ちっちゃいガイガンになってた   作:大ちゃんネオ

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クリスマス…特撮…デンジャラスゾンビ…
うっ頭が…


少女の願い

「ほら未来、この子がピー助君…って未来は知ってたね」

 

「うん。ノイズから助けてもらったからね」

 

 ケンカをしていた二人は仲直りをして、装者を目撃してしまった未来ちゃんはなんと二課の外部協力者になったのだ。

 

「あの時はありがとねピー助」

 

 いえいえ。

 人類守護が俺の使命だからなッ!(キリッ)

 

「私からもありがとうピー助君。私の大事な友達を守ってくれて」

 

 よせやい照れくさい。

 あんまり褒められなれてないから困るんや。

 こう、背中が痒くなるから…

 あぁ!背中に手が届かない!

 

「あ!もうこんな時間!未来、わたし訓練に行ってくるから!」

 

「うん。頑張ってね」

 

 響ちゃんは走っていってしまった。

 元気だなぁ。

 若いなぁ。

 

「ピー助、私からのお願い聞いてもらっていい?」

 

 うん?お願い?

 別にええで。

 

「響をお願いね。響はすぐ平気、へっちゃらって言ってなんでもないフリするから…」

 

 もちろんやで。

 二課の先輩としてしっかりとお世話しますとも。

 

「ありがとうピー助。今度何か食べ物作って持ってくるね」

 

 俺の舌を満足させられるかな?

 ガイガンになってからの俺はいいものばっかり食べてるからな。

 

「ふふっ。腕によりをかけて作るから期待してて」

 

 はーい。

 楽しみにしとくで。

 それじゃ未来ちゃん俺はこのあたりで。

 

「バイバイ、ピー助」

 

 バイバーイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デュランダル移送任務当日。

 なぜか了子さんのピンクの車に乗っていた。

 てかなんで了子さんの車がデュランダルを載せてるの!?

 

「別にいいじゃない。まさかこんな普通の車で聖遺物を運ぶなんて誰も思わないでしょう?名付けて敵の裏をかく作戦!」

 

「そのまんまじゃねえか!?てか、なんであたしとピー助があんたの車に乗せられてんだよ」

 

 そうそう。

 組み合わせがよく分からない。

 まあクリスちゃんに抱き抱えられているからいいけど…

 

「まあまあ、巡り合わせよ巡り合わせ。それよりどう?二課には慣れた?」

 

「…まあな。最初は信用なんなかったけど、みんないい人達だから…」

 

 クリスちゃん…

 最初は人慣れしてない狂犬だったからなぁ。

 今ではすっかりその性格とか見抜かれて狂犬というよりツンデレ子犬的な扱いだけど。

 あの時期はしばらくクリスちゃんから離してもらえなかったし、翼ちゃんとも険悪だったし…けどいつの間にか打ち解けていたな…

 一体何が…

 

 ちなみに、ピー助は知らないが二人はピー助という共通の話題で盛り上がり打ち解けていたのである。

 同じ好きな物を語り合えるというのは素敵なことだね!

 

 さて、今のところ順調だけど…

 !?

 ノイズが来るッ!

 

「ピー助、どうした!?まさかノイズが…」

 

「…ピー助君のノイズ察知能力は正確だから間違いないわ。至急、本部に連絡して…ッ!?」

 

 言葉を遮り、了子さんは急にハンドルを大きく左にきった。

 ノイズが砲弾の如く飛んできたからだ。

 車は縁石に乗り上げて、横転してしまう。

 うぅ…クリスちゃん、了子さん大丈夫?

 

「あぁ…ピー助も無事か…?」

 

「二人共、とにかく車から出るわよ」

 

 はい…

 なんとか這い出て…こういう時、小さいって便利だなぁ。

 

 

「ピー助!雪音!ケガはないか!?」

 

 翼ちゃんと響ちゃんもそれぞれ車から降りたようで合流した。

 

「運良くなんともない…それより…」

 

「このままみんなでノイズをやっつけましょう!」

 

「あぁいくぞ!」

 

『Balwisyall Nescell gungnir tron』

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

『Killter Ichaival tron』

 

 俺も巨大化!

 四人同時変身だ!

 …俺もなんか変身音声欲しい。

 一人だけただの巨大化だしなぁ…

 

「ピー助、いくわよ」

 

 あっ、はーい。

 ガイガン、いきまぁす!

 まずは手前のノイズを鉤爪で斬って…

 ん?今日はいつもより力が漲っているぞ。

 なんでだろう?

 別に朝ごはんが特別豪勢だったとかではないし…

 まあ力が出ないのに比べたら全然マシだ。

 とにかくノイズ達を倒して…って、めっちゃわいてるなぁノイズ…

 ここ最近も大量だったけど今日のこれは一番じゃないか?

 ノイズ自体は俺や装者達からすれば脅威ではないけど、大量にいるというだけで大変だ。

 一体一体が弱くとも次々出てくるとなると…

 ん?なんだあの箱?

 …ってぇ!あれデュランダルやんけ!

 さっき横転した時の衝撃で飛び出したのか…

 とにかく回収しないと…!

 てぇ!うぇぇ!?

 な、なんだ!?

 ノイズが壁のように立ち塞がって…

 

「こいつらまさか…フィーネが操っているんだ!そうじゃなきゃこんな統率の取れた行動しない!」

 

 それじゃあフィーネはデュランダルを狙って…

 奪われてたまるかよ!

 

「私達で道を開く!立花はデュランダルの回収を!」

 

「分かりました!」

 

 よし、道を開くならこの技だ…

 熱線ッ!(原作未使用)

 

「こいつももらってきな!」

 

 クリスちゃんもミサイルを発射し立ち塞がるノイズ達を炭へと変える。

 道が出来た!

 今のうちに!

 

「おおおおッ!!!」

 

 響ちゃんは駆け出した。

 響ちゃんを邪魔するノイズをレーザーで倒して援護する。

 翼ちゃんもノイズの群れに突撃し、陣形を崩している。

 この調子なら…

 

「デュランダルは…無事です!」

 

 よかった…

 いや、なにか様子がおかしい。

 あれは…箱を破ってデュランダルが飛び出したぁ!?

 なにが起こってんだよ!オカルトは俺苦手だぞ!

 

「なにが起こって…とにかく確保しなきゃ…」

 

 響ちゃんがデュランダルを手にした瞬間、それは起こった。

 

「ア、アアア…!」

 

 響ちゃんの体は黒が蝕んだ。

 目は赤く染まり、牙まで生えている…

 あれは…一体…

 

「暴走しているの…?」

 

 次の瞬間、響ちゃんは翼ちゃんに襲いかかった。

 手にしたデュランダルを上段から振り下ろす。 

 剣の達人である翼ちゃんに剣で挑むなんて普通では勝機なんてない。

 しかし…

 

「速いッ!!!それに、この力は…!うあああっ!?」

 

 翼ちゃんが押し負けた!?

 吹き飛ばされ、近くの建物の壁に激突する。

 翼ちゃん!

 

「っ…ピー助…私は大丈夫だから、立花を…」

 

 翼ちゃん…

 分かった…

 じっとしてるんだよ。

 

「アアアアアア!!!」

 

 響ちゃん…

 完全に飲み込まれてしまっている…

 

「チッ…どうすりゃ止められるっていうんだよ…」

 

 …方法は不明。

 とにかく暴れるだけの獣と化した響ちゃんを止めるには…

 こちらも獣とならなければならないのかもしれない。

 しかし…

 

「ッ!!!ピー助ッ!!!」

 

 えっ…

 目の前には響ちゃんがデュランダルを振り下ろそうとして…

 

「ぐあああっ!!!」

 

 クリスちゃん!

 そんな…俺を庇って…

 俺がウジウジと決断を鈍ったから…

 

『響をお願いね』

 

『私は大丈夫だから、立花を…』

 

 響ちゃんを…みんなを…助ける!

 悩んでいられるか!

 力を…

 俺に、力を…!

 

『SYSTEM FINALWARS』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピー助…」

 

 ピー助の体に変化が起こった。

 体が石へと変わっていく。

 なにが起こって…

 

「アアア!!!」

 

 ピー助に暴走した立花が迫る。

 石へと変わったピー助めがけてデュランダルを振り下ろそうと…

 

「やめろーーーッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『GIGAN START UP』

 体を覆っていた石がひび割れ、崩れ落ちていく。

 そして、殻を破り現れる。 

 決戦機能『ファイナルウォーズ』を起動させたガイガンが―




原作ならここで黒幕からの特殊ED入る。

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