神の手違いで死んだ試験管女子は巡ヶ丘のJKに転生してチートな能力と共にがっこうぐらしの世界を救うそうです。   作:CROUS

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結構このシリーズ書くのが止まらない。どうもクラウスです。

早速ですが第3話どうぞ!今回は短いです!


めぐねえと呪いの記憶

ピピピ、という音とともに炊飯器がご飯が炊けたことを伝える。

その音に由紀がすごい速さで反応した。

 

「炊けたー!」

「あはは、由紀はよっぽど楽しみだったんだね?」

「勿論だよ!美味しく炊けてるかなー?」

 

開けてみると暖かなお米の匂いと共に白いふっくらご飯が姿を表した。

よし、ちゃんと動いてるみたい。安心した。

 

「おお、ちゃんと炊けてる!」

「美味しそうね~。」

「うん、ちゃんと炊けてよかったよ。」

 

くるみとりーさんも安心したようだった。

ふぅ、と一息つくとめぐねえが入ってきた。

 

「あら、美味しそうね~。この炊飯器は?」

「もーちゃんが直してくれたの!凄いよねぇー」

「へぇ、凄いのね!私文系だからこういうのはどうにも...」

「私の趣味ってだけですよ。さ、夕御飯にしましょう!」

 

夕御飯はカツ丼だった。ちょっとヘビーだったが、最近のアクティブさを考えるとこれでも足りないだろう。

....くるみの「私達はまだ若いから」という発言にはめぐねえがダメージを受けていたが。

 

夕御飯中、雨であることを思い出しさりげなく「あの日」への対策を打つ。

 

「ねぇ、さっきから嫌な予感がするんだ...今日の夜、私バリケードの見張りしてもいいかな?」

「えー、体は大丈夫なの?」

「そうだぞ、まだ病み上がりなんだから、休んでないと...」

「でもこのままだとなんか取り返しのつかない事が起こると思うの..お願い!」

 

由紀とくるみが止めてくる。だかどうしても引き下がれない。

最後の方を真剣に言うと、めぐねえがんー、と言い条件を提示して来た。

 

「どうしても、って言うなら私同伴なら良いわよ。無茶はしないでね。」

「うーん、ちょっと不安は残るけど、先生が一緒に居るなら大丈夫なんじゃないかしら?」

「しゃーねーな、めぐねえ、気をつけてやってな。」

 

 

皆も了承してくれたようなので一安心。今夜は気張って行かないと。

 

~24:00 バリケード前~

 

めぐねえと私は階段に座り雑談していた。

 

「それにしても機械を直しちゃうなんてすごいわね。どこで覚えたの?」

「んー、趣味ですかね。」

「...やっぱり腑に落ちないの...聖奈萌さん、転校してくる時の書類見たのだけど...」

「...なるほど...めぐねえに隠し事は出来ないですね。本当はしばらく話さないつもりだったんですけど...」

 

その後、朝にりーさんに話した事と同じ事を話した。

するとめぐねえはなるほど...と変に納得したように頷いていた。この世界の彼女は、思ったよりポンコツでは無いようだ。

 

「聖奈萌さん、1人で色々出来るのも凄いけど、今は貴方は高校生なの。私は先生だし、皆は友達でいてくれてる。たまには頼ってくれたら嬉しいな。」

「ええ、ありがとうございます...」

「はぁ...まさか聖奈萌さんが私と実年齢が近いとは思わなかったな。なんか親近感湧いちゃうわね。でも高校生に若返るなんて、羨ましい...」

「あはは、まさか私も高校生をもう一度なんて思いませんでしたよ。1度目は色々ありましたし、今も普通じゃないですけど...うん、この生活、好きです。」

 

話が止まり、手紙のことを思い出す。彼女にちょっと待っててくださいと伝え離れ手紙を見てみると

 

『命を狩り取れなかったのは惜しかったな。ゼツメライズキーはくれてやる。精々強化の糧にしろ。この前のような目に会いたくなければな。 』

 

と記されていた。

なんだろうこれと考えていると、死角からエネルギー弾が飛んできた。

伏せて避ける。弾は窓のサッシを破壊した。

 

「誰?!」

「あ、あぁぁ...」

「ウォァァァ!!!」

 

<BEROTHA>

<GAERU>

<<ゼツメライズ>>

 

彼女が突然の事態にパニックになっている。

 

「何あれ....?!」

「あれはマギア。私が使っているライダーシステムに似たシステムを悪用する事により出来る怪物です。めぐねえ、とりあえず安全なところへ!」

「ええ、気をつけて!」

 

彼女が隠れたところで、私も変身する。

 

<THUNDER!authorise>

 

「変身!」

 

<progrise!ラララ!雷鳴!雷電!電撃!Rightning Honet!>

『Piercing needle with incredible force.』

 

「はぁっ!!」

 

電撃を放ち相手のの動きを止めると、胸部装甲のミサイルを放つ。

吹き飛ばされ怯むべローサをみてもうガエルが攻撃して来るが壁に追い込み足で押さえつけ、必殺技発動。

 

<ライトニングインパクト!>

 

足から出た超エネルギーの針により貫かれたガエルは爆散した。

やっと怯みから回復したべローサはエネルギー刃を発射して来る。

それを飛行能力を発動し回避すると、久しぶりにバスターソードを取り出す。

ウルフ、スコーピオン、ホッパー、マンモスを取り出すと全てセットする。

 

<Bullet!Sting!Junp!Press!Four key,Ready for slash.>

 

「はぁぁぁ!!!」

 

<Fourth key Break!!>

 

4つのプログライズキーによる超高エネルギーの斬撃を喰らい、べローサは爆散した。

 

変身解除し、2つのゼツメライズキーを回収しようとするとまた手紙が落ちていた。

今度はすぐに見よう、と広げると。

 

『貴様らの教師の身を預かった。取り戻したくば巡々丘のショッピングモールに来い。』

 

「っ?!陽動?!めぐねえ!!!」

 

咄嗟に叫ぶが時すでに遅し。そこに彼女は、居なかった。

 

「...行かなきゃ!!」

 

<wing!authorise>

<progrise!Fly to the sky!Flying Falcon!>

『Spread your wings and prepare for a force.』

 

フライングファルコンに変身し、割れた窓から飛び出た。

雨の降る空を飛翔する。

ショッピングモールはどこだ。標高300m程から見下ろすと、市街地に大きな建物が見えた。

すぐにその方向に急降下する。着地すると、そこには暴走するGIGAの姿があった。

その下にはめぐねえがトリロバイトマギアによって拘束されていた。

すると私の脳に何かが語り掛けてきた。

 

『これは貴様に与える試練...共に生まれて来た命を見殺しにした貴様に命は助けられるか?』

 

「っ....」

「聖奈萌さん!ダメ、逃げてっ!!私の事は気にしないで!」

「嫌!!助ける...絶対に!!」

 

フライングファルコンキーを抜き、新しいキーを取り出す。

 

<Press!authorise>

 

何処からともなく、ゼアから分離したブレイキングマンモスジェットモードが現れる。

 

<progrise!Giant walking!Breaking Mammoth!>

『Larger than life to crush like a machine.』

 

私は超大型形態、仮面ライダーゼロワンブレイキングマンモスになり

鎌を構える。GIGAに先手で背後から斬撃を叩き込むと攻撃対象を建物からこちらに変え相手も鎌を構え襲って来た。

「もう二度と私のせいで殺される人を出しちゃいけない...!!めぐねえは私がこの手で助ける!!」

 

その時私の心の中の何かに火がついた。

私の脳裏に焼き付く研究所の子供達の顔。それが鮮明になる度、私の心の火が大きくなる。

 

ガン、ガァン!と斬結ぶ。私は鎌をクロスさせ相手の鎌を受け、一気に上に上昇した。

相手はバランスを崩して倒れる。そこに馬乗りになり、鎌を放り出し殴る、殴る、殴る。私はどんどん暴走していく。

遂に中枢が破壊された相手は機能を停止する。

だが私の感情は止まらない。

 

「これで...終わりだぁぁぁッ!!」

 

私は機能停止した骸をプレイキングインパクトで破壊した。

ライジングホッパーに変身しなおしめぐねえを拘束するマギアを跡形もなく破壊し、拘束の縄を解く。私は電池が切れたように倒れ込み、変身が解除された。

 

「聖奈萌さんっ!」

「ごめん...めぐねえ、肩...かして」

「もう、めぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ....無茶しないでって、約束したじゃない...」

 

そう言う彼女の頬には一筋の涙が流れていた。

 

「ごめん、なさい...さ、佐倉先生。風邪ひいちゃいますよ。早く帰りましょう?」

「...ええ。でも、どうやって帰りましょう?」

「これ使いますか。」

 

ドライバーにライズフォンを読み込ませる。

 

『Changing to super bike motorcycle mode.』

『頭上に注意してください』

 

「....へっ?って、きゃぁ?!」

 

警告と共に、大きなライズフォンが降ってきた。

ライズフォンのバイクアイコンを押す。

 

『バイクアプリを起動します。』

<モーターライズ!ライズホッパー!>

 

バイクに変形し、エンジンがかかる。

 

「さ、乗ってください。」

「...便利ね、それ...あと、運転大丈夫?」

「車の講習しか受けた事ないですけど、多分大丈夫でしょう♪」

 

そう言い何か言われる前にスピードを出し学校に向かった。

 

~5:32 校舎2階~

 

学校にギリギリ夜明け前に到着し学園生活部の部室に戻ろうとするとそこには大量の彼らがいた。

こいつらが本来はめぐねえを殺すであろう運命だったという事か。

 

「っ...?!」

「全く、こっちは戦って疲れてるんだけどー...通じる相手じゃないか。めぐねえ、下がってて!」

 

絶句するめぐねえを隠れさせ、バスターを構える。

ざっと数は25、数秒あれば片付く。

私はベアーとコングを取り出しセットした。

 

<Blizzard!Power!two progrise key,Ready for slash.>

<TWICE key Break!>

 

最初に冷気で一気に凍りつかせ、そこから重厚になった刃で一気に砕く。

彼らは死体も残さず綺麗に砕け散った。

 

「よし、完了っと...」

「お疲れ様。護ってくれてありがとう、聖奈萌さん。」

「いいえ...こちらこそ、ご心配かけて申し訳ございませんでした。」

「もう、そんな固くならないでよ...でも、もう絶対あんな無茶はしないこと!」

「ええ、分かりました」

 

苦笑いする私に微笑むめぐねえの顔は生徒を想う先生の顔だった。

それが少しイメージと違い、自然と吹き出してしまった。

 

「も、もう!何よ...」

「いえ...すみません、めぐねえもやっぱり先生なんだなって。めぐねえ...いや、佐倉先生は生徒想いですね。」

「へっ?!え、えっと...ありがと...」

 

そう言って照れるめぐねえは可愛かった。

めぐねえは皆を起こしに行くと言い行ってしまった。

さっきまで暴走していたせいか体が若干重い。

 

 

 

GIGAと一緒に破壊したと思っていたその記憶が後に私を狂わせるなんて、その時は考えもしなかった。




どうでしたか?あ、めぐねえは死にませんよ!でもこの先重要な役割があったりします。

次回更新はちょっと期間が空きます。すみません

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