魔法少女リリカルなのは~邪神転生したので原作崩壊させます~ 作:croto
駄文注意です。
私、高町なのは9才。
ある日不思議な夢を見て、夢の場所でフェレットを見つけたの。
その日の夜に不思議な声が聞こえてきて、そこに向かったらフェレットが黒いモヤモヤした毛玉みたいなものに襲われてて、そしたら魔法少女になっちゃったの。
「ディバインバスター!!」
「まさか!彼女は砲撃型なのか!?」
3つ居た黒いモヤモヤを倒せたと思ったけど、一つ外れちゃった。
そしてそのモヤモヤは私に向かって突進してきた。
「君!危ない!!」
ユーノくんが叫ぶけど防御が間に合わない。
迫ってきた黒いモヤモヤに思わず目を閉じてしまった。
衝撃は来ない。
不思議に思って、恐る恐る目を開けるとそこには私のお姉ちゃんよりも高い身長の女の人が立っていて、黒いモヤモヤを足で潰していた。
「大丈夫?」
「は、はi」
返事をしようとして、言葉が詰まった。
綺麗な人だった。
黒い艶々した髪は腰まで伸びていて、瞳はルビーのような赤い目で、安心したように口元を弛ませて笑っていた。
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
「あ、貴女は一体…」
「私?私の名前はアル。アル=ルフクゥト、魔法使いかな?」
アルさんは魔法使いと言った。
ユーノくんがアルさんに質問する。
「あ、アルさんはこういったものをご存じなんですか?」
「えぇ、知ってるわ。そこの彼女よりは、ね?」
「でしたらお願いします!僕に協力してくれませんか?」
「えぇ、いいわよ」
アルさんは二つ返事で了承した。
「あぁ、それと。なのはちゃん、親御さんがなのはちゃんのこと、探していたわよ?あまり迷惑掛けないようにね?」
「あ」
慌てて携帯で確認すると、時間は既に9時を回っていた。
「今回は私が説明するから、もうこんなことがないようにね?」
「は、はい」
知らない人、しかもこんな綺麗な人に迷惑を掛けてしまった。
その後、黒いモヤモヤを作り出したジュエルシードっていう青い宝石を封印した。
アルさんに送ってもらい、家に着くとアルさんはインターホンを鳴らす。
ドタドタと慌ただしく玄関に向かう音で私は心配を掛けちゃったと反省をする。
玄関が開くとお母さんとお父さん、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいた。
「なのは!?」
「高町なのはさんのお宅でしょうか?」
「は、はい。それで、なのはは?」
「安心してください。なのはさんは無事です」
お父さんたちの反応から凄く心配掛けちゃったと思うのと同時に、私は顔を見せる。
「よかった!」
「こんな夜遅くまでなにやってたんだ?」
「心配掛けないでよね!」
「ご、ごめn「申し訳ありません!」んな?」
「え、えっと、貴女は?」
「あ、申し遅れました。私はアル=ルフクゥトと申します」
「アルさん、ですか」
「私は、昨日の爆発事故の件でもしかしたらまた起こるかもと思い、夜の見回りをしていたんです。
その時に、高町なのはさんが見つけたというフェレットを追いかけていたなのはさんを見掛けたんです。
その後、少しばかり事件に巻き込まれてしまいましたが怪我はありません」
「事件!?」
「はい」
「それじゃあ、その話を聞かせてもらえますか?」
「勿論です。高町さんのケーキは美味しいですし、これが切っ掛けで休業なんてなったら寂しいですから」
「あら、家のお店を知っているのですか?」
「えぇ。この辺りでは有名ですし、あそこのレアチーズケーキは良く買いますから」
「そうだったんですね。では、中に入ってお話ししましょうか」
「はい、お邪魔します」
「あぁ、なのははシャワーを浴びてきなさい」
アルさんが全部説明してくれて、あっという間に話が進んでいった。
私はお母さんの言われた通り、お風呂でシャワーを浴びる。
お風呂から上がると、なのはもリビングに呼ばれて話すことになった。
「アルさんとユーノくんからはある程度聞いた。
"魔法"というものがあってなのははそれの手伝いをしようとしていることも聞いた」
どうやらアルさんとユーノくんが全部話したみたいで状況は分かったみたい。
「それで、なのははどうしたいんだ?
"魔法"は危険なものだと説明された。だから俺としてはなのはには止めてほしいのだが」
「私も、なのはが危ない目に逢ったり怪我したりはして欲しくないわ」
「だが、これはなのはが決めることだ。なのはが人助けをしたいのは分かるが親としては危険なことはさせたくない。俺が大怪我をしたのは同じ危険なことをしたからだ」
「私はなのはが士郎さんと同じような目に逢ってほしくない。だから私は反対したい」
私の家族はこの人助けは危険だと言った。
そしてお父さんは危険な仕事をして大怪我をしたと言った。
お母さんはそんなお父さんと同じになってほしくないと言った。
私は考えた。
お父さんたちに迷惑を掛けてでもこの人助けをしたいのか。
「余計なことかも知れないけれど、私としては子供に危険な仕事はさせたくない。
それに、将来なのはちゃんが作った翠屋のレアチーズケーキを私は食べてみたいかな?」
そう、アルさんは言った。
だから私は天秤にかけた。
このまま魔法に関わってしまうか、安全に家族と一緒に過ごすか。
だから、一つ質問した。
「ねぇ、ユーノくん。もし私が手伝わないって言ったらどうなるの?」
「それは「私が代わりに手伝います」」
「あ、アルさん!?」
それに答えようとしたユーノくんを遮ったアルさんの答えにユーノくんが驚く。
「レイジングハート、私の魔力量は分かる?」
『はい』
アルさんの手にはいつの間にかレイジングハートがあって、レイジングハートは答えた。
「な、なんでレイジングハートがそこに?!」
「ごめんね?家に着く前になのはちゃんの服からこっそり取ってたの」
なんで、という私の疑問はすぐに答えが帰って来た。
その答えに私は"全然気付いていなかった"とこぼした。
「で、レイジングハート?」
『はい。マスターなのはの魔力量は推定AAからAAAあたり、対してアル=ルフクゥトの魔力量は最低でもAA。恐らく、SかSSランクに届くほどにはあるかと』
「な!?」
そのAAとかSとかはどのくらいかわからなかったけど、ユーノくんの反応から凄く高いのだろうと感じた。
「レイジングハート、それは本当かい?」
『はい。最低値だけで見れば間違いありません』
「ユーノくん、それはどのくらい凄いんだい?」
魔法のことの会話にお父さんが聞く。
「まず、一般の"魔導師"と呼ばれる魔法を使う人は大体CランクやBランクが殆どです。
それだけでもAAランクのなのはさんが凄いことはわかると思いますが、それより上のSランク並みの魔力を持つアルさんは魔導師の中でも最優、かなり強い部類に入ります」
「成る程」
「それで、魔法については解決できるけど、なのはちゃんはどうしたい?」
「私は」
少し悩む。
お父さんたちは危険だから止めろと言った。
ユーノくんは初めから頼るしかなかった私に仕方なくで、代わりにアルさんがやると言うと私は自由に選べた。
そして、お母さんのレアチーズケーキが好きと言ったアルさんが将来翠屋で私が作ったレアチーズケーキを食べたいと言った。
迷いは、消えた。
「私は、私は魔法に関わらないことにする」
家族が離れるのは辛いことだと私は知っている。
だから私を心配した家族を突き放すことは出来ない。
「そうか」
お父さんはただ一言そういった。
「じゃあ、一つ契約しましょうか」
突然、アルさんはそう提案してきた。
「契約って?」
お母さんが聞き返す。
「なのはさんの中には魔力があって、もしかしたら狙われるかもしれないし、巻き込まれるかもしれません。
そうなったらなのはさんも家族も私も困ります。
だから、私の魔法でなのはさんに危害が加わらないように、私が助けに行けるように、魔道具の所持と私との契約をするんです」
「じゃあ、その契約っていうのは?」
「このブレスレットと、少し口付けを」
「「「「「口付け!?」」」」」
リビングにアルさん以外の私たちの声が響いた。
「と言っても、首に印を付けるくらいです。
痛みもないし、首の見えづらい位置にするので問題はないかと」
「あ、アルさん?どこでそんな魔法を?」
ユーノくんの様子からユーノくんもビックリするような魔法のようだった。
「それは秘密かな?」
アルさんはお茶目に舌をだし、ウィンクをして返す。
「危険は、ないんだね?」
「それは保証します」
「なのははそれでいい?」
「うん」
アルさんは私にもしもがないようにしてくれるのだ。
守ってくれるなら拒否する必要はないと思う。
「じゃあ、始めるよ」
そう言うとアルさんは私の首の、肩と首の付け根あたりに唇を当てる。
そのままでいると、何やら冷たいものが触れる。
多分、舌の先端だろう。
そして、そのすぐ後に少し痺れるくらいの痛みを感じた。
「はい、終わり」
「ん?アルさん、この痣みたいな紋様は?」
私の首もとを見たお母さんがそんな事を聞いていた。
鏡を見ると変な形の星形の痣が痛みを感じたところにあった。
「それが私との契約の証です。
これでなのはさんに危険が及んでもその場所に私が転移、移動できるようになります。
それと、このブレスレットを着けてください」
そう話すアルさんは黒と血の固まったような赤色の珠が交互に繋がったブレスレットを私に手渡す。
それを私は左手にアルさんが着けるとユーノくんが変化に気付いた。
「魔力が、薄くなった?」
『今のマスターなのはの魔力はC程までに押さえられています。その認識は正しいかとユーノ』
「では、これにて私との契約は終了となります」
「アルさん、見ず知らずの貴女にここまでしていただいて何とお礼を言ったらいいのか」
「いいんですよ。高町さんの作るレアチーズケーキは絶品ですから。それに、こんな見ず知らずの人の話を聞いてくれたのはそちらですから」
「なのはを危険な目に逢わないようにしてくれてありがとう」
「では、私とユーノくんはこれで失礼します」
そういってアルさんとユーノくんは家を出ていった。
「ねぇ、ユーノくん」
「ん?何ですか?アルさん」
「私はもう少しジュエルシードを探すのでフードの中で寝てていいですよ?」
「そうですか?じゃあ、お言葉に甘えて」
そう言うとユーノくんは肩ではなく被っていたフードの中に入っていった。
アル=ルフクゥトはそのままジュエルシードを探す。
結果、10個見つかりレイジングハートの3個で13個、残りは月村すずかの家の1個と海の6個。そして、転生者の持っていったであろう1個だ。
「あ、ねぇ。お父さん、お母さん。何で魔法のことすぐに信じたの?」
アル=ルフクゥトとユーノくんが家を出た後、なのはは気になったことを聞く。
「あぁ、それはね」
そうして話されたのはなのはがお風呂に入っていたときのこと。
アル=ルフクゥトはまず、魔法の信用を尋ねた。
その答えは半々、信じられないけど喋るフェレットがいるくらいなら魔法もあるのでは?というくらいの認識だったため、アルは証明のためにレイジングハートで変身した。
それはユーノが見たなのはの白い衣装ではなく、黒く、深淵のような黒い喪服のような衣装だった。
それを見た高町家は魔法があると認識し、次の話に入る。
ユーノはこの地球とは違う惑星から来た所謂異星人、もしくは異世界人で、そこでは子供でも仕事として危険な物事をやっていたり、最悪死ぬ可能性もあると話す。
今回はジュエルシードという危険物の運搬中での事故でこの地球に散らばってしまった宝石のようなものを探そうとしていたが失敗。無作為に助けを呼んだ結果現れたのがなのはだった。
それでも危ないことになりそこで助けられたのがアルであったと話す。
勝手に助けを呼んで危険な目に遭わせてしまったとユーノは謝るが士郎と桃子はこれを容認した。
そこでなのはがお風呂から上がってきて、後はなのはの知る通りだと言われた。
それになのはは納得して、明日からは仕事を少しでも手伝おうかな?と曖昧だった未来のことを思いながらベッドに着くのだった。
だがこれには少し裏話があり、実は魔法について話した時に高町桃子にFランク並みのごくわずかな魔力があることが分かった。
そこで、年齢と見た目に差異が出ていて見た目が年齢より若く見えるのはそのお陰なのでは?と話していた。
その時に、もしかしたら桃子の先祖に魔力を持つ人がいて、それが隔世遺伝や先祖帰りでなのはに膨大な魔力が宿ったのではとも話していたりする。
そしてこれは完全に余談だが、この後高町桃子は更に美人に磨きがかかり、若干若返ったらしい。
とある人物の発言
オレの名前は雅王 ギル
神様のミスで殺されたからと"リリなの"の世界に特典を持って転生することになった。
俺はその事を喜び、特典にギルガメッシュの容姿と王の財宝、魔力Sを貰った。
後は他のモブ転生者がなのはに寄り付かないように守り、なのはと一緒に管理局に入ればいいだけだ。
完璧な作戦だと思った。
そう
完璧な作戦
ジュエルシードは落ちてきた。
夢でユーノが戦っているのも見た。
なのはたちがフェレットのユーノを拾うのも見た。
なのに
ユーノからのテレパシーは来なかった。
時間は夜の10時を回った。
なのにユーノのテレパシーは来なかった。
オレは他の転生者が妨害したと考え、先を越されたと思い、慌てて付近に落ちているはずのジュエルシードを探すが見付からなかった。
一つだけ、原作でどこで手に入ったのかわからない情報のないジュエルシードを偶然見つけることができた。
だがそれだけで、後はフェイトとの重要イベントになる海にある六個とすずかの家の一個だけだったがそれを回収するのは無理だった。
他のジュエルシードは、見付からなかった。
黒い髪の女は笑う。
禍々しく
眼を光らせ
口を三日月に吊り上げ
狂気に満ちたように
嗤う。
『原作崩壊第一章、高町なのはの魔法少女化の阻止完了』
声とも言えないその声は
アル=ルフクゥトとしての声ではなく
邪神のようなおぞましい声で
穴の空いたような顔と真っ黒い姿で
ワラッテイタ
そこにはユーノ・スクライアの痕跡はなくなっていた。