ありふれた職業の召喚(ガチャ)士で世界最弱   作:ヴィヴィオ

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第31話

 

 

 

 気が付くと周りは真っ暗な世界だった。上を見ても、下を見ても、暗闇しかなく自分の身体もまったく見えない。両手も両足もないから触ることもできない。

 光が一切ない暗闇の中で動けずにいると()()()()()()を感じる。恐怖なんて感情は生贄として捧げたはずなのにおかしい。

 そう思うと、身体から温度が無くなっていくのがわかり、寒くなってくる。どんどん寒くなり、身体が震えてきた。ここにはユーリもアストルフォも、ルサルカも居ない。鈴や恵里、詩乃だって居ない。寂しくてとても寒い。

 

「……っ……」

 

 こんなところには居たくないと、声に出そうとしても出ない。存在その物が暗闇に溶けて消えていくかのように感じる。

 だんだんと絶望が湧いてくる中、必死に助けを求めて目を凝らしていく。すると薄っすらとだが、光が見えた。その光は暖かな感じがして手を伸ばしてそちらの方へと行こうと必死に身体を動かす。すると微かだが光が近付いてきた。

 

「そっちに行っては駄目よ」

 

 暗闇の中、何も見えない世界で唐突に可愛らしい幼い少女の声が下から響いてきた。そちらに意識を向けると、スポットライトに照らされる13歳ぐらいの女の子。その子は白いフリルがあしらわれた水色のワンピースに身を包み、金色の髪の毛に水色の瞳をしている。

 そんな彼女が俺に向かって綺麗で小さな手を伸ばしてくる。すると対抗するかのように向こう側も光が強くなってくる。

 

「マスター、そちらに行っては駄目よ。私の方にいらっしゃい。良い子だからね?」

 

 どうするか悩むと、向こうの光からユーリや他のクラスメイト達の声が聞こえてくる。

 

「こっちにこい」

「こっちにくるんだ」

「おいで」

「沙条君、こっち」

「そちらに行っては駄目だ」

 

 どんどん声が聞こえてくるし、ユーリの姿も見えてきた。他のクラスメイト達も手を差し出してくれている。

 

「駄目よ、マスター。お願いだから言う事を聞いて。そちらにだけは行っては駄目なの」

 

 少女、愛歌が必死に手を伸ばし、それだけであきたらずぴょんぴょんと飛び跳ねてこちらに手を近づけてくる。

 

「……愛歌……」

 

 気が付けば声がでるようになっていた。

 

「ねえ、マスター。私が信じられなくてもいいから、今だけはこちらに来て。偽物に騙されちゃ駄目よ」

「いいえ、沙条愛歌の下へいかないでください」

 

 ユーリや白崎、天之河達が手を伸ばしてくる。檜山までだ。何かがおかしい気がする。そもそもユーリがあいつらの傍にいるだろうか? 

 

「ああ、もう! こっちに来てくれないなら、強制的に私の王子様にしちゃうわよ!」

「っ!?」

「いいから手を取りなさい!」

 

 愛歌にそう言われて丁度飛び跳ねて近付いてきた彼女の手を取る。すると彼女が俺を引き寄せて抱きしめてくれる。彼女から温もりはせず、血が通っていないような冷たい感じだ。

 

「ふふ、勝ったわ」

「返して! それは私のです!」

「返せ! 返せ!」

「残念でした。マスターは私の物よ。少なくとも私達の物。貴女達の物ではないわ。消えなさい」

 

 俺を抱きしめているのとは違う、もう片方の手を上げて指を鳴らすと、彼女の周りから無数の触手が現れ、ユーリ達を貫いていく。しかし、すぐに再生してこちらへとやって来て俺の身体を掴んで連れ去ろうとする。愛歌はしっかりと俺を抱きしめながら、守るように触手と無数の魔術で迎撃してくれた。

 

「愛歌、こいつらは?」

「マスターは“Beware that, when fighting monsters, you yourself do not become a monster…… for when you gaze long into the abyss. The abyss gazes also into you.”という言葉をご存知かしら?」

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている。だったよな?」

「そうよ。さて、マスター。召喚というのはあちらとこちらを繋げて呼び寄せる物よ。その過程で世界の壁を越えようと関係ないし、力を持つ者だったら干渉だってできる。例えばエヒトがマスターをこの世界に召喚した時に細工をする事だって可能なの」

「細工?」

「令呪のような命令権を設定できるわ。また、召喚をし続ける事で世界と世界の壁に穴を開けて、修復されるはずの穴を広げる事で、別世界に移動するための道を作るのもできるわね。エヒトからしたら新しいゲーム盤が手に入るって事かしら?」

 

 それってかなり不味い気がする。

 

「もっとも、エヒトにとっては予想外に人外魔境だったようで計画は失敗しているみたい。必死に修復しているみたいよ」

 

 くすくすと笑う愛歌。確かに愛歌の言う通りなら、深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているというわけで、人類悪たるビースト達が覗いて……っ!? 今、一瞬だけキアラの巨大な顔が見えた気がした。

 俺が呆然としている間も襲ってきた存在はどんどん迎撃されている。ユーリの姿をした相手は執拗なまでに殺されていた。

 

「しかし、鬱陶しいわ。エヒトは計画を変更して、新しいマスターの身体を狙っているようだけど、これは私とアーサーの物よ」

「いや、俺のだからな!」

「でも、もう召喚を諦めたんじゃないの?」

「いや、諦めてない。どうしてそうなるんだよ?」

「だって、マスターったら召喚してないんだもの。それって諦めたって事でしょう?」

「違う。断じて違う。これから何と言われようがガチャをする」

「そう。それならそれでいいけれどね」

 

 思わず全力で否定したが、愛歌もあっさりと引いてくれた。しかし、愛歌の言葉からするとこれはエヒトが俺の身体を手に入れようとする干渉なのだろうか? 

 

「その通りよ。細工とマスターが集めた生贄と合わせ、小さな力を大きくして干渉しているわ。もっとも、本体とは繋がっていないから、マスターの身体を改造している最中で不安定な状況だから狙ってきているんでしょうね」

 

 心の中の事を容赦なく読まれた。まあ、それはいいが、確かに身体を弄り回しているのだから、心が不安定になってもおかしくない。

 

「まあ、一番の原因は私とユーリのマスター改造に対する主導権争いだけどね」

「おい」

「だって、王子様(アーサー)にしたいじゃない!」

「いけしゃあしゃあと言いやがる」

「反省も後悔もしていないわ。それにマスターにも得があるわ」

「得?」

「それは後でいいわよね。まずは邪魔者を殺すわ。命令(オーダー)を頂戴。私はあくまでもマスターの使い魔だもの」

「なら、俺とユーリ達、仲間の邪魔をし、俺達に干渉する者を排除しろ」

「私は除くわよ」

「わかっている。それ以外は……見敵必殺(サーチアンドデストロイ)だ」

 

 ヘルシングのアレみたいに伝えると、愛歌はニコリと微笑んだ。

 

「了解。素敵な命令(オーダー)ね。じゃあ、殺しましょう。やりなさい、アサシン」

 

 その言葉と同時に外見年齢は10代の後半の瑞々しくしなやかな容姿の少女が現れる。彼女は褐色の肌を覆う黒衣がその体にぴったりと張り付いていて、均整の取れた肉体のラインをありありと見せつけている。

 

「サーヴァントを召喚できるのか……」

「私はユーリと違ってマスターの中にずっと居たのよ。彼女が迷宮のシステムを乗っ取っている間も、ここからお手伝いしてあげていたの。もちろん、代金は頂いたわ」

「まさか、黙示録の獣も……」

「流石に憑依させるぐらいしか無理ね。ここはマスターの中だから、召喚はできるけれど、彼女も外では夢幻召喚(インストール)するぐらいね」

「そうか……よかった」

 

 アサシンは可愛いが、色々とヤバイ。触れたらアウトな人材だ。いや、愛歌の身体を通して楽しめるのなら、いいかもしれないが。今も触れただけで毒に犯されて死んでいっている。

 

「意識なんていらないわね。しっかりと消し飛ばしてただのエネルギーに変えておきましょう。ああ、その過程で拷問して私の力と変えるのもいいわね」

 

 楽しそうにやばい事を告げている愛歌だが、暗闇の世界に変化が訪れた。それは上から降ってくる浄化の光。エヒトの干渉によって現れていた者達は本体のエヒトと繋がっていないせいか、そのまま浄化され、その魂を愛歌によって掌握されていく。

 

「どうやら、鈴の仕業ね。ユーリに頼まれて私の動きを封じてきたのかしら? でもお生憎さま。もう仕掛けは終わっているの」

「なにを仕掛けた?」

「ここではなんだから、別の場所で話しましょう」

 

 愛歌が指を鳴らすと光に犯されていた暗闇の世界は一瞬で別の場所へと変わった。そこは水晶の山で周りを囲まれた花畑だった。空からは赤い月の光が降り注いでいる。

 そのような場所で愛歌は俺を抱えたまま座り、自分の膝の上に俺の頭を乗せて頭を撫でてくる。どういうつもりかはわからないが、膝枕をしてくれている。

 

「どういうつもりなんだ?」

「ただ、ユーリが貴方にプレゼントをあげているから、私も用意する事にしたの。このまま王子様が私の下に来ないなんて嫌じゃない?」

 

 そう言いながら、俺の胸元へと手を入れて開けさせていく。そして、胸の間を何度か撫でるとニコニコしながら上から俺の顔を見詰めてくる。

 

「ぷれ、ぜんと……? さっきも言っていたが、なんだ?」

「二つあるけれど、一つはこれよ」

 

 何時の間にか愛歌の手には長い鎖が握られていて、それを引っ張ると水晶の中から人影がフラフラしながら鎖に引っ張られるように歩いてきた。その人影は長い黒髪に赤色の瞳をした愛歌よりも幼い外見の女の子だ。彼女は鎖が取り付けられた首輪をされ、後ろに向かうにつれ裾が地面まで長くなっている黒いキャミソールドレスのような服を着ていた。紐だけで服を支えていて、脇や胸の一部しか隠されていないので谷間もしっかりと見える。

 

「おい、まさか美遊か?」

 

 それも劇場版の士郎にイリヤの世界へと送られた時の服装だ。

 

「この子の事、好きでしょ? だから呼び出したの。ユーリばかり、石を使うのはずるいでしょう?」

「それならアーサーを呼び出したらよかっただろう」

「できたらそうしたわ。でも、何故か、何故か、アーサーを召喚するとまるで彼が逃げるかのように私の手からすり抜けていくの。誰かに干渉されているみたいに。本当に許せないわ」

「いっ、痛いっ!」

 

 愛歌に撫でられていた頭を握りしめられ、痛みを伝える。いや、なんで痛みがある? 消したはずだ。

 

「ようやく気付いたの? ここはマスターの中にあるマスターだけの世界。そこに私が介入してこの空間を作り上げているの。アストルフォ達の空間も存在しているわ」

「つまり、ここでは俺の考えた事が現実になったりするのか?」

「私の空間でもあるから、私の許可がいるけれどそうよ。ちなみに痛みとかを戻したのは私。その方が言う事を聞いてくれるでしょうから」

 

 つまり、痛覚を戻されて拷問される可能性もあるという事だろう。これはかなりピンチだ。いや、考えようによっては手足を元に戻せるのかもしれない。試してみると手足が戻った。

 

「さて、話を戻すけれど……アーサーを召喚しようとあの手この手でやったの。でも、アーサーの一部を掴んで召喚する事はできたのだけれど、石をユーリと取り合った事もあってどうしても完全なアーサーの召喚はできなかったの」

 

 そりゃ、アーサー・ペンドラゴン(プロトタイプ)も逃げ出すわ。いや、一部を掴んで? 嫌な予感しかしないんだが……

 

「そこで私はもう一つの手段を思いついたの。願いを叶える聖杯なら、アーサーを召喚できるんじゃないかって!」

「な、なるほど……それで美遊を召喚したと?」

 

 彼女、美遊・エーデルフェルト、本名朔月(さかつき) 美遊(みゆ)。並行世界の冬木で生まれた神稚児(かみちご)と呼ばれ、人の願いを無差別に叶える力の持ち主で、完成された聖杯と言える存在だ。

 本来は力を失う数え年で7歳になるまで結界の中で過ごすのだが、力を失う1ヶ月前に冬木でおきた第4次聖杯戦争で発生した闇で結界が消失。

 闇を消滅させたことで切嗣に目をつけられ、衛宮家に引き取られる。その後10歳になるまで屋敷から出ずに暮らすが、屋敷から出たことでジュリアンに見つかり、さらわれて聖杯戦争の新たな器とされた。

 その後、第五次聖杯戦争の勝者となった士郎の願いによってイリヤたちの世界にやってきた。生まれた時は赤い瞳をしていたが、士郎と本当の兄妹になりたいと願った結果、士郎と同じ琥珀色の瞳になり、表情も豊かになった。つまり、彼女は自然に発生した願いを叶える願望機だったが、年齢によってその力を失うはずだった。それが10歳の時に人工的に聖杯として改造される事で力を取り戻しているという事だろう。だが、それにしては瞳が赤い。どういう事だろうか? 

 

「違うわ。私が召喚したのは美遊ではなく、聖杯よ」

「ん?」

 

 不思議に思うとその辺りに金色の杯だったであろうものが錆びて転がっているのが見えた。それも沢山の数が。確かにFGOでは大量生産されているが、聖杯のシャンパンタワー作るほど召喚してるんじゃねえ! というか、愛歌にとってあくまで美遊は道具のようだ。それもそうか。アーサーの代わりって事で数十人、数百人の少女を生贄にするような子だから、美遊を道具扱いしてもおかしくない。

 

「聖杯を使ったのだけれど、駄目だったのよ。不完全だったから仕方がないのかもしれないわ。だから、考えたのよ。聖杯を重ねて強化してしまえばいいって」

「魔改造したと」

「それでも駄目だった。どうやら、私の手では完全なアーサーを召喚できないみたいなの。だから、マスターに召喚してもらうしかないのはやっぱり変わらなかったわ。そこでマスターに聖杯を与えてアーサーを召喚してもらう事にしたの。良い考えでしょう?」

「ソウダナ。トッテモイイカンガエダ」

「それにユーリがマスターに色々とプレゼントをあげてるじゃない。私も対抗してあげないと、アーサーを召喚してもらうのが遠のくでしょう? だから、この塵屑を再利用する事にしたの。基準となる聖杯は有象無象の願いをなんでも叶えられると私が困るから、制御装置をつけることにしたわ。そこでマスターの好みに合うちょうどいいのが()()()から、都合がいいように転移させられた時まで成長させたのよ。後は様々な世界にある聖杯を彼女に融合させて完成」

 

 つまり、この美遊は数多ある聖杯の融合体で、本当に人間ではなく人型をした聖杯に作り変えられたのだろう。だから、瞳も赤色に戻っている。幼いままにしなかったのは愛歌にとって都合が悪いから。あのままだとユーリの願いまで叶える可能性があるから、自分に都合のいいように脅したりできる年齢まで成長させたのだと思う。なにせ作った愛歌にとって彼女を分解して消去する事など容易いし、俺を経由しているだろうが召喚をしたのは愛歌なので解除だって可能かもしれない。

 

「それにマスターだって、永劫破壊(エイヴィヒカイト)で何時までもルサルカの聖遺物を使う訳にはいかないでしょう?」

「それはまあ、そうだな」

 

 身体が元に戻ったら、何時までもルサルカの聖遺物に頼っている訳にはいかない。俺自身で使える聖遺物が欲しい。

 

「その点、聖杯なら聖遺物として使えるでしょう?」

「まあな」

 

 聖遺物と考えると聖杯はかなりいい。Fateの物だけで考えるにしても、まず万能の願望機だ。魔力がある分だけ願いがかなえられる。それはつまり、ガチャができるというものだからだ。俺にとっては最高の物であり、ましてや美遊がついてくるのだ。

 

「ほら、貴女からもお願いしなさい」

「はい……」

 

 愛歌に身体を起こされ、見えやすい状態にされると、美遊は俺の前で地面に座り、頭を下げて震えながら懇願してくる。

 

「お願いします。私はご主人様の物になってなんでもします。その代わりに住む場所をください。食べ物をください。服をください……私に……居場所をください……」

 

 美遊の言葉は劇場版の物とほぼ変わらない。カード回収が俺の物になるというのに変わっているだけだ。確か、あの時は全てを失った美遊が再び様々な物を手に入れるために臨んだことだったはず。

 

「愛歌、何をしたんだ?」

「私は話しただけよ。そうよね?」

「はい……私は私の目的の為に必要な事をしているだけです」

「そうか。わかった。願いはそれだけか?」

「……贅沢を言うなら、幸せにして欲しいです……それがお兄ちゃんの願いですから……」

「それだけか?」

「……私は、どうなってもいいです……だから、お兄ちゃんを助けて、ください……」

 

 おそらく、これが美遊本人が願った本当の願いだろう。愛歌は衛宮士郎の救済を交換条件に差し出し、守らなければどうするか、とかを吹き込んだ可能性もある。

 

「わかった。全部叶えてやる。だから、俺と契約してくれ」

「本当にいいんですか?」

「ああ。助けると言っても召喚を狙うぐらいだ。歪な形になるかもしれないが、こちらの世界でなら一緒に過ごせるだろう」

「……あ、ありがとうございます……」

 

 顔を上げた美遊が俺の方にやってきて口付けをしてくる。何時もしている通り、舌を絡めて唾液を交換し、魔力を互いの身体に巡回させて契約を行う。聖杯としての力にこの杯へ注がれた飲み物を飲み干すと、立ちどころに傷や病を癒し、長き命と若さを授ける力も含まれているようだ。

 

「こ、これで契約は終わり、ました。よろし、お願いします、ご主人様……」

「ああ。それとご主人様はいい。お兄ちゃんと……いや、それはないな。他の呼び方がいいか」

「ご主人様がいいです。別の私は、メイド? というものをしていたみたいですから……」

「わかった」

 

 お兄ちゃん呼びは顔を赤らめていた美遊の表情が変化したのを見て即座に諦めた。士郎みたいに呼ばれてみたかったが、当然のように駄目だった。というか、この事実をユーリ達が知ったら、怒られそうだ。まだご主人様呼びの方がいいか。これも色々とやばそうだが、美遊がそれがいいと言っているので仕方がない。

 

「っと、首輪を外さないとな」

「あ、ありがとうございます」

「そのまま繋いでいた方が逃げないし取られないわよ?」

「俺は美遊を道具として扱うつもりはないからな」

「そうなのね。まあ、私にとっては関係ないから好きにしたらいいわ」

 

 美遊の首輪を外すと、彼女はホッとした表情で首を撫でる。美遊を見ていると、この恰好はかなりまずい。服をくださいとも言っていたので、ドライの最終回に着ていた紺色の布地に紫陽花などの花が描かれた着物をイメージするとしっかりと美遊の服が変わった。

 

「もしかして……」

 

 次に髪を降ろした状態の朔月(さかつき)美遊(みゆ)をイメージすると七歳ぐらいの姿へと変わり、着物も赤色に変化した。

 

「あ、あの、お好きな姿でいるので、言ってください」

「じゃあ、全部が良いから時と場合によって変化してくれ」

「は、はい」

 

 ユーリと一緒に居る時とかは朔月(さかつき) 美遊(みゆ)の姿でいいだろう。ユーリもそれぐらい小さいしな。

 

「私からのプレゼントは気に入ってくれたようね」

「ああ。勝手に石を使った事は怒りたいが、美遊が召喚できたと考えれば文句はないし、むしろ大喜びだ」

 

 髪の毛を降ろしたままの美遊を引き寄せて撫でると、美遊はビクッとした後で受け入れて身体から力を抜いてきた。

 

「そう。それでもう一つのプレゼントなのだけれど……」

「なんだ?」

 

 一つ目が美遊だから、とても期待が持てる。なんだろうか? もしかしてアビーか? それともメルトリリスか? いやいや、もしかしてカーマ? カーマはやばいか。アサシンならまだいいけどな! 

 

「それはこれよ」

 

 愛歌の指が開けた俺の胸元を撫でる。その位置は心臓だった。無茶苦茶嫌な予感がする。

 

「最後のプレゼントは()()()()よ」

「止めろぉぉぉっ!」

「い・や・よ。というか、もう手遅れね」

 

 いい笑顔で告げてくる愛歌と叫ぶ俺に美遊はビクッと震えて恐る恐る俺達を見てくるが、構っている暇はない。なにせ()()()()というのは、魔術回路を用いずただ生きているだけで魔力を生成でき、魔力放出のスキルまで得られるので魔術師にとっては最高の物だ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()となると話は変わってくる。

 

「アーサーにするための準備じゃないか!」

 

 そう、魔術師マーリンがアーサー・ペンドラゴンの出生時に人の身ながら竜の因子を持って生まれてくるように調整したのだ。

 

「ふふ、保険はしっかりとしておかないといけないわ。貴方が私の王子様になるか、それとも私の王子様を召喚するか、はたまた別に用意するか、とても楽しみにしているわ」

「最悪だ!」

 

 クスクスと笑う愛歌とオロオロしている美遊。とんでもない爆弾を仕掛けられた感じだが、愛歌の言う通り、まだ手はある。あるはずだ。頑張って召喚して引き取ってもらう。その為に美遊の力を借りよう! 絶対に逃がさないぞ、アーサー・ペンドラゴン! 

 

「あら、そろそろ起きる時間のようね」

「あの、いってらっしゃい……早く、迎えに来てください」

「ああ、わかっている」

 

 美遊にとってはここから早く出たいだろう。何せ、俺が形成できるまでは怖い愛歌と一緒に居ないといけないのだから。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 ──ブレインコンピュータ起動シークエンスを終了。

 ──起動システムチェック開始。

 ──エグザミア・システム正常稼働。

 ──リンカー・コア正常稼働。

 ──神結晶とのリンク……正常稼働。

 ──プログラムに無い物を確認。

 ──スキャン開始。

 ──未確認の因子を発見。解析開始。

 ──解析完了。適合係数40%。ナハト・ヴァールによる浸食と融合を開始。

 ──完了。問題なし。

 ──未確認の存在を確認。攻勢防壁を展開。

 ──防壁を最大展開。防御成功率20%。

 ──システムに致命的なERRORを確認。排除できず。

 

 

 

 

 ──ERRORの修正を完了しました。

 ──朔()システム正常に稼働しています。

 ──システムチェック完了しました。

 ──全てオールグリーンです。

 ──覚醒を開始しますか? 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 真っ暗な視界に菱形の青い物体が現れ、そこに乗った朔月美遊の姿が視界に映る。小さな彼女が吹き出しと音声で伝えてくれたので、覚醒を頼む。

 すると瞼が開き、眩い光と共に無数の水泡が見えてくる。周りを確認すると、どうやら培養槽の中で両手で足を抱きながら浮かんでいるみたいだ。周りには長い金色の綺麗な髪の毛が揺れている。

 外に目を向けると、白衣を着たユーリが涙目で目を擦りながら、首に取り付けたコードを揺らしながら必死にタイピングをしている。その近くに居るディアーチェやシュテル達もかなり必死だ。

 

『クラッキングを受けています。どうしますか、ご主人様?』

『それってユーリ達だろう。起こしてくれれば説明するから問題ないさ』

『わかりました』

 

 というか、普通にユーリ達のシステムを乗っ取ってきたな。流石は聖杯……聖杯? ああ、アレも聖杯だな。朔月システムとは言い得て妙だ。朔月、月、ムーン。星三の概念礼装だし、そりゃあるわ。

 

『あの、早くお願いします。このままだと負けちゃいます』

 

 流石にユーリ達が本気を出したら勝てないか。次元世界の技術力は半端じゃないからな。願望機としての力を使えば勝てるだろうが、それでユーリ達に被害がでたら困る。

 というわけで、起きる。培養槽から神水を抜いていく。それから縦から横に移動して蓋を開ける。するとユーリ達の顔が視界に移り、すぐに近くに迫ってきた。

 

「お兄ちゃんっ! 大丈夫ですか! お兄ちゃん!」

「だ、大丈夫だから……」

 

 ユーリが抱き着いてきて無茶苦茶泣いているが、仕方ない。ユーリ達からしたら、いきなり美遊(知らない誰か)にシステムを乗っ取られたのだ。

 

「うむ。問題ないようだ」

「本当に良かったです」

「ああ、二人もありがとう」

「ちゃんと見えているか?」

「大丈夫だ。可愛くて綺麗な二人の顔もしっかりと見えている」

「馬鹿者が!」

「ありがとうございます」

 

 ディアーチェは怒りながらそっぽを向き、シュテルは嬉しそうにしながらも俺の瞳を覗いてきて、しっかりと見えているか確認している。

 

「ユーリ、皆。ただいま」

「おかえりなさい」

「うむ」

「皆さんに連絡してきますので、着替えておいてください。ユーリ、ディアーチェ。頼みました」

「ああ、任せろ」

「はい……着替えましょう!」

「頼む」

 

 二人に補助してもらいながら、着替えていく。リハビリは必要なようだ。それと着替えながら愛歌と美遊の事も話すと、システムに修正を入れて美遊とユーリ達がコントロールできるようにする事になった。正直、互いに暴走するとかなり危険なシステムを搭載しているのだから仕方がない。俺の内部で主導権争いをして爆発したら大変な事になるのは互いに理解しているから妥当な判断だろう。

 

「あの、すいません。ちゃんと男の人ですが、身体はほとんど私を成長したような姿です」

「まあ、構わないさ。元の容姿に拘りなんてないしな。DNAとかがちゃんとしていたらいい」

 

 両親が居るし、流石にDNAまで変えるのはまずい。整形という事で、納得してもらえるレベル……ではないかもしれないが、まあ仕方がない。

 

「コレが今の真名を写した姿だ」

「どれどれ……」

 

 ディアーチェが持って来てくれた鏡を見ると、ユーリと同じウェーブのかかったゆるふわな長い金色の髪の毛がゆらゆらと揺れている。目付きはユーリと違って鋭いし、身体も男性よりには多少なっているので、まあ許容範囲だろう。アストルフォみたいとはいえないが、女の服装をすればユーリの姉として見えるだろう。

 

「どう、ですか? 駄目なら、しばらく時間を置けば作り直せますが……」

「まさか、嫌とはいうまいな? ユーリと我等が努力した結晶だぞ」

「いや、いい。大変気に入った。ああ、これはいいな。とてもいい」

 

 容姿もユーリが素体となっただけあって、かなりの美少年だ。それに大好きなユーリと似ているというのは嫌う要素にはならない。そして、身体の奥底から湧き上がってくる膨大な魔力。劣化とはいえ、永遠結晶エグザミアを使った魔導炉とリンカーコア。それに竜の因子と魔術回路。元の俺が生成する魔力などとまさしく桁が違う。

 数千倍、数万倍の魔力だ。そして、それら生み出される膨大な魔力は身体中の神結晶に蓄えられ、余剰の魔力によって神水が生み出される。その神水は血液と混ざって身体中を巡回して肉体の活性化と再生、魔力の回復を促す。それによりまた膨大な魔力が生成される。当然、エグザミアの力によって急速に魔導炉の魔力も回復していくので時間が経つごとに馬鹿みたいに増える。

 それらの魔力を全て聖杯である美遊に注ぎ込み、蓄える。時間が経つほどガチャ石が溜まっていくという素晴らしい。本当に素晴らしいシステムだ。

 

「くっくく」

「怖いぞ」

「お、お兄ちゃん?」

 

 怖いと言われて鏡を見てみると目を細め、楽しそうに笑っているどう見ても悪役のような姿だった。これは誰かに似ているな。

 

「おい、沙条が起きたって……なんだその小さくなったラインハルトみたいなの」

「ああ、なるほど」

 

 ラインハルト・ハイドリヒ。獣殿に似ているのか。ユーリと違って目が鋭いし、男性の軍服を着て槍でも構えればいいか。

 

『美遊。軍服を用意できるか?』

『大丈夫です。でも幻術と同じですが……』

『かまわない。やってくれ』

『はい』

 

 身体が光って病人着がナチスドイツの軍服へと変化していく。そして、クルリと振り返って両手を開く。

 

「どうだろうか、ハジメ」

 

 何もしないとユーリみたいな可愛らしい声が出るので作って変える。同時に魔力も放出する事で威圧感を出す。

 

「ああ……似ていると思うぞ。息子みたいな感じだな」

「本人にはならないか。まあ、いい。私は全てを愛している。だから卿も愛そう」

「おい、止めろ気持ち悪い」

「ハジメを……まさか敵がここにも……」

「それってボクにもチャンスが!」

「「冗談だからな」」

 

 部屋に飛び込んできたユエとアストルフォに聞かれ、速攻で真実を伝える。ホモではないのだ。ただ、遊んでいただけだ。

 

「え? なんで、なんでハイドリヒ卿が……」

 

 声が聞こえてそちらを見ると、入口でへたり込んで震えているルサルカの姿が見えた。ルサルカをじーと見詰めるとダラダラと汗を流して後ずさっている。そういえば、このルサルカは裏切ったルートがメインだったな。

 

「マレウス、よくも裏切ってくれたな……」

「ひぃっ!? ごめんなさい、ごめんなさい!」

「むぅ。お兄ちゃん、虐めたら駄目ですよ」

 

 ユーリが抱き着いてきたので、抱きしめ返して撫でてやる。すぐに魔力放出を止めてユーリを可愛がる。他の人の反応をみるとやれやれといった感じだ。

 

「すまないルサルカ。遊びが過ぎた」

「……本物じゃない?」

「ああ、違う。真名だ」

「な、なんだ……あ、安心したら力が抜けて……あっ」

 

 うむ。ルサルカが乙女としてやばい状況になってしまった。

 

「後で覚えてろよ~!」

「ああ、覚えていよう」

「やっぱなし! 覚えてないで!」

 

 脱兎のごとく霊体化して証拠を全て消したが、音は全員に聞かれている。ああ、これは本当に悪乗りが過ぎたな。

 

「遊びすぎだ。にしても凄い魔力だな」

「えっへん。私とディアーチェ達。それに愛歌が頑張った結果です」

「うむ。我等の技術と素材を全て注ぎ込んだからな」

「生半可な攻撃ではダメージを与えても回復されます」

「それは助かる。耐久力と魔力の二極化が俺にはベストだろう」

 

 攻撃や防御に関する才能はないんだ。だったら、魔力で全てを押し切るしかない。そもそも召喚士なのだから召喚魔法で対処すればいいだけだ。それこそ獣殿のように軍勢を召喚するのもありだろう。今の魔力ならサーヴァントだって単体で維持できるし、アストルフォやルサルカ、詩乃に戦わせて魔力を供給すればいい。男としては女だけに戦わせるのは問題だが、俺がやられた時点で敗北は決定なのだから仕方ない。相手が化け物クラスだと精々がデバイスで援護する程度だろうよ。

 

「鈴達にも会いたいが……」

「今来たようだぞ」

 

 扉からシュテルとレヴィ、詩乃が二人を抱きしめながらやってきた。四人は俺を見ると嬉しそうにしながら近付いてくる。いや、シュテルと鈴は違うか。シュテルは嬉しそうだが、そこまで驚いてはいない。鈴は顔を真っ赤にして指と指を合わせていじいじとしている。

 

「鈴、恵里、詩乃、レヴィ」

「真名君……」

「無事に身体が戻って良かった」

「ああ。ありがとう。次は二人の番だ」

「それだけど数日は待ってからかな。やる事があるし、ユーリちゃん達の回復もあるから」

「そうなのか?」

「そうなの。ね、鈴」

「う、うん……やることがあるの。えっとね、真名君……」

「なんだ?」

 

 顔を真っ赤にした鈴と視線を合わせるためにしゃがみ込む。すると、鈴が決意したように俺を瞳を合わせて見詰めてくる。

 

「あのね、あのね……鈴……真名君の事が……好き、なの……だから……」

「すまないが、俺はユーリが……」

「ユーリちゃんからは許可を貰ってるよ!」

「そうなのか?」

「はい。皆で幸せになるのはこれが一番ですから。それにお兄ちゃんがルサルカさんに私がいいなら受け入れるといったと聞きましたよ?」

「確かにその通りだ。わかった。鈴」

「ひゃい!?」

 

 鈴の肩に手を置いて彼女と至近距離から見詰めあって答える。俺の答えなど決まっている。

 

「俺も鈴が好きだ。だから鈴の告白は嬉しい。だが、俺は独占欲が強い」

「う、うん……」

「一度鈴とそういう関係になったら絶対に手放さない。それでもいいなら、ずっと一緒に……いや、結婚してくれ」

 

 正直、もう鈴の事は全てわかっている。もうすでに手放したくないし、俺以外の男が傍に居ると考えただけでも虫唾が走る。だが、ユーリが居たから俺には彼女を束縛する権利はない。しかし、ユーリと鈴自身が良いと認めてくれたのだし、我慢する必要はない。

 

「はうっ!?」

「「「プロポーズ!」」」

「よ、よろしくお願い、します……」

 

 真っ赤になった鈴が受け入れてくれた事で、軽く誓いのキスをしようとするが、その前に抱き着かれて押し倒された。

 

「え?」

「そこで終わりです」

「うむ。これ以上は認められぬな」

「そうそう。真名の初めてはユーリのだからね!」

 

 マテリアルズが俺を押し倒したのだ。ユーリを見ると、確かに頬を膨らませてそっぽを向いている。

 

「残念だったね、鈴」

「ううん。これで良かったんだよ。鈴はユーリちゃんの事も好きだし、一緒がいいしね!」

「というわけだから、今晩までお預けだから」

「今晩か?」

「そうそう。豪華なディナーを食べたら八人と初夜だから」

「待て。聞いてないぞ」

「今いったからね」

 

 恵里の言葉に驚いて聞き返すが、返事は変わらない。どういう事かとユーリ達を見渡すが、ニコニコと笑っているだけだ。ハジメの方を見ると、知らんといった感じでさっさと出て行った。ユエは楽しそうにこっちを見詰めている。

 

「あ、私は……別に……」

 

 詩乃は乗り気ではないみたいだ。アストルフォの方をみると膨れていた。

 

「ボクも混ぜてよ~」

「駄目」

「断固拒否する」

「男の子はだめだよ~」

「残念でした~」

「むう。仕方ないか。よし、レヴィ。マスター! ボクと遊んで!」

「まあ、それぐらいならいいか」

 

 身体の試運転には丁度いい。ユーリ達も止めないので三人で少し遊ぶ。ただ、普通にレヴィとアストルフォがやばかった。二人は俺の魔力とキャパシティー不足が解決されたせいか、ステータスが軒並み上がっている。高速戦闘についていけない。もっとも、観測して美遊に頼んでデータを解析。行動パターンを予測して、罠に嵌めてどうにか一度だけ勝利する事ができた。

 

 

 

 

 夜。俺は楽園へと飛び立った。本番はユーリだけで、それ以外はルサルカの指導で全員で奉仕してくれた。これは詩乃も含んでいる。彼女は渋々だったが、恵里とルサルカ達に引っ張ってこられた。まだ色々と悩んでいるが、参加はしてくれるようだ。

 ユーリと感覚共有を行ったのだが、これは本当やばかった。一体感や快楽が凄まじいのだ。全ての感覚でユーリを感じるし、ユーリも俺を感じる。房中術が何倍にも跳ね上がるようなものだ。

 とりあえず、歯を食いしばって男としての威厳は見せた。ルサルカに注意されつつ、情けないが聖杯の力を使って耐えた。美遊は真っ赤になっていたが、まあ大丈夫だろう。

 次の日は一日中、ユーリと二人でゆっくりと過ごし、その夜もユーリと愛を確かめ合ってから寝る。次の日は鈴と朝からオルクス大迷宮の地下をデートし、夜は鈴と愛し合う。次の日はディアーチェだ。こんな感じで一人ずつ、しっかりと抱いていく。

 順番はユーリ、鈴、ディアーチェ、恵里、シュテル、ルサルカ、レヴィ、詩乃という感じだ。美遊の事は話してあるが、流石にまだ早い。それと詩乃は本番はなしでキスや身体のお触りぐらいな感じになっているので、彼女の時は次の順番の相手になるだろう。

 問題があったとすればラインハルト・ハイドリヒの真似をした時の事を怒っているルサルカに徹底的に駄目だしをくらい、修正させられた事ぐらいだ。

 それと毎朝、ハジメに昨日はお楽しみでしたね。と言われるが、しっかりと言い返しておいた。ハジメはゲッソリとしているが、逆にユエはツヤツヤしているからだ。確実に食べられている。俺もたっぷりと絞られているが、神水で回復できるのでどうにかなっている。ちゃんとハジメにも栄養ドリンクとして渡しているので大丈夫。

 まだ皆が慣れていないから助かっているが、これが慣れてくるともっとやばいだろう。技術を学び、しっかりと弱点を攻めないといけない。そのために脳内保存した映像とグラフデータなどで分析した自らのデータを使って予習復習を行う。感覚共有のせいで俺のデータがそのまま感じる場所になるから丸わかりだ。ぶっちゃけ諸刃の剣だ。

 

 

 

 

 

 




R18ではないので軽く飛ばし。デートは書けるけど全員分などとても無理です。ネタがありませぬ。いや、2000から3000ぐらいなら書けるだろうけどね。
詩乃は書くけど。まあ、正直オルクス大迷宮だと、ピクニックや一緒に料理したり、デバイス作ったりするぐらいしかできませぬ。お店とかないしね。


というわけで、アンケートでデート誰のを書いて欲しいか、取らせていただきます。
まず、ユーリと詩乃は確定なので、その他の人物ですね。

オルクス大迷宮デート。サモンナイト風に言う夜会話

  • シュテルとレヴィの猫と戯れピクニック
  • 鈴と恵里の日向ぼっこデート
  • ルサルカの手料理
  • ディアーチェとお勉強
  • アストルフォと遊ぶ

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