32番目の騎士   作:ミアキス

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 皆様、大変お待たせ致しました!約一か月半執筆出来ず申し訳ありませんでした。

※今回の前書きは重要な事を書いておりますので良かったら見ていってください!

さて、当二次創作につきまして近頃皆様から「イーディスヒロインでもいいんじゃね? 」という意見を頂いております。作者本人悩んでいるのですが、そうなった場合、基本アリス路線で話を進めている為、これからの物語も大幅に左右される事になります。という事で絶対「イーディスヒロインの方が良いよ!」と思われる方は大変お手数ですが、感想等でお知らせ願えたらと思います。イーディスヒロイン賛成の方が多いようでしたら一旦アンケートという形をとらせて頂きたいです。
最初からアンケートしろよ!と思われるかと思いますが、皆様の意見を頂戴し、慎重に決めたいと思いますので、今回この形をとらせて頂きます。お手数ですが何卒お願い申し上げます。

長文失礼致しました!本編をどうぞ!




7話「呼吸」

「んん」

 

 

 

短く呻き怠さが残る身体をゆっくりと起こす。半開きになっている小さな窓から眩しい朝日が線を描き顔を照らしている。

窓の少し上に掛けてあるアンティークな丸時計を見ると時刻は朝の7時を指していた。

 

 

整合騎士の朝は早い、朝から会議、訓練、訓練、任務、日によってはたまに任地にとばされるらしい。

 

 

そんな事を考えていると大分脳が働いてきたのか目のぼやけが覚めてきた。

何か飲み物を飲もうかとベッドから立ち上がろうとすると不意に左腰辺りに柔らかい感触を覚えた。

 

 

ただ、柔らかい訳ではなく、何かこう「ふにっ」とした球体のようなもの。

嫌な予感がしこの感触の正体を知るべく俺は首を自分の左横に恐る恐る回す。

 

 

 

 

 

 

俺は天を仰ぎながら右手を額にあて深呼吸をする。

 

 

そうだ、きっとこれは夢だ。 俺の横にイーディス先輩が寝ている訳がない。

 

 

そう信じて俺はベッドに身体を戻す。

 

 

 

「あ、セイヤおはよ…」

 

 

 

思わず声がした方を向くとイーディス先輩がむくりと身体を起こしこちらを見ていた。

 

 、、、というか、着ているキャミソールがずれ落ちてきているんですが!?

 

 

俺は必死に目を逸らしながら思考を巡らす事にした。

まず、これは夢ではないという事は確実。先輩の事はさておき昨日何をしたか思い出そう。先輩とアリスに連れられセントラル・カセドラル巡りをした後、飛竜発着場にて副騎士長殿と挨拶、そして武器庫に剣をとりに行って歓迎パーティーだとか言って俺の部屋に押しかけてきた先輩にアリスと共に無理矢理酒を飲まされて、、、、、

 

不味い!その後の記憶がないぞ!?

 

 

いやしかし、多分酒を飲みすぎて寝てしまったんだろう、きっとそうだ

未成年には刺激が強すぎたんだ。

という結論に至ったがその幻想は先輩の次の一言でぶち壊される事となる。

 

 

 

 

 

「昨日はお楽しみだったね♪」

 

 

 

 

何した俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!?

 

 

 

 

、、、自分はナニをしたんだ!?さっきから全身から溢れ出す冷や汗が止まらない。

 

 

そういえばアリスはどうなった? 俺の記憶が正しければ一緒にいる筈、、、

 

 

恐る恐る右横に目を向けるとそこには安らかに吐息を立てるアリスの姿があった。

 

 

3秒くらい衝撃で意識が飛んでいたかもしれない。

はっと我に返る。これからの事について思考をめぐらす事にしよう。

まず事実を確認しなくては

真剣な眼差しで先輩の方に振り返り問いただす事にした。

 

 

 

「先輩、それはどういう意味ですか? お楽しみって、、、」

 

 

 

「えぇ!? 覚えてないの!? まぁあれだけ飲んでたもんね、ほら、剣術について熱く語り合ったでしょ? 」

 

 

なんだ、そっちか、一気に緊張から解き放たれ胸を撫で下ろす。

少し残念な気持ちがあるような気がするが何故だろう。

さっきまで焦っていたのに。

 

 

「そんな事より! もう7時すぎてるよ!? 会議遅れたら騎士長に怒られちゃう!! 」

 

 

 

 

「あ、やば、アリス! 起きろ! 会議! 」

 

 

 

アリスの肩をゆすると目蓋を開け理解するのに3秒くらいかかったのか

俺の顔を見るや否や頬を赤く染め飛び起き身支度を始めた。

 

 

なぜ頬を染める必要があったのか?

などと考えているとアリスがこちらを睨んできた。

 

 

 

「お前には後で聞かなければならない事が山程あります! 」

 

 

 

 

「よくわからんが、なんなりと、、、」

 

 

 

 

ちなみにその後の会議には無事遅れ騎士長ではなく副騎士長にこっ酷くしばかれた。

整合騎士になった自覚はあるのかとかなんとか。あぁ、なんか副騎士長とは馬が合いそうに無いや。そういえばイーディス先輩も苦手だって言ってたっけ。

会議が終わったあとアリスに半ば脅迫の様に昨日あった事を聞かれたが

珍しく察してくれたイーディス先輩が仲裁し、説明してくれた。それでなんとかアリスの怒り(?)はおさまったようだった。

今日は朝から災難だ。

 

 

 

 

アンダーワールドに来てからおおよそ3日程度。

初めての実戦を終え整合騎士になり、仲間ができ、アリスに出会う。

この3日は凄く濃い内容だった。

 

 

この世界に来て分かった事が3つある。

 

 

まずはこの世界は仮想現実という言葉では言い表せないこと。

 

次にこの世界はアドミニストレータによる絶対的支配が成されている事。

 

最後にダークテリトリーといつ全面戦争になるか分からないという事。

 

 

洞窟の件でも既にゴブリンなんかがこちら側に出てきていた訳だしいつ攻めてくるかも分からない。にしても危機感がなさ過ぎる。整合騎士は今ほとんどが任地に飛ばされているようだ。そんな状況でもしダークテリトリー側の軍が攻めてきたら対処できるのだろうか。

武器庫には大量に鎧などの装備が備蓄されていたがそもそもその数に比例した兵士はいるのだろうか。

 

態度に出さないものの恐らく他の整合騎士、特に騎士長も同じ事を考えているだろう。

 

そして忘れていはいけないのは「キリト」の存在だ。

自分がこの世界に来た理由の一つでもあるのだから。

しかし自分は整合騎士の立場にあり、勝手に外出など出来もしない。

キリトは今頃何をしているだろうか。

ザッカリアの剣技大会では勝ち進んだのだろうか。

まぁキリトの事だし優勝でもして今頃衛士にでもなっているだろう。

最もキリトが衛士止まりとは思えないが。

一緒にいるであろうユージオの方はどうだろうか。

もしキリトがユージオに剣を教えたのであれば彼もかなり健闘した筈だ。

 

最も会ったことはないが。

 

 

キリトの事だから「俺の一番弟子だ! 」

 

 

とか言ってそうだ。

 

 

ユージオがどんな性格かは知らないがキリトに振り回されていそうなイメージが湧いてきた。

 

なので心の中で静かに合掌しておく。

 

 

 

にしてもここ雲上庭園は心地が良い場所だな。

金木犀の木のほのかな匂いがとても良い。微風が頬を撫であまりの気持ちよさに寝落ちしてしまいそうになる。

 

 

まさかセントラル・カセドラルの80階にこんな場所があるとは。

連れてきてくれた先輩とアリスに感謝しないと。

 

身体を預けていた金木犀の木からゆっくりと立ち上がり背伸びをすると沈黙の間にイーディス先輩が口を開いた。

 

 

 

 

「今日は任務もないから暇ね〜、セイヤ、何か面白い事してよ! 」

 

 

 

 

「無茶振りっすね、分かりました」

 

 

 

と俺は軽くゴホンと咳払いする。

 

 

 

「元老長の物真似行きます。すっー

 

 

 

 

    ぶち殺しますヨゥ!?!?」

 

 

 

 

 

「あはははははは、似てる似てる! 」

 

 

 

 

先輩は赤くなり転げ回っている。

 

 

 

アリスは一瞬ふふっと笑った気がしたが、、、?

 

 

 

 

「アリス、笑ったな今」

 

 

 

「笑ってません」

 

 

 

「笑った」

 

 

 

「笑ってません」

 

 

 

「サーティ! 笑いましたね!? 」

 

 

 

「ふふっ」

 

 

 

 

「あ、、、、、、、わ、笑ってません」

 

 

 

 

 

「「そりゃあごまかしきれませんですよ、アリスさん」」

 

 

 

何故か先輩と声が重なる。

 

 

 

「にしても、昨日聞き忘れてたけどセイヤのその剣ってどこで手に入れたの? 」

 

 

と先輩が俺の右手に持っている愛剣を指差す。

 

 

 

「あ、あーこれは天界から召される時に最高司祭様が」

 

 

 

なんにしろ外の世界のでーすとは言えないのだから。それをバラすときは打倒アドミニストレータの準備が整った時だ。

 

 

「んじゃそれも神器なんだよね、」

 

 

 

「そうなんですかね、、、」

 

 

 

神器というのは主に整合騎士が持つ他の武器より優先度がかなり高いレア武器らしい。まぁこの愛剣が神器と呼ばれる物でも全く驚かない。

この世界に合ったようにコンバートさせたのは実の父なのだから。

それなりのチート機能はつけられている気がする。

 

 

と何やら先輩はステータスウィンドウ型の「ステイシアの窓」なる物を開き指でなぞっている。

 

最初見た時こそは驚いた。この世界で唯一仮想世界らしき物。

SAOやALOにも同じようなものがあった。

 

 

 

「んじゃあ、あたしもっとセイヤの事知りたいし一回ここで手合わせしない? 」

 

 

 

と先輩は神器である闇斬剣を手に取る。

 

 

 

まぁ、一回手合わせした事あるんですけどね

 

 

 

俺も愛剣であるラ・ヴィーナを手に取る。

 

 

 

 

           『呼吸』

 

 

俺自身がSAOでの死闘の中で手に入れたユニークスキル。

 

片手直剣用のユニークスキルだが『呼吸』を獲得してから

他のソードスキルが一切使えなくなった。

その要因と真意はゲームクリア後も分からなかった。

 

 

世界の去り際、ゲームマスターである茅場晶彦は「君だけのスキル、君だけの現実さ」

と訳のわからない事を言っていたが。

 

 

このアンダーワールドに来ても呼吸以外のソードスキルは使えなかった。

 

 

 

俺が使える呼吸の種類は『水の呼吸』、『霞の呼吸』、『雷の呼吸』

『音の呼吸』のみ。

 

他にもあるがSAO時代には試していない。

 

 

もしかしたらこれは他の呼吸を試せるチャンスかもしれない。

 

 

 

 

〜tobe continued〜

 

 

 




はい、ここまでお読みいただきありがとうございます!
今回は呼吸について触れていきました。
ヒロインに関してはダブルヒロインも考えております。皆様のご意見お待ちしています。どうぞこの先も当二次創作を宜しくお願い申し上げます。

次回「ヒノカミ」
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