ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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祝え!!!!(ギリギリセーフ)


番外編 ガイガンの誕生日

 祝え!

 今年2021年3月12日はガイガン誕生の49周年である!

 さあ祝え!

 祝え!

 ……祝えっつってもなぁ。

 この世界にはゴジラシリーズがないからガイガンの誕生日とか言ったところで通じないんだよ。

 え?

 そもそもシンフォギアは2040年代だから2021年って言ってるのがおかしい?

 そんなの気にしない気にしない。

 時空を超越しただけだからそういうツッコミは今日はナシでお願いします皆さん。

 いやマジで理屈っぽい人はあれだからね嫌がられるからね本当。

 もっとこう柔軟かつ自由な視点を持っていかないと。

 というわけで今回の「ちっちゃいガイガンになってた」は2021年からお送りしておりまーす。

 

 それはさておき一人でしっぽりとガイガン49周年を祝うとするかね。

 ……そういえば前から気になってたんだけどみんなガイガンのことどれくらい知ってる?

 え、ゴジラのことは知らないけど楽しく読んでます?

 あ、ありがとうございます。えへへ……(照)

 まあゴジラシリーズ及びガイガンのことを知らなくても楽しく読める本作ではあるけれどもぉ!(天狗)

 それじゃあ今回は改めてガイガンのことについてお勉強といきましょう!

 知ってる人は復習に、知らない人はガイガン(原作)ってこんなキャラなんだということを知っていただけたら幸いです。

 更にここからゴジラシリーズに手を出すようになってくれたらもっと嬉しいぞ。

 

 というわけで早速ガイガンの紹介をはじめていくぞ。

 1972年3月12日一本の映画が公開される。

 それこそあの超有名神映画!

 

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』

 

 こちらの映画でガイガンがデビューするわけでございます。

 人気怪獣キングギドラとタッグを組んでの登場となったが負けず劣らずの人気を誇り一時期はキングギドラ以上人気だったと言われている。

 これまでのゴジラ、及び東宝怪獣シリーズにいなかったタイプのデザイン。

 赤い単眼バイザーに鎌と回転ノコギリという要素が綺麗に纏まっておりとても美しくカッコいい。

 徹底したヒールっぷり。

 それでいて愛嬌たっぷりな仕草。

 いやー素晴らしい。

 こりゃ人気でるわうんうん。

 初代様のスーツは完成度高くてカッコいいなぁおい。

 ちなみに予告編だけでも見てほしいんだけど……見たことある人なら分かるよね?

 そう、あれ。

 見たことない人はぜひ見て、どうぞ。

 

 さて、続いてのガイガンは翌年1973年公開のこちらの作品に登場するぞ。

 

『ゴジラ対メガロ』

 

 はい名タッグことメガロの登場ですね。

 にっくき宿敵ジェットジャガーもこちらで登場。

 こちらの作品ではスーツが新造されてちょっとふくよか~な感じになって愛嬌が更に強化されたぞ。

 メガロと悪巧みしたりするシーンはマジでかわいい。

 かわいい。

 ちなみにこの映画、ゴジラとガイガン登場しなくてもストーリーは成り立つっちゃ成り立つのでなんだろう。新人レスラーのデビュー戦盛り上げるために大物レスラー二人来たよ的な感じだと個人的には思ってる。

 ガイガンもデビューして一年なんだけどね、まさかの抜擢よね。

 ここから当時の人気の高さが伺える。

 

 次は流星人間ゾーンとかあったりするけど今回は割愛で。

 映画かすぐに会えるガイガン(?)達の紹介だけに今回は留めておこう。

 というわけで次に紹介するのはこちら。

 

『ゴジラFINAL WARS』

 

 読者の皆さんもガイガンといえばまずはこれって人が多いんじゃないかな世代的に?   

 平成のVSシリーズでは登場することが叶わなかったが遂に時代を越えて復活。

 デザインもリファインされて超クールになって登場!

 まあ、東映の怪人っぽいと言われたけどそれはそれということで……。

 ちなみにこの東映怪人っぽいというところからガイガン小さくしようぜ!って思い付いたのはまた別の話。

 まさしくヒールといった凶悪なデザイン。

 しかぁし!

 しかしだ。

 こちらのガイガンの魅力はギャップにある。

 そう、こんな凶悪な見た目してアホの子なのだ。

 どのようにアホの子なのかは……まあ、見てくれ頼むから(切実)

 両腕をチェーンソーに換装した改造ガイガンも登場するぞ!

 紅茶が例のカッコいいポーズをやる二年前にカッコいいポーズをしていたと言えるぞ!

 

 さて続いては……涙なしでは語れまい。

 

『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』

 

 この作品は小説なので本屋に行けば手に入るのでぜひ前作の『GODZILLA 怪獣黙示録』と合わせて読んでほしい。

 これまで人類に立ちはだかる脅威であったガイガンであったが本作では人類の味方として登場。

 シベリア沖で冬眠中の怪獣を改造して生まれた。

 ゴジラの前に為す術のない兵士達の前にその姿を現した。

 結果は敗北。

 しかしゴジラを移動させるという任務は果たし、以降ゴジラによって欠損させられた部位を修復し何度もゴジラと戦闘を繰り返す。

 そんなガイガンは前線で戦う者達の希望となるが……。

 あまり多くは語るまい。

 ぜひ、読んでほしい。

 

 

 

 てな感じでガイガンというのはみんなが思ってるよりかはすごい怪獣なんだぜ?

 俺も先輩方に負けないように頑張らないとな!

 とまあ、ここまでウルト○マン列伝的な感じでやって来たけどみんなもガイガンのこと分かったところでもう一度……。

 

 

 ガイガン誕生日おめでとう!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 珍しく、掃除をした。

 いや、掃除しなければと思うのだいつも。

 ただ掃除しても出来ないというかなんというかで……。

 しかしいつまでも緒川さんやピー助にばかり頼っていられないので改めて掃除をしようと思う。 

 思った。

 しかし……。

 

「部屋が綺麗だ……」

 

 綺麗な部屋を掃除することは出来ない。

 やろうと思った時に限って何故こうなのか。

 いや、ここは逆の発想で部屋を散らかしてから今のこの状態に戻すという練習を行えばいいのではないだろうか?

 そうと決まれば……。

 

 よし、散らかった。

 見事に散らかった。

 さあ、あとはこれをさっきのように綺麗にすればいい。

 あれはここにあってそれはここにあって……。

 これは……何処だったか?

 いやまて思い出せ。

 きっとこの棚の中だ。

 そうだそうに違いない。

 これは……た、確かテレビ台の中に……。

 これはクローゼットの中ッ!

 勢いよくクローゼットを開けようと思ったら開かない。

 床に散らばるゴミのせいで開けることが出来ないのだ。

 ええい面倒だ。

 ここは力ずくで……!

 

「はッ!!!」

 

 床のゴミ達を押し退け勢い良くクローゼットは開いた。

 やれば出来るというものだ。

 これを閉まって、あとこれも。あ、それも……とクローゼットの中に色々週のして今度はクローゼットを閉め……閉まらない。

 何故だ。

 何故閉まらない。

 

「くっ。これしきの量が入らないというのか!」

 

 まさか閉める時も力技となるか……。

 こうなれば防人の力を思い知らせようクローゼットに。

 

「はあッ!!!!!」

 

 ……なんとか、閉まっ……。

 安堵の瞬間、雪崩が起こった。

 クローゼットの中に詰め込んだもの達が濁流となって押し寄せた。

 

「流石に、無理があったかしら……」

 

 むう。なかなか掃除が上手くいかない。

 逆にピー助や緒川さんはどうやって片付けをしているのだろうと頭を悩ませる。

 同じようにやっているはずなのに……。

 

「……これは?」

 

 濁流の中に混ざって見覚えのないものがあった。

 新品同様の綺麗な白い写真立て。

 手に取って、表を見ると写真が飾られていた。

 いや、写真立てなのだから当然なのだが……。

 

「奏……」

 

 まだこれはピー助と出会ったばかりの頃に撮られたであろう写真。

 奏がピー助を抱き上げて、眩しい笑顔を輝かせている。その隣の私はまだピー助におっかなびっくりで少し困った顔を浮かべている。

 

「こんな写真があったなんて……」

 

 クローゼットの中にあったのだろうが私はこれの存在を知らなかった。

 別に埃を被っていたわけでもないので恐らく、ピー助が手入れを……。

 

「ピー……ピィ!?(ただいま~……なんじゃこりゃあ!?)」

「あ、お帰りなさいピー助」

 

 出かけていたピー助が開けていた窓から入ってくるや固まってしまった。

 すぐに意識を取り戻すと私を嘴でつついてこの部屋の惨状を抗議してきた。

 

「ピー! ピー!」

「わ、分かった! 部屋を散らかしたのは謝るから! それよりこれ。ピー助の?」

 

 写真をピー助に見せると大人しくなり、そっと私の手から写真を立てを取った。

 大事そうに抱える……。

 あぁ、奏を失って悲しんでいたのは私だけではなかったのだ。

 それでも私のためにピー助は……。

 

「これからも、奏の分まで頑張りましょう」

「ピ」

 

 顎の下を撫でてあげると写真は一時避難させるつもりなのかキッチンの方へ持っていったピー助。

 ずっと管理していたのだろうかあれを。

 私に教えてくれたっていいのに……。

 ん?

 

「これは……」

 

 ゴミの中に他のゴミと比べると明らかに年季の入ったゴミが見つかった。

 ぼろぼろで汚れが酷いように見えるこれは雑誌……?

 いくら私でもここまでは……。

 汚い雑誌をつまみ上げるとそのタイトルは……。

 

『巨乳パラダイス! 包容力たっぷりのお姉さん系から女教師! 女子校生の瑞々しい姿も!』

 

 ……。

 

「ピィピピピ~……ピピィ!?(さあ、この惨状をなんとかするザマスよ翼ちゃ、げぇ!? それは河原で拾ったやつぅ!!!)」

「そうかそうか……。へえ、そう、ふうん……」 

「ピー!(違います!)」

「黙れ。何も違わない。私は何も間違えない。そしてここにあるものが全てだピー助……」

 

 最優先で掃除しなければならないものが見つかった……。

 

「何故巨乳などに目が眩む。あんなものただの脂肪の塊ではないか」

「ピー……(そんなこと俺に言われても……)」

「そんなこと俺に言われても。なんだ、言ってみろ」

「ピー!?(心を読まれた!? いや、いつものことだったわ……。いや安心してる場合じゃねえわこれ)」

「まずはその巨乳好きなところを掃除しましょうか……」

「ピーーーーー!!!!!!!!(そんなことより部屋の掃除だろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!)」

 

 白昼、謎の生物の遠吠えと思われる鳴き声が響き渡った……。


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