雫
香織が気を失っている中、私達の空気はかなり悪い。南雲君や鈴、恵里の死が、多くの生徒達の心に深く重い影を落としてしまった。それに加えて沙条君の事だ。どういう訳か、沙条君が恵里を突き落とすところを複数の人が見ている。私は落ちかけた鈴を助けようとしたのだと思うけれど、イシュタルさんや王様の発表を聞いて光煇達と一部を除く男子とごく少数の女子が賛同した。
南雲君が死んで無能と言われた事に関しては光煇もクラスメイトを悪く言うなと強く抗議していたけれど、沙条君の事に関しては完全に裏切り者としてとらえていた。どちらにせよ、私達の中では沙条君達の事は話題にしなくなった。
それでも〝戦いの果ての死〟というものを強く実感させられた皆はトラウマからまともに戦闘ができなくなった。当然、聖教教会関係者はいい顔をしない。実戦を繰り返し、時が経てばまた戦えるだろうと、毎日のようにやんわり復帰を促してくる。それに猛然と抗議してくれたのが愛子先生だ。
愛子先生は遠征には参加していなかった。作農師という特殊かつ激レアな天職のため、実戦訓練するよりも教会側としては農地開拓の方に力を入れて欲しかったみたい。愛子先生が居れば、糧食問題は解決してしまう可能性が高いらしい。
そんな愛子先生は南雲君や沙条君、恵里や鈴の死亡の事実と沙条君が裏切って恵里を突き落とした事も知った。それも自分が安全圏でのんびりしている間という事実が重くのしかかったのだと思う。愛子先生は全員を日本に連れ帰ることを目的としていた。それができなくなったということで、責任感の強い愛子先生は強いショックを受けて寝込んでしまった。
だからこそ、起きた愛子先生は戦えないという生徒をこれ以上戦場に送り出すことなど断じて許せなかった。聖教教会としてはこの世界の食料関係を一変させる可能性がある愛子先生が、不退転の意志で生徒達への戦闘訓練の強制に抗議したらしい。もし、強制させるのなら一切の協力をしないとイシュタルさんに直談判をしたとのことだ。愛子先生との関係の悪化を避けたい教会側は、愛子先生の抗議を受け入れた。
結果、自ら戦闘訓練を望んだ私達の組と檜山君達、永山君のパーティーのみが訓練を継続することになった。それ以外の人は沙条君が残したタブレットの解除と愛子先生の護衛を頼まれたらしい。他人のタブレットを覗くなんて本来は有り得ない事だけど、一部の人にとって鈴を経由して沙条君が供給していたお菓子や料理が得られなくなった。この世界に来て手に入らないと思っていた物が手に入ったせいで、諦められなくなったみたい。そのレシピが手に入るとなると、率先して頑張る人がいた。普通は止めるけれど、死んだ人の遺品というのもあるのだと思う。
私達は再び訓練を兼ねてオルクス大迷宮に挑むために頑張る。次はメルド団長と数人の騎士団員だけでなく、高位の冒険者も雇って護衛を万全にして探索するらしいけれど、それまでに香織が目覚める事を願う。
現実逃避をするように南雲君が橋から落ちた原因は自分で何かしてドジったせいだと思うようにしている。死人に口なしってことなんだよね。無闇に犯人探しをするより、南雲君の自業自得にしておけば誰もが悩まなくて済む。クラスメイト達の意見は意思の疎通を図ることもなく一致していた。
メルド団長はあの時の経緯を明らかにするため、生徒達に事情聴取をする必要があると考えていたみたい。私達のように現実逃避して、単純な誤爆であるとは考え難かったこともあるし、仮に過失だったのだとしても白黒はっきりさせた上で心理的ケアをした方が私達のためになると思ったらしい。こういうことは有耶無耶にした方が、後で問題になる。しかし、メルド団長は行動すること叶わなかった。イシュタルさんが、私達への詮索を禁止したからだ。メルド団長は食い下がったけど、国王にまで禁じられては堪えるしかなかった。
「あなたが知ったら……怒るのでしょうね?」
あの日から一度も目を覚ましていない香織の手を取り、そう呟く。医者の診断では体に異常はなく、おそらく精神的ショックから心を守るため防衛措置として深い眠りについているらしい。時が経てば自然と目を覚ますとのことだけど、心配は心配。だから、香織の手を握りながら、どうかこれ以上、私の優しい親友を傷つけないで下さい。と、誰ともなしに祈る。その時、不意に握り締めた香織の手がピクッと動いた気がした。
「!? 香織! 聞こえる!? 香織!」
必死に呼びかける。すると、閉じられた香織の目蓋がふるふると震え始めた。私は更に呼びかけた。その声に反応してか香織の手がギュッと私の手を握り返してくれた。香織の方を見ると彼女は目を覚ました。
「香織!」
「……雫ちゃん?」
ベッドに身を乗り出し、目の端に涙を浮かべながら香織を見下ろす。香織は、しばらくボーと焦点の合わない瞳で周囲を見渡していき、やがて頭が活動を始めたのか見下ろす私に焦点を合わせはじめた。
「ええ、そうよ。私よ。香織、体はどう? 違和感はない?」
「う、うん。平気だよ。ちょっと怠いけど……寝てたからだろうし……」
「そうね、もう五日も眠っていたのだもの……怠くもなるわ」
そうやって体を起こそうとする香織を補助し苦笑いしながら、どれくらい眠っていたのかを伝える。香織はそれに反応する。
「五日? そんなに……どうして……私、確か迷宮に行って……それで……」
徐々に焦点が合わなくなっていく目を見て、マズイと感じた私は咄嗟に話を逸らそうとする。しかし、香織が記憶を取り戻す方が早かった。
「それで……あ…………南雲くんは?」
「ッ……それは……」
どう伝えるべきか悩む。それに鈴や恵里、沙条君、ユーリ達も居なくなったことを知らない。放っておいても勝手に知られることになる。その前に私から伝えた方がいいのだろうけど、また気を失うかもしれない。香織は考えている私の様子で自分の記憶にある悲劇が現実であったことを悟ってしまったみたい。
「……嘘だよ、ね。そうでしょ? 雫ちゃん。私が気絶した後、南雲くんも助かったんだよね? ね、ね? そうでしょ? ここ、お城の部屋だよね? 皆で帰ってきたんだよね? 南雲くんは……訓練かな? 訓練所にいるよね? うん……私、ちょっと行ってくるね。南雲くんにお礼言わなきゃ……だから、離して? 雫ちゃん」
現実逃避するように次から次へと言葉を紡ぎ南雲君を探しに行こうとする。そんな香織の腕を掴み離さない。
「……香織。わかっているでしょう? ……ここに彼はいないわ」
「やめて……」
「香織の覚えている通りよ」
「やめてよ……」
「彼は、南雲君は……」
「いや、やめてよ……やめてったら!」
「香織! 彼は死んだのよ!」
「ちがう! 死んでなんかない! 絶対、そんなことない! どうして、そんな酷いこと言うの! いくら雫ちゃんでも許さないよ!」
イヤイヤと首を振りながら、どうにか私の拘束から逃れようと暴れる香織。私は絶対離してなるものかとキツく抱き締める。ギュッと抱き締め、凍える香織の心を温めようとする。
「離して! 離してよぉ! 南雲くんを探しに行かなきゃ! お願いだからぁ……絶対、生きてるんだからぁ……離してよぉ」
いつしか香織は「離して」と叫びながら私の胸に顔を埋め泣きじゃくっていた。縋り付くようにしがみつき、喉を枯らさんばかりに大声を上げて泣く。私はただただひたすらに己の親友を抱き締め続けた。そうすることで、少しでも傷ついた心が痛みを和らげますようにと願う。
どれくらいそうしていたのか、窓から見える明るかった空は夕日に照らされ赤く染まっていた。香織はスンスンと鼻を鳴らしながら私の腕の中で身じろぎした。心配そうに香織を伺う。
「香織……」
「……雫ちゃん……南雲くんは……落ちたんだね……ここにはいないんだね……」
囁くような、今にも消え入りそうな声で香織が呟く。私は誤魔化さない。誤魔化して甘い言葉を囁けば一時的な慰めにはなるだろう。しかし、結局それは、後で取り返しがつかないくらいの傷となって返ってくるのだ。これ以上、親友が傷つくのは見ていられない。
「そうよ」
「あの時、南雲くんは私達の魔法が当たりそうになってた……誰なの?」
「わからないわ。誰も、あの時のことには触れないようにしてる。怖いのね。もし、自分だったらって……」
「そっか」
「恨んでる?」
「……わからないよ。もし誰かわかったら……きっと恨むと思う。でも……分からないなら……その方がいいと思う。きっと、私、我慢できないと思うから……」
「そう……」
俯いたままポツリポツリと会話する香織。やがて、真っ赤になった目をゴシゴシと拭いながら顔を上げて私を見つめる。そして、決然と宣言した。
「雫ちゃん、私、信じないよ。南雲くんは生きてる。死んだなんて信じない」
「香織、それは……」
香織の言葉に再び悲痛そうな表情で諭そうとする。しかし、香織は両手で私の両頬を包むと、微笑みながら言葉を紡ぐ。
「わかってる。あそこに落ちて生きていると思う方がおかしいって。……でもね、確認したわけじゃない。可能性は一パーセントより低いけど、確認していないならゼロじゃない。……私、信じたいの」
「香織……それとまだ言わないといけない事があるの」
「……何? まだ何かあるの?」
「奈落に落ちたのは南雲君だけではないの」
「え? 他に誰が……」
「香織。ユーリがどうなったか覚えている?」
「あっ……ユーリちゃん……そうだ。南雲君を助けて……」
「香織、もしかして南雲君しか見てなかったの?」
真っ青な表情になった香織に私はしっかりと説明していく。ユーリが爆発に巻き込まれた後、またモンスターの襲撃があって鈴と恵里が崖に追い詰められた。そこで鈴が落ちてそれを助けようとした恵里と同じく助けようとした二人が勢いよくぶつかって鈴だけでなく二人も落ちた。その事を見た他の人達が沙条君が恵里を突き落とした事から、あの事件は全て沙条君のせいになったことも香織に伝える。
「そんな、ユーリちゃんだけでなく鈴ちゃんや恵里ちゃん、沙条君まで……」
「……香織……」
「生きて、るよね?」
「わからない。沙条君と南雲君だけなら死んでいるかもしれない。でも鈴と恵里が一緒なら可能性は高いと思う。それに沙条君の能力なら味方を召喚できる可能性があるし、希望は捨てなくていいよ」
「うん。希望を捨てずに頑張っていきたいけど、付き合ってくれる?」
「もちろんいいわよ。納得するまでとことん付き合うわ」
「雫ちゃん! ありがとう!」
「礼なんて不要よ、親友でしょ?」
香織は私を抱きしめながら何度も礼をいう。その時、不意に部屋の扉が開けられる。
「雫! 香織はめざ……め……」
「おう、香織はどう……だ……」
光輝と龍太郎が入ってきたみたい。香織の様子を見に来たのだろう。訓練着のまま来たようで、あちこち薄汚れている。あの日から、二人の訓練もより身が入ったものになった。二人も南雲君達の死に思うところがあったのだろう。何せ、撤退を渋った挙句返り討ちにあい、あわや殺されるという危機を救ったのは南雲君と沙条君なのだ。もう二度とあんな無様は晒さないと相当気合が入っているようだ。そんな二人が、部屋の入り口で硬直していた。訝しそうに私は尋ねる。
「あんた達、どうし……」
「す、すまん!」
「じゃ、邪魔したな!」
私の疑問に対して喰い気味に言葉を被せ、見てはいけないものを見てしまったという感じで慌てて部屋を出ていく。そんな二人を見て、香織もキョトンとしている。しかし、聡い私はその原因に気がついた。
現在、香織は私の膝の上に座り、私の両頬を両手で包みながら、今にもキスできそうな位置まで顔を近づけている。私の方も、香織を支えるように、その細い腰と肩に手を置き抱き締めているように見える。つまり、激しく百合百合しい光景が出来上がっているのよね。私は深々と溜息を吐くと、未だ事態が飲み込めずキョトンとしている香織を尻目に声を張り上げた。
「さっさと戻ってきなさい! この大馬鹿者ども!」
二人にちゃんと説明してから事無きを得た。
その日は様子を見て部屋で休んでもらい、次の日。香織を連れて食堂へと移動する。するとそこで香織は皆に目覚めた事を喜ばれて囲まれる。香織の隣には光煇や私達が一緒に居る。
「はいはい、そこまでよ。今は食事をする時間でしょ。香織は病み上がりなんだから、また後日にして」
「そっか。そうよね」
「は~い」
「待ってくれ」
「え?」
皆が離れた後、清水君が香織の腕を掴んで止めた。
「白崎。後で話がある。夜、部屋に行く」
「え? 私と?」
「そうだ。できれば二人っきりがいいが……」
「何を言っているんだ! 夜に香織の部屋に行くなど……」
「天之河には関係ない事だ。気にするな」
「なに?」
「量子コンピュータに関する事だからな。だが、言いたい事はわかる。確かに夜、白崎と二人っきりになるのはまずい。いらん事を勘繰られても困る」
「それなら俺が一緒に話を聞く」
「断る。天之河に教える事は許可されていない。それにお前自身が言った事だろう。夜に白崎の部屋に行くのは駄目なのだろう?」
「それは……」
「八重樫なら居てくれてもいい。いや、居てくれた方がいい。それ以外は遠慮してもらうが」
清水君が香織の腕を引き寄せて香織の耳に何かを呟く。すると香織は清水君の顔を見る。
「本当?」
「ああ、本当だ。詳しい事を教える」
「わかった。うん。雫ちゃん。夜、付き合って」
香織の表情が笑顔になる。本当に香織が必要としている情報みたい。それってつまり、南雲君の事なのかな?
「いいの?」
「うん。お願いね」
「わかった。護衛は私に任せて」
何を伝えるつもりかはわからないけれど、聞く価値はある。
◇
夜、清水君が来る前に光煇達が来て大変だったけれど、私が追いだした。睨み合いは続いているけれど、香織が入れないように言っているのだから入れない。そうこうしていると、清水君は両手で可愛らしいオレンジ色の猫を二匹持ってきた。どちらも光煇達を威嚇している。
「それって……」
「猫だ。一匹は白崎に任せる」
「それなら俺達が聞いても大丈夫じゃないか」
「そうだな」
「いや、他に知らせないようにする契約がされている。八重樫は居てもらっていいが、お前達は駄目だ」
「何故だ!」
「お前は俺達を戦争に巻き込んだ。守ると言ったのに五人も犠牲になった。それもお前達が撤退を渋ったからだ。だから信じられない」
「それは……」
「少なくとも俺と白崎は八重樫を信じられる。だから、彼女は構わない。どうしても聞きたいというのなら、行動で示して信頼を回復してからだ」
「光煇。ここは大人しく引き下がろうぜ。別に白崎の身に危ない事が起こるわけでもないしな。そうだろう?」
「当然だ。むしろ白崎が欲している情報を伝える。代価はこの猫を一匹世話してもらうだけだ。
「そうなの?」
「うん。
「契約は俺がしてあるから、貸し出す形になるが大丈夫だ」
「それならいいわね」
「むう……だが……」
「わかった。そこまで言うなら扉は開けておくから外から見ているといい。八重樫、部屋に入らないようにだけしてくれ」
「わかったわ」
彼の言う通り、それなら光煇も五月蠅い事は言わないでしょう。
「わかった。それなら大丈夫だな」
光煇が納得した事で清水君が部屋の中に入り、香織と一緒にベッドに座り、猫を渡す。そして、二人の間に板のような物を出して筆談しだした。徹底的に知らせるつもりはないみたい。
「そっか……そっちはまだなんだね?」
「ああ。だが、どちらにしろ情報は貰える」
「うん。ありがとう……私も頑張るから、そちらも頑張ってと伝えておいて」
「にゃ~」
「よし、筆談は終わりだ。バッテリー作りについて白崎も手伝って欲しい」
清水君と香織が床に筆談に使っていた板を置いて、二人で魔法を発動して燃やし尽くした。ちゃんと消火はしたみたいだけど、綺麗に消滅させられている。そこまでして隠さないといけない情報みたいね。
「訓練しながらでいいならいいよ」
「それで構わない。正直、一人じゃ辛い。あいつら、自分達の力のなさをこっちのせいにしてきやがって……ちゃんと規格通りに作れっていうんだよ」
「あはは、南雲君の精度が凄かったからね。それに合わせられた鈴ちゃんは凄く大変そうだったけど。疲れてるなら清水君も回復してあげるよ」
「止めてくれ。それをされると倒れられないじゃないか」
「倒れたいんだ」
「なんで好き好んで限界を超えてやらなきゃならないんだ……俺はごめんだ」
「そうだよね……アレは今思うとおかしいよね、うん。あ、回復魔法が欲しければ何時でも言ってね。協力するから」
「そうか……それならいい事を考えた。手伝ってくれ、白崎。連中にもデスマーチをさせてバッテリーを作らせる。何、素人の谷口だってできたんだ。本職ができないはずがない」
「そうだよね。任せて。リハビリも兼ねてやるよ」
「頼む」
楽しそうに物騒な話をしながら二人はこちらに移動してきた。香織は猫を抱いていて、清水君も一匹を連れて帰る。香織は清水君の後ろ姿が見えなくなるまで手を振って見送っていた。
「あ、雫ちゃん。不安だから一緒に寝てくれないかな?」
「別にいいけど……」
「お願い」
「わかった」
私は香織に引っ張られて部屋に入り、すぐに香織が扉を閉めてた。光煇が何かを言っていたけれど、香織は完全に無視していた。そのままベッドに連れていかれて、押し倒された。
「か、香織?」
「雫ちゃん……」
私の上に乗ってきて、寝そべる香織は私の耳元に囁く。微かに見える扉は少し開いていて、光煇達の気配を感じる。もしかして、香織が心配だって聞き耳をたてているのかもしれない。でも、流石に私が押し倒されたから帰っていったようだ。
「で、何があったの? もう居ないわよ」
「えっとね、ユーリちゃんが生きているんだって」
「あの爆発で?」
どう考えても死んでいると思ったけれど、彼女も召喚された特別な存在ということなんだろう。確かに量子コンピュータとか作れるような子なんだから、何か私達の知らない技術で生き残ってもおかしくない。
「うん。そして、ユーリちゃんが生きているから沙条君も生きてる。南雲君はわからないらしいけれど、オルクス大迷宮を探索して救助するためにユーリちゃんがこの子達を派遣してくれてるの」
「猫、よね?」
「この子達はただの猫じゃなくて、高度なAIなんだって。量子コンピュータの制御AIみたいな感じらしいよ。それで増殖しながら虱潰しで奈落を捜索中だから、早まらないようにって言われたの」
「そっか。南雲君が生きてる可能性が高くなったわね」
「うん! それで猫ちゃんからのお願いなんだけど、沙条君のタブレット、回収するか壊して欲しいって」
「今、皆がパスワードを打ち込んでる奴ね」
「手伝ってくれる?」
「もちろんよ」
皆が生きてくれるのなら、それほど嬉しい事はない。どうか、無事で居てね。
誤字脱字報告ありがとうございます。感想もありがとうございます。励みになります。
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