ありふれた職業の召喚(ガチャ)士で世界最弱   作:ヴィヴィオ

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 どうしてこうなったのだろうか。ただ、何時ものように学校に行って授業を受けて友達とお喋りをしていただけだったのに。

 それなのにお昼になったら異世界に召喚され、この世界、トータスを救って欲しいと教皇の人にお願いされた。

 それを天之河君が受けて、鈴達も同調して一緒に受けることになった。愛ちゃんだけは拒否していたけど、その時はまだ良くわかってなかった。でも、天之河君やかおりん、

 それから、鈴達が世話になるステータスプレートを貰い、結界師という天職になった。

 この結界師というのはバリアを作って皆を助ける天職みたいで鈴には合っていると思う。

 結界師になってからちゃんと攻撃を防げるように頑張って訓練をしていく。

 そんなある日、その日の訓練が終わって一日に何度かある至福の時、食事をするために食堂にやってきた。ちなみに今の一番の楽しみはお風呂でかおりんの胸を揉むことだからね! かおりんの胸は鈴が育てた! 

 

 まあ、そんな風に食事をしていたら、クラスメイトで関わりのない男子二人に声をかけられた。

 一人はかおりんの思い人で、もう一人は太った人。この二人はクラスでもあまりよく思われていない。ゲームばかりしてよく遅刻ギリギリにやってくるからだ。それにかおりんが南雲君に構うからまた嫌われる原因になっている。

 トータスに来てから二人は最初のステータスプレートを貰ってから訓練に出て来ていない。何をしているのかなんて知らない。

 それにクラスメイトとはいえ話しもほとんどしないし、沙条君にいたってはたまに視線が会うくらい。話なんてしたことないし、なにされるかわからないから怖い。でも、指名されたから答えないといけない。

 

「うにゅ? か、カオリンじゃなくて鈴?」

 

 かおりんに用事なら、色々とわかる。かおりんは南雲君に好き好き光線を出して積極的に関わっているから。でも、なんで鈴? かおりんが笑顔を向けてくるけれど、目は一切笑っていないから凄く怖い。

 

「そう、結界師として頼みたい事がある」

「僕と沙条君で召喚を使う為の魔導具を作ってるんだけど、起動する魔力を溜めるために谷口さんの力を貸して欲しいんだ」

「もちろん、出来る限り報酬を出す」

 

 報酬って何をくれるんだろう? それ次第で協力してもいいかな? 

 そう思っていたら、天之河君が来て揉め出した。その過程で沙条君がとんでもないことを言い出した。

 一つ目は召喚魔法を極めれば帰る可能性がある、かもしれないこと。これはかなり大変な事みたいだけれど、是非とも成し遂げて欲しい。応援するよ! 

 二つ目は魔力のバッテリーを作るという事。この件で鈴に協力を要請してきたみたい。皆が生き残るために保険として必要な物だと説明された。その時に魔力の切れた後衛は足手纏いにしかならないと言われてムッとした。でも、それからの話を聞いて納得できる事があった。

 三つ目は戦争について。沙条君は鈴達がこれからすることは“第二次世界大戦に戦闘機を持ち、傭兵として参加する様なもの”と言ってきた。その言葉で考えて思いだしたのは社会や日本史の授業で習った事だ。授業で戦争の映画を見せられ、それについてレポートを書くという内容だった。そこで見た無数の戦闘機が戦艦を破壊していくけれど、逆に相手の戦闘機に落とされ、味方の戦艦がどんどん落とされ、沖縄に上陸されていく光景。

 確かに鈴達には特殊な力があるけれど、その力が絶対的な力じゃなければ沙条君の言う通り殺されてしまうのかもしれない。少なくとも、魔力が無くなった魔法使いタイプは倒しやすいと思う。それにそんな仲間を守ろうとすると味方の行動が制限されて皆が倒されるかもしれない。それは嫌だから、協力する事にした。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 夜。聞きたい事があったので親友である恵里の部屋にやってきた。一人じゃ怖いし。恵里は眼鏡をかけたナチュラルボブの黒髪をした女の子で、温和で大人しく地球では図書委員を務めていた。だから、きっと知識はあると思う。

 

「どうしたの?」

「えっと、食堂での沙条君が言ってた事どう思った?」

「どれについて?」

「バッテリーとか、戦争について」

「バッテリーはあれば助かるよ。私達後衛は魔力が切れたら戦闘能力が格段に落ちるから」

「それは鈴と同じだね。戦争については?」

「戦争は……」

 

 しばらく悩む恵里から一瞬だけ変な感じがした。でも、すぐに何時もの恵里に変わったからきっと気のせい。

 

「あいつの言う事もわかるけれど、天之河君の言う事なら大丈夫だと思うよ」

「そう? でも、魔物の数は凄いんだよね? 今の私達だと……」

「大丈夫よ。確かに今、私達は弱いけれど、強くなっているし彼が守ってくれるわ」

「ほ、本当に?」

「ええ、もちろん」

 

 即断してきた恵里にちょっと恐怖を感じる。まるで天之河君が言う事は絶対だというみたい……

 

「え、恵里……?」

「どうしたの?」

「ううん、なんでもない。それより明日から手伝う事になったんだけど、大丈夫かな?」

「大丈夫だと思うよ? 白崎さんもいるし、何かされればすぐに助けを呼んだらいいしね」

「そ、そうだよね」

「心配なら定期的に覗くようにするよ。その方が都合がいいし

「え?」

 

 聞こえなくて聞き返すけれど、恵里は微笑むだけだった。それから、他愛ない話をして切り上げた。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 次の日。食事を終えた鈴は早速、カオリンに引っ張られて沙条君と南雲君に合流した。カオリンはそれはもう、満面の笑みを浮かべていて、とても嬉しそうにしている。

 そして、国から与えられたらしい工房に移動して四人で作業を始めるのだけれど……そこからが地獄だった。鈴の味方は誰もいない。

 

「谷口、ここの球体に魔力を零さないように結界を張ってくれ」

「やったことないんだけど……」

「球体の結界は作れるか?」

「作れるよ」

「そうか。じゃあ、この水……色をつけた方がわかりやすいな」

 

 そう言って沙条君は水瓶から水を取り出して、おもむろに指をナイフで切って血を混ぜる。その水を鈴に差し出してきた。顔が引きつるのが自分でもわかる。

 

「この水を結界に閉じ込めて洩らさないように実験してくれ」

「ひ、必要な事なの?」

「必要だ。せっかく閉じ込めた魔力が逃げたら意味がないからな」

「わ、わかったよ……」

 

 失敗したら掌に血が混じった水がかかるという罰ゲームありでやる事になった。拒否しようとしても、カオリンが怖すぎて拒否できない。南雲君と私の時間を邪魔するなんてどういうつもりなのかな? って感じのプレッシャーを受けるし。

 

 

 二時間ほど練習したらできた。何事も必死になればできるって鈴は理解したよ。それから、指定された場所に結界を展開して魔法陣を銅っぽいのに吸い込ませる。起動できれば成功。失敗したら別を作っていく。

 沙条君と南雲君からの要求がどんどん厳しくなっていく。ミリ単位で調整しろとか言われても無理だよ! 強すぎたら銅の板が壊れるし、弱すぎたら逆に魔力が逃げだして意味がない。

 

「これでどうだ!」

「お~丁度いいね。凄いよ谷口さん」

「鈴、よく頑張ったね」

「えへへ~」

「きゃっ」

 

 本気で、死ぬ気で頑張ったのでカオリンの胸にダイブして頭を擦りつけて英気を養っていると、大魔王が降臨した。

 

「凄いぞ谷口。じゃあ、次は二重の結界を作ってくれ」

「え?」

「あ、正確には一つでいい。外側から魔力を吸収して内側から魔力を逃がさない結界だ。おそらく二重構造の方がやりやすいと思う」

「え、無理」

「それができないとバッテリーは作れない。南雲がとっても悲しむだろうな。白崎はどう思う?」

「か、カオリン?」

「鈴ならできるよ。頑張って!」

「……鬼! 悪魔! 外道!」

「さあ、練習だ」

 

 夕方まで頑張ってどうにかできるようになってきたけれど、まだまだ精度が甘いらしい。

 

「死ぬ! 死ぬよ! これ無理!」

「いけるいける! まだいける! 喋れるならまだいける!」

「デスマーチ、修羅場にようこそ」

「うわぁぁぁぁぁっ!」

 

 南雲君と沙条君の言葉に鈴は泣きながら逃亡をしようとしても、カオリンが許してくれない。恵里も見に来てくれているけれど、助けてくれない。むしろ、対応をカオリンがするのでカオリンにとっては南雲君と共同作業ができる天国に邪魔者はいれないということみたい。

 

「錬成師も結界師もチートじゃねえか」

「工具が要らなくて自由に形を整えられるとかすごいよね」

「これ、ご褒美をくれないと鈴は許さないからね!」

 

 朝から頑張ってもう鈴は燃え尽きかけなんだから、貰えるご褒美がなければ耐えられない。

 

「ご褒美か。何がいいんだ?」

「え? それは美少女の胸かな?」

 

 カオリンの胸を思う存分揉みしだきたい。

 

「そうか。じゃあ、ハジメから白崎に頼んでみよう」

「いやいや、無理だから!」

「え、大丈夫だと思うよ、カオリンなら!」

「というか、本人が居るところで止めてくれないかな?」

「「は~い」」

 

 腕で胸を潰しながら隠してくるカオリンに沙条君と一緒に謝る。それから沙条君が自らの血を混ぜて書き上げた魔法陣を使って召喚実験を行った。触媒はお金で召喚を実行すると幻想的な光景が現れた。

 

「☆5来い☆5来い!」

「美少女こい美少女こい!」

 

 沙条君と鈴は互いに見合わせて同時に言葉を発する。思うところは一つ。

 

「「そうだ! ☆5美少女来い!」」

「鈴ちゃん! 沙条君!」

 

 カオリンに怒られたけれどこれは仕方ない。それで出て来たのは女性用の品やシャンプーとか、木刀とか、色々。とりあえず、ブラジャーを貰おうとしたけれどカオリンに奪われた。南雲君を落とす為に必要なんだろう。まあ、先に鈴がジャンボデラックスパフェを選んだだけだけど。ちなみにこのパフェ、凄く美味しくて夢中になっちゃった。

 その後、沙条君が全財産を溶かしたけれど、鈴達は悪くない。きっと悪くない。呆然として部屋の隅で項垂れているけれど……うう、やっぱり鈴達が邪魔をしたのがいけなかったのかな? 

 どんまい! と伝えてから作業に戻る。バッテリーを作れば喜んでくれるよね? 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 お風呂で早速、シャンプーとリンスを使ってみたら……効果がやばかった。シャンプーは凄くいい匂いがするし、リンスは髪の毛がサラサラになって風でふわっと浮き上がって風の向きに流れる。これ、体験したらパフェと一緒で止められないかもしれない。

 カオリンとお互いに秘匿する事を決めた。皆で使ったらすぐに無くなっちゃうしね! 

 

「へ~それ、私も使わせて?」

「恵里……いつの間に……」

「いいよね?」

「は、はい」

 

 大人しく差し出し、結局は女子全員で共有する事になってしまった。まあ、もとから隠し通せるとは思っていないしね。ただ……ジャンボデラックスパフェとかの甘味だけは隠し通すよ。これは頑張った鈴へのご褒美だからね。

 

 

 ◇

 

 

 次の日から、沙条君は何処に行って素材を持って戻ってくる。それでカオリンと一緒になってシャンプーやリンスを作っていく。鈴と南雲君はバッテリーの制作だ。カオリンに凄く羨ましがられるけれど、こればかりは仕方ないのだから諦めて欲しい。ただ、沙条君と一緒にサポートも忘れない。

 

「ハジメ、この花の中で好きな匂いはどれだ?」

「えっと、これかな?」

「そうか。じゃあ、白崎。これでリンスとシャンプーを作るぞ」

「わかったわ」

 

 こんな風に南雲君の趣向を聴き出して、それをカオリン専用ブレンドとする。鈴も一生懸命に二人っきりの時間を増やすように行動してあげる。結果的に沙条君と一緒に居る時間が増えたので色々と話すことになった。まあ、内容は如何にして南雲君とカオリンをくっつけるかだけど。

 そうこうしているうちに数日が経ち、試作バッテリーは八割型完成した。けれど、一番重要なところがまだなのでこれから実験を行う。そのために訓練をしている場所に移動した。

 もちろん、メルド騎士団長の許可はもらっているし、他の皆も待機してもらっている。そんな中で沙条君が杖で大きな魔法陣を書いていく。それも杖から生えた茨を腕に食い込ませて血を吸わせながら。ここだけ見ると、皆の為に命を張って頑張っている姿はカッコイイとは思う。容姿が駄目だけれど。あとガチャ狂い。王宮に来ている王族や貴族の人にシャンプーとリンスを暴利で売り、稼いだそばからガチャに溶かすのはどうかと鈴は思う。まあ、鈴としては美味しい思いをしているからいいけれどね。

 ちなみに出たのはほとんどがコモンアイテムで、レアアイテムは魔力水という魔力が籠った水。これをバッテリーの中に入れる液体とすることで結構いい効果を得られた。あとは基本的に食料かゴミアイテムだった。小石とか薪とか丸太とか。

 

「南雲君、これはこっち?」

「うん。そこにお願い」

「これがここだと、これはここ?」

「そうだよ。凄いね、覚えたんだ」

「えへへ~」

 

 嬉しそうにイチャラブしながら試作型バッテリーの作業を行っていく南雲君とカオリン。ここには鈴達以外が居る事を忘れていると思う。ちなみに天之河君達が邪魔をしようとするけれど、鈴が結界を声と出入りを遮断する結界を二重で展開しているので聞こえないし、入ってこれない。

 

「カオリン、鈴のサポートを喜んでくれるかな?」

「どうだろうな? というか、やりすぎじゃないか? 檜山や天之河が無茶苦茶睨んでるが……」

「皆も隣でイチャイチャされる鈴達の苦労を思い知るといいよ」

「それもそうだな」

 

 これでカオリンが誰が好きなのかをハッキリと理解したら、諦めてくれると思う。うん、きっと大丈夫! 

 

「よし、設置完了。どうしても大型になっているけれど、今は仕方ないよね」

「小型化するのは完成してからだしな」

「だね」

 

 準備が出来たみたいなので結界を解除して皆に入ってもらうけれど、注意もしっかりとしておく。

 

「くれぐれも魔法陣を消さないようにお願いね。もし消したら爆発するかもしれないから気をつけてよ!」

 

 全員が魔法陣の中に入る。要注意の人達はしっかりと監視しておく。皆が入ったら、早速実験を始める。

 

「では、今からする実験を説明します。この結界の中で魔力を放出してもらいます。といっても、鈴ちゃんの結界で引き出すので抵抗しないでください。辛くなったら魔法陣から出てください。これは皆の為になる実験なので、協力してください。お願いします」

 

 カオリンが皆にお願いする。説明とか説得とかは全部カオリンにお願いした。鈴達がやるよりスムーズだしね。

 実際、カオリンのお願いにいい恰好をしたい男子が頑張って魔力を放出した。それを結界で受け止めてバッテリーに溜め込んで引き出せるか、貯蓄できるかなどを確認していく。

 魔力を貯めていると、限界を超えたら放出されるし、どこまで耐えられるかというのを知らないといけないらしい。そのため、沙条君だけを残して皆がでる。鈴は外から結界を維持していく。

 

「沙条君! もう限界だよ!」

「了解だ」

 

 沙条君だけが残ったのは、溢れ出して暴走状態になった魔力を安全に消費し、ついでに美味しい思いをするため。天之河君達の魔力はとても高いしね。

 床に書いた召喚用の魔法陣が光り輝き、赤い光が周りを照らす。中央にある魔法陣の近くにいる沙条君も光に包まれている。特に一ヶ所だけとても光っている気がするけれど、気のせいかな。

 それに光が無数に浮かび上がって幻想的な感じを醸し出し、その赤い光がどんどん色が変わっていく。そして、光から出てきたのは……

 

「掃除機だと! いらん!」

 

 沙条君の言葉が聞こえてポイっと投げられてくるのを南雲君が回収する。

 

「コモン。ただの吸引力が衰えない魔法の掃除機だね」

 

 求めているものじゃないなあ。次は石が飛んできた。普通の石だね。その次は絵日記。ショートソード、槍。その槍を南雲君がみると、凄い驚いていた。

 

「これ、疾風の槍……SRで移動速度上昇効果があるね。使用者の魔力を消費して風を自由に扱えるみたい」

「まじかよ!」

 

 流石はSR。とっても強いね。次は麻婆豆腐だった。慌ててキャッチした坂上が悩んでいた。次は鎧でプレートメイル。次は光ったけれど人型になったけれど飛んでこなかった。その次は真っ赤な剣が飛んできた。最後に小石。

 光が完全に収まり、沙条君の姿が見える。その隣にはゆるゆるふわふわのウェーブがかっている光り輝く金色の髪をした幼い女の子が立っていた。瞳も金色で、服装は赤いシャツに茶色のズボン。ジャケットも着ているみたい。沙条君は彼女の両手を掴んで涙を流していた。

 

「あ、本当に美少女引いちゃった」

「確保!」

 

 天之河君の声に一斉に坂上君達が動き出していく。でも、鈴の結界に阻まれる。皆がこちらを見てくるけれど、知らない。何かを話しているみたいだけど、聞こえない。いや、向こうからやってきた。

 

「ハジメ、ステータスプレートを貰ってこっちにきてくれ! 彼女は本物かもしれない! 急げ! それと谷口は結界を続けてくれ! 後でお前が大好きな白くてドロドロした奴をやるから」

「了解!」

「りょ──」

「え? 鈴?」

「あ、言い方! 言い方ぁぁぁっ!」

 

 皆に詰め寄られたので、大人しく白状したら無茶苦茶頬っぺたを抓られた。甘味の独り占めならぬ二人占めについて後で話し合いが持たれることになってしまった。

 南雲君がステータスプレートをメルド騎士団長から貰って向かい、金髪幼女の血を垂らしていく。それから彼女のステータスプレートを見た二人は……狂喜乱舞した。具体的には彼女を持ち上げて振り回すような。

 

「カオリンとしずしず、判定は?」

「流石にアウトかな。雫ちゃんは?」

「普通に考えて事案じゃないかな?」

「よ~し、確保!」

 

 結界を解除した瞬間、皆がかける。

 

「あ、やばい。鈴ちゃんすぐに隔離して! 下手したら皆が死んじゃう!」

「え!」

 

 カオリンの言葉に急いで結界を展開すると、先頭を走っていた天之河君や檜山君達がぶつかって坂上君に押し潰された。女の子は怖がって沙条君の後ろに隠れる。

 

「カオリン?」

「あの子、本物ならあるゲームやアニメでラスボスなんだよね。借りた漫画で見た事があるよ」

「え”」

「ラスボス……」

 

 ラスボスを召喚するとか、召喚士も大概チートだと思う。ありふれた職業って何気にやばいのがいっぱいあるよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




魔法少女リリカルなのはINNOCENTよりユーリ・エーベルヴァイン。ランク?Nですがなにか? はっはっはっ、運営は優しくありません。ちょっと本日は祖父の緊急入院とかあってとても忙しかったので、ガチャの詳しい内容は後程。ユーリに戦闘能力は微かにしかありません。つまり、天才金髪幼女。
カオリンが魔法少女リリカルなのはについて知っているのは、沙条がゲームをしていて、それについて南雲と一緒に聞いたから。これがラスボス仕様の暴走状態だったら、皆、肉塊にされて仲良く取り込まれて死んでた。

 クラスメイトの清水が現れた!  仲間になりたそうにこちらをみている。  仲間にしますか?  Yse/Np

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