ありふれた職業の召喚(ガチャ)士で世界最弱   作:ヴィヴィオ

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第70話

み~つけた

 

 

 

 遂に俺達は九十層に到着した。おそらく百階層まであると思われるオルクス大迷宮だが、今までも節目には強い敵が現れていた。だから何か起こるのではないかと警戒していたのだが、見た目は今まで探索してきた八十層台と何ら変わらない作りのようだ。

 マッピングしながら探索を開始する。迷宮の構造自体は変わらなくても、出現する魔物は強力になっているだろうから油断はできない。

 警戒しながら、変わらない構造の通路や部屋を探索してく。探索はとても順調だった。だったのだが、俺達は皆、怪訝そうな表情になっていった。

 

「……どうなってる?」

 

 かなり奥まで探索し大きな広間に出た頃、遂に不可解さが頂点に達し、表情を困惑に歪めながら疑問の声を漏らす。皆も俺の疑問に同調しつつ足を止めた。

 

「……何で、これだけ探索しているのに唯の一体も魔物に遭遇しないんだ?」

 

 既に探索は、細かい分かれ道を除けば半分近く済んでしまっている。今までなら散々強力な魔物に襲われてそう簡単には前に進めなかった。ワンフロアを半分ほど探索するのに平均二日はかかるのが常であったのだ。にもかかわらず、俺達がこの九十層に降りて探索を開始してから、まだ三時間ほどしか経っていないのに、この進み具合。それは単純な理由だ。未だ一度もこのフロアの魔物と遭遇していないからである。

 最初は、魔物達が俺達の様子を物陰から観察でもしているのかと疑ったが、感知系スキルや魔法を用いても一切索敵にかからない。魔物の気配すらないというのは、いくら何でもおかしい。明らかな異常事態だ。

 

「…………なんつぅか、不気味だな。最初からいなかったのか?」

 

 龍太郎と同じように皆が口々に可能性を話し合うが答えが見つかるはずもない。困惑は深まる。

 

「……光輝。一度、戻らない? 何だか嫌な予感がするわ。メルド団長達なら、こういう事態も何か知っているかもしれないし」

 

 雫が警戒心を強めながら、提案してきた。俺も何となく嫌な予感を感じていた。だから雫の提案に乗るべきかと考えたが、何らかの障害があったとしてもいずれにしろ打ち破って進まなければならない。八十九層でも割りかし余裕のあった俺達なら何が来ても大丈夫ではないかと思える。

 迷っていると、不意に、辺りを観察していた遠藤達が何かを見つけたようで声を上げる。

 

「これ……血……だよな?」

「薄暗いし壁の色と同化してるから分かりづらいけど……あちこち付いているよ」

「おいおい……これ……結構な量なんじゃ……」

 

 表情を青ざめさせる皆の中から永山が進み出て、血と思しき液体に指を這わせる。そして、指に付着した血をすり合わせたり、臭いを嗅いだりして詳しく確認した。

 

「天之河……八重樫の提案に従った方がいい……これは魔物の血だ。それも真新しい」

「そりゃあ、魔物の血があるってことは、この辺りの魔物は全て殺されたって事だろうし、それだけ強力な魔物がいるって事だろうけど……いずれにしろ倒さなきゃ前に進めないだろ?」

 

 俺の反論に永山は首を振る。永山は龍太郎と並ぶクラスの二大巨漢ではあるが、龍太郎と違って非常に思慮深い性格をしている。その永山が、臨戦態勢になりながら立ち上がると周囲を最大限に警戒しながら、自分の考えを告げる。

 

「天之河……魔物は何もこの部屋だけに出るわけではないだろう。今まで通って来た通路や部屋にも出現したはずだ。にもかかわらず、俺達が発見した痕跡はこの部屋が初めて。それはつまり……」

「……何者かが魔物を襲った痕跡を隠蔽したってことね?」

 

 あとを継いだ雫の言葉に永山が頷く。その言葉にハッとした表情になる。俺も永山と雫が撤退を提案した理由がわかったからだ。皆も同じで全員が険しい表情で警戒レベルを最大に引き上げた。

 

「それだけ知恵の回る魔物がいるという可能性もあるけど……人であると考えたほうが自然ってことか……そして、この部屋だけ痕跡があったのは、隠蔽が間に合わなかったか、あるいは……」

「ここがアンタ達の終着点という事さ」

 

 俺の言葉を引き継ぎ、突如、聞いたことのない声が響き渡る。男口調なのにハスキーな声音から女だとわかった。俺達は咄嗟に戦闘態勢に入りながら声のする方に視線を向けた。

 コツコツと足音を響かせながら、広い空間の奥の闇からゆらりと現れたのは燃えるような赤い髪をした妙齢の女。その女の耳は僅かに尖っており、肌は浅黒かった。

 俺達は驚愕したように目を見開きながら女のを見る。女のその特徴は、俺達のよく知るものだったからだ。実際には見たことはないが、イシュタルさん達から教えてもらった座学で何度も出てきた種族の特徴だからだ。聖教教会の掲げる神敵にして、人間族の宿敵。そう──

 

「魔人族ッ!」

 

 誰かの発した呟きに、魔人族の女は薄らと冷たい笑みを浮かべながら俺達を観察するように見返してくる。彼女の瞳の色は髪と同じ燃えるような赤色で、服装は艶のない黒一色のライダースーツのようなものを纏っている。体にピッタリと吸い付くようなデザインなので彼女の見事なボディラインが薄暗い迷宮の中でも丸分かりだった。しかも、胸元は大きく開いており、見事な双丘がこぼれ落ちそうになっている。また、前に垂れていた髪を、その特徴的な僅かに尖った耳にかける仕草が実に艶かしい。

 

「勇者はあんたでいいんだよね? そこのアホみたいにキラキラした鎧着ているあんたで」

「あ、アホ……う、煩い! 魔人族なんかにアホ呼ばわりされるいわれはないぞ! それより、なぜ魔人族がこんな所にいる!」

 

 これは勇者としての由緒正しい正装なのだ! 何も間違っていない! 

 あまりと言えばあまりな物言いに軽くキレかけたが、とりあえず魔人族の女に目的を問いただす。魔人族の目的次第では色々と考えないといけないからだ。しかし、魔人族の女は、失礼にも煩そうに俺の質問を無視すると心底面倒そうに言葉を続ける。

 

「はぁ~、こんなの絶対いらないだろうに……やっぱり当たりはアイツだけじゃないの? もしかしたら別の当たりにかけているのかも知れないけどさ……まぁ、命令だし仕方ないか。あんた、そう無闇にキラキラしたあんたも含めた全員。一応聞いておく。あたしらの側に来ないかい?」

「な、なに? 来ないかって……どう言う意味だ!」

「呑み込みが悪いね。そのまんまの意味だよ。勇者君達を勧誘してんの。あたしら魔人族側に来ないかって。色々、優遇するよ?」

 

 予想外すぎて何を言っているのかがわからなかくて意味を理解するのに少し時間がかかった。意味を呑み込むと、皆は自然と俺に注目してきたので魔人族の女を睨みつけながら告げてやる。

 

「断る! 人間族を……仲間達を……王国の人達を……裏切れなんてよくもそんなことが言えたな! やはり、お前達魔人族は聞いていた通り邪悪な存在だ! わざわざ俺を勧誘しに来たようだが、一人でやって来るなんて愚かだったな! 多勢に無勢だ。投降しろ!」

 

 俺の言葉に、皆安心した表情を見せる。俺が仲間や王国の人達を裏切って魔人族につくとでも思っていたのだろうか? 流石に雫や龍太郎、香織はそんな事は思っていなかったようで安心した。

 

「あっそ」

 

 断れた魔人族の女は、即行で断られたにもかかわらず呟くのみで大して気にしていないようだ。

 

「一応、アンタ達のお仲間も既にこっちに合流してるんだけど……それでもかい? お仲間同士で殺し合う事になるけどさ」

「答えは同じだ! 何度言われても、裏切るつもりなんて一切ない! だいたいそのような虚言に惑わされたりはしない! 皆が仲間を裏切るなんてことは絶対にない!」

「へぇ~いうねえ……」

 

 仲間の代表として、即行で答える。こんな勧誘を受けること自体が不愉快だ。さっさと倒してしまおう。これ以上の問答は無用。投降しないなら力づくでも制圧させてもらう。聖剣を起動させ光を纏わせて何時でも攻撃できるようにする。

 

「普通に考えて、いくら魔法に優れた魔人族とはいえこんな場所に一人で来るなんて考えられないのだけど。それにこの階層の魔物を無傷で殲滅し、痕跡すら残さない余裕もある。またこの階層に到達できるほどの人間族十五人を前にしても魔人族の女は全く焦っていない。戦闘の痕跡を隠蔽したことも考えれば最初に危惧した通り、ここで待ち伏せしていたのだと推測すべきよ。地の利は彼女の側にあると考えるのが妥当なのだけれど、それすらわかっていない愚か者。姿は問題ないけれど、これは器となりえるのかしら?」

 

「そう。なら、もう用はないよ。あと、一応、言っておくけど……あんたの勧誘は最優先事項ってわけじゃないから、殺されないなんて甘いことは考えないことだね。ルトス、ハベル、エンキ。餌の時間だよ!」

 

 魔人族の女が三つの名を呼ぶのと、バリンッ! という破砕音と共に、雫と永山が苦悶の声を上げて吹き飛ぶのは同時だった。

 

「ぐっ!?」

「がっ!?」

 

 二人を吹き飛ばしたものの正体は不明。魔人族の女の号令と共に、突如、光輝達の左右の空間が揺らいだかと思うと、〝縮地〟もかくやという速度で〝何か〟が接近し、何の備えもせず光輝と魔人族の女のやり取りを見ていたクラスメイト達に襲いかかったのだ。

 最初から、最大限の警戒網を敷いていた雫と永山はその奇襲に辛うじて気がつき、咄嗟に狙われている生徒をかばって見えない敵に防御態勢を取ったのである。

 雫はスピードファイターであるため防御力が低い。そのため、揺らぐ空間に対して抜刀した剣と鞘を十字にクロスさせて衝撃の瞬間を見計らい自ら後方に飛ぶことで威力を殺そうとした。しかし、相手の攻撃力が想像の遥か上であったため、防御を崩され腹部を浅く裂かれた上に肺の空気を強制的に排出させられる程強く地面に叩きつけられたようだ。

 永山は、〝重格闘家〟という天職を持っており、格闘系天職の中でも特に防御に適性がある。〝身体強化〟の派生技能で〝身体硬化〟という技能とお馴染みの〝金剛〟を習得しており、両技能を重掛けした場合の耐久力は鋼鉄の盾よりも遥かに上だ。自らの巨体も合わせれば、その人間要塞とも言うべき防御を突破するのは至難と言っていい。

 だが、その永山でさえ、〝何か〟の攻撃により防御を突破されて深々と両腕を切り裂かれ血飛沫を撒き散らしながら吹き飛び、たまたま後方にいた檜山達にぶつかって辛うじて地面への激突という追加ダメージを免れるという有様だ。

 

「雫っ! 永山っ! 無事か!」

 

 ガラスが割れるような破砕音は、香織が雫の臨戦態勢に合わせて予め唱えておいた障壁魔法だろう。流石は香織だ。香織の障壁がなければ、三つ目の空間の揺らめきは容赦なく永山のパーティーメンバーを切り裂いていたはずだ。

 味方を見事に守った代償に、障壁破砕の衝撃をモロに浴びた香織もまた猫と共に後方へ吹き飛ばされたが、猫が巨大化して受け止めたので事なきを得た。雫と永山を切り裂いた二つの揺らめきと同じく、三つ目の揺らめきも直ぐさま追撃に動き出したため、危機は未だ終わってはいない。

 突然の見えない存在からの襲撃に、反応しきれていない皆を三つの揺らめきが切り裂かんと迫るが、その瞬間──

 

「光の恩寵と加護をここに! 〝回天〟〝周天〟〝天絶〟!」

 

 ──香織がほとんど無詠唱かと思うほどの詠唱省略で同時に三つの光系魔法を発動した。

 

 一つは、切り裂かれて吹き飛び、地面に叩きつけられた雫と永山を即座に癒す光系中級回復魔法〝回天〟。複数の離れた場所にいる対象を同時に治癒する魔法だ。痛みに呻きながら何とか起き上がろうともがく二人に淡い白光が降り注ぎ、尋常でない速度で傷が塞がっていく。

 次いで、少しでも気を逸らせば直ぐに見失いそうな姿なき揺らめく三つの存在に、雫達に降り注いだのと同じ淡い白光が降り注ぎ纏わりつく。すると、その光はふわりと広がって空間に光の輪郭が出現した。

 光系の中級回復魔法〝周天〟。これは、いわゆるオートリジェネだ。回復量は小さいが一定時間ごとに回復魔法が自動で掛かる。この魔法は掛かっている間、魔力光が纏わりつくという特徴がある。香織はその特性を利用し、回復効果を最小限にして正体不明の敵に使用することで間接的に姿を顕にしたのだ。

 

 白光により現れた姿は、ライオンの頭部に竜のような手足と鋭い爪、蛇の尻尾と、鷲の翼を背中から生やす奇怪な魔物だった。おそらく、迷彩の固有魔法を持っているのだろう。姿だけでなく気配も消せるのは相当厄介な能力ではあるが、行動中は完全には力を発揮出来ないようで、空間が揺らめいてしまうという欠点があるのは不幸中の幸いだな。

 

「その獣……勇者よりもやっかいだね」

「にゃあ」

「当然って言ってますね」

 

 猫の癖にムカつく奴ではあるが、コイツのお蔭で助かっている。なにせ、クラスメイトの中でもトップクラスの近接戦闘能力を持つ雫と永山を一撃で行動不能に陥れた恐るべき敵だ。この上、完全に姿を消せるとあっては、とても太刀打ち出来ない。今までの階層の魔物と比較すると明らかにこの階層の魔物のレベルを逸脱している。

 そのキメラ三体は、纏わりつく光など知ったことかと追撃の爪牙を繰り出した。目標は、雫、永山、香織の三人だ。だが、その爪牙が三人に届くことはなかった。なぜなら、三人の眼前にそれぞれ炎の盾が現れてキメラの一撃を受け止める。炎の盾は粉砕されながらも、爪や牙から身体に燃え移って全身を焼いていく。それにたまらず地面に転がって暴れながら消火することによって三人は助かった。

 

 炎を消火した三体のキメラは、やや苛立ったように再度攻撃に移ろうとした。稼げた時間は一瞬。問題などないと。しかし、一瞬とはいえ、貴重な時間を稼げた事に変わりはない。その時間を俺達が逃すはずはない! 

 

「雫から離れろぉおお!!」

 

 〝縮地〟で一気に雫の近くにいたキメラに踏み込む。焦点速度を超えた移動速度が背後に残像を生み出し、振りかぶった聖剣が一刀のもとにキメラの首を跳ねんと輝きを増す。

 同時に、龍太郎も永山を襲おうとしていたキメラへと空手の正拳突きの構えを取った。直接踏み込んで攻撃するより、篭手型アーティファクトの能力である衝撃波を飛ばしたほうが早いと判断したからだろう。龍太郎から裂帛の気合が迸り、篭手に魔力が収束していく。

 さらに、吹き飛ばされ香織を受け止めていた猫が口の前に魔法陣を展開して強力な炎系魔法を発動させた。〝海炎〟という名の炎系中級魔法は、文字通り、炎の津波を操る魔法で分類するなら範囲魔法だ。素早い敵でも、そう簡単には避けられはしない。そんな魔法を猫は無詠唱で放つ。

 聖剣が壮絶な威力と早さをもって大上段から振り下ろし、龍太郎の正拳突きがこれ以上ないほど美しいフォームから繰り出される。凄絶な衝撃波が砲弾のごとく突き進み、猫の死を運ぶ紅蓮の津波が目標を呑み込み灰塵にせんと迸った。

 

「「ルゥガァアアア!!」」

「グゥルゥオオオ!!」

 

 一体どこに潜んでいたのか。俺達の攻撃がまさに直撃しようかというその瞬間、三つの影が咆哮を上げながら俺達へと襲いかかる。

 

「「ッ!?」」

 

 突然の事態に俺と龍太郎の背筋を悪寒が襲う。二体の影は、それぞれ光輝と龍太郎に猛烈な勢いで突進すると、手に持った金属のメイスを豪速をもって振り抜いてくる。

 咄嗟に剣の遠心力を利用して身を捻り、龍太郎は突き出した右手の代わりに引き絞った左腕をカチ上げて眼前まで迫っていたメイスを弾く。俺はバランスを崩し地面をゴロゴロと転がり、龍太郎は、メイスを弾いた後の敵の拳撃による二撃目を受けて吹き飛ばされる。

 俺達に不意を打ったのは、体長二メートル半程の見た目は豚の化け物に近い魔物だった。極限まで鍛え直し引き絞ったような体型の豚顔を持つ存在。

 

「あら、いい男達ね!」

「そうね! 是非とも連れて帰って夫にしましょう!」

「それはいい考えね! 私達の子供を生む種馬になってもらいましょう!」

「「「「っ!?」」」」

 

 その言葉に俺達、男性陣は震えた。ソイツ等は完全に捕食者の目をしていて、ペロリと舌なめずりをしている。俺達が恐怖に身体が硬直した一方、猫の方は直接攻撃を受けたわけではなかったが押し寄せる炎の津波を、突如割り込んだ影が大口を開けたかと思うと一気に吸い込み始めたようだ。ヒュオオオ! という音と共に、みるみると広範囲に展開していた炎が一点へと収束し消えていく。その影が全ての炎を吸い込むのに十秒程度しか掛からなかった。

 炎と熱気が消えた空間からは、体から六本の足を生やした亀のような魔物が姿を現した。背負う甲羅は、先程まで敵を灰に変えようと荒れ狂っていた炎と同じように真っ赤に染まっている。

 と、次の瞬間、多足亀が炎を吸収しきって一度は閉じていた口を再びガパッと大きく開いた。同時に背中の甲羅が激しく輝き、開いた口の奥に赤い輝きが生まれる。まるで、エネルギーを集めて発射寸前のレーザー砲のようだ。

 その様子を見た香織が、表情に焦りを浮かべたが、そんなものは獣には関係なかったようだ。

 

にゃぁぁぁぁっ! (ブラストファイアーッ!)

 

 亀から放たれる砲撃に対して猫も炎の砲撃を放ち、互いの砲撃は中央で激突して周りに高熱を巻き力して互いに細かくなり弾け飛んでいく。弾かれた砲撃の残骸は激震と共に迷宮の天井に直撃し周囲を粉砕しながら赤熱化した鉱物を雨の如く撒き散らしていく。

 

「ちくしょう! 何だってんだ!」

「なんなんだよ、この魔物は!」

「くそ、とにかくやるぞ!」

 

 そこまでの事態になってようやく檜山達や永山のパーティーが悪態を付きながらも混乱から抜け出し完全な戦闘態勢を整える。傷を負っていた雫や永山も完全に治癒されて、それぞれ眼前の見えるようになったキメラに攻撃を仕掛け始めた。

 雫が、残像すら見えない超高速の世界に入る。風が破裂するようなヴォッ! という音を一瞬響かせて姿が消えたかと思えば、次の瞬間にはキメラの真後ろに現れて、これまたいつの間にか納刀していた剣を抜刀術の要領で抜き放った。

 〝無拍子〟による予備動作のない移動と斬撃。姿すら見えないのは単純な移動速度というより、急激な緩急のついた動きに認識が追いつかないからだ。さらに、剣術の派生技能により斬撃速度と抜刀速度が重ねて上昇する。鞘走りを利用した素の剣速と合わせれば、普通の生物には認識すら叶わない神速の一閃となる。

 先程受けた一撃のお返しとばかりに放たれたそれは八重樫流奥義が一〝断空〟。空間すら断つという名に相応しく、銀色の剣線のみが虚空に走ったかと思えば、次の瞬間には、キメラの胴体が断ち切られた。

 

「グゥルァアア!!」

 

 怒りの咆哮を上げて振り向きざまに鋭い爪を振るうキメラ。しかし、その攻撃は虚しく空を切る。既に雫は反対側へと回り込んでいたからだ。そして、二の太刀を振るい今度はキメラの首を切り裂いた。

 

「よしっ! 今宵の菊一文字はち……絶好調ね!」

 

 速度で翻弄し着実にダメージを与えていく雫。その後も、三太刀目、四太刀目と刀を振るい、キメラの体に無数の傷をつけていく。しかし、相手も雫の速度に対応してきてどれも浅く致命傷には遠く及ばずに雫の表情に焦りが生まれ始める。さらに、雫にとって、いや、雫達にとって悪いことは続く。

 

「キュワァアア!!」

 

 突然、部屋にそんな叫びが響いたかと思うと、雫の眼前で切断されていたキメラが赤黒い光に包まれて、みるみる内に傷を癒していったのだ。香織の〝周天〟は、ほとんど意味がないほどに効果を落としてあるので、いくら浅い傷といえどそう簡単に治ったりはしない。雫は目を見開き、癒されていくキメラに注意しながら叫び声の方をチラリと見やった。

 すると、いつの間にか、高みの見物と洒落こんでいた魔人族の女の肩に双頭の白い鴉が止まっており、一方の頭が雫の方を、正確には、雫の眼前にいるキメラに向いていたのだ。

 

「回復役までいるって言うの!?」

「当然だろう。後方支援は何もお前達の特権というわけじゃないんだからね」

 

 難敵にやっとの思いで傷を与えて首を落としたというのに、それを即座に癒される。唯でさえ時間が経てば経つほど順応されて勝機が遠のくというのに、後方には優秀な回復役が待機している。あまりの事態に、思わず雫が悲鳴を上げてしまう。

 

「大丈夫だ雫。俺が居る! 俺はこの程度では諦めない!」

「この辺りはいいわね」

 

 支援を受けつつ豚の化け物と戦っていたが、豚の化け物の胴体には肩から腰にかけて深々と切り裂かれた痕がついていたのだが、その傷も白鴉の一方の頭が見つめながら叫び声を上げることで、まるで逆再生でもしているかのように癒されていく。

 龍太郎や永山の方も同じだ。龍太郎が相手取っていた二体目の豚の化け物は腹部が破裂したように抉れていたり片腕が折れていたりしたようだが、雫が相手取っていたキメラを癒していた白鴉の頭が同じように鳴くとみるみる癒されていき、永山の相手だったキメラも陥没した肉体の一部が直ぐさま癒されていった。

 

「だいぶ厳しいみたいだね。どうする? やっぱり、あたしらの側についとく? 今なら未だ考えてもいいけど? 言っておくけど、こっちにはまだまだ戦力が居るし、寝返った奴から借りてきた化け物もいるんだからね」

 

 俺達の苦戦を、腕を組んで余裕の態度で見物していた魔人族の女が再び勧誘の言葉をかけてくる。もっとも、答えなど分かっているとでも言うようだが、それは当然だ。

 

「ふざけるな! 俺達は脅しには屈しない! 俺達は絶対に負けはしない! それを証明してやる! 行くぞ〝限界突破〟! 

 

 魔人族の女の言葉と態度に憤怒の表情を浮かべた光輝は、再びメイスを振り下ろしてきた豚の化け物モドキの一撃を聖剣で弾き返すと、一瞬の隙をついて〝限界突破〟を使用する。神々しい光を纏いながら、これで終わらせると気合を入れ直し、魔人族の女に向かって突進する。

 〝限界突破〟は、一時的に魔力を消費しながら基礎ステータスの三倍の力を得る技能だ。ただし、文字通り限界を突破しているので、長時間の使用も常時使用もできないし、使用したあとは、使用時間に比例して弱体化してしまう。酷い倦怠感と本来の力の半分程度しか発揮できなくなる。だからここぞという時の切り札として使用する時と場合を考えなければならない。

 魔物の強力さと回復が可能という事実に、このままでは仲間の士気が下がり押し切られると判断し、〝限界突破〟を使用して一気に白鴉と魔人族の女を倒そうと考えた。

 

「刃の如き意志よ 光に宿りて敵を切り裂け 〝光刃〟!」

 

 豚の化け物により振るわれたメイスを屈んで躱しながら、聖剣に光の刃を付加させて下段より一気に切り上げてしっかりと切断して絶命させる。その勢いを利用して縮地で接近し、白鴉を切り捨てる。

 

「「「「「グゥルァアアア!!!」」」」」

「なっ!?」

 

 空間の揺らめきが五つ。咆哮を上げながら俺に襲いかかった。四方を囲むように同時攻撃を仕掛けてきたキメラに思わず驚愕の声を上げ眼を大きく見開きながら咄嗟に急ブレーキをかけつつ身をかがめ正面からの一撃を避ける。同時に右から襲い来るキメラを聖剣の一撃で切り伏せる。そして、身にまとった聖なる鎧の性能を信じて、背後からの攻撃を胴体部分で受けて死の凶撃を耐え凌ぐ。

 だが、出来たのはそこまでだった。左から迫っていたキメラの爪に肩口を抉られ、その衝撃に吹き飛ばされているところへ包囲の外にいた最後の一体が飛びかかり両足の爪を肩に食い込ませて押し倒した。

 

「ぐぅう!!」

 

 食いしばる歯の隙間から苦悶の声を漏らしながら、止めとばかりに首筋へ牙を突き立てようとするキメラの顎門を聖剣で辛うじて防ぐ。両肩に食い込む爪が、顎門を支える力を奪っていき、限界突破中であるにもかかわらず上手く力を乗せられず、徐々に押されていく。

 

「焼き払って!」

にゃぁぁぁぁっ! (フレアバーストッ!)

「光の恩寵よ、癒しと戒めをここに〝焦天〟!」

 

 俺のピンチを見た香織が、すかさず指示を出して俺ごと攻撃させた。放たれた炎弾は真ん中で炸裂して周りを吹き飛ばす。俺は吹き飛ばされながら香織の光系の回復魔法〝焦天〟によって治療されていく。

 

にゃにゃ、にゃぁぁぁぁっ! (ディザスターヒートッ!)

 

 瞬時に三つの砲撃が放たれ、キメラたちを焼き払っていく。その間に爪痕がなくなった事で完全に回復したので戦闘を再開する。

 

「〝天翔剣四翼〟!」

 

 振るわれた聖剣から曲線を描く光の斬撃が揺らめく空間四つに飛翔する。狙った永山達が戦っていた敵を殺した事でようやく敵は白鴉と魔人族の女だけになった。なので魔人族の女に向き直り、聖剣を突きつけながら睨みつける。

 

「残念だったな。お前の切り札は俺達には通用しなかった。もう、お前を守るものは何もないぞ!」

 

 俺の言葉を受けた魔人族の女は怪訝そうな、というか呆れたような表情を向けた。おかしい。追い詰められているはずなのに、余裕の態度を崩さない。最初のキメラ、次の豚の化け物、そして今のキメラ。その全てが奇襲であった。不意打ちばかり仕掛けて自分は高みの見物。正々堂々と戦おうとしない卑怯なやつだが、まだなにかあるのかもしれない。

 

「……別に、切り札ってわけじゃないんだけど」

「強がりか?」

「まぁ、強がりかどうかはこいつらを撃退してからにしたら? こっちは、〝異教の使徒〟とやらの力もある程度確認出来たから、もう用はないしね」

「なにをいっ『きゃぁああ!』ッ!?」

 

 魔人族の女が面倒そうに髪をかき上げながらそんな事をいい、それに対して光輝が問いただそうとしたその時、後方から悲鳴が響き渡った。

 思わず振り返った俺の目に映ったのは、更に五体の豚の化け物とキメラ、そして見たことのない黒い四つ目の狼、背中から四本の触手を生やした体長六十センチ程の黒猫が、一斉に仲間に襲いかかり、永山のパーティーの一人で彼の親友でもある野村健太郎が黒猫の触手に脇腹を貫かれている光景だった。悲鳴を上げたのは同じく永山のパーティーの一人である吉野真央だ。

 

「健太郎! くそっ、調子に乗るな!」

「真央、しっかりして! 私が回復するから!」

 

 同じパーティーメンバーである遠藤浩介が、野村を貫く触手をショートソードで切り裂き、怒りの炎を宿した眼で黒猫を睨み斬りかかる。

 野村が苦悶の声を上げながら崩れ落ちたことに茫然としている吉野に同じパーティーの辻綾子が叱咤の声を張り上げながら、直ぐさま治癒魔法を発動した。ちょうど、遠藤が受けた切り傷を癒そうと詠唱を完了していたのは幸いだった。

 

「なっ、まだあんなに!」

 

 後方を振り返って、いつの間にか現れた新手に光輝が驚愕の声を漏らす。

 

「キメラの固有魔法〝迷彩〟は触れているものにも効果を発揮する。その可能性を考えなかった? ほら、追加いくよ」

「ッ!?」

 

 いきなり現れた大量の魔物に、劣勢を強いられる仲間。それを見て急いで引き返そうとする。そんな俺にキメラの〝迷彩〟効果で隠れていただけだとタネ明かしをしながら、更に魔物をけしかける魔人族の女。彼女の背後から、四つ目狼と黒猫が十頭ずつ殺到する。

 

「くっ、ぉおお!」

 

 黒猫の触手が途轍もない速度で伸長し、四方八方から襲ってくる。聖剣を風車のように回転させ襲い来る触手の尽くを切り裂き、接近してきた黒猫の一体目掛けて横薙ぎの一撃を放った。顔面を狙ってきたので助かった。

 

「地の底に眠りし金眼の蜥蜴。大地が産みし魔眼の主。宿るは暗闇見通し射抜く呪い。もたらすは永久不変の闇牢獄 恐怖も絶望も悲嘆もなくその(まなこ)を以て己が敵の全てを閉じる。残るは終焉。物言わぬ冷たき彫像。ならば ものみな砕いて大地に還せ! 〝落牢〟!」

 

 その詠唱が完了した直後、魔人族の掲げた手に灰色の渦巻く球体が出来上がり、放物線を描いて俺達の方へ飛来した。速度は決して早くはない。今の俺達の中に回避できないものなどいない。一見、何の驚異も感じない攻撃魔法だったが、それを見た先ほど腹を触手で貫かれた野村健太郎が、血を失ったために青ざめている顔に更に焦りの表情を浮かべて叫んだ。

 

「ッ!? ヤバイッ! 白崎ィ!! あれを止めろぉ! バリア系か吹き飛ばせぇぇぇぇっ!」

「りょ、了解! シュテルちゃんお願い!」

「にゃ!」

 

 切羽詰った野村の指示に香織が猫に頼むと、猫は障壁を展開する。灰色の渦巻く球体が障壁に衝突した。灰色の球体は、障壁を突破しようと見かけによらない凄まじい威力で圧力をかける。猫は突破させてなるものかと、歯を食いしばりながら必死に耐えていく。

 

「戯けが! 絶望に足掻け塵芥、エクスカリバーッ!」

 

 幼い少女の声が聞こえたと同時に黒い奔流が飛んできて灰色の渦を弾き飛ばす。残り二つの奔流は魔人族の女の方へと飛んでいき、他の残っていた魔物(モンスター)を纏めて消滅させた。後に残ったのは巨大なクレーターだけだ。

 

「ちっ! なんだい!」

 

 魔人族の周りに新しい魔物(モンスター)が現れるが、今度はフードを被った奴も居た。ソイツが魔人族の女を抱えて移動させたようだ。

 

「助かったの?」

「いや、まだわからない!」

 

 攻撃してきた方を見ると、そこには六枚の黒い翼を持った銀髪に翡翠の瞳を持つ八歳くらいの幼い少女が宙に浮かびながら紫色の十字の杖と本を持っている。

 

「あ、新手か? あの翼って堕天使ってことだよな! それって……」

「敵……なの?」

「そんな……」

「アンタ何者だい?」

「我が管理領域に不遜ながらも侵入しておきながら名を問うか、下郎」

「は? 管理領域だって? ここはオルクス……まさか、アンタはこの迷宮を作った反逆者の一人、オルクス……」

「違うわ戯け!」

「「「違うのかい!」」」

「にゃ」

「む。まあ、わからぬのも仕方ないか。よく聞け、塵芥。我が名はロード・ディアーチェ。この大迷宮を支配する王である」

 

 こんな少女がこの大迷宮を支配する王だって? そんな馬鹿な。いくらなんでもありえない。幼い少女ができるわけがない

 

「その管理者様がわざわざ出てきたって事は何か有るのかい?」

「決まっておろう。邪神の手の者よ、貴様等を捕らえて情報を引き出すためにきた。精々、我を楽しませてみせよ」

「はっ、面白い! やってやろうじゃないの!」

「その心意気や良し! 我が前にひれ伏させてくれる!」

「ちょっと待ったァァァァァッ!」

「む!」

 

 声が聞こえた地面から植物が生えてきて、頭に花を持つ少女が現れた。

 

「ヨーキか。どうした?」

「王様がいきなり出るんじゃないわよ! 雑魚狩りは私達の役目! アンタは大人しくしてなさい!」

 

 雑魚狩りだと!? 

 

「だが、ヨーキよ。あのローブ姿の奴は汝では死ぬぞ」

「え? マジで?」

「マジだ。故に我が相手をしようとしたのだが、そうか。汝がしてくれるというなら大人しく……」

「すいませんでした! お願いします王様! アタシ達はそれ以外の雑魚を相手します!」

「よかろう。巻き込まれんようにしておけよ」

「イエッサー! 行くぞ野郎ども! 苗床を確保する狩りの時間だぁぁっ!」

 

 無数の植物が現れて俺達に襲い掛かってくる。同時に空で迷宮の王と名乗った子とローブ姿の奴が行動を開始した。

 

「紫天に吼えよ、我が鼓動、出よ巨重ジャガーノートッ!」「レッ!」

 

 規格外の攻撃が上で炸裂し、大迷宮の床や天井が消し飛んでいく。

 

「遠藤。アンタ、離脱してこの事を伝えなさい!」

「だ、だけど……」

「いいから早く!」

「わ、わかった。すまん! 必ず援軍を連れて戻る!」

 

 遠藤が来るまで、俺達は生き残らねばならない。だが、こんな化け物共を相手するには俺の力は低すぎる。どうすればいい。どうすればいいんだ! 

 

「力が欲しい?」

 

 考えている間も空は即死級の光線が乱舞し、地上では魔物(モンスター)同士の戦いが激しく行われていく。無数の蔦が伸びて来て俺達や魔物(モンスター)を拘束していく。捕らえられた豚の化け物は耳や身体中の穴から植物が入れられて少しすると身体が痙攣して頭に花が咲いて植物の側として参戦して味方だった魔物(モンスター)を倒していく。

 

「あ、アレって……」

「そんな、私達、あんなことをされるの……?」

「いくら女性型の魔物(モンスター)だっていえど、惨いな」

 

 くそっ、皆を守るにはどうしたら……

 

「力が欲しいならあげるわよ?」

 

「あんなのになるくらいなら死んだ方が……」

「駄目だよ! こんなところで死ねない!」

「香織……確かにそうだね」

「ええ、そうよ。それに植物ならシュテルちゃんが居るしどうにかなるわ」

「にゃ!」

「ありがとうございます。お猫様!」

「だが、あっちは無理じゃね?」

 

 確かに植物はどうにかなるかもしれない。しかし、空で戦っている二体の化け物は無理だ。どうにかして対策を……

 

「もっと願いなさい。ほら、とっても素晴らしい力をあげるわよ」

 

「というか、あの戦っている方って見覚えがあるんだけど……香織はどう?」

「私もあるよ、雫ちゃん」

「ああ、俺もある」

「相手は魔人族の手駒だぞ。見覚えがあるはずが……」

 

 上空を見ると、フードが激しい戦いで破けて戦っている奴の姿が見えた。そいつは銀色の髪の毛をした少女で尻尾に怪物の顔がある。

 

「清水が使役していたレ級だったよな?」

「ああ、間違いない。って事は清水が魔人族についたのか」

「アイツ! 絶対に許さない!」

「でもどうするんだよ。あんなに強かったら俺達じゃ勝てねえって。これはもう魔人族に……」

「黙るんだ! そんな事、あっていいはずがない!」

 

 清水! なんで裏切ったんだ! 何故だ! 

 

「坊やだから?」

 

 さっきから声が聞こえる。気のせいだと思っていたが……

 

「勇者様。私は女神です。今、貴女の心に話しかけています」

 

 女神様! 本当に女神様なのですか! 

 

『はい。そのような者です。危機に陥っている貴方に力を与えようと思います。いいですか、この事は誰にも、そう誰にも言ってはいけません。また、力には代償が伴います』

『構いません! アイツ等に勝てる力を! 皆を守れる力をください!』

うふふふ、わかりました。貴方に力を授けます。一瞬だけ意識を失いますが、問題ありません。目覚めた貴方は力を手に入れています。その力で私の勇者様(王子様)になってください』

『任せてください!』

『頼みます。術式展開クスクス。もうすぐ会えるわ私の王子様♪ 

 

 女神様の声が聞こえなくった瞬間、意識が闇に閉ざされた。次に目覚めた時、俺はかつてないほどの力を手に入れていた。

 

 

 




天之河光輝 17歳 男 レベル:72

天職:勇者

筋力:880

体力:880

耐性:880

敏捷:880

魔力:880

魔耐:880

技能:全属性適正[+光属性効果上昇][+発動速度上昇]・全属性耐性[+光属性効果上昇]・物理耐性[+治癒力上昇][+衝撃緩和]・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解


女神様の魔改造!


天之河光輝 17歳 男 レベル:72

天職:勇者

筋力:8800

体力:8800

耐性:8800

敏捷:8800

魔力:8800

魔耐:8800

技能:全属性適正[+光属性効果上昇][+発動速度上昇]・全属性耐性[+光属性効果上昇]・物理耐性[+治癒力上昇][+衝撃緩和]・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解・竜の心臓・騎士王の戦闘技術・聖剣の欠片・????


捕捉されましたぁ~
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