるゲームでは主人公がルサルカに性的に食べられつつどろどろに溶かされて吸収されるエンディングがあります。
そう、現状ではアストルフォが居ないと詰む。
ユーリが緊急召喚されてルサルカとガチバトルする可能性もありますが、マスターが人質に取られている時点で勝てません。この時、ユーリをルサルカが吸収するとルサルカが超強化されますが……その後の結果は原作通りに腹掻っ捌いてユーリが暴走状態で復活するだけです。
そして愛歌がユーリにマスターの復活を条件に契約を迫り、了承。二人の金髪幼女コンビがトータスの生命体全てを吸収してマスターとアーサーを蘇らせる。エヒト?この二人のコンビ相手にただの餌でしかありません。
ハジメ達は……運が良ければ助けてもらえます。

というエンディングを思い付いた。題してトータス滅亡エンド。ラスボス二人だから仕方がないですね。

清水君ヒロインアンケート 人になるます

  • 波の鳥 フ
  • 謳の鳥 コ
  • 空の鼠 ク
  • 深海のナニカ レ
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