ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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戦姫絶唱シンフォギア編
なぜか最近、奏ちゃんの気配がする


 

 なんやかんやであれから二年が経った。

 この二年の間で変わったことといえば…俺も正式に二課に所属することになった。

 ほら、猫の駅長とかいるしそんな感じ…なんて思っていたら大間違いだった。

 奏ちゃんを失い、対ノイズの戦力が半減したことにより、猫の手ならぬガイガンの手を借りようということでノイズ殲滅に駆り出されている。

 まあこの世界のガイガンは対ノイズ用に生み出されたわけだし、それに奏ちゃんの仇。

 それから…というよりこれが一番の理由だけど翼ちゃんを守るということ。

 自分を剣と、防人と律する翼ちゃん。

 人類を守るために戦っているけど…じゃあ翼ちゃんは誰が守るの?

 司令や緒川さん、二課のみんな、頼れる大人はたくさんいるけど…戦場ではいつも一人だ。

 だから俺が、戦場で翼ちゃんを守るんだ。

 人間の頃なら絶対に言えないようなセリフだけど、それが今の俺がやるべきことなのだ。

 

 というわけで今日もノイズを殲滅殲滅。

 既に周りはノイズだらけ、幸いにも人里離れた山の中だからよかった。

 思いっきりやれるぞ。

 この二年の間で変わったことはまだある。

 大きさの調節が出来るようになったのだ。

 調節というほど細かくは出来ないけど、戦闘用に2mくらいにまで大きくなれるようになった。

 というわけで、巨大化!

 咆哮し、徐々に巨大化していく。

 この時に気を付けることは下から、ローアングルで撮影した時に巨大感を出せるように、映えるようにアクションしながら巨大化するのだ!

 

 よし、巨大化完了!

 今回は一人(一体)だけでの任務。

 翼ちゃんの負担を減らすためにも頑張らなくては。

 数はひい、ふう、みい…やめた。

 数えるのも馬鹿馬鹿しいほど大量だ。

 しかし、この身はノイズに対して非常に有効。

 遅れなんて取るはずもない!

 まずは手前のアイロン持ってるみたいなの!

 鉤爪で凪ぎ払い、炭に還す。

 そこから一気に勢いを増してノイズに襲いかかる。

 この体にも慣れて、動きもかなり良くなった。

 鉤爪も尻尾も使い、四方から襲いかかるノイズ達を蹴散らす。

 それでもまだ数は減らない。

 面倒だな…

 飛ぶか。

 目前のノイズを蹴り飛ばし、その場から飛び立つ。

 そして腹のノコギリを起動させて、すれ違う瞬間切り裂く。

 これでかなり数を減らした。

 こいつで最後の一体だ!

 ズタズタに切り裂かれたノイズは例に漏れず炭となった。

 よし、これで今日の任務終わり。

 帰還しよう。

 シュワッチ!

 飛ぶ時は一般人に目撃されないように気をつけて飛んでます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 帰還しました。

 ふい~。

 あ~帰ってきたら急にお腹が空いてきた。

 力も抜けて、一気にちっちゃくなる。

 

「ご苦労だったなピー助!ご馳走を用意してあるからしっかり食べて休んでくるんだ」

 

 ありがとうございます司令。

 しっかりとお辞儀していつもエサが置いてある場所へ。

 これは…マグロだ。

 赤身とか切り落としとかじゃなく、トロだ。

 司令、本当に…本当に…ありがとう。

 今はそれしか言葉が浮かばない…

 いただきますッ!

 ………………

 うめぇ…うめぇよぉ…

 ガイガンになってからの方がいいもの食ってる気がする…

 なんだったんだろう俺の人生って…

 これからはガイガン生をしっかりと歩んで行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、二課の施設は私立リディアン音楽院というところの地下にある。

 この学校には翼ちゃんも通っている。

 いるのだけど…

 最近妙なのだ。

 何故か最近、学校の方から奏ちゃんの気配がする。

 これは一体どういうわけなのだろうか?

 この謎を解明するため…

 学校に潜入!

 緒川さんとか翼ちゃんが使う忍術を見ていたら気配を消すくらいは出来るようになった。

 …まあガイガン忍法とかあるくらいだし、忍術とは相性がいいのかもしれない。

 さて、木に登って…

 おー、海が臨める。

 海風が心地いい…

 

 それどころじゃない。

 早く奏ちゃんの気配を探らなければ…

 !?

 今、すごく近くに感じた。

 奏ちゃんの気配…

 一体どこに…

 

「ん…あれってペンギン?…ペンギン!?ペンギンが木に…もしかして、降りられなくなっちゃったの?」

 

 …

 ……

 ………

 この子だ。

 この子から奏ちゃんの気配がする。

 

「待ってて!今降ろしてあげるからね!」

 

 ふぁっ!?

 この子、木登りを始めたぞ!?

 マジか…

 ダメだよ女子高生が白昼堂々と制服で木登りなんてしちゃあ!

 あっけに取られてる間にもうここまで登ってきたぞ!

 一般人にバレたってだけじゃなく捕まったりしたら何されるか分からない!

 ここは…逃げる!

 木からジャンプして着地して走って逃げる。

 逃げると言っても近くの物陰に隠れる。

 もう少しこの子を観察しておきたかった。

 

「えぇっ!?ジャンプしたぁ!まあ、自分で降りられたしよかったよかった…って!ヤバイ授業に遅れちゃう!」

 

 そう言って女の子は走り去った。

 さすがに校舎の中に入るのはリスクが高いので今日はここまでにしておくが…

 どうして、あの子から奏ちゃんの気配が…?

 親戚?

 一体あの子と奏ちゃんにどんな関係があるんだろうか…?

 


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