ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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おひさ~と言いつつ全然おひさな気がしないのはTwitterでガイガンの人、というかもうガイガン本人、ピー助とか言われまくったせいだと思う()
Twitterでたまにピー助&翼さんネタやってるのもあると思う。
あと最近だとこちらhttps://syosetu.org/novel/232356/にてセクハラペンギンモドキが出現したとかなんとか(ハロウィン回)
書いてて思ったのは……
やっぱりこれが一番書きやすいわ。
いつも通り頭空っぽにして読んで()


怪獣王の日

 遂に、この日がやって来てしまったというわけだ。

 2044年!

 11月3日!

 今日、この日はアニバーサリー。

 なんといっても……。

 ゴジラ生誕90周年なのだから!!!!!!!

 

 そんなめでたい日だというのに……。

 

「ピーーーーー!!!!!(なんで誰も祝福ムードじゃねえんだこんちくしょう!!!!!!!)」

 

 いや、当然なんですよ。

 だって、この世界に映画としてのゴジラは存在しないから。

 存在しないものは祝いようがない。

 ちくしょう……。

 しかし、俺は祝ってみせる。

 一人の特オタとして!!!

 

 錦の旗(ゴジラの旗)を掲げ、いざ祝わん!!!

 

 ハチマキオッケー!ハッピオッケー!

 気合いオッケー!

 合言葉は「ピー!(祝え!)」

 いや、これライダーネタやろと思うが仕方ない。

 ゴジラなくしてライダーなし()

 全ての始まりなのだからウォズがゴジラの誕生日を祝福しないわけがない。

 

 さて、祝うにはやっぱりケーキだろう。

 え?ゴジラはケーキ食わんだろう?

 細かいこと気にしてるとゴジラみたいに大きな人間にはなれんぞ!

 というわけで、一行(一匹)は食堂へ向かった。

 

 

 

 

「ん?なにしてんだピー助」

 

 おっと、早速クリスちゃんが仲間になりたそうな目で見ているぞ!

 仲間にいれますか?

 はい←

 いいえ

 

 聞くまでもなく「はい」だこのやろう!

 ゴジラ生誕を祝福すべき人類は一人でも多い方がいい。

 

「ところでなんだその格好と旗……。てかその文字誰が書いたんだ?」

 

 そりゃもちろん私が。

 

「ばっ!お前、文字書けることを先輩に知られたら監禁されて一生文通生活だぞ!」

 

 えー?

 ワタシモジナンテチョットシカカケナイデスヨ?

 タトエバ……天上天下唯我独尊トカ~。

 

「バリバリじゃねえか!?あーくそ。なんやかんやこいつとちゃんと会話したことあんのあたしだけなんだよなぁ。このまま隠しておくべきか……?」

 

 あーそういえばそうだったねぇ。

 フィーネとの戦いでエクスドライブしたクリスちゃんとは念話で会話したんだった。

 それはさておき。

 

「なに?ゴジラの誕生日だから祝う?……怪獣にも、誕生日を祝う文化があんだな……。それで、どうやって祝う気なんだ?」

 

 それはほれあれよあれ……。

 初代ゴジラを皆で鑑賞……はそもそも映画がないので無理なのでとりあえずケーキ作って皆で食べて祝おうぜ~的な感じで。

 

「なんかよく分からないけど本当に祝う気があるかどうかがすごい謎だ……」

 

 いやーあれよね。

 今日という日をさ、クリスマスみたいな日にしたいわけよ。

 

「……どういう意味だ?」

 

 だからさ、日本人的目線のクリスマスってとりあえずケーキ食ってプレゼント渡したり貰ったりとかそんな感じで本来の意味のクリスマスをやってないじゃん?

 そんな感じでさ、ゴジラの日を世界的にとりあえずケーキ食ってプレゼント渡したり貰ったりとかしてとりあえず祝おうぜ的な感じにしようと思ってんのよ。

 

「お前なぁ……」

 

 まあまあクリスちゃん。

 普段はぷにったお腹とか体重とかウェイトを気にしてケーキなんておいそれと食べられないかもしれんが!

 今日がゴジラの日!ゴジラの日は有無を言わさずケーキを食べる!みたいな文化になれば合法的にケーキが食べられるんだよ!!!(※ケーキを食べることは別に違法なことではありません)

 

 さあというわけで行くぞクリスちゃん!  

 ピー助クッキングの時間だ!!!

 

「なんか釈然としないけど……まあいいか……。ところで、今日は先輩はどうしたんだよ?」

 

 翼ちゃんは昨日夜遅くまで収録で今日は午後から来るから!

 それにあの子をキッチンに立たせてはならない……。

 とにかく行くぞぉ!!!

 

「お、おお……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝。

 カーテンから射し込む木漏れ日で目を覚ました。

 

「ピー!」

 

「ん……ピー助、朝から元気ね……」

 

 愛するピー助の鳴き声を聞きながら身体を起こして寝ぼけた眼を擦り、少しずつ覚醒していくと……。

 

「ピー!」

 

「ピピッ」

 

「ピェ……」

 

「ピ~」

 

「ピーピーピー」

 

 目を疑った。

 ピー助が一、二、三、四、五……。

 ピー助が、たくさん……。

 

「こ、ここが楽園……?」

 

「「「「「「ピー?」」」」」」

 

 ピー助達が一斉に私を見つめてきて……。

 あ、あ、ああ……!

 

「ピー助ぇ!!!!!」

 

 私はピー助の群れに飛び込んで……。

 

 

 

 

 

 

「ッ!?つ、痛……あれ……ピー助は……え?夢?」

 

 飛び込んだのはなんてことないいつものフローリング。

 どうやら、ベッドから転げ落ちたようだ。

 寝相は別に悪くないが、ピー助のためなら寝ながらでも敵を切り裂く覚悟は出来ている。

 しかし思い切り額をぶつけてしまったので痛いは痛い。

 目当てのピー助もいないし、起きるにはまだ睡眠時間が足りないので仕方ない。

 不貞寝しよう。

 そうと決まればベッドに戻って……。

 いや待て。

 ピー助はどうした?

 ベッドから転げ落ちた時のような大きな音がしたならすぐに駆けつけてくるはず……。

 それにピー助の気配がない。

 ということはピー助は出かけている可能性が高い……。

 

「そうね……寝るより、ピー助で癒される方が何倍も休息効果があるわ」

 

 というわけでピー助がいるであろう本部へと早速赴くとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 マグロが嫌いなジラがいないのと同様にケーキが嫌いな女の子もいないと思う(暴論)

 けれどやっぱりマグロ食ってる奴は怪獣としてどうなんだろう。

 ここは天下の怪獣王のようにもっとでっかくクジラを追えクジラを。

 

 というわけでクジラの形のケーキを作ろうと思います。

 

「いやどういうわけだよ……」

 

「けど面白そうデース!」

 

「クジラの形……。出来たらすごそう」

 

「とにかく作ってみようよ!皆でやれば大丈夫!」

 

 はいというわけでクリスちゃん伝えにあんな人こんな人達も連れて参りました。

 翼ちゃんは家でねむねむしてるだろうし、マリアさんは最近出番が多すぎなので……ゲフンゲフン。(メタァ) 

 ちょっとお仕事で今頃イケメンとハリウッド映画さながらの大爆発から逃げていることだろう。

 

「けどクジラの形ってどうやって作るの?」

 

 そこはほれスポンジケーキで上手いことやってだね未来ちゃん(考えなし)

 まあなんとかなるでしょう(ぶん投げ)

 というわけでレッツクッキング!

 

 

 

 

 クジラといえば白鯨。

 名作だよねあれ。

 って、そっちではなくてというか伝わっただろうかこのネタ。

 そもそも俺の声は皆には伝わらないけどさ、最近何故か都合の悪いことは通じるんだよね。

 理不尽過ぎん?

 おかしいよねそんなさ、ただ俺はね、クリスちゃんのおっぱいが大きいとか友里さんのタイトスカートエロくね?とかそういう男なら誰しもが思うことを健全に思っているだけであってね、全く悪くないと思うんですよ。

 というか人の、いや怪獣の思考を読み取ってそれが自分にとってちょっとあれだからって暴力に訴えるのは良くないと思うのよ。

 そりゃあ翼ちゃんの胸は小さいけどそれはそれでいいじゃん!

 みんな違ってみんな良いの精神だよ。

 おっぱいはおっぱいなんだよ。

 まあ、俺は大きい方が好きだけど。

 

(こいつ、すました顔してろくでもないこと考えてやがるな……)

 

(ピー助……。まあ、響のことじゃないからヨシ)

 

(最近は少しピー助の思考が読めるようになってきた……)

 

(大きいケーキだなぁ。早く食べたいなぁ)

 

(デスデスデースッ!!!)

 

 そんなこんなでケーキ完成である。

 いや、そんなこんなで済ましていいもんじゃないけど字数とか作者の都合の関係でちょっとね。

 え?メタい?

 いつものことだろ()

 

「いや~なんとか完成したね」

 

「やってみれば出来るものなんだね」

 

「デース……」

 

 ホールケーキよりもデカイ白鯨ケーキの完成。

 あとはこれをみんなで食べて……。 

 

 キュピィィィィィン!

 

 いま、額の辺りに白い稲光が走った気がする。

 これはあれだ、あれな時の翼ちゃんが近付いてきた時に走る直感だ。

 え、いや、ちょっと待って。

 俺、今日何もしてなくない?

 いや、普段なら何かしらやらかしたという理由があるけど今日はマジで何もしてないぞ俺!

 朝からこっちにいたもん!

 え?それが理由?

 いやいやまさか。

 

「ピー助……」

 

「あ、翼さん!見てください!みんなでケーキ作ったので一緒に食べま……」

 

「ありがとう立花。後でいただく。それよりも今はピー助……。夢に出てきたせいで私はベッドから転げ落ちたぞ……」

 

 ピエッ!?

 なにその因縁の付け方!?

 俺悪くなくない!? 

 悪いのは夢の中の俺やろ!!!

 

「というわけでピー助を抱いてあと三時間眠れば大丈夫……」

 

 ピエェ……。

 最近仕事が忙しくてストレス溜まってたのが一気に放出してきたぞ……。

 

「ピー助君」

 

「ピー助」

 

 ピェ?

 助けてくれるんか響ちゃん、クリスちゃん?

 

「「飼い主のためにも逝ってきて(逝ってこい)」」

 

 ピエッ!?

 そんななんて理不尽な!?

 ぴぁぁぁぁぁ!!!?!!

 引っ張られるぅぅぅぅ!!!!!

 翼ちゃんという名の重力に引っ張られるぅぅぅぅ!!!!!

 このままじゃ翼ちゃんに魂を縛りつけられてしまうぅぅぅ!!!!!

 あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 静かになった食堂。

 取り残された私達。

 もう、(ピー助君が)どうにでもなぁれ。

 

「……とりあえず、どうするこれ?」

 

 未来がクジラケーキを指差して言った。

 

「……しばらく戻って来なさそうだし、二人の分を残しておいて食べよっか」

 

 わたしの意見にみんなが賛成したのでクジラケーキを切り分けて、みんなでいただきますして食べ始めた。

 やっぱりクリームは正義。

 

「ところで、なんで急にケーキを作ることになったのデス?」

 

 そういえば確かに。

 今日は文化の日だから文化的にケーキを作った……?

 誰も答えが分からないなか、神妙な面持ちでクリームを口の周りにつけたクリスちゃんが言った。

 

「……今日はとりあえず、ケーキ食って何か祝う日らしい」

 

 ……よく、分からなかった。

 けれど、ケーキが食べられるならなんでもいっか。




オマケ
 
マリア「世間がハロウィンで盛り上がってた中テロリスト相手にしてるとかなんなの……。なんで私だけ……」

???「ハロウィンなら来年以降もあるから安心しろ。まあ、来年のハロウィンは休みという保証はどこにもないが……」

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