ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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燃えますよね?



出撃シーンって燃えるよね

 奏は、厳しい訓練と薬物投与によってガングニールに適合した。

 家族を殺された恨みから、どれだけ傷ついても、もがき続けて手に入れた力。

 それをこんな…なんの覚悟もないやつに…奏のガングニールを…!

 

「そういう意味じゃありません!私は翼さんと力を合わせて…」

 

「分かっているわ、そんなこと」

 

「だったらどうして…」

 

「私があなたと戦いたいから。私はあなたを受け入れられない。力を合わせあなたと共に戦うことなど、風鳴翼は許せるはずがない」

 

 そうだ、許せるはずがない。

 私は…

 

「覚悟を持たずに、ノコノコ戦場に立つあなたが奏の…奏のなにを受け継いでいるというの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 おいおいおいおい!

 翼ちゃん、それはダメだろ!

 戦うなんて!

 気持ちは分からないでもないけど…

 意味も分からず素人に戦いを挑むなんて翼ちゃんらしくない!

 

「ピー助…そこをどいて。これは私とあの子の問題…だから、どいて」

 

 むう…

 それはできない。

 人類守護の防人が人に刀を向けるのかよッ!

 そんなことを翼ちゃんにさせたくない。

 

「ピー助…なんで…なんで、私の言うことを聞かないの!」

 

 翼ちゃんはそう叫んで、高く跳躍した。

 ─まさか、あの技は…

 

『天ノ逆鱗』

 

 アームドギアである刀を巨大化させ、蹴り貫く。

 あれはヤバイぞ…!

 翼ちゃん、頭に完全に血がのぼっている。

 後ろには響ちゃんもいる。

 こうなったら…

 

「おおッ!!!!!」

 

 な!?この声は司令!

 ま、まさか…

 

「おおおおッ!!!!」

 

 天ノ逆鱗を殴り飛ばしやがった!?

 やっぱこの人人間じゃねえ!

 衝撃で道路もズタボロに…

 水道管が破裂し、雨のように水が降り注ぐ。

 

「はあ…この靴高かったんだぞ。一体、何本の映画が借りられたことか…」

 

 す、すいません…

 ホント、マジヤベえ…

 この人といい緒川さんといい生身で超強い人多いんだけどこの世界。

 

「らしくないな翼、ろくに狙いなんてつけずぶっぱなすなんて…翼、お前泣いて…」

 

「泣いてなんかいません!涙など流していません…風鳴翼はその身を剣と鍛えた戦士です…だから…」

 

 翼ちゃん…

 巨大化を解いて、翼ちゃんの元に歩み寄る。

 

「ピー助…」

 

 翼ちゃん…

 元気出して?

 奏ちゃんへの思いはよく分かったから…

 

「翼さん…私、自分が全然ダメダメなのは分かっています。だから、これから頑張って奏さんの代わりになってみせます!」

 

 響ちゃん…それは…

 それを聞いた翼ちゃんは響ちゃんを平手打ちした。

 気軽に奏ちゃんの代わりだなんて、翼ちゃんに言うのは…

 そのあとはもう解散となった。

 とにかく翼ちゃんが心配だ…

 

 

 

 

 

 

 翼ちゃんと一緒に家に帰るとベッドで早速抱きつかれた。

 よしよし、お兄さんになんでも話してみなさい。

 

「ピー助…ごめんね?あなたがいたというのに私は刃を向けて…」

 

 大丈夫大丈夫、気にしてないから。

 むしろ素直に謝られるとは思わなかったけど。

 

「ピー助は…あの子のことどう思う?」

 

 響ちゃん?

 いい子なんだけど…ことごとく翼ちゃんの地雷を踏み抜いていったからなぁ…

 けど、響ちゃんはなにも知らないわけで…

 まあなにも知らないからこそ起きた今回の事件というか…

 うーん…

 恐らく誰が悪いとかではなく、たまたま運が悪かったんだろう。

 

「私が共に戦うのは奏とピー助だけ…」

 

 そう言って翼ちゃんは寝てしまった。

 おーい。

 お風呂入って歯磨きしなきゃダメだよ~。

 ぺしぺしと軽く叩いたり、つっついたりしても起きる気配はない。

 全くこの子は…

 よいしょ…

 抱かれている腕から這い出て、掛け布団をなんとか引っ張って…

 お、重い…

 けど、布団ないと寒くて風邪引いちゃうだろうから頑張って…

 おらぁッ!

 ふう…

 なんとか翼ちゃんに布団をかけて…

 あーしんど。

 眠くなってきた…

 ………

 しょうがないから翼ちゃんと一緒に寝てやるか…

 しょうがなく。

 そう、しょうがなくだ。

 特別大サービスで抱き枕になってあげよう。

 さっき抱きつかれていたところに戻って…

 こんなサービス、めったにしないんだからZzz…

 

 

 

 

 

 それから一ヶ月。

 二人の距離が縮まるなんてことはなく任務も別々。

 響ちゃんのヘルプに俺が入ることはあったけど、それ以外は全然。

 これはなにかイベントを発生させないと二人の仲が発展することはないだろう。

 なにかいいイベントはないだろうか…

 うーん…

 俺が闇堕ちして二人の絆がないと倒せないぞ的な展開を作り上げるか…

 いや、それを伝える手段がないか。

 

「ピー助さん、隙だらけですよ」

 

 べしっと丸めた新聞紙が顔面に打ち付けられる。

 打ち付けられるって軽くだけど。

 現在、緒川さんとのトレーニング中。

 最近、俺が緒川さんの忍法を見よう見まねでやっているのに気づいたらしく忍の技を学ぶべく緒川さんに弟子入りしたのだ。

 

「今日はここまでにしますけど、戦場で隙を見せてはいけませんよ?」

 

 はい、分かりました…

 ご指導ありがとうございました。

 さて、このあとは…なにしよう?

 司令室にでも行ってみよう。

 

 

 

 

 

「ピー助!ちょうどいいところに来てくれた!」

 

 司令室に入ってすぐ、司令がそう言った。

 一体なにが…?

 

「現在、翼と響君が出撃しているのだが加勢に行ってくれ!」

 

 二人が出ているのに加勢とは…

 大量のノイズでも現れたのだろうか?

 とにかく現場に急行だ!

 翼ちゃんがいるなら気配を追える。

 マッハで行くぜ!

 ちなみにガイガンの大気圏内の最高速度はマッハ3。

 宇宙だとマッハ400になる。

 400て。

 

「ガイガン出ます!ガイガン発進!」

 

 ガイガン出るぞ。(池田秀一ボイス)

 出撃シーンって燃えるよね。

 それはともかく翼ちゃん達の元へ急ぐぞ!

 久々の全速力だ!

 

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